デストロ246』は、高橋慶太郎による日本漫画作品。『月刊サンデージェネックス』(小学館)にて2012年5月号から2016年5月号まで連載された。

デストロ246
ジャンル ガンアクション
漫画
作者 高橋慶太郎
出版社 小学館
掲載誌 月刊サンデージェネックス
レーベル サンデーGXコミックス
発表期間 2012年5月号 - 2016年5月号
巻数 全7巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

概要編集

現代日本を舞台に、女子高生の殺し屋同士の戦いを描くガンアクション漫画。高橋の前々作である『Ordinary±』の主要人物もレギュラーで登場しており、同作の続編と言う面も持つ。

高橋曰く「女の子ばかり描いていたいとお願いしたところ、願いが叶った漫画[1]」「男キャラはザコしか出て来ない[2][3]」とのこと。

単行本第1巻初版には、こうした高橋のコメントに編集者による「クソ凶暴な女子がメイン」という文言を足したものがキャッチコピーとしてに掲載された[3]

タイトルの「246」は「にーよんろく」と読み、意味は国道246号のことで、殺し屋たちの「シマ」をイメージしている[4]

物語は東京で発生した殺し屋たちの闘いの経緯を、美濃芳野がレポートする形ではじまる[5]

あらすじ編集

実業家の透野隆一は家族を毒殺され復讐のために生きるようになり、南米の麻薬組織から少女の殺し屋を2人購入した。 透野は2人に「」「」と名付け、日本に連れ帰る。来日した翠と藍は隆一の意を受けて、暴力団を次々と襲い嬲り殺しにしていく。 その過程で2人は、政府機関の殺し屋である少女「伊万里」と出会い、同じ殺し屋として強く惹かれる。 また、女子高生の暴力団組長「」、その同級生兼護衛である「蓮華」「南天」とも遭遇し、反発しあい、アサシンキラー(殺し屋殺し)として抗争に身をやつしてゆく。

登場人物編集

透野グループ編集

藍、翠
隆一が南米で買った2人の殺し屋少女。共に幼少時からエリート教育を施された生粋の殺し屋。生国である南米の下から数えて2番目くらいの貧しい生まれで、生きていくために人を殺すか、体を売るかを訊かれて殺すことを選び、性行為は主人の命令であっても応じない。知識によって殺人に対する精神的負荷から心の均衡を保つように錯覚させるマインドセットを受けているため、大量の本を読む。隆一が南米より連れ帰ったところ、学校に通うことを希望し、共に私立豊穣入谷の2学年に転入した。そして東東京の暴力団や殺し屋を無差別に襲撃しながら隆一の妻子を毒殺した「毒を使う殺し屋」を探している。主人だからというだけでなく、ふたりとも隆一を個人的に慕っている。
主人の命令には忠実だが一般人として振舞うのは不得手で、また主人の命令に反しない限り目的のためには状況や手段を選ばないため、伊万里には「犬」と評される。また、「自分達と同じ種類の人間」を試したがる傾向があり、わざと殺気を醸し出して街中を歩き回ったりしている。
隆一が殺害された後も、復讐を受け継ぐとして闘争続行を宣言しており、五角からの賞金首になっている他、仙崎も伊万里に藍と翆の始末を命じている。
透野藍(とうの あい)
隆一から藍と言う名前をもらった長身で茶髪ロングの少女。17歳。男子生徒からはモテている。砕けた口調で、「ヒョヒョヒョ」という独特な笑い方をする。翠よりは世慣れており、キレやすい翠をなだめたりケムリに狙われた伊万里を条件反射で救ったりと、僅かながら人間臭い所がある。グロックシリーズの拳銃を使用。
透野翠(とうの すい)
隆一から翠と言う名前をもらった長身で黒髪ショートの少女。17歳。女子生徒から良く告白されている。口調は丁寧だが藍よりもキレやすく、特に読書の邪魔をされると無意識に不機嫌な顔になりやすい。フラッシュライト付きのSIG SAUER P226を使用。
透野隆一(とうの りゅういち)
全国規模のレストランチェーン「トーノフーズグループ」を経営する若き実業家で、女性のような容姿と穏やかな物腰の青年。犯罪組織によって妻子を毒殺されたことで絶望し、それまでの「まっとうなやり方」を止め、名無しの殺し屋少女2人を南米のボス・ディアスから買い取り、彼女達に名前を与え、妻子の仇探しと殺し屋殲滅の使命を与えた。2人への支援を惜しまず、日本中のグループ傘下のビル最上階に2人のための部屋と、武器弾薬を常備させている。2人からは「優しいご主人様」と認識され慕われている。
妻子を殺害した犯人が沙紀であることを知った矢先にサイモンを殺され、次に自身も沙紀に殺されてしまうが、藍と翠に500億円の秘密口座を遺す。
サイモン・サイトウ
隆一の片腕である日系南米人。表向きは隆一の税務処理を担当しているが、人身売買のブローカーという裏の顔も持っており、隆一に翠・藍を斡旋した。標的に関する情報収集や武器弾薬の調達も行い、二人からはサイサイさんと呼ばれている。
翠・藍が沙紀の尻尾を掴んで後、身を隠すよう二人から念押しを受けるが一向に耳を貸さず、横浜から東京への移動中に沙紀に殺される。

