ツメダニ(Cheyletidae)は、ダニ目前気門亜目ツメダニ科に属するダニの総称。人を刺し、皮膚炎を発症させる。

ツメダニ類

概要編集

顎体部の触肢が強大で、大きなを持つためこの名がある。体長0.2〜1.0mm[1]。淡黄橙色[2]梅雨時、秋口に増殖し、特に夏場に活発に活動し、人への被害も出やすくなる[3][4]ヒョウヒダニコナダニなどを捕食し、体液を吸う。ツメダニは高温多湿の場所を好み、人家のカーペットなどに発生する。特にヒョウヒダニやコナダニなどが人家に大発生した場合は、それらを餌とするツメダニが二次的に発生しやすい。夜間に人を刺し、体液を吸う(吸血はしない)。特に、脇の下、からなどの部位が刺されやすいこれにより、刺された人は刺されてからしばらくすると、赤く腫れてかゆみを伴った皮膚炎を発症する。なお、雌のツメダニは卵→幼虫→第1若虫→第2若虫を経て雌成虫となるが、雄は第1若虫からそのまま雄成虫になる。

脚注編集

  1. ^ 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ),世界大百科事典内言及, 世界大百科事典. “ツメダニとは”. コトバンク. 2021年3月23日閲覧。
  2. ^ ツメダニ|西宮市ホームページ”. www.nishi.or.jp. 2021年3月23日閲覧。
  3. ^ ダニを知る|害虫を知る|アース害虫駆除なんでも事典”. アース害虫駆除なんでも事典. 2021年3月23日閲覧。
  4. ^ ツメダニ|害虫駆除や衛生管理の株式会社環境コントロールセンター”. 株式会社環境コントロールセンター. 2021年3月23日閲覧。

外部リンク編集