ダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演女優賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演女優賞(伊: David di Donatello per la miglior attrice protagonista)は、 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の部門の一つ。1956年、賞の創設と同時に設置された。
2023年現在での最多受賞者は7回受賞のソフィア・ローレンである。
受賞者・候補者一覧
編集太字が受賞者。なお、1980年以前はノミネート制度が導入されていなかったため、賞は受賞者に直接授与されていた。
1950年代
編集1960年代
編集- 1960年:該当なし
- 1961年
- ソフィア・ローレン(『ふたりの女』)
- 1962年:該当なし
- 1963年
- シルヴァーナ・マンガーノ(『Il processo di Verona』)
- ジーナ・ロロブリジーダ(『皇帝のビーナス』)
- 1964年
- 1965年
- 1966年
- ジュリエッタ・マシーナ(『魂のジュリエッタ』)
- 1967年
- 1968年
- クラウディア・カルディナーレ(『Il giorno della civetta』)
- 1969年
- モニカ・ヴィッティ(『La ragazza con la pistola』)
- ジーナ・ロロブリジーダ(『想い出よ、今晩は!』)
1970年代
編集- 1970年
- 1971年
- フロリンダ・ボルカン(『ベニスの愛』)
- モニカ・ヴィッティ(『Ninì Tirabusciò, la donna che inventò la mossa』)
- 1972年
- クラウディア・カルディナーレ(『Bello, onesto, emigrato Australia sposerebbe compaesana illibata』)
- 1973年
- シルヴァーナ・マンガーノ(『Lo scopone scientifico』)
- フロリンダ・ボルカン(『Cari genitori』)
- 1974年
- 1975年
- マリアンジェラ・メラート(『La poliziotta』)
- 1976年
- モニカ・ヴィッティ(『L'anatra all'arancia』)
- 1977年
- マリアンジェラ・メラート (『Caro Michele』)
- 1978年
- 1979年
- モニカ・ヴィッティ(『Amori miei』)
1980年代
編集年 | 候補者 | 作品 |
---|---|---|
1980 | ヴィルナ・リージ | 『スキャンドール』 |
1981 | ||
ヴァレリア・ドビチ | 『パッション・ダモーレ』 | |
マリアンジェラ・メラート | 『Aiutami a sognare』 | |
エレナ・ファブリツィ | 『Bianco, rosso e Verdone』 | |
1982 | ||
エレオノーラ・ジョルジ | 『Borotalco』 | |
オルネラ・ムーティ | 『町でいちばんの美女/ありきたりな狂気の物語』 | |
マリーナ・スーマ | 『Le occasioni di Rosa』 | |
1983 | ||
ジュリアーナ・デ・シーオ | 『ハスラー・ザ・ファイナル』 | |
ジュリアーナ・デ・シーオ | 『Sciopèn』 | |
マリアンジェラ・メナート | 『Il buon soldato』 | |
ハンナ・シグラ | 『ピエラ 愛の遍歴』 | |
1984 | ||
リーナ・サストリ | 『Mi manda Picone』 | |
ラウラ・モランテ | 『僕のビアンカ』 | |
モニカ・ヴィッティ | 『Flirt』 | |
1985 | ||
リーナ・サストリ | 『女テロリストの秘密』 | |
ジュリアーナ・デ・シーオ | 『Casablanca, Casablanca』 | |
レア・マッサーリ | 『女テロリストの秘密』 | |
ジュリア・ミゲネス | 『カルメン』 | |
1986 | ||
アンヘラ・モリーナ | 『Un complicato intrigo di donne, vicoli e delitti』 | |
ジュリエッタ・マシーナ | 『ジンジャーとフレッド』 | |
リヴ・ウルマン | 『女たちのテーブル』 | |
1987 | ||
リヴ・ウルマン | 『さらばモスクワ』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『Storia d'amore』 | |
ステファニア・サンドレッリ | 『ラ・ファミリア』 | |
1988 | ||
エレナ・ソフォーノワ | 『黒い瞳』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『Gli occhiali d'oro』 | |
オルネラ・ムーティ | 『Io e mia sorella』 | |
1989 | ||
ステファニア・サンドレッリ | 『ミニョンにハートブレイク』 | |
オルネラ・ムーティ | 『Codice privato』 | |
マリナ・ヴラディ | 『スプレンドール』 |
1990年代
編集年 | 候補者 | 作品 |
---|---|---|
1990 | ||
エレナ・ソフィア・リッチ | 『Ne parliamo lunedì』 | |
ヴィルナ・リージ | 『Buon Natale... buon anno』 | |
