デイズ・オブ・フューチャーパスト

デイズ・オブ・フューチャーパスト」("Days of Future Past")は、1981年に出版されたマーベルコミックスの『アンキャニィX-MEN』第141-142号で展開されたストーリーラインである。ミュータントたちが収容所に収監されるディストピア的な未来を取り扱っており、成人したキティ・プライドが現代の若い自分の身体に精神を転送し、反ミュータント的な流れへ向かう歴史を修正しようとする物語である。

"デイズ・オブ・フューチャーパスト"
出版社マーベルコミックス
出版日1981年1月 – 2月
タイトル
X-Men #141
The Uncanny X-Men #1421
主要キャラX-メン
ブラザーフッド・オブ・イビル・ミュータンツ英語版
センチネル
製作者
ライタークリス・クレアモント英語版
ジョン・バーン英語版
ペンシラージョン・バーン
インカーテリー・オースティン英語版
ペーパーバックISBN 0-7851-1560-9
グラフィックノベルISBN 0871355825
Essential X-Men Vol. 2ISBN 0785102981
X-MEN:
デイズ・オブ・フューチャーパスト
ISBN 978-4864911344

ストーリーはクリス・クレアモント英語版ジョン・バーン英語版テリー・オースティン英語版のチームにより、フランチャイズの人気が高まっている最中に製作された。物語に登場する陰鬱な未来世界は後に何度もコミックに登場している。2001年にファンが投票で選んだ「マーベルコミック歴代100作品」では第25位となった[1]

Official Handbook to the Marvel Universe: Alternate Universes 2005』によると「デイズ・オブ・フューチャーパスト」はアース811と設定されている。

プロット 編集

ストーリーは1980年の現在(当時)と2013年の未来(当時)が交互に描かれる。未来世界はアメリカ合衆国センチネル軍団によって支配され、ミュータントたちは狩られ、収容所に入れられている。北米大陸を征服したセンチネルは世界中のミュータント及び超人たちへ目を向けていた。北米大陸への核攻撃が懸念された頃、わずかに生き残ったX-メンはミュータント史の転換点となったミスティークブラザーフッド・オブ・イヴィル・ミュータンツ英語版によるロバート・ケリー上院議員英語版暗殺事件を阻止するため、キティ・プライドの精神を若い彼女の身体に送り込む[2]

現代のX-メンとの協力し、キティ・プライドは任務に成功して未来へと帰還する。2013年の世界はこのストーリー中ではその後描写されず、残された現代のX-メンは暗黒の未来を回避することに成功したのか考えるのであった[3]

他のメディアへの翻案 編集

テレビ 編集

  • 1993年にテレビアニメ『X-MEN』の第1シーズン第11-12話で「Days of Future Past」が放送された。このエピソードではビショップ英語版がコミックのキティ・プライドの役割を果たし、X-メンの中の裏切り者を探し出すという要素も追加されている。
  • テレビアニメ『Wolverine and the X-Men』でも同様のストーリーが存在し、20年間昏睡状態となっていたプロフェッサーがセンチネルによってミュータントが支配される世界で目覚める。彼はその未来を防ごうとするためにテレパシーで過去のX-メンに呼びかける。
  • The Super Hero Squad Show』の第2シーズン第16話は「Days, Nights, and Weekends of Future Past」というエピソードである。

映画 編集

コレクテッドエディション 編集

タイトル 収録内容 出版日 ISBN
X-Men: Days of Future Past X-Men #138-141, The Uncanny X-Men #142-143 and X-Men Annual #4 2004年10月 0-7851-1560-9
X-Men: Days of Future Past X-Men #141, The Uncanny X-Men #142 1989年9月 0-87135-582-5
Essential X-Men Vol. 2 X-Men #120-141, The Uncanny X-Men #142-144 2002年3月1日 0-7851-0298-1

日本語版 編集

タイトル 収録内容 出版日 出版社 ISBN
X-MEN: デイズ・オブ・フューチャーパスト X-Men #138-141, The Uncanny X-Men #142-143, Uncanny X-Men Annual #4 2014年5月20日 ヴィレッジブックス 978-4864911344

脚注 編集

1.^#141から#142のあいだにタイトルは『X-Men』から『The Uncanny X-Men』へと変更された[5][6]

参考文献 編集

  1. ^ 100 Greatest Marvels of All Time, Volume 1 (2001)
  2. ^ Claremont, Chris (January 1980). The Uncanny X-Men #141: Days of Future Past. Marvel Comics 
  3. ^ Claremont, Chris (February 1980). The Uncanny X-Men #142: Mind out of Time. Marvel Comics 
  4. ^ Plumb, Ali (July 31, 2013). "Exclusive: Bryan Singer Talks X-Men: Days of Future Past". Empire Magazine. Retrieved August 4, 2013.
  5. ^ X-Men #141”. Grand Comics Database. 2008年1月21日閲覧。
  6. ^ Uncanny X-Men, The #142”. Grand Comics Database. 2008年1月21日閲覧。