伊万里と周辺人物編集

Ordinary±』の項も参照のこと。

的場伊万里(まとば いまり)
『Ordinary±』の主人公。『文部省教育施設特査』という作品中の架空部署所属の殺し屋の少女。普段は西東京総合学園に通い、本作では高校3年生になっている。大人しく無口で、髪は黒のショートカット。
かなり小柄で、藍や翠からは新宿のチビ、苺からはコロボックルと呼ばれた。現在は『文部省教育施設特査』がまともに機能しておらず、与えられる「任務」をこなしながらも虚しさを感じている。
かつて中国の組織に殺し屋「オウル()」として育てられ、驚異的な戦闘力を発揮する強烈な洗脳を施された。
これまでは大した疑念も無く殺しを行ってきたが、本作では「普通の人になりたい」と願うようになっており、生き方の均衡を崩しつつある。
本作では洗脳が心身に多大な負担を及ぼすまで進行しており、頭痛や鼻血などの症状が出る事もしばしばで、自らの意思に関係無く「戦闘モード」に入る時もある。サプレッサー付きのベレッタM92を使用。
美濃芳野(みのう よしの)
関西弁が特徴の女闇医者。仙崎から派遣された伊万里の監視役と言う立場だが、心情的には伊万里の味方。
伊万里が過負荷により潰れるのは時間の問題であると見抜いており、洗脳を解いて仙崎から引き離すべく動く。ヘビースモーカーでガラムを愛煙。
仙崎時光(せんざき ときみつ)
資産家一族のはみ出し者。伊万里に指令を下す人物。巨大学園プロジェクトの中で起こる悪事を消すために伊万里を使っていたが、芳野からはそのことに飽きて、現在は目に付いた悪を消すことに伊万里を使っていると見られている。
洲央(すおう)
仙崎からの任務を伊万里に伝える連絡員。伊万里が任務を遂行する際、事前のお膳立てや現場の後始末を指揮し、伊万里の任務の遂行を確認するなど、現場監督のような立場である。
火車(ひぐるま)
仙崎の私兵部隊であり、伊万里の暗殺の後処理を担当。軍隊の特殊部隊に匹敵する精鋭揃いであるが、終盤になって翠と藍、伊万里、万両組と交戦状態になる。
一ノ瀬葉子(いちのせ ようこ)
伊万里と同じ西東京総合学園に通う同級生。赤味がかったセミロングヘアの少女。異様に制服のスカート丈が短い。
PCやデジタル・スキルに長けており、脳医学を独自に解釈できるほど頭脳明晰である。それ故、授業には退屈さを覚えあまり出席しておらず、学内での人間関係は極めて希薄。
使われていない教室や屋上の電子ロックを勝手に解錠して、そこで一人であることを満喫するという学園生活を送っている。
父親はおらず母親は仕事でほぼ家にいないため家庭内でも孤独で、PCいじりや映画鑑賞に興じて日々を過ごしていた。
ある時、家族の絆をテーマにしたヒューマンものの多さに苛立ちを覚え、人の理性や愛を揶揄的に試すべく映像型のデジタルドラッグ「ホログラム」を作成。アメリカの会員制のサイトに置いた。
しかし、そのことで麻薬密売グループから命を狙われ、沙紀の口入れを受けた苺たちからも技術を狙われることになってしまう。
デジタルドラッグを作った動機が金儲けではなく愉快目的だったことが、伊万里に理解を示され見捨てられずに済み、幾度となく命を守られることになる。
後に伊万里の友人になりたいと希望して受け入れられ、共に日常生活を送るようになる。伊万里が洗脳されていることに気付き、その負荷を和らげたいと芳野に相談している。

