チャバネゴキブリ
チャバネゴキブリ(茶翅蜚蠊、学名:Blattella germanica)は、ゴキブリ目チャバネゴキブリ科に属する昆虫の一種である。世界共通の室内害虫として知られる[1]。
チャバネゴキブリ | |||||||||||||||||||||
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![]() チャバネゴキブリ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Blattella germanica Linnaeus, 1767 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
チャバネゴキブリ |
形態編集
体長10mm-15mm。体色は薄茶色。外部形態上立派な前後翅を備えるが、モリチャバネゴキブリと異なり飛翔することはできない。
1960年頃までは、本種・モリチャバネゴキブリ・ヒメチャバネゴキブリの3種は混同されていた[2]。
生態編集
アフリカ原産と考えられているが、世界中に移入し分布を拡げている。日本では北海道・本州・四国・九州・奄美群島・沖縄諸島など各地で見られ、日本の侵略的外来種ワースト100に定められている[2]。
生息場所として、木造家屋よりもコンクリート建造物を好む。また一般家庭よりも事業所ビル、飲食店の炊事場に多く、駆除を要する代表的衛生害虫とみなされる。
雑食性であり、人間の食物を摂食して、食中毒の原因となる微生物を媒介し、死骸や糞はアレルゲンとなる[2]。
活動温度の確保された環境ではほぼ通年、1ヵ月に1回の間隔で産卵すると考えられている。雌成虫は腹端に約20日間卵鞘を保持し、1卵鞘から約40匹の幼虫が孵化する。幼虫期間は約60日で、6回脱皮する。雌は一生で5回産卵する[2]。
日本では、暖房や熱源のある所で越冬できる。低温に比較的弱く、-5℃の状態に1日置かれると死亡する[2]。
脚注編集