ディスティングイッシュトプロフェッサー

ディスティングイッシュト・プロフェッサー(distinguished professor)は、大学などの高等教育機関において、各専門分野において特にすぐれた業績をあげ先導的な役割を果たしている教員に対して付与される一般の教授より上位の職階称号である[1][2]。略称はDP[3]。ディスティングイッシュト・プロフェッサーのほかに、全学教授特別教授卓越教授特別栄誉教授など、各機関によって様々な名称が用いられる。

概要編集

「ディスティングイッシュト」"distinguished"とは英語で「抜群の、別格の」を意味する[4]アメリカ合衆国の大学から導入された。

ディスティングイッシュトプロフェッサーに対して、研究資源の優遇(研究費や研究時間の確保、研究スペースの優先的配分)および教務・学務・管理運営業務の負担の免除・軽減などの便宜を与える制度設計をとっている大学もある[3]

なお、将来的にDPとして活躍することが期待される若手研究者をDR(distinguished researcher)に認定し、DPに準じた待遇をとる制度設計をとっている大学もある[3]

各国の対応編集

日本編集

教授の上位に位置する職階称号である。日本の学校教育法では、ディスティングイッシュトプロフェッサーに相当する職階・称号は定められておらず、大学が独自に授与するものである。そのこともあって、大学によって様々な名称が用いられているし、位置づけも異なることがある。東京大学の卓越教授、京都大学の特別教授、東北大学のディスティングイッシュトプロフェッサーなどは、現職の教授の中から選ばれた者に与えられる。一方、東京大学特別栄誉教授などは現職を退いた者にも与えられている。

アメリカ編集

アメリカでは、特別教授は、研究分野で著しい功績のある教員が任じられる、教授の上位にある職階である。退職すると名誉特別教授(distinguished professor emeritus)[注釈 2]となる。以下に例示するように、大学ごとに名称が異なる。人名が付されること(冠教授、記念教授)も多い。

特別研究教授(distinguished research professor)、特別教育教授(distinguished teaching professor)、特別功労教授(distinguished service professor)[注釈 3]のように何において功績が著しいのかを明示したものもある。

脚注編集

脚注編集

  1. ^ 東京大学の特別栄誉教授と卓越教授の英語名がともにDistingushed University Professorになっているようである。特別栄誉教授小柴昌俊の紹介ページ[1]および卓越教授藤田誠の紹介ページ[2]を見ると、ともにDistinguished University Professorとなっている。
  2. ^ 直訳すると「退職特別教授」だが、professor emeritusが名誉教授に対応していることにならって、名誉特別教授としている。
  3. ^ 特別功労教授は、政府などの公的分野での功績が著しい場合に与えられる。

出典編集

関連項目編集