万両組と周辺人物編集

横浜暴力団で、東京にもルートを持つ。表向きは不動産業および住宅斡旋業。主な資金源はアイスエクスタシーの密売で、他に株取引やお嬢様女子高生を専門にした高級売春組織の運営もしている。

万両苺(まんりょう いちご)
「万両組」の跡取りであり、事実上の組長である女子高生。私立聖モシカ女子高の生徒。濡烏の髪をおかっぱに切り揃え、縁無しの眼鏡をかけ、派手な指輪や時計を身につけている。蓮華や南天、梅花からは「姫」と呼ばれている。
職業柄、頭の回転と記憶力が良く、特に顔と声が一致した人間は忘れない。何かと逆上しやすく、すぐに不機嫌になる短気な性格だが、状況に応じて自分を抑える冷静さも持ち合わせている。
立場上、組の利害が絡んだ物事には殊の外に敏感で、「害を為す」と判断した場合には、蓮華と南天を動かし殺人も込みの暴力を行使させることも厭わない。
戦闘能力は皆無に等しいものの政治力や胆力等、リーダーとしての才覚は図抜けており、彼女の器量で「万両組」は横浜での地盤を不動のものにしている。かつて沙紀から仕込まれ毒薬の扱いに長けている。
幼馴染でもある蓮華と南天とは、相互に深い信頼と情愛を寄せ合う仲。揃って同性愛者であり、2人を相手にいつも3Pしたり、同級生の山王寺の虐めを返り討ちにしたあとに性奴隷にしたりしている。
癒着はするものの、基本的に大の警察嫌い。しかし、みのりだけは「調子の狂う相手」と言いながらも気に入っている。
伊万里に対しては、ルートを潰された事に加え個人的感情もあって殺したがっているが、伊万里の負荷状態を読んでおり、戦って損害を被るよりも向こうが潰れるのを待つことを選択する。
翠・藍も同様の理由で殺したがっていたが、殺人技術向上のため二人が万両組の仕事を受け始めた事により、反目し合いつつも共闘するという奇妙な関係になる。
市井蓮華(いちい れんか)
苺の護衛でクラスメートの女子高生。「万両組」の組員からは、さん付けで呼ばれている。金髪碧眼が特徴でウクライナ系のハーフだが、本人は「日本人」としてのアイデンティティを持っている。
髪の毛をドクロの髪留めでバックに纏め、背中にオールドスケータースタイルなスカルのグラフティがあしらわれたピンクのパーカー[6]を制服の上から着込み、スニーカーはVANSのスケートハイを愛用している。
レズビアンで苺にベタ惚れしており、苺に街中でもキスしたりセックスに誘ったりしている。
苺の命令を無視して個人的な興味から戦いを優先してしまうこともあるような、戦闘狂とも言える性格。ギャンブル好きでバカラで借金を作り、登山好きが高じて遭難で死亡した父親が殺しの師であり、強敵に出会うと何かと引合いに出し比較する。
ナイフやマシェットを使って戦うスタイルを好み、バイクに乗った職業徒手をすれ違い様にバラバラにするなど腕前は相当なもの。
状況に応じて重火器も使用し、火車と交戦した際にはRPGで戦闘ヘリを撃墜している。
佐久良南天(さくら なんてん)
苺の護衛でクラスメートの女子高生。「万両組」の組員からは、さん付けで呼ばれている。大柄で鍛え抜かれた身体に、栗色のロングヘアと巨乳の持ち主。
あっけらかんとしたやや幼稚な性格で、蓮華ほどの戦闘狂ではないが強者との戦いを楽しむタイプ。その容姿から援助交際目的と思われて「いくら?」と良く聞かれたりするので歌舞伎町のような街が嫌い。甘いモノ好き。
蓮華とは息の合ったコンビであり、何かにつけ暴走しやすい彼女の押さえ役でもある。レズビアンで苺にベタ惚れしているが、蓮花との訓練中に流れで行為に及ぶこともある。
人間離れした怪力の持ち主で、車のナンバープレートを片手で引き剥がしたり、大の男を抱え上げたり出来る。
これは小学一年の頃から万両組の武器係であった父親の手伝いで、ガサ入れ対策の度に銃火器などが詰まったトランクを幾つも担いで運んだりしている内に養われたもので、南天の才能を見出した蓮華の父親から格闘術の手ほどきを受けた。
徒手空拳での肉弾戦を好んでおり、相手を一瞬で戦闘不能にする打撃や極め技を使用。梅花が複数の輩に襲われていた際には、通りがかりついでに秒殺し、武器の価格交渉で苺とマフィアが揉めた際には、相手の護衛である元ヘビー級格闘家をメリケンサックによるワンツーで瀕死の状態に追いやっている。
時折、アンバークイーンの息が掛かった賭け地下格闘技イベントのファイターとしてリングに上がることもある。
銃による武装を命じられた際はナイツPDWを使用する。また、自分と同じ名前のSAKURA M360Jを欲しがっていたが、日本警察採用モデルということで却下されたため、集金や取引に赴く時はS&W M360PDをコンシールドキャリーしている。
梅花(まいか)
万両組の情報収集担当。苺たちと同じ私立聖モシカ女子高の生徒だが、情報屋の仕事が生活の中心で学校にはほとんど通っていない。跳ねた髪が特徴のボーイッシュな少女。
レズビアンであるような描写は無いが、蓮花・南天と同じく苺を「姫」と呼び、手にキスをする等、堅い忠誠を誓っている。
尾行など仕事中は電話に出られないことが多いため、連絡をとるのは早朝になってしまう。移動には自転車を愛用している。釣りが趣味で、本人曰く「釣り以上に大事な事はない」との事。
情報収集や金勘定では才を発揮するが荒事は専門外で、しばしば敵対する勢力の襲撃に遭っており、蓮華や南天、果ては翠・藍にも心配される。グロテスクな物への耐性もお世辞にも高いとは言い難く、小説版では潰された死体を見るや嘔吐している。
翠・藍が万両組の仕事を引受ける際はフロント役を担う。
綾瀬せつな(あやせ せつな)
苺の幼馴染みの女子高生。「聖モシカ・インターナショナルスクール」の生徒会長を務める帰国子女で、国際バカロレアのディプロマプログラムを満点でパスしたほどの才媛。
県警トップの娘で、苺とは父親同士の繋がりで幼い頃に知り合った。髪型はボブカット。ヘビースモーカーで良くタバコをくわえており、KOOLを愛煙。
人当たりの良い飄々としたお嬢様だが、頭が良く裏表の激しい性格で、本性は尊大で傲慢な野心家。苺にはどんな条件でも相手を信用させてしまう能力を持つと評されており、お嬢様女子高生からなる高級売春組織「アンバークイーン」を任されている。
幼い頃から格上の友人的存在だった苺を「越えたい」と思い、偽情報を用いることで藍と翆をけしかけて抹殺し、縄張りを乗っ取ることを画策したが、2人には信用されずに失敗に終わり、逆に命を狙われて負傷する羽目に陥いるが、鷹揚に彼女の裏切りを許した苺によって、藍と翆の追撃をかわすためにマリアと共にアメリカへ放逐されることになる。
マリア
せつなの護衛で同じインターナショナルスクールに通う女子高生。金髪ショートカットで黒縁眼鏡を着用しており、巨乳。せつなをはじめ、仲間からは「マー」と呼ばれることが多い。
アメリカのシールズ隊員の娘で、親から銃器の扱いや戦闘技術を仕込まれた。アフガニスタン戦線でその親を失い、無頼となっていた所を苺に拾われ、彼女の斡旋でせつなの部下となる。
苺に対する忠誠心は希薄で、せつなを自らの「王」と信奉し、レズビアンの関係でもある。せつなが苺を裏切る計画を立てた際には積極的に加担する。
移動手段はバイクで、せつなの足代わりも担当する。運転技術は非常に高く、アンバークイーンの客が下手にゴネた際には、部屋に直接バイクで乗り込みH&K MP5で事を片付ける。

