メインメニューを開く

アンチヒーロー

ダークヒーローから転送)

アンチヒーロー: antihero)あるいは反英雄(はんえいゆう)は、フィクション作品における主人公または準主人公の分類のひとつ。常識的なヒーロー像である「優れた人格を持ち、社会が求める問題の解決にあたる」という部分から大きく逸脱していることが多い[1]。典型的なヒーローの型とは異なるが、ヒーローとして扱われる[1]

概要編集

メリアム=ウェブスター大学辞典』によれば、1714年から使用されている[2]

アンチヒーローに類する登場人物は古代ギリシアの演劇の中にも見ることができ、世界中の数多くの文学作品の中に登場している[3]紀元前3世紀ロドスのアポローニオスによって書かれた叙事詩アルゴナウティカ』のイアーソーンアルゴナウタイは、他のギリシアの物語に登場する英雄たちよりも臆病で受動的であり、アンチヒーローであると分類する説がある[4]

ブリタニカ百科事典では以下をアンチヒーローの例に挙げて説明している[3]

ライトノベル作法研究所の著作『キャラクター設計教室: 人物が動けばストーリーが動き出す!』では、アルセーヌ・ルパンをアンチヒーローの有名な例として挙げている[1]。また、アンチヒーローの大まかな区分として以下の9つ、およびこれらの複合に当てはまると述べている[1]

  1. 自分自身の目的を達成するためには、手段を選ばない。
  2. 復讐を目的とし、自身の行為が悪行であると理解しながら、非合法な手段を採る。
  3. 社会から求められている正義を成すために、非合法な手段を採る。
  4. 性格が人格者とは言い難い。行動様式に人格者とは考え難いものがある。
  5. 法律や社会のルールよりも、自分自身で定めた「掟」を優先し、「掟」に従う。
  6. 外観や能力が本来的には「悪」に属するものを源とする。
  7. 行為も目的も悪であるが、一部の生き方などが読者や視聴者の共感を呼ぶ。
  8. ストーリーの主たる部分で称賛される行動を採るが、普段は侮蔑されるような行動をしている。
  9. 現状の体制が良い物だとは考えておらず、反体制の姿勢を選択する。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b c d ライトノベル作法研究所 『キャラクター設計教室: 人物が動けばストーリーが動き出す!』 秀和システム2012年、258-259頁。ISBN 9784798033051
  2. ^ Antihero”. Merriam-Webster Dictionary (2017年11月23日). 2017年12月6日閲覧。
  3. ^ a b antihero”. Encyclopædia Britannica (2013年2月14日). 2017年12月6日閲覧。
  4. ^ Haggar, Daley (1996). "Review of Infinite Jest". Harvard Advocate Fall 96.