テープネット

テープネットは、放送局における番組伝送方法の一つである。

概要編集

テレビラジオなどの番組をその地域以外で放送する場合には、伝達手段が必要となる。一斉に同時刻で放送する場合は専用線や無線中継通信衛星などを用いて伝送するが、これらの伝達手段は高価でかつ伝送可能地点が限られており、一旦録画録音媒体に記録した上で物理的に伝送するのがテープネットである。対義語はラインネット

媒体として文字通りビデオテープオープンリールテープなどが用いているが、近年はMOなど、テープ媒体によらないものも多く使われている。さらにADSL回線を利用して圧縮音声で配信・蓄積後に放送されるものもあり、形式的にはラインネットに近いが、同時放送が出来ない点を考えるとテープネットの一環と考えられる。場合によっては発送する局分のテープを複製せずに、一本のテープを放送後に他の局に送り、複数の局で利用するチェーン形式のやり方もある。

放送黎明期、特にテレビにおいてはラインネットの設備自体が限られており、テープネットによるものが多かった。しかしラインネットの増強がはかられると、編集・複製・発送などの手間がかかるテープネットは嫌われる傾向にある。

テープネット番組を指すとき「ハコもの」が使われる場合があるが、タイムテーブルにおける帯番組の対義語箱番組が「ハコもの」と呼ばれており、箱番組は録音・録画番組が多いためテープネットと同義語で使われる場合があるようだ。

映画専門チャンネルスター・チャンネルが開局した当時は、常時使用できる放送業務向け通信衛星はまだ打ち上げられていなかった。そのため、6時間のテープ素材を各地の契約ケーブルテレビに送付して、一日に同じ内容を4回廻す形式を取っていた。

媒体が物理的実体を持つ為、配送はプレスライダーや契約運送業者の定期便によって行なわれる。

関連項目編集