テイラー・ロジャース

アメリカの野球選手 (1990 - )

テイラー・アレン・ロジャースTaylor Allen Rogers, 1990年12月17日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州リトルトン英語版出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。

テイラー・ロジャース
Taylor Rogers
サンフランシスコ・ジャイアンツ #33
サンディエゴ・パドレス時代
(2022年5月5日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州リトルトン英語版
生年月日 (1990-12-17) 1990年12月17日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト11巡目(全体340位)
初出場 2016年4月14日
年俸 $9,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

双子の弟のタイラーもプロ野球選手であり、こちらはアンダースローの右腕投手である[2]

経歴 編集

プロ入り前 編集

2009年MLBドラフト37巡目(全体1106位)でボルチモア・オリオールズから指名されたが、契約せずにケンタッキー大学へ進学した。

プロ入りとツインズ時代 編集

 
ミネソタ・ツインズ時代
(2018年8月18日)

2012年MLBドラフト11巡目(全体340位)でミネソタ・ツインズから指名されプロ入り。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級エリザベストン・ツインズ英語版でプロデビュー。A級ベロイト・スナッパーズ英語版でもプレーし、2球団合計で15試合(先発10試合)に登板して4勝3敗、防御率2.27、74奪三振を記録した。

2013年はA級シーダーラピッズ・カーネルズ[3]とA+級フォートマイヤーズ・ミラクルでプレーし、2球団合計で25試合(先発24試合)に登板して11勝7敗、防御率2.88ー93奪三振を記録した。

2014年はAA級ニューブリテン・ロックキャッツでプレーし、24試合に先発登板して11勝6敗、防御率3.29、113奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズ英語版に所属した。

2015年はAAA級ロチェスター・レッドウイングスでプレーし、28試合(先発27試合)に登板して11勝12敗、防御率3.98、126奪三振を記録した。この年のオフもアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[4]

2016年はAAA級ロチェスターで開幕を迎えたが、4月13日にメジャー初昇格を果たした[5]。翌14日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。この年はリリーフとして新人ながらチーム3位の57試合に登板して3勝1敗、防御率3.96、64奪三振を記録した。

2017年はチームトップの69試合に登板とリリーフの主力として定着し、両リーグ最多の30ホールドを記録した。

2018年は72試合に登板して1勝2敗2セーブ、防御率2.63、75奪三振を記録した。

2021年オールスターゲーム前日の7月12日にマリナーズの菊池雄星とヤンキースのゲリット・コールが選出されていたオールスターゲームを辞退したことに伴い、代替選手としてレイズのアンドリュー・キットレッジと共に自身初めて選出された[6]。ただし、7月13日に開催されたオールスターゲームには参加はしたが、出場機会は無かった[7]

パドレス時代 編集

2022年4月7日にクリス・パダックエミリオ・パガン後日発表選手とのトレードで、ブレント・ルッカー、金銭と共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[8]。シーズン開幕後、4月11日のジャイアンツ戦で弟のタイラーと対面。粋な計らいでメンバー表の交換も兄弟で務めた。試合にも出場し、史上5組目の双子の同一試合出場となった[9]

ブルワーズ時代 編集

2022年8月1日にジョシュ・ヘイダーとのトレードで、ディネルソン・ラメットエステウリー・ルイーズロバート・ガッサー (野球選手)英語版と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[10]。オフの11月6日にFAとなった[11]

ジャイアンツ時代 編集

2022年12月28日に弟のタイラーが所属するサンフランシスコ・ジャイアンツと3年総額3300万ドルの契約を結んだ[12]

投球スタイル 編集

ツーシームカーブが武器[13]

