ダンシング・ポールベアラーズ

ガーナ人の棺側付添い人グループ

ダンシング・ポールベアラーズ(Dancing Pallbearers、踊る棺担ぎ人)は、ガーナ南部・グレーター・アクラ州プラムプラムという海岸沿いの町に拠点を置く棺担ぎ人英語版のグループの通称である[1][2][3][4]Dancing Coffin(踊る棺桶)、Coffin Dancers(棺桶ダンサーズ)などとも呼ばれ、日本では棺桶ダンス(かんおけダンス)[5]の名で知られる。

Dancing Pallbearers
出身地 ガーナ グレーター・アクラ州プラムプラム
メンバー
  • Benjamin Aidoo

このグループは、2017年のBBCの特集記事によって世界的な注目を集めた[6]。後にその映像が、2020年初頭にインターネット・ミームとして流行した。

彼らは地元ではNana Otafrija Pallbearing and Waiting ServiceまたはDada awuと呼ばれている[7][1][8]

起源編集

ダンシング・ポールベアラーズは、ベンジャミン・アイドゥ(Benjamin Aidoo)が率いる棺担ぎ人のグループで、当初は普通に棺桶を担いでいた。彼は後に、棺担ぎの際に踊りを加えることを思いついた。棺担ぎの際に踊りを加える場合は追加料金がかかる[9]。ダンシング・ポールベアラーズが初めて脚光を浴びたのは、2017年にBBCニュースで取り上げられたことがきっかけだった[10]

大衆文化において編集

2020年3月下旬、"DigiNeko"というYouTuberYouTubeに動画をアップロードしたことがきっかけで、インターネット上で話題となった。4月には、様々な災難に見舞われた人々の映像に続いて、棺桶を持って踊る彼らの映像が流れるというブラックコメディReddit、YouTube、TikTokなどにアップロードされ、インターネット・ミームとなった[11]。これらの動画の多くでは、ロシアのアーティスト・トニー・イギー英語版の曲"Astronomia"のオランダのデュオ・ヴァイストーンによるリミックスが使用されているが、他にDJ HaningとRizky Ayubaの"You Know I'll Go Get"(エンリケ・イグレシアスの曲"Finally Found You"のリミックスバージョン)やレンカの"Trouble Is a Friend"を使用しているものもある[12]

このミームの使用法の中には、このミームが流行したときに進行していたCOVID-19のパンデミックと関連したものもあった[13]ブラジルでは、"Fique em casa ou dance mon a gente"(家にいろ。さもなくば、一緒に踊れ)というキャプションをつけて棺桶ダンサーを描いた、ステイホームを呼びかける看板が作成された[14]。5月には、ダンシング・ポールベアラーズがこのフレーズを使った動画を公開し、視聴者に「家にいよう。さもなくば、我々と一緒に踊ることになるぞ」と呼びかけた[15]

ジョージアの政党・新政治中枢 - Girchi英語版の党首らは、ジョージアの伝統的な衣装・チョハを着て、この動画のオリジナルバージョンを作成した[16]

2020年5月、ドナルド・トランプ米大統領は、物議を醸したジョー・バイデンの発言を受けて[17]、この動画を編集したものを自身のソーシャルメディアで共有した[18]。バイデンはバラク・オバマの下で副大統領を務め、2020年の大統領選挙民主党の大統領候補となっている。トランプが公開した動画では、棺桶にバイデンのキャンペーンロゴが重ね合わされていた。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b How Prampram pallbearers became an international sensation - and a meme” (英語). The Ghana Report (2020年4月17日). 2020年4月19日閲覧。
  2. ^ BroBible. “Comedy May Have Officially Peaked With The 'Dancing Pallbearers' Meme And It Couldn't Have Happened At A Better Time” (英語). BroBible. 2020年4月8日閲覧。
  3. ^ Dancing Pallbearers”. Know Your Meme. 2020年4月8日閲覧。
  4. ^ The dancing pallbearers meme showcases failures of epic proportions” (英語). The Daily Dot (2020年4月5日). 2020年4月8日閲覧。
  5. ^ 棺桶ダンスとは”. ニコニコ大百科. 2020年6月7日閲覧。
  6. ^ Africa Live: Def Jam comes to Africa to 'invest in talent'” (英語). BBC News. 2020年5月27日閲覧。
  7. ^ Funeral dancers for hire” (英語). BBC News. 2020年4月19日閲覧。
  8. ^ Quaye, Jacqueline Johnson (2020年4月16日). “From Ghana to Global Superstars: The Dancing pallbearers from Prampram” (英語). AmeyawDebrah.com. 2020年4月24日閲覧。
  9. ^ Ghanaians really know how to celebrate when someone dies” (英語). Metro (2017年7月27日). 2020年4月8日閲覧。
  10. ^ Ghana's dancing pallbearers bring funeral joy” (英語). BBC (2017年7月26日). 2020年4月20日閲覧。
  11. ^ Kaur, Loveleen (2020年4月4日). “Ghana’s Dancing Pallbearers Inspire Memes & Jokes Online” (英語). Storypick. 2020年4月8日閲覧。
  12. ^ Amter, Charlie (2020年4月30日). “Tracing the ‘Coffin Dance’ Meme Music’s Path From Russia to Ghana to the World”. Variety. 2020年5月19日閲覧。
  13. ^ Paquette, Danielle (2020年4月25日). “The sudden rise of the coronavirus grim reaper: Ghana’s dancing pallbearers”. The Washington Post. 2020年5月19日閲覧。
  14. ^ Nunoo, Favour (2020年4月17日). “‘Stay home or dance plus us’ – How dancing Ghana pallbearers turn Covid-19 sensation”. BBC News Pidgin. https://www.bbc.com/pidgin/tori-52327936 
  15. ^ Scribner, Herb (2020年5月7日). “In new video, viral Ghana coffin dancers warn everyone to ‘stay home or dance with us’”. Deseret News. https://www.deseret.com/entertainment/2020/5/7/21250524/coronavirus-covid-19-ghana-coffin-dancers-meme 
  16. ^ “გირჩის ცეკვა კუბოთი” (ვიდეო)
  17. ^ Reimann, Nicholas (2020年5月22日). “Biden Facing Backlash After Suggesting ‘You Ain’t Black’ If You Support Trump”. https://www.forbes.com/sites/nicholasreimann/2020/05/22/biden-facing-backlash-after-suggesting-you-aint-black-if-you-support-trump/#64ca90502544 
  18. ^ Pres. Trump's Facebook Page”. Facebook. 2020年5月27日閲覧。

外部リンク編集