チャイブ
チャイブ(Allium schoenoprasum、英: Chives、仏: Ciboulette 、伊: Cipollina)はヒガンバナ科ネギ属の葉菜または根菜。セイヨウアサツキ、エゾネギともよばれる。
チャイブ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() チャイブ
| |||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() | |||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Allium schoenoprasum L.[2] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
セイヨウアサツキ エゾネギ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Chives |
100 gあたりの栄養価 | |
---|---|
エネルギー | 126 kJ (30 kcal) |
4.35 g | |
糖類 | 1.85 g |
食物繊維 | 2.5 g |
0.73 g | |
飽和脂肪酸 | 0.146 g |
一価不飽和 | 0.095 g |
多価不飽和 | 0.267 g |
3.27 g | |
トリプトファン | 0.037 g |
トレオニン | 0.128 g |
イソロイシン | 0.139 g |
ロイシン | 0.195 g |
リシン | 0.163 g |
メチオニン | 0.036 g |
フェニルアラニン | 0.105 g |
チロシン | 0.095 g |
バリン | 0.145 g |
アルギニン | 0.237 g |
ヒスチジン | 0.057 g |
アラニン | 0.148 g |
アスパラギン酸 | 0.303 g |
グルタミン酸 | 0.677 g |
グリシン | 0.162 g |
プロリン | 0.216 g |
セリン | 0.148 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(27%) 218 µg(24%) 2612 µg323 µg |
チアミン (B1) |
(7%) 0.078 mg |
リボフラビン (B2) |
(10%) 0.115 mg |
ナイアシン (B3) |
(4%) 0.647 mg |
パントテン酸 (B5) |
(6%) 0.324 mg |
ビタミンB6 |
(11%) 0.138 mg |
葉酸 (B9) |
(26%) 105 µg |
ビタミンB12 |
(0%) 0 µg |
コリン |
(1%) 5.2 mg |
ビタミンC |
(70%) 58.1 mg |
ビタミンD |
(0%) 0 IU |
ビタミンE |
(1%) 0.21 mg |
ビタミンK |
(203%) 212.7 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(0%) 3 mg |
カリウム |
(6%) 296 mg |
カルシウム |
(9%) 92 mg |
マグネシウム |
(12%) 42 mg |
リン |
(8%) 58 mg |
鉄分 |
(12%) 1.6 mg |
亜鉛 |
(6%) 0.56 mg |
マンガン |
(18%) 0.373 mg |
セレン |
(1%) 0.9 µg |
他の成分 | |
水分 | 90.65 g |
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース(英語) |
特徴編集
葉は細い円筒形で先がすぼまっている。ラッキョウに似た地下茎を持ち、鱗茎が分球して群生する。 形態的にはアサツキによく似ているが、チャイブには鱗茎がなく、アサツキが夏になると休眠することに対して、チャイブは冬に地上部は枯れるが休眠はしない。
アサツキと混植すると交雑しやすく、容易に雑種が出来てしまうので注意が必要。繁殖はタネ、または株分けによって行える。
名称編集
上記の通りセイヨウアサツキ、エゾネギなどの和名がある。
鱗茎が分球し群生するので、特に英語ではchivesと複数形で書かれる。
生物学的には"Allium tuberosum"(日本韮:ニラ)とは厳密には区別されるべきだが、植物学者から見てどうみてもニラ"Allium tuberosum"が外国のスーパーではChivesとして売られていて、純系の"Allium schoenoprasum"がうられていることはほとんど見かけない。海外では、両者の違いが分かる人は、純系の"Allium schoenoprasum"はChives、"Allium tuberosum"はChinese chivesと呼ぶひとも多い。
栄養成分編集
カロテンを豊富に含む緑黄色野菜である。ネギの芳香成分(硫化アリル)を多く含むことからネギと同じ芳香を持つ。硫化アリルにはビタミンB1と結合して、糖質をエネルギーに変えやすくする作用がある。また薬味として取ると食欲増進効果がある。
調理法編集
西洋料理では、主に刻んで料理にふりかけて調味料として使われる。豊富に含まれるカロテンは、油で炒めてから使うと体内での吸収がよい。
脚注編集
- ^ Maxted, N. & Rhodes, L. (2016). Allium schoenoprasum. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T172256A19391728. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T172256A19391728.en Downloaded on 05 January 2019.
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Allium schoenoprasum” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月8日閲覧。