チャールズ・マッカーサー・ガンケイ・テイラー

リベリアの政治家、第22代大統領

チャールズ・マッカーサー・ガンケイ・テイラー英語: Charles MacArthur Ghankay Taylor1948年1月28日 - )は、リベリア政治家、軍事指導者。第22代リベリアの大統領1997年8月3日 - 2003年8月11日)。

チャールズ・マッカーサー・ガンケイ・テイラー
Charles MacArthur Ghankay Taylor


任期 1997年8月3日2003年8月11日
副大統領 モーゼス・ブラ

出生 (1948-01-28) 1948年1月28日(76歳)
リベリアの旗 リベリアモンセラード郡アーシントン英語版
政党 国民愛国党

来歴 編集

大統領就任まで 編集

大統領 編集

裁判 編集

  • 2006年3月、亡命先のナイジェリア当局によって拘束。シエラレオネ内戦に関与、虐殺や非道な行為を働いたとして国際戦犯法廷から起訴。
  • 2006年4月、シエラレオネの首都フリータウンでのシエラレオネ特別法廷に出廷して無罪を主張。
  • 2006年6月、フリータウンで審理実施した際の政情不安の予想を理由に、国際刑事裁判所(オランダのハーグ)に法廷が設置され、それに伴いハーグに移送される(安保理決議1688による)。
  • 2007年6月、4日の公判で、検察側の9人に対して弁護団が1人しかいないことを理由に審理出席を拒否。
  • 2007年8月、新たな弁護団が就任し、テイラーも20日に出廷。判事団は新たな弁護団を用意する時間を与えるとして公判を2008年1月7日まで延期することを決定した。

判決 編集

起訴された罪名は以下のとおりである[3]

番号 犯罪 犯罪の種類* 判決
民間人へのテロ行為と集団罰
1 テロ行為 WC 有罪
非合法な殺害
2 殺害 CAH 有罪
3 人の生命、健康および身体的または精神的な幸福に対する暴力、特に殺人 WC 有罪
性暴力
4 強姦 CAH 有罪
5 性奴隷制度およびその他のあらゆる性暴力 CAH 有罪
6 個人の尊厳の侵害 WC 有罪
身体的暴力
7 人の生命、健康、身体的または精神的な幸福に対する暴力、特に残虐な扱い WC 有罪
8 その他、非人道的行為 CAH 有罪
少年兵の使用
9 15歳未満の少年の徴兵、敵対行動に積極的に使用すること VIHL 有罪
拉致・強制労働
10 隷属化 CAH 有罪
強奪
11 強奪 WC 有罪
*適用される犯罪:

裁判長を担当したサモア人のリチャード・ルーシックは、「人類史に記録される中で最も凶悪で残忍ないくつかの犯罪を支援し、また計画をした責任がある」とコメントした[4]

  • 2007年6月、4日の公判で、検察側の9人に対して弁護団が1人しかいないことを理由に審理出席を拒否。
  • 2007年8月、新たな弁護団が就任し、テイラーも20日に出廷。判事団は新たな弁護団を用意する時間を与えるとして公判を2008年1月7日まで延期することを決定した。
  • 2012年4月26日、特別法廷で有罪判決。国際連合が設置する法廷での国家元首経験者に対する有罪判決は史上初。
  • 2012年5月31日、特別法廷で禁固50年の量刑となった。テイラー側は控訴する方針。
  • 2013年9月26日、禁固50年の量刑が確定。
  • 2013年10月15日、イングランドダラムHM刑務所フランクランド英語版に収監された。2020年11月時点でも収監されている[5]
  • 2021年10月、テイラーは、大統領退任後の未払い給料についてリベリア政府を告訴し、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の法廷に提出した。

家族 編集

チャールズ・マッカーサー・エマニュエル英語版(別名でロイ・マッカーサー・ベルファスト・ジュニア、Roy M Belfast,Jr.とも言う)はテイラーの実の息子で“チャッキー”の愛称で知られている。アメリカ生まれでフロリダ州マイアミに住み、アメリカ市民権も取得している。父がリベリアの政権を握っていた時は警備担当を務めていた。そして2002年7月24日リベリアの首都モンロビア周辺で、ある男性(検察は特定していない)を拉致し、熱したアイロンを押しつけたり、熱湯をかけたり、性器に電気ショックを与えたり、囚人同士に同性間性行為を強要するなど残酷な拷問をしていたとされる。フロリダ州南部を管轄する連邦検察官事務所は2006年に拷問罪で彼を起訴した。

2018年1月22日に発足したジョージ・ウェア政権で副大統領を務めているジュエル・テイラー英語版はテイラーの元妻である[6]

出典 編集

関連項目 編集