ステファニア・サンドレッリ | 『Evelina e i suoi figli』 | |
リーナ・サストリ | 『Piccoli equivoci』 | |
アンナ・ボナイウート | 『Donna d'ombra』 | |
1991 | ||
マルゲリータ・ブイ | 『殺意のサン・マルコ駅』 | |
ナンシー・ブリッリ | 『Italia-Germania 4-3』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『La settimana della Sfinge』 | |
イングリッド・チューリン | 『La casa del sorriso』 | |
アンジェラ・フィノッキアーロ | 『Volere volare』 | |
1992 | ||
ジュリアーナ・デ・シーオ | 『Cattiva』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『Maledetto il giorno che t'ho incontrato』 | |
フランチェスカ・ネリ | 『Pensavo fosse amore... invece era un calesse』 | |
1993 | ||
アントネッラ・ポンツィアーニ | 『Verso sud』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『Cominciò tutto per caso』 | |
カーラ・グラヴィーナ | 『Il lungo silenzio』 | |
1994 | ||
アーシア・アルジェント | 『Perdiamoci di vista』 | |
キアラ・カゼッリ | 『Dove siete? Io sono qui』 | |
バルバラ・デ・ロッシ | 『Maniaci sentimentali』 | |
1995 | ||
アンナ・ボナイウート | 『愛に戸惑って』 | |
サブリナ・フェリッリ | 『La bella vita』 | |
アンナ・ガリエーナ | 『Senza pelle』 | |
1996 | ||
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『La seconda volta』 | |
ヴィルナ・リージ | 『心のおもむくままに』 | |
ラウラ・モランテ | 『Ferie d'agosto』 | |
リーナ・サストリ | 『Celluloide』 | |
1997 | ||
アーシア・アルジェント | 『雨上がりの駅で』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『Testimone a rischio』 | |
イアイア・フォルテ | 『Luna e l'altra』 | |
クラウディア・ジェリーニ | 『アイリスにぞっこん』 | |
モニカ・グエッリトーレ | 『La lupa』 | |
1998 | ||
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『愛の言葉を信じて』 | |
アンナ・ボナイウート | 『戦争のリハーサル』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『アクロバットの女たち』 | |
1999 | ||
マルゲリータ・ブイ | 『もうひとつの世界』 | |
フランチェスカ・ネリ | 『Matrimoni』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『Del perduto amore』 |
2000年代
編集年 | 候補者 | 作品 |
---|---|---|
2000 | ||
リーチャ・マリエッタ | 『ベニスで恋して』 | |
ロレンツァ・インドヴィーナ | 『Un amore』 | |
フランチェスカ・ネリ | 『Il dolce rumore della vita』 | |
フランチェスカ・ネリ | 『Io amo Andrea』 | |
イザベラ・ロッセリーニ | 『ふたりのトスカーナ』 | |
2001 | ||
ラウラ・モランテ | 『息子の部屋』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『無邪気な妖精たち』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『最後のキス』 | |
2002 | ||
マリーナ・コンファローネ | 『Incantesimo napoletano』 | |
サンドラ・チェッカレッリ | 『ぼくの瞳の光』 | |
リーチャ・マリエッタ | 『赤い月の夜』 | |
2003 | ||
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『向かいの窓』 | |
ドナテッラ・フィノッキアーロ | 『Angela』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『グラツィアの島』 | |
ラウラ・モランテ | 『リメンバー・ミー』 | |
ステファニア・ロッカ | 『彼らの場合』 | |
2004 | ||
ペネロペ・クルス | 『赤いアモーレ』 | |
ミケーラ・チェスコン | 『Primo amore』 | |
リーチャ・マリエッタ | 『アガタと嵐』 | |
