ディライトワークス

日本の東京都港区にある企業

ディライトワークス株式会社: DELiGHTWORKS Inc.)は、日本の企業。過去にはコンピュータゲームの企画・開発・運営を行っていた。

ディライトワークス株式会社
DELiGHTWORKS Inc.
本社が入居する六本木ヒルズ森タワー
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
106-6120
東京都港区六本木6丁目10番1号
六本木ヒルズ森タワー20F
設立 2014年1月22日
業種 情報・通信業
法人番号 8010401109902 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 庄司顕仁
資本金 1,000万円
従業員数 291名(単体・2021年8月時点)
外部リンク www.delightworks.co.jp ウィキデータを編集
テンプレートを表示

概要 編集

2014年1月、スクウェア・エニックス出身の庄司顕仁によって設立される。庄司はスクウェア・エニックス(当初はスクウェア)に15年間在籍し、品質管理部門の責任者やアーケード部門の立ち上げ、グループ会社のタイトーの事業本部長などを務めた[1][2][3]。設立当初は庄司1人だけの会社だったが、従業員数は2014年中に30名ほど[2]、2018年7月時点では380名にまで膨らんだ[4]

2015年7月、開発を担当したiOS/Android用ゲーム『Fate/Grand Order』(配信元:アニプレックス)が配信開始。2016年10月、企画・開発を担当したiOS/Android用ゲーム『バンドやろうぜ!』(配信元:アニプレックス)が配信開始(2019年3月にサービス終了)。

2019年3月、インディーゲームの開発支援およびパブリッシングを行うレーベル「ディライトワークス インディーズ」の立ち上げを発表[5]。同年7月にNintendo Switchで発売されたAREA35開発の『タイニーメタル 虚構の帝国』が同レーベルの第1弾タイトルとなった。

モバイルを中心としたビデオゲーム以外にも、2018年に第1弾が発売された『FGO』をモチーフにしたボードゲーム『Fate/Grand Order Duel』を皮切りにアナログゲームの開発、発売も展開している[6][7]

2016年8月、ゲーム開発を行う株式会社ミラクルポジティブの全株式を取得し、完全子会社とする[8]。2018年11月、開発体制の強化を目的とし、6つの制作部門を新設する組織改編を発表した[9]。2019年1月、Aimingと資本業務提携を結び、新作スマートフォン用ゲームの共同開発を模索していたが、2020年7月に提携解消を発表した[10]

2021年12月15日、アニプレックスにゲーム事業を譲渡する契約を締結したと発表した。ゲーム事業を新設分割した新会社「株式会社ラセングル」に承継させた上で、2022年春にアニプレックスがラセングルの全株式を取得するスキームをとり、ディライトワークスはゲーム事業以外で事業を継続するとした[11][12]

2022年2月1日、アニプレックスとの株式譲渡契約に基づきゲーム事業をラセングルへ承継[13]

作品 編集

ビデオゲーム 編集

発売年 発売日 タイトル プラットフォーム 開発元 発売元 備考
2015年 7月30日 Fate/Grand Order iOS
Android
ディライトワークス アニプレックス
2016年 10月13日 バンドやろうぜ! 2019年3月29日サービス終了
2017年 12月6日 Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト PlayStation 4
2018年 6月28日 Fate/Grand Order Arcade アーケード セガ・インタラクティブ
ディライトワークス
セガ・インタラクティブ
2019年 7月11日 タイニーメタル 虚構の帝国 Nintendo Switch AREA35 ディライトワークス 「ディライトワークス インディーズ」レーベル
11月28日 紙謎 未来からの想いで ギフトテンインダストリ
ディライトワークス
12月20日 カプセルさーばんと iOS
Android
TYPE-MOON ディライトワークスはiOS/Android版の制作を担当
2020年 8月25日 Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM ディライトワークス アニプレックス
12月15日 サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜 セガ 2021年7月20日サービス終了
2021年 9月30日 MELTY BLOOD: TYPE LUMINA[14] PlayStation 4
Nintendo Switch
Xbox One
フランスパン ディライトワークス
未発表 新規プロジェクト 未発表 ディライトワークス
DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios 新規オリジナルゲーム[15]
  • ミコノート はれときどきけがれ(iOS・Android、開発:MADORCA)
    • 当初ディライトワークス子会社のミラクルポジティブがプロデュースを担当し日本国内での配信元もディライトワークスが行う予定であったが、MADORCAとの提携解除とドリコムへの配信権移譲が発表された[16][17]

アナログゲーム 編集

発売年 発売日 タイトル 備考
2018年 8月1日 Fate/Grand Order Duel -collection figure- 発売元:アニプレックス
12月13日 The Last Brave
2019年 3月10日 CHAINsomnia〜アクマの城と子どもたち〜
8月3日 Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-
12月4日 シブヤ ストラグル
2021年 1月15日 この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?[18]

