チャトランガ系ゲーム比較表

チャトランガ系ゲーム比較表(チャトランガけいゲームひかくひょう)では、世界の主なチャトランガ系ゲームの盤や駒、ルール等の比較表を示す。各駒の動きについては、駒およびゲームの各記事を参照。

将棋 チェス シャンチー チャンギ マークルック

盤(横×縦)

9×9 8×8 9×10 9×10 8×8
盤の特徴 黄色い板に黒い輪郭の小さい正方形、或いは黒い縦線と横線が交差した盤(盲人将棋用は短い塀がある)。 市松模様柄(視覚障害者向けの盤には段差がある) 九宮・河がある 宮がある 盤によっては駒を入れる場所がある。
駒の数(敵味方合計) 40枚 32個 32枚 32枚 32個
駒の置き方 マス目の中 マス目の中 線の交点 線の交点 マス目の中
駒の形状 先が尖った独特の五角形、漢字2文字 立体 円形、漢字1文字 八角形、漢字1文字 立体だが姿が違う。(メーカーによる)
敵味方の駒の区別 玉将か王将・方向 駒の色(白・黒) 文字の色(赤・黒)・敵味方で別の漢字 文字の色(緑・赤)・草書と楷書 チェス同様、駒の色
駒の種類 チャトランガの王相当 玉将・王将 キング 帥・将 楚・漢 クン
将相当 金将 クイーン 仕・士 メット
象相当 銀将 ビショップ 相・象 コーン
馬相当 桂馬 ナイト 傌・馬 マー
車または船相当 香車 ルーク 俥・車 ルア
兵相当 歩兵 ポーン 兵・卒 卒・兵 ビア
付加駒 飛車角行 (追加された駒がない) 炮・砲 (チェスと同様、追加された駒がない)
成り 玉将・王将・金将以外の駒が、敵陣(奥から3段目以内)に入るか、敵陣内で移動するか、敵陣から出たときに成る(駒を裏返す)ことができる(成らないことも選択できる)。飛車→竜王、角行→竜馬、銀将→成銀、桂馬→成桂、香車→成香、歩兵→と金。 ポーンが最も奥の段に到達すると、クイーン・ナイト・ルーク・ビショップのいずれか(大抵はクイーンを選択)にプロモーション(昇格)することができる。 兵・卒は河を渡ると横にも1目動けるようになる。 成りのルールはなし。 ビアは敵陣(奥から3段目以内)に入ると裏返してビアガーイに成ることができる。
千日手 同一局面が4回現れると無勝負となる。ただし連続王手の場合は王手している側の反則負けとなる。 スリーフォールド・レピティションと呼ばれ、同一局面が3回現れると、自分の手番のときの指摘によって引き分けとなる。 連続王手の場合(長将)は同一局面が3回現れるまでに手を変えなければならない。その他の千日手は場合により一方が手を変えなければならない場合と引き分けになる場合があり、複雑で細かい規定がある(詳細はシャンチーを参照)。 同一局面が3回現れると引き分け。 同一局面が3回現れると引き分け。ただし連続王手の場合は王手している側が手を変えなければならない。
ステイルメイト 持ち駒があるため実戦ではまず発生しないが、ステイルメイトされた側の負けとなる。 引き分けとなる。チェスでは非常に重要な概念である。 困死と呼ばれ、ステイルメイトされた側の負けとなる。 パスが可能なためステイルメイトは発生しない。 公式戦ではステイルメイトとなった方は勝ち・負け・引き分けのいずれかとすることを開始前に決めることとなっているが、現在では負けとすることが多い。
駒の消耗による引き分け 持ち駒があるため起こり得ない。 双方が相手を詰められなくなった場合はデッド・ポジションといって引き分けとなる。 双方が相手を詰められなくなった場合は引き分けとなる。 双方が相手を詰められなくなった場合は引き分けとなる。 一方がクン1個だけになった場合や、盤上の駒が所定の組み合わせになった場合などの引き分け規定がある(詳細はマークルックの記事を参照)。
その他のルール 持ち駒の概念があるのが最大の特徴。また持将棋のルールで引き分けになる場合がある。 特殊な駒の動きとしてキャスリングアンパッサンがあり、50手ルールによる引き分けがある。 帥と将が直接相対できない王不見王と呼ばれるルールがある。 対局開始前の象・馬の配置の入れ替えが可能。また対局中のパスが可能であり、双方パスをした場合は引き分け。またピッチャングンを相手が解消しなければ引き分け。 特殊なルールがない。