ツヅミクラゲ(鼓水母、鼓海月)は冬から早春に太平洋沿岸で見られるクラゲの一種。

ツヅミクラゲ
分類
: 動物界 Animalia
: 刺胞動物門 Cnidaria
: ヒドロ虫綱 Hydrozoa
: 剛水母目 Narcomedusae
: ツヅミクラゲ科 Aeginidae
: ツヅミクラゲ属 Aegina
: ツヅミクラゲ A. rosea
学名
Aegina rosea

傘径2~5cmで、半球を高くした形をしている。傘のゼラチン質は硬く分厚い[1]。傘の頂点は平たい[1]。身体の中心は紅色で、胃腔の空所は10個の部屋に分割されている[1]。口は中央に開き、円形で唇がない[1]

一般的なクラゲは傘の縁から触手が伸び、4本の触手が4放射相称を成すが[1]、ツヅミクラゲは傘の途中から触手が伸び、通常5本の触手が5放射相称を成す[1]。なお、個体変異があり、触手が4本や6本の個体も見られ、その場合は4放射相称、6放射相称を成す[1]

他のクラゲ類の体に付着して成長し[1]、一生プランクトン生活を送る[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 久保田信「日本一のクラゲ天国田辺湾(58) ツヅミクラゲ」『紀伊民報』、紀伊民報社、2012年3月。