CIA編集

紅雪(べにゆき)
スクリームとコンビを組むCIA(作中における通称は「カンパニー」)の殺し屋少女。伊万里を育てた中国の組織に殺し屋「イーグル(白頭鷲)」として育てられた。伊万里ほどではないが小柄な体格[7]で、白い髪が特徴。
翠曰く、殺し屋業界的にはちょっとしたアイドル的存在。
自身を「紅雪サマ」と呼び自分に勝てる者はいないと豪語する尊大な性格。殺しの際は返り血が目立たないように赤いパーカーを着ることが多いが、本人によれば「基本そんなヘマはしない」とのこと。
スクリームの指示で、伊万里に変装して芳野を襲撃するが、居合わせた翠と藍に応戦され優勢でありながら撤退する。デザートイーグル10インチモデルを使用。「フジャッケンナ!」が口癖で、好物は苺タルト。 
スクリーム
CIAの女性工作員。紅雪に殺しの指令を出す監視兼お守役。態度は高圧的で、脅しや命令のような口調で話す。外見から芳野や紅雪にはビッチ呼ばわりされている。
スタートレック
アフガニスタン陸特を指揮していたCIA工作員。頭髪をツーブロックに刈り上げた大柄な白人男性。
デジタルドラッグ「ホログラム」が自分のルートやドラッグ密売の不文律を乱すと考え、葉子の抹殺を画策。仙崎と揉めないよう伊万里に計画を予告し、直後に雇った沙紀らを差し向けた。
翠と藍によって五角商事の麦澤会長が殺害され、日本における後ろ盾を失ったことから自身が命を狙われる羽目になり、最後はスクリームに変装した紅雪に殺される。

