ティハニ・ラヨシュ
ティハニ・ラヨシュ(Tihanyi Lajos、1885年10月29日 - 1938年6月11日[1])は、ハンガリーの画家である。
ティハニ・ラヨシュ Tihanyi Lajos | |
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自画像(1920年) | |
生誕 |
1885年10月29日 オーストリア=ハンガリー帝国・ブダペスト |
死没 |
1938年6月11日(52歳没) フランス共和国・パリ |
運動・動向 | フォーヴィスム |
略歴
編集ブダペストでユダヤ人の家族に生まれた。父親はブダペストのカフェのオーナーだった[2]。11歳で髄膜炎のために聴力を失い、発声にも障害が現れた。ポール・ベルタラン(Pór Bertalan :1880-1964)からはじめ個人授業を受けた後、ほぼ独学で絵を描くようになった[2]。1906年から1910年の間はハンガリーの芸術家村だったナジバーニャ(Nagybánya:現バヤ・マレ)の夏季学校に参加し、印象派のスタイルの画家たちと活動した。パリに4か月滞在し、ポール・ゴーギャンやアンリ・マチス、ポール・セザンヌの作品から影響を受けた[2]。1909年に、美術家グループ「MIÉNK」(Magyar Impresszionisták és Naturalisták Köre:ハンガリー印象主義・自然主義サークル)の展覧会に初めて作品を出展した。
ティハニはベレーニ(Berény Róbert: 1887-1953)やツィガーニ・デジェー(Czigány Dezső: 1883-1937)らの若い前衛画家たち、8人の美術家で1907年に「 Nyolcak(英語訳:the Eight)」というグループを作った。このグループの中ではティハニはベレーニについで、前衛的な作品を描いたとされる。
様々な芸術家グループと交流し、第一次世界大戦が終わると、ハンガリー人民共和国としての独立を支持するグループの雑誌「Ma」で活動するが[3]、人民共和国が瓦解すると、国外に亡命しなければならなくなった。1924年までは多くのハンガリー人移民がいたベルリンに滞在したが、1924年にパリに移り、その後はパリで活動した。
パリでは、国際的な芸術家の中で活動し評価されるようになった。構成主義や表現主義のスタイルでの人物画を描き、さらに作品は抽象的なものになっていった。テオ・ファン・ドゥースブルフやオーギュスト・エルバン、ジャン・エリオンらが創立したグループ、「アプストラクシオン=クレアシオン(fr:Abstraction-Création:抽象=創造)」のメンバーとしても活動した。
パリで没した。
作品
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ナジバーニャの風景 (1908)
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Boaters (1909)
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György Bölöni-作家(1912)
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ヌード(1917)
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composition (1925)
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Portrait of Tristan Tzara(1927)
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無題(1933)
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Blue-yellow composition (1934)
脚注
編集- ^ N. Veszprémi: Tihanyi, Lajos. In: Österreichisches Biographisches Lexikon 1815–1950. Band 14: Stulli Luca–T°uma Karel, Lieferung 65. Verlag der Österreichischen Akademie der Wissenschaften, Wien 2014, ISBN 978-3-7001-7794-4, S. 343
- ^ a b c Die Acht. A Nyolcak. Ungarns Highway in die Moderne. 2012, S. 194 f.
- ^ Krisztina Passuth: Treffpunkte der Avantgarden Ostmitteleuropa 1907–1930. 2003, S. 82.
参考文献
編集- Tihanyi, Lajos. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 33: Theodotos–Urlaub. E. A. Seemann, Leipzig 1939, S. 166 (abweichende Datumsangaben).
- Tihanyi, Lajos. In: Hans Vollmer (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der bildenden Künstler des XX. Jahrhunderts. Band 4: Q–U. E. A. Seemann, Leipzig 1958, S. 447 (abweichende Datumsangaben).
- Krisztina Passuth: Lajos Tihanyi. Maler und Werk. Aus dem Ungarischen von Hermin Lehmann. Verlag der Kunst, Dresden 1977 (DNB 780379543).
- Krisztina Passuth: Treffpunkte der Avantgarden Ostmitteleuropa 1907–1930. Aus dem Ungarischen übersetzt von Anikó Harmath. Balassi, Budapest 2003 (ungarisch 1998).