デビッド・トーマス・ブッシュDavid Thomas Bush, 1979年11月9日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の元プロ野球選手投手)、野球指導者。右投右打。

デーブ・ブッシュ
Dave Bush
ミルウォーキー・ブルワーズでの現役時代
(2009年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州ピッツバーグ
生年月日 (1979-11-09) 1979年11月9日(44歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト2巡目
初出場 MLB / 2004年7月2日
KBO / 2012年6月16日
最終出場 MLB / 2013年4月7日
KBO / 2012年10月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

経歴 編集

プロ入り前 編集

2001年MLBドラフト4巡目(全体109位)でタンパベイ・デビルレイズから指名されるものの、この時は契約しなかった。

プロ入りとブルージェイズ時代 編集

2002年MLBドラフト2巡目(全体55位)でトロント・ブルージェイズから指名され、契約を結ぶ。

2004年7月2日にブルージェイズでメジャーデビュー。

ブルワーズ時代 編集

2005年オフにライル・オーバーベイとのトレードで、ゲイブ・グロスザック・ジャクソン英語版と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した。

2006年はリーグ4位の与四球率1.63、同4位のWHIP1.14を記録し、チーム最多の12勝を挙げた。

2007年は3年連続で二桁敗戦を喫するも、2年連続でチーム最多の12勝を挙げた。

2008年は開幕から4試合で18失点と打ち込まれ、4月下旬にマイナーに降格した。1試合の登板を経てメジャーに復帰後は8月には防御率2.12、WHIP1.00を記録するなど好投することもあれば大量失点を喫することもあるなど波のある投球を続けたが、3年連続185イニングに到達し、リーグ5位のWHIP1.14を記録した。

2009年は4月23日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で8回1死まで無安打無失点の快投を見せる。しかし5月3日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦から10試合連続で被本塁打を浴び、6月20日のデトロイト・タイガース戦で打球が右腕に当たり、三頭筋断裂で故障者リスト入りする。8月下旬に復帰後は7試合で1本塁打に抑えたが、100イニング以上の投手中ナショナルリーグワーストの防御率6.38に終わった。

2010年は5月21日のミネソタ・ツインズ戦では1死しか取れずに7失点で降板。8月11日のダイヤモンドバックス戦ではメジャータイ記録となる4者連続被本塁打を喫し、8勝13敗、防御率4.54、WHIP1.51の成績に終わる。

ブルワーズ退団後 編集

2011年1月30日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結ぶ。メジャーでは3先発を含む17試合に登板したが、防御率5.79、WHIP1.50の成績を喫し、7月6日に自由契約となった。15日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだが、8月11日に契約を破棄し、14日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。

2012年6月6日、不振により退団したアキリーノ・ロペスの代役として韓国プロ野球のSKワイバーンズと契約した。SKでは先発として起用されたが4勝に終わり内容も悪く期待を裏切り、同年限りで退団となった。

2013年はプロ入り時の古巣であるブルージェイズとマイナー契約を結び、1登板のみで10月に自由契約となった。

引退後 編集

2017年にはWBC第4回大会中国代表の投手コーチを務めている。

2019年にはボストン・レッドソックスのマイナーリーグ投手コーディネイターに就任した[1]

2020年シーズンからはレッドソックスの投手コーチへ就任し[2]2023年まで務めた[3]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2004 TOR 16 16 1 1 0 5 4 0 0 .556 412 97.2 95 11 25 2 6 64 3 0 47 40 3.69 1.23
2005 25 24 2 0 1 5 11 0 0 .313 575 136.1 142 20 29 3 13 75 2 0 73 68 4.49 1.25
2006 MIL 34 32 3 2 1 12 11 0 1 .522 869 210.0 201 26 38 2 18 166 6 0 111 103 4.41 1.14
2007 33 31 0 0 0 12 10 0 0 .545 810 186.1 217 27 44 1 11 134 3 0 110 106 5.12 1.40
2008 31 29 0 0 0 9 10 0 0 .474 763 185.0 163 29 48 3 10 109 2 1 92 86 4.18 1.14
2009 22 21 0 0 0 5 9 0 0 .357 508 114.1 131 19 37 2 15 89 2 0 84 81 6.38 1.47
2010 32 31 0 0 0 8 13 0 1 .381 781 174.1 198 28 65 6 4 107 1 1 108 88 4.54 1.51
2011 TEX 17 3 0 0 0 0 1 0 1 .000 166 37.1 47 6 9 2 3 23 2 0 27 24 5.79 1.50
2012 SK 17 15 0 0 0 4 6 0 0 .400 356 81.1 80 8 31 1 8 45 3 0 45 40 4.43 1.36
2013 TOR 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 3.0 5 4 1 0 0 1 0 0 5 5 15.00 2.00
MLB:9年 211 187 6 3 2 56 69 0 3 .448 4899 1144.1 1199 170 296 21 80 768 21 2 657 601 4.73 1.31
KBO:1年 17 15 0 0 0 4 6 0 0 .400 356 81.1 80 8 31 1 8 45 3 0 45 40 4.43 1.36
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号 編集

  • 49(2004年 - 2005年)
  • 31(2006年 - 2010年)
  • 47(2011年)
  • 33(2012年)
  • 54(2013年)
  • 58(2020年 - 2023年)

代表でのコーチ歴 編集

脚注 編集

  1. ^ Red Sox set player development, Minors staffs” (英語). MLB.com (2019年1月10日). 2019年12月19日閲覧。
  2. ^ Red Sox Announce Updates to Major League Coaching Staff” (英語). MLB.com (2019年10月31日). 2019年12月19日閲覧。
  3. ^ Ian Browne (2023年10月9日). “Red Sox part ways with pitching coach Bush, third-base coach Febles” (英語). MLB.com. 2023年11月11日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集