テイラー・フリッツ
テイラー・ハリー・フリッツ(Taylor Harry Fritz, 1997年10月28日 - )は、アメリカ・カリフォルニア州ランチョ・サンタフェ出身の男子プロテニス選手。ATPツアーでシングルス1勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス24位。身長193cm、体重86kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
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![]() テイラー・フリッツ | ||||
基本情報 | ||||
国籍 |
![]() | |||
出身地 |
同・カリフォルニア州 ランチョ・サンタフェ | |||
居住地 |
同・カリフォルニア州 ランチョ・パロス・ベルデス | |||
生年月日 | 1997年10月28日(23歳) | |||
身長 | 193cm | |||
体重 | 86kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2015年 | |||
ツアー通算 | 1勝 | |||
シングルス | 1勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 4,059,840 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2019・20) | |||
全仏 | 2回戦(2019) | |||
全英 | 2回戦(2018・19) | |||
全米 | 3回戦(2018・20) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2019) | |||
全仏 | 1回戦(2018) | |||
全英 | 2回戦(2018) | |||
全米 | 2回戦(2016・17) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 24位(2020年3月2日) | |||
ダブルス | 116位(2020年8月31日) | |||
2020年9月4日現在 |
経歴編集
母親もテニス選手で3度のグランドスラム準々決勝進出経験のあるキャシー・メイである。
2015年 全米ジュニア優勝、プロ転向編集
全仏オープンの男子ジュニアシングルスで決勝に進出、トミー・ポールに敗れ、準優勝。6月のノッティンガム・オープンでツアー初出場を果たすと、1回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタを破る。全米オープンの男子ジュニアシングルスで決勝に進出し、全仏で敗れたトミー・ポールを今度は破り、優勝した。9月にプロ転向するとチャレンジャー大会で優勝2回、準優勝1回を飾る。年間最終174位。
- ジュニアグランドスラム決勝進出結果
結果 | 年 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 2015年 | 全仏オープン | クレー | トミー・ポール | 6–7(4–7), 6–2, 2–6 |
優勝 | 2015年 | 全米オープン | ハード | トミー・ポール | 6–2, 6–7(4–7), 6–2 |
2016年 ツアー決勝進出・トップ100入り編集
全豪前のハッピーバレー・チャレンジャーで優勝すると、全豪オープンでグランドスラム初出場。1回戦でジャック・ソックに4-6, 6-3, 6-0, 3-4, 4-6で敗れた。 2月のメンフィス・オープンでは2回戦で第2シードのスティーブ・ジョンソンに7-6(5), 7-6(8)で勝利すると、準々決勝でベンヤミン・ベッカーを破り、アメリカ人としてはマイケル・チャン以来の若さでの準決勝進出。さらに準決勝でリシャルダス・ベランキスを破り、ツアー3大会目にして決勝進出。決勝で世界ランク7位の錦織圭と対戦し、4-6, 4-6で敗れ、準優勝。自己最高ランクを更新する102位となった。翌々週のメキシコ・オープンでも予選を突破し、本戦では1回戦、当時世界ランク30位のジェレミー・シャルディーを6-4, 3-6, 6-3で破り、ベスト8進出。自己最高ランク81位となり、トップ100入りを果たす。 全仏オープンでは1回戦で同じく若手のボルナ・チョリッチに3-6, 1-6, 3-6で敗れた。 ウィンブルドン選手権は初戦で世界ランク5位のスタン・ワウリンカに6-7(4), 1-6, 7-6(2), 4-6で敗れた。 全米オープン前の世界ランキングで53位となる。 全米オープンでは1回戦で再びジャック・ソックに6-7(3), 5-7, 6-3, 6-1, 4-6で敗れた。
フリッツはトップ100の最も若い選手に贈られる新人賞を受賞した。
2017 - 2018年編集
2017年全豪オープンでは1回戦でジル・ミュラーに敗れた。3月のBNPパリバ・オープンでは2回戦で世界ランク7位のマリン・チリッチに4–6, 7–5, 6–4で勝利した。しかし前半戦は故障に悩まされ、クレーコートシーズンはスキップした。全米オープンの1回戦でマルコス・バグダティスに勝利し、グランドスラム初白星をあげた。年間最終ランキングは104位。
2018年の序盤、全豪オープンは予選敗退に終わったが、チャレンジャーでは優勝するなど活躍を見せた。BNPパリバ・オープンでベスト16入りした。全米男子クレーコート選手権ではジャック・ソックを破りベスト4。8月のアビエルト・メキシコ・ロス・カボスではタナシ・コキナキスと組んだダブルスで初の決勝進出を果たした。全米オープンは3回戦でドミニク・ティームに敗れた。ネクストジェネレーション・ATPファイナルにも出場したが、1勝2敗でGS敗退した。年間最終ランキングは49位まで上がった。
2019年 ツアー初優勝編集
序盤は結果を残せなかった。しかし、6月のイーストボーン国際では準決勝でカイル・エドマンドを下すと、決勝ではサム・クエリーに6-3, 6-4で勝利し、ツアー初優勝を果たした[1]。8月にはアトランタ・テニス選手権とアビエルト・メキシコ・ロス・カボスの2週連続で決勝進出したが、共に敗れて準優勝に終わった[2]。
ATPツアー決勝進出結果編集
シングルス: 5回 (1勝4敗)編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2016年2月14日 | メンフィス | ハード (室内) | 錦織圭 | 4–6, 4–6 |
優勝 | 1. | 2019年6月29日 | イーストボーン | 芝 | サム・クエリー | 6–3, 6–4 |
準優勝 | 2. | 2019年7月28日 | アトランタ | ハード | アレックス・デミノー | 3–6, 6–7(2–7) |
準優勝 | 3. | 2019年8月3日 | ロス・カボス | ハード | ディエゴ・シュワルツマン | 6–7(6–8), 3–6 |
準優勝 | 4. | 2020年2月29日 | アカプルコ | ハード | ラファエル・ナダル | 3–6, 2–6 |
成績編集
4大大会シングルス編集
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | P | WG | Z# | PO | G | S | SF-B | NMS | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, P=開催延期
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, SF-B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.
大会 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | 1R | 1R | LQ | 3R | 3R | 4–4 |
全仏オープン | A | A | 1R | A | 1R | 2R | 1–3 | |
ウィンブルドン | A | A | 1R | 1R | 2R | 2R | NH | 2–4 |
全米オープン | Q1 | Q1 | 1R | 2R | 3R | 1R | 3R | 5–5 |
脚注編集
- ^ “フリッツがクエリーとのアメリカ人対決を制してツアー初優勝 [ネイチャーバレー国際]”. tennismagazine.jp. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “シュワルツマンが今季初タイトルを獲得、フリッツは2週連続準優勝 [アビエルト・メキシカーノ・デ・テニス・ミフェル]”. tennismagazine.jp. 2019年8月4日閲覧。
外部リンク編集
- テイラー・フリッツ - ATPツアーのプロフィール (英語)
- テイラー・フリッツ - 国際テニス連盟のプロフィール (英語)
- ウィキメディア・コモンズには、テイラー・フリッツに関するカテゴリがあります。
受賞 | ||
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先代: アレクサンダー・ズベレフ |
ATP年間最優秀新人賞 2016 |
次代: デニス・シャポバロフ |