黒板用チョーク
絵画用チョーク
路上にチョークで絵を描く人物

チョーク (chalk, chalk stick) は、対象物に粉を擦り付ける事によって筆記を行う文房具の一種である。白墨(はくぼく)とも呼ぶ。

黒板に字を書き込んだり、地面に絵を描く事に多く用いられる。

概要編集

「チョーク」とは本来、原料である白亜を指すが、近年は炭酸カルシウム石膏硫酸カルシウム)を水で練り成型したものがチョークとして使われている。また、ホタテ貝殻[1]卵殻[2]もリサイクル原料として用いられている。

基本は白色だが、赤、青、黄などに着色されたチョークも黒板に使われる。色覚異常者でも色の違いを判別しやすいチョークも販売されている。

なお、緑色の黒板が主流になった理由は、黒色だと白色の線が目の負担になるためである。

種類編集

炭酸カルシウムタイプ
炭酸カルシウム( )でできているチョーク。現在は販売されていない羽衣文具のフルタッチチョーク、日本理化学工業のダストレスチョーク、日本白墨工業のセラミックチョーク、スクール72チョーク、エコチョーク72、馬印のDCチョークDX、CCチョークなど。カキやホタテの貝殻、卵の殻などを混ぜていることもある。なお、炭酸カルシウム製のチョークを称してダストレスタイプと言われることがある。
また、蛍光チョークや太字チョーク、耐水性チョーク、マーブルチョークなどバリエーションも豊富である。
硫酸カルシウム(焼き石膏)タイプ
硫酸カルシウム( )でできているチョーク。現在は販売されていない羽衣文具のニューポリーチョーク、日本理化学工業のホケンソフトチョーク、日本白墨工業のきぬごしチョーク、馬印のスクールチョーク、クラウンのクラウンチョーク、橘高白墨の橘高チョーク、ニューゴールデンチョークなど。炭酸カルシウムタイプより単価が安い。

チョークが出てくる作品編集

チョークのブランド編集

安全性編集

チョークには基本的に毒性があるとは考えられていないが、大量に経口摂取すると腹痛や便秘などの症状を引き起こす場合がある[3]。2003年には有毒なを含んだチョークが大手玩具店や百貨店で販売されていた事例もある[4]

日本産業規格JIS S 6009「白墨」や、欧州指令EN71(CEマーク)、日本玩具協会のSTマークでは有害物質の規制基準を設けている[5]

また一般にチョーク粉のような難溶性粉塵の吸入は異物反応の原因となる[6]。長期の吸入摂取による肺疾患が疑われる症例報告もあるが、報告数が少なく因果関係は明らかでない[7]。チョークは10マイクロメートル以下の浮遊粉塵(浮遊粒子状物質)を発生させるが、炭酸カルシウム製は硫酸カルシウム製に比べて粒子の比重が大きく飛散が少ない[8]。日本では学校保健安全法に基づく学校環境衛生基準でこうした浮遊粉塵の環境基準を設けている。

脚注編集

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  1. ^ ホタテ貝殻配合チョーク日本理化学工業
  2. ^ 卵殻リサイクルチョーク(日本白墨工業)
  3. ^ Swallowing chalk”. MedlinePlus. U.S. National Library of Medicine. 2019年12月15日閲覧。
  4. ^ Playing With Poison: Lead Poisoning Hazards of Children’s Product Recalls 1990 - 2004. Kids In Danger. (2004-8). https://kidsindanger.org/docs/reports/2004_playingwithpoison.pdf. 
  5. ^ 子供用おもちゃに関連する法規制等”. 身の回りの製品に含まれる化学物質. 製品評価技術基盤機構 (2019年10月2日). 2019年12月15日閲覧。
  6. ^ 森忠繁、竹岡清、明石信爾、大羽和子「講義室内のチョーク粉塵」『日本衛生学雑誌』第31巻第5号、日本衛生学会、1976年、 589-594頁、 doi:10.1265/jjh.31.589
  7. ^ 資料4 ILO職業病一覧表記載疾病文献レビュー: 10 慢性閉塞性肺疾患(COPD)”. 労働基準法施行規則第35条専門検討会 資料. 2019年12月15日閲覧。
  8. ^ 学校環境衛生管理マニュアル』文部科学省、平成30年度改訂版。

関連項目編集