サハリンマフィア編集

姉ちゃん
情報機関あぶれの女幹部。自分はサハリンを動かず少年少女を洗脳し殺し屋に仕立て、そのアガリで儲けている。梅花は女王蟻と評している。
ラスベガスで遊んでいる最中、CIAの指示を受けた紅雪に襲撃され殺されるが、後ろからの水着姿しか描かれていないため顔は不明。
ケムリ
「姉ちゃん」に洗脳された背の低い少年の殺し屋。「姉ちゃんの治療代を稼ぐため」という理由で仕事を請け負っていた。M4カービン系列の狙撃用タイプを使用。
高所から狙撃するが腕は良くなく数発で諦め姿を消すのが特徴で、通り名はそれに由来する。伊万里にも名を知られている。
依頼により伊万里を狙うが、居合わせた翠に対物ライフルで狙撃されて死亡。
南雲正臣(なぐも まさおみ)
西東京総合学園の化学科非常勤講師。サハリンマフィアの協力者で、学園内の施設で薬物を生成し、売り手の手引きを行う。
ラズコとの取引が流れた上に、独断で売込みを掛けていた万両組にも見切られてしまい、基香に八つ当たりしていたところを伊万里に襲撃され死亡。
佐伯基香(さえき もとか)
南雲の頭の中の薬物のレシピを守るために、「姉ちゃん」が南雲に譲り渡した武装護衛。表向きは西東京総合学園の3年生で、伊万里とは同学年。
マインドセットの手段がセックスであり、一仕事する度に殺人のストレスを和らげるため南雲と行為に耽っている。
戦闘では刃渡りの長い遠心力を活かすタイプの大型ナイフを使い、伊万里の射線を躱すほど俊敏な動きを見せたが、跳弾を狙った戦法に対応出来ず敗北。
伊万里からの問いかけにより南雲と「姉ちゃん」の死を受け入れた事で洗脳が一気に解け、残された学園生活を普通に過ごす事を希望して、物語から退場する。

五角グループ関連編集

沙紀(さき)
15社からなる企業グループの五角グループの仕事として標的抹殺を一手に引き受けている、首都圏最高クラスの殺し屋。元自衛官で五角グループ大幹部の私生児。
グループの一つである五角地所からの指令で透野隆一の妻子を殺害した犯人であり、そのことを突き止めた藍と翠の動きを察知し、先んじてサイモンと隆一を殺害する。
いわゆる「綺麗なお姉さん」そのままのルックスで、巨乳と抜群のスタイルの持ち主。ショートカットであるが、普段はロングヘアのウィッグで変装している。
大幹部たちのことは「パパたち」と呼び、その実力に加え殺し屋とは思えないほどの容姿端麗さで気に入られている。かつて苺に毒術を仕込んだ師匠的な人物でもある。
作中最強クラスの腕前を誇り、銃、体術、爆破、毒術などあらゆる技に精通し、自身を仇としている翠・藍をしてさえ「我々の技術は沙紀に劣っている」と言わしめた。
自身の楽しみを何より優先させる無邪気で派手好きな性格で、標的排除の際に無関係の人間を平気で巻添えにするなど、他人の命には全く頓着しない。
性格故に、享楽的な一面をひけらかす軽口で他者の逆鱗に触れる事がしばしばあり、代々木公園で主要メンツが一同に会した際はそれが元で苺に見限られてしまう。また、紅雪と交戦した際には、彼女が自分を楽しませる駒の一つであるかのような物言いをして命を落としかけているが、様々な個性を持った殺し屋女子たちが睨み合っている現状を心から楽しんでおり、「一生楽しめる映画を見つけた」と思っている。
蝶子(ちょうこ)
汐留のマンションで沙紀と同居している女性。情報面で沙紀をサポートしており、殺し屋や標的等の動向、誰が賞金首になったか等、様々な裏社会の出来事を沙紀に伝える。
沙紀が仕事をする際には現況を把握して指示を出す等、観測員的な役割もこなしており、防犯カメラやスマートフォンからアップされた都合の良くない動画データを破壊する作業も行う。
仕事部屋には多数の大型モニターやPC等の電子機器を設置されている。蛍田みのりとは旧知の仲で、時々彼女が蝶子宅に遊びに来ている。
蛍田みのり(ほたるだ みのり)
警視庁生活安全部少年事件課の女刑事で階級は巡査。伊万里の顔見知り。気が弱そうな、どこか抜けたところのある親しみやすいお姉さんと言った警察官らしからぬ女性。
殺し屋に気配を気付かれず接近でき、意図せず殺し屋を集めてしまう性質の持ち主。警察嫌いの苺ですら「みのりちゃん」と呼んで気に入っており、なるべく彼女の前では素を出さないようにしている。
代々木公園で主要メンツが一同に会した際、自身が沙紀と同じく五角グループ大幹部の私生児であり、五角に情報を流す悪徳警官である事を明かす。

