a b c d e f g h
8 a8 b8 c8 d8 e8 f8 g8 h8 8
7 a7 b7 c7 d7 e7 f7 g7 h7 7
6 a6 b6 c6 d6 e6 f6 g6 h6 6
5 a5 b5 c5 d5 e5 f5 g5 h5 5
4 a4 b4 c4 d4 e4 f4 g4 h4 4
3 a3 b3 c3 d3 e3 f3 g3 h3 3
2 a2 b2 c2 d2 e2 f2 g2 h2 2
1 a1 b1 c1 d1 e1 f1 g1 h1 1
a b c d e f g h
チャトルの初期配置。

チャトルマレー語: Chator)またはマイン・チャトル(Main Chator)は、マレーシアインドネシアで人気のある2人用ボードゲームである。マレー将棋とも呼ばれる。マークルック(タイ将棋)、オク・チャトラン(カンボジア将棋)、シットゥイン(ビルマ将棋)と同様にチャトランガに由来すると考えられる。

ルール 編集

棋盤は正方形、8かける8マス。駒の配置は現在のチェスと類似しているが、相手の王と女王とは交差する配置を取る(チェスは相手のキングと自分のキングが向かい合う)。

駒はラジャ(Raja、王)1個、マントリ英語版(Mantri、大臣)1個、ガジャ(Gajah、象)2個、クダ(Kuda、馬)2個、チェモール(Chemor、船、戦車)2個、ビィダク(Bidaq、兵)8個の計6種16個。動きはマークルックやシットゥインと同じである。ビィダク(兵)は前に1マス進むことができるが前の敵駒は取れず、その代わり斜め前の敵駒を取ることができる。簡単に言うと、チェスのポーンと同じ動きである。

ビィダク(兵)が1番奥まで進むと成る権利を得るが、成るためには、チェモール(船)の列(左右の端)を除いて、主対角線上に戻らなければならず、その後にその列の駒に成る(王の列の場合は大臣に成る)。例えば、f6まで後退した白のビィダク(兵)はガジャ(象)に成る。a9とh8に到達した白のビィダク(兵)は主対角線上にいるため、後退することなく成ることができる。

相手のラジャ(王)を詰ますと勝ちとなる。

駒の名称 編集

マレー語 ジャワ語 対応するマークルックの駒 対応するチェスの駒
ラジャ(Raja、王) ラトゥ(Ratu、君主) クン(君) キング(王)
マントリ(Mantri、大臣) パテ(Pateh) メット(種) クイーン(女王)
ガジャ(Gajah、象) マントリ(Mantri、大臣) コン(根) ビショップ(僧正)
クダ(Kuda、馬) ジャラン(Jaran、馬) マー(馬) ナイト(騎士)
テル/チェモール(Ter/Chemor、戦車) プラフ(Prahu) ルーア(船) ルーク(戦車)
ビィダク(Bidak、兵) ビィダク(Bidak、兵) ビア(貝) ポーン(歩兵)

出典 編集

外部リンク 編集