OVA 編集

発売年 タイトル 制作スタジオ 備考
2021年 Fate/Grand Carnival Lerche 製作

スポーツ事業 編集

2018年12月、アスリートを支援する「Athlete Support Program」の取り組みの第一弾として、プロゴルファーが所属する「Team DELiGHTWORKS」の立ち上げと、翌年よりAbemaTVツアーの一戦として行われるプロゴルフトーナメントの主催を発表した[19]

脚注 編集

  1. ^ 「Fate/Grand Order」が目指す,スマホ時代の新しい物語とは。奈須きのこ×武内 崇×庄司顕仁の3名に聞く,その狙いと手応え
  2. ^ a b 『Fate/Grand Order』の最新情報を大量公開! 奈須きのこ氏、武内崇氏にインタビュー - 電撃オンライン
  3. ^ CEDEC2018
  4. ^ 【セミナー】大団円に仲間を導く「プロジェクトマネージャー」のやりがいとは…ディライトワークスのPMのとある一日も公開 | Social Game Info
  5. ^ “ディライトワークスインディーズ”はともに飛び立つ仲間を求めている。キーパーソンが明かすインディーゲーム戦略 - ファミ通.com
  6. ^ 塩川洋介さん&白坂翔さん&磨伸映一郎さん対談。『FGO』のディライトワークスがボードゲームを作る狙いは? - 電撃オンライン
  7. ^ ボードゲーム「Fate/Grand Order Duel -collection figure-」のゲームルールが明らかに。リリースに先駆けた最速体験会の情報も判明
  8. ^ 【インタビュー】『Fate/Grand Order』開発・運営のディライトワークスが完全子会社化したミラクルポジティブとは 代表の加藤拓氏に訊く次なる一手 | Social Game Info
  9. ^ ディライトワークス、「FGOスタジオ」を含む6つの制作部門を新設─塩川氏は第1制作部を指揮 | GameBusiness.jp
  10. ^ 「FGO」のディライトワークス、「ログレス」開発元と提携解消 「当初想定した成果を享受できない」 - ITmedia NEWS
  11. ^ アニプレックス、『FGO』ディライトワークスのゲーム事業を承継した新会社を子会社化へ。ディライトワークスはゲーム以外で事業を継続,ファミ通.com,2021年12月15日
  12. ^ ディライトワークス、『FGO』開発チームなどゲーム事業を承継する新会社ラセングルを設立 来春を目途にアニプレックスに譲渡予定,gamebiz,2021年12月28日
  13. ^ 『FGO』ディライトワークス、本日2/1付けでゲーム事業をラセングルに承継。ゲーム内で新会社のロゴが公開”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2022年2月1日). 2022年2月1日閲覧。
  14. ^ 『メルブラ』最新作『メルティブラッド︓タイプルミナ』2021年に発売決定。リメイク版『月姫』の世界観をベースに総勢10名以上のキャラクターが登場”. ファミ通.com. KADOKAWA (2021年3月26日). 2021年3月30日閲覧。
  15. ^ ディライトワークス塩川洋介氏率いる新規開発スタジオ“DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios”が始動 | スマホゲーム情報ならファミ通App
  16. ^ ディライトワークスが「ミコノート」に関する提携を解除。プロジェクトはMADORCAによって継続へ
  17. ^ 「ミコノート」の国内配信をドリコムが担当。今冬のサービス開始に向けて事前登録の受け付けを公式Twitterで実施
  18. ^ ディライトワークス株式会社 (2021年1月15日). “この天才科学者が首席になれないとでもいうんですか?”. ディライトワークス株式会社 コーポレートサイト. 2021年1月26日閲覧。
  19. ^ ディライトワークス,アスリート育成プログラムを開始。第1弾はゴルフ

参考文献 編集

関連人物 編集

  • 塩川洋介 - 元ディライトワークスクリエイティブオフィサー・第1制作部「DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios」ゼネラルマネージャー、現ファーレンハイト213株式会社代表取締役
  • 直良有祐 - IZM designworks代表取締役、元DELiGHT Art WorksおよびDELiGHT Graphic Worksクリエイティブオフィサー、現ラセングル所属
  • 小野義徳 - 元ディライトワークス代表取締役社長COO。現ラセングル代表取締役社長

関連項目 編集

  • ラセングル - ディライトワークスのゲーム部門を継承。代表取締役社長COOを務めた小野義徳が代表取締役社長を務めている。
  • ファーレンハイト213 - 出身の塩川洋介が設立。

外部リンク 編集