人物 編集

一卵性ということあり、弟のタイラーとは良く似ており、タイラーの所属するジャイアンツが出場していた2021年のナショナルリーグディビジョンシリーズをスタンドから観戦していた際にはファンから「なぜスタンドにいるのか?」と勘違いされたほどである[14]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2016 MIN 57 0 0 0 0 3 1 0 9 .750 264 61.1 63 7 16 3 5 64 1 0 29 27 3.96 1.29
2017 69 0 0 0 0 7 3 0 30 .700 237 55.2 52 6 21 5 3 49 1 0 20 19 3.07 1.31
2018 72 0 0 0 0 1 2 2 18 .333 260 68.1 49 3 16 3 2 75 0 0 20 20 2.63 0.95
2019 60 0 0 0 0 2 4 30 10 .333 278 69.0 58 8 11 2 6 90 2 0 20 20 2.61 1.00
2020 21 0 0 0 0 2 4 9 2 .333 91 20.0 26 2 4 0 1 24 1 0 14 9 4.05 1.50
2021 40 0 0 0 0 2 4 9 8 .333 166 40.1 38 4 8 2 0 59 3 0 18 15 3.35 1.14
2022 SD 42 0 0 0 0 1 5 28 0 .167 174 41.1 37 1 9 1 8 48 0 0 22 20 4.35 1.11
MIL 24 0 0 0 0 3 3 3 4 .500 100 23.0 20 6 10 1 3 36 1 0 16 14 5.48 1.30
'22計 66 0 0 0 0 4 8 31 4 .333 274 64.1 57 7 19 2 11 84 1 0 38 34 4.76 1.18
2023 SF 60 0 0 0 0 6 4 2 12 .600 216 51.2 39 6 25 3 3 64 3 0 27 22 3.83 1.24
MLB:8年 445 0 0 0 0 27 30 83 93 .474 1786 430.2 382 43 120 20 31 509 12 0 186 166 3.47 1.17
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績 編集



投手(P)












2016 MIN 57 4 13 3 1 .850
2017 69 1 5 0 1 1.000
2018 72 6 8 0 0 1.000
2019 60 5 9 1 1 .933
2020 21 1 1 0 0 1.000
2021 40 1 4 0 0 1.000
2022 SD 42 1 4 0 0 1.000
MIL 24 2 3 0 0 1.000
'22計 66 3 7 0 0 1.000
2023 SF 60 2 5 0 0 1.000
MLB 445 23 52 4 3 .949
  • 2023年度シーズン終了時

記録 編集

背番号 編集

  • 55(2016年 - 2022年途中)
  • 25(2022年途中 - 同年終了)
  • 33 (2023年 - )

脚注 編集

  1. ^ Taylor Rogers Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ Michael Hicks (2014年8月5日). “BROTHERS IN ARMS Twins Tyler and Taylor Rogers making their pitch in the minor leagues” (英語). Columbine Courier.com. 2019年2月5日閲覧。
  3. ^ 2013年よりツインズ傘下
  4. ^ Twins protect 7 prospects from Rule 5 Draft” (英語). MLB.com (2015年11月20日). 2017年4月19日閲覧。
  5. ^ Twins call up former UK pitcher Taylor Rogers to majors for first time
  6. ^ Manny Randhawa (2021年7月13日). “Kittredge, Rogers named to AL All-Star team” (英語). MLB.com. 2021年7月14日閲覧。
  7. ^ Do-Hyoung Park (2021年7月14日). “Denver area's Rogers proud to be All-Star” (英語). MLB.com. 2021年8月7日閲覧。
  8. ^ Press release: Twins acquire Chris Paddack, Emilio Pagán and a player to be named later from San Diego”. www.mlb.com. 2022年4月8日閲覧。
  9. ^ AJ Cassavell, Maria Guardado (2022年4月12日). “Taylor Rogers 'in a weird spot' after earning save as twin Tyler takes loss” (英語). MLB.com. 2022年4月14日閲覧。
  10. ^ Brewers Trade Josh Hader To Padres” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月1日閲覧。
  11. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  12. ^ Giants agree to three-year contract with LHP Taylor Rogers”. MLB.com (2022年12月28日). 2023年1月7日閲覧。
  13. ^ 「ミネソタ・ツインズ」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 46頁
  14. ^ Stefanie Lee (2021年10月9日). “Giants pitcher's twin in stands confuses fans”. MLB.com. 2021年10月10日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集