テクニカルイラストレーション技能士

テクニカルイラストレーション技能士(テクニカルイラストレーションぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県知事(問題作成等は中央職業能力開発協会、試験の実施等は都道府県職業能力開発協会)が実施する、テクニカルイラストレーションに関する学科及び実技試験に合格した者をいう。

なお職業能力開発促進法により、テクニカルイラストレーション技能士資格を持っていないものがテクニカルイラストレーション技能士と称することは禁じられている(名称独占)。

区分 編集

テクニカルイラストレーションの中で立体図作成作業、立体図仕上げ作業、テクニカルイラストレーション作業に分かれる。

級別 編集

立体図作成作業、立体図仕上げ作業ともに1級、2級の別があるが、テクニカルイラストレーション作業だけ3級のみである。

実技作業試験内容 編集

テクニカルイラストレーション(立体図作成作業) 編集

  • 1級:第三角法で描かれた課題図に示す組立図から、等角図(等測図)で立体組立断面図を作成する。試験時間=4時間30分
  • 2級:第三角法で描かれた課題図に示す組立図及び部品図から、等角投影図(等測投影図)で立体分解図(拡散分解図)を作成する。試験時間=3時間30分

テクニカルイラストレーション(立体図仕上げ作業) 編集

  • 1級:課題図「等角投影図(等測投影図)によって描かれた立体組立断面図」の上にトレーシングペーパー(A3判)を重ねてインキング(墨入)を行い、陰影法(スマッジング、ラインシェーディング等)により指定された箇所に面仕上げをする。試験時間=4時間
  • 2級:課題図「等角投影図(等測投影図)によって描かれた立体分解図」の上にトレーシングペーパー(A2判)を重ねてインキング(墨入)をする。試験時間=3時間

テクニカルイラストレーション(テクニカルイラストレーション作業) 編集

  • 3級:第三角法で描かれた課題図に示す組立図及び部品図から、立体(外観)図を等角投影図(等測投影図)で作成する。試験時間=2時間

関連項目 編集