チヨニシキは、1985年昭和60年)に愛知県農業総合試験場によって育成されたイネ(稲)の品種[1]。「トヨニシキ」を花粉親、「初星」を種子親とする交配によって育成された[1]。錦のような稲が長く栄えることを願って命名された[1]

チヨニシキ
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 トヨニシキ×初星
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 チヨニシキ
開発 愛知県農業総合試験場
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千粒重は23.5gで中粒[1]。熟期は中生で、耐冷性があり、多収[1]。強稈で耐倒伏性は強[1]。いもち病にもやや強である[1]

トヨニシキの食味を改善した品種として普及したが、「コシヒカリ」などの良食味品種に押されて減少し[1]酒造用掛米などの加工用米や飼料用米として生産されている[2]

脚注 編集

参考文献 編集

  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 
  • 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666 

関連項目 編集