テトロミノ

位数4のポリオミノ

テトロミノ(Tetromino)は位数4のポリオミノである。同じ大きさの4個の正方形を辺に沿ってつなげた形は、回転操作鏡映操作によって同じになる形を同一と考えると、5種類ある。これらを総称してテトロミノ(あるいは後述の片面テトロミノと区別して両面テトロミノ)と呼ぶ[1]。鏡像を別として数えると、7種類になり、これらを総称し片面テトロミノという。

5種類のテトロミノ

各種類の呼び方にはいろいろあるが、一般的には、I型(水色)、O型(黄色)、L型(オレンジ)、S型(緑)、T型(マゼンタ)と呼ばれる。

このうちL型とS型は線対称でなく、鏡像の名称はそれぞれJ型、Z型と呼ばれる。

問題 編集

 
市松模様に塗り分けたテトロミノ

ポリフォーム類には一般的に「セットに含まれるすべての片を使用して形を作る」という問題がある。

テトロミノ1セットは正方形20個分の面積なので 4×5 の長方形が考えられるが、これは作成できない。各片を市松模様に塗る(右図参照)と、白と黒の数が異なっている。長方形を市松に塗ると白と黒は同数になるため、これをテトロミノ1セットで埋めることはできない(パリティも参照)。

この問題と片数の少なさを解消するため、2セットを使用して長方形を作る問題がある。下図のように、5×8[2]・4×10 の長方形には解がある。

 
5×8 の解答例
 
4×10 の解答例

テンヨーから発売されているプラパズルでも、「2セットで長方形を作る」という問題が採用されている。

テトロミノを使ったパズル・ゲーム 編集

テトリスは、テトロミノを使用した最も有名なゲームだと考えられる。このゲームでは、片面型テトロミノ7種が使用されている。ただしこのゲームでは「 テトミノ 」という名称である。

LITSは、テトロミノを利用したペンシルパズルである。名前は、このパズルに使用される4種類[3]の片の形からつけられている。

脚注 編集

  1. ^ テトラミノ(Tetramino)と表記される場合もある。
  2. ^ 783解ある。これは後述のプラパズルの商品名にもなっている。
  3. ^ 5種類のうち、正方形のものはルール上使用できない。

関連項目 編集