ヴィオランテ・プラチド | 『Che ne sarà di noi』 | |
マヤ・サンサ | 『夜よ、こんにちは』 | |
2005 | ||
バルボラ・ボブローヴァ | 『聖なる心』 | |
サンドラ・チェッカレッリ | 『映画のようには愛せない』 | |
ヴァレンティナ・チェルヴィ | 『Provincia meccanica』 | |
マリア・デ・メデイロス | 『Il resto di niente』 | |
マヤ・サンサ | 『愛はふたたび』 | |
2006 | ||
ヴァレリア・ゴリーノ | 『La guerra di Mario』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『夫婦の危機』 | |
クリスティアーナ・カポトンディ | 『Notte prima degli esami』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『心の中の獣』 | |
アナ・カテリーナ・モラリウ | 『わが人生最良の敵』 | |
2007 | ||
クセニア・ラパポルト | 『題名のない子守唄』 | |
ドナテッラ・フィノッキアーロ | 『結婚演出家』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『対角に土星』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『いつか翔べるように』 | |
ラウラ・モランテ | 『Liscio』 | |
2008 | ||
マルゲリータ・ブイ | 『日々と雲行き』 | |
アンナ・ボナイウート | 『湖のほとりで』 | |
アントニア・リスコヴァ | 『あたたかな場所』 | |
ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ | 『まなざしの長さをはかって』 | |
ヴァレリア・ソラリーノ | 『Signorina Effe』 | |
2009 | ||
アルバ・ロルヴァケル | 『ボローニャの夕暮れ』 | |
ドナテッラ・フィノッキアーロ | 『堕天使』 | |
クラウディア・ジェリーニ | 『Diverso da chi?』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『ジュリアは夕べに出かけない』 | |
イラリア・オッキーニ | 『Mar nero』 |
2010年代
編集年 | 候補者 | 作品 |
---|---|---|
2010 | ||
ミカエラ・ラマッツォッティ | 『はじめての大切なもの』 | |
グレタ・ズッケリ・モンタナーリ | 『やがて来たる者へ』 | |
ステファニア・サンドレッリ | 『はじめての大切なもの』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『まっさらな光のもとで』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』 | |
2011 | ||
パオラ・コルテッレージ | 『Nessuno mi può giudicare』 | |
セイラ・フェルバーバウム | 『至宝 ある巨大企業の犯罪』 | |
アンジェラ・フィノッキアーロ | 『Benvenuti al sud』 | |
アルバ・ロルヴァケル | 『素数たちの孤独』 | |
イザベッラ・ラゴネーゼ | 『我らの生活』 | |
2012 | ||
趙濤 | 『ある海辺の詩人 小さなヴェニスで』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『バッグにはクリプトナイト』 | |
クラウディア・ジェリーニ | 『Il mio domani』 | |
ミカエラ・ラマッツォッティ | 『天国は満席』 | |
ドナテッラ・フィノッキアーロ | 『海と大陸』 | |
2013 | ||
マルゲリータ・ブイ | 『はじまりは5つ星ホテルから』 | |
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『ローマに消えた男』 | |
トニー | 『来る日も来る日も』 | |
テア・ファルコ | 『孤独な天使たち』 | |
ジャスミン・トリンカ | 『いつか行くべき時が来る』 | |
2014 | ||
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『人間の値打ち』 | |
パオラ・コルテッレージ | 『Sotto una buona stella』 | |
サブリナ・フェリッリ | 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』 | |
カシア・スムトゥニアク | 『カプチーノはお熱いうちに』 | |
ジャスミン・トリンカ | 『ミエーレ』 | |
2015 | ||
マルゲリータ・ブイ | 『母よ、』 | |
アルバ・ロルヴァケル | 『ハングリー・ハーツ』 | |
ヴィルナ・リージ | 『ラテン・ラバー』 | |
ジャスミン・トリンカ | 『Nessuno si salva da solo』 | |
パオラ・コルテッレージ | 『これが私の人生設計』 | |
2016 | ||
イレニア・パストレッリ | 『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』 | |
アストリッド・ベルジュ=フリスベ | 『アラスカ』 | |
パオラ・コルテッレージ | 『Gli ultimi saranno ultimi』 | |
サブリナ・フェリッリ | 『私と彼女』 | |
ジュリエット・ビノシュ | 『待つ女たち』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『あなたたちのために』 | |
アンナ・フォリエッタ | 『おとなの事情』 | |
2017 | ||
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『歓びのトスカーナ』 | |
ダフネ・スコッチャ | 『花咲く恋』 | |
アンジェラ&マリアンナ・フォンターナ | 『切り離せないふたり』 | |
ミカエラ・ラマッツォッティ | 『歓びのトスカーナ』 | |
マティルダ・デ・アンジェリス | 『ゴッド・スピード・ユー!』 | |
2018 | ||
ジャスミン・トリンカ | 『フォルトゥナータ』 | |
パオラ・コルテッレージ | 『環状線の猫のように』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『エマの瞳』 | |
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ | 『ナポリ、熟れた情事』 | |
イザベッラ・ラゴネーゼ | 『Sole cuore amore』 | |
2019 | ||
エレナ・ソフィア・リッチ | 『LORO 欲望のイタリア』 | |
マリアンナ・フォンターナ | 『カプリ島のレボリューション』 | |
ピーナ・トゥルコ | 『堕ちた希望』 | |
アルバ・ロルヴァケル | 『ルチアの恩寵』 | |
アンナ・フォリエッタ | 『ある日突然に』 | |
2020年代
編集年 | 候補者 | 作品 |
---|---|---|
2020 | ||
ジャスミン・トリンカ | 『幸運の女神』 | |
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 『I villeggianti』 | |
イザベッラ・ラゴネーゼ | 『弟は僕のヒーロー』 | |
リンダ・カリーディ | 『憶えてる?』 | |
ルネッタ・サヴィーノ | 『Rosa』 | |
ヴァレリア・ゴリーノ | 『オール・マイ・クレイジー・ラブ』 | |
2021 | ||
ソフィア・ローレン | 『これからの人生』 | |
ヴィットリア・プッチーニ | 『18 regali』 | |
パオラ・コルテッレージ | 『こどもたち』 | |
ミカエラ・ラマッツォッティ | 『離ればなれになっても』 | |
アルバ・ロルヴァケル | 『靴ひものロンド』 | |
2022 | ||
スワミー・ロートロ | 『キアラへ』 | |
ミリアム・レオーネ | 『ディアボリック』 | |
アウロラ・ジョヴィナッツォ | 『フリークスアウト』 | |
ローザ・パラシアーノ | 『Giulia』 | |
マリア・ナツィオナーレ | 『笑いの王』 | |
2023 | ||
バルバラ・ロンキ | 『Settembre』 | |
ベネデッタ・ポルカローリ | 『Amanda』 | |
マルゲリータ・ブイ | 『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』 | |
ペネロペ・クルス | 『無限の広がり』 | |
クラウディア・パンドルフィ | 『乾いたローマ』 | |
2024 | ||
パオラ・コルテッレージ | 『まだ明日がある』 | |
リンダ・カリーディ | 『アモーレの最後の夜』 | |
イザベッラ・ラゴネーゼ | 『Come pecore in mezzo ai lupi』 | |
ミカエラ・ラマッツォッティ | 『Felicità』 | |
バルバラ・ロンキ | 『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』 |
複数回受賞者
編集受賞回数 | 受賞者 | 年度 |
---|---|---|
7 | ソフィア・ローレン | 1961年、1964年、1965年、1970年、1974年、1978年、2021年 |
5 | マルゲリータ・ブイ | 1991年、1999年、2008年、2013年、2015年 |
5 | モニカ・ヴィッティ | 1969年、1971年、1974年、1976年、1979年 |
4 | ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ | 1996年、1998年、2014年、2017年 |
4 | マリアンジェラ・メラート | 1975年、1977年、1978年、1981年 |
3 | ジーナ・ロロブリジーダ | 1956年、1963年、1969年 |
3 | シルヴァーナ・マンガーノ | 1963年、1967年、1973年 |
2 | パオラ・コルテッレージ | 2021年、2024年 |
2 | ジャスミン・トリンカ | 2018年、2020年 |
2 | エレナ・ソフィア・リッチ | 1999年、2021年 |
2 | アーシア・アルジェント | 1994年、1997年 |
2 | ジュリアーナ・デ・シーオ | 1983年、1992年 |
2 | リーナ・サストリ | 1984年、1985年 |
2 | クラウディア・カルディナーレ | 1968年、1972年 |
2 | アンナ・マニャーニ | 1958年、1959年 |
外部リンク
編集- 公式サイト(イタリア語)