ノベライズの登場人物編集

六ツ木 夏乃(むつぎ なつの)
ノベライズ「ハンマーレイジ」の主人公。神奈川県立A高校中退の17歳。ウェーブの掛かった背中まで伸びた髪と、血管まで透き通るような白い肌が特徴の華奢な美少女
万両系列のヤミ金から借金をしていた父親の工場が経営破綻し、それにより両親を失ったため[8]復讐を決意。万両組の関係者を次々と殺害していく。
これまではケンカにさえ縁が無いような大人しく物静かな女子高生に過ぎなかったが、殺人のセンスには天性のものがあり、場数を踏む度に爆発的に殺しの腕前を上げていく。
腕力は十人並みだが、殺人を行う際は何らかのトリガーが入った状態になり、得物の組立式大型ハンマーを手足のように操る。
氏家(うじいえ)
夏乃の協力者。爬虫類のような顔をした筋モノ風の男。万両サイドの動向を探り、必要であれば暗視スコープスタングレネード等の物品を用立てる。殺しの際は運転手兼指揮官として、現場近くに車で待機し夏乃に指示を出す。
もとは万両組系列ヤミ金の債務者。返済のためヤミ金の事務所を訪れた際に、夏乃がヤミ金の人間を殺害していた現場に遭遇し、借金をチャラにすることを目論んで共同戦線を張るよう持ち掛けた。
真鍋(まなべ)
万両組の構成員。五十代。先代の頃から長らく組を支えてきた最古参で、苺からの信頼は厚い。
ある取引の際に苺から貰い受けた、グリップにレリーフが施されたシルバーのガバメントを愛用。舎弟である佐々岡と三崎を殺され復讐を誓うが移動中に夏乃に襲われ、乗っていた車ごとハンマーで潰されて死亡。
佐々岡(ささおか)
万両組の構成員。三崎と共に、一連の"万両潰し"の最初の犠牲者とされる。死体はハンマーで執拗に叩き潰されており、苺はその様をマルゲリータピザに喩えていた。
三崎(みさき)
万両組の構成員。佐々岡と同様のやり口で夏乃に殺される。
橘(たちばな)
万両組の系列組織「万両レジデンス」の構成員。横浜駅付近のホテルに滞在していたところ、夏乃の襲撃を受け殺される。死体は頭部を潰されて磔にされており、壁には自身の血で「万両」「鉄槌」の文字が書かれていた。
石嶺(いしみね)
万両組の系列組織「万両ファイナンス」の構成員。中華街外れの雑居ビルから脱け出して裏路地を逃げるが、待伏せていた夏乃の色仕掛けに乗ってしまい殺される。
逃水(にげみず)
横浜界隈を根城にする情報屋。複数の通り名を持っており「逃水」はその一つ。万両組との付合いは長く、真鍋とも旧知の間柄。
梅花の師匠的な人物で、「機を待って必要な情報を逃さず入手する」という素地を養えるように釣りを趣味として薦めたのも彼である。
存在を悟られないことを仕事の信条としており、変装が得意。中年サラリーマンに化けた際には梅花ですら注意を凝らしてやっと本人であると気付けたほどである。
人間観察への興味に加え、変装道具の調達という目的も相まって自身の趣味はリサイクルショップ巡り。銃はサプレッサー付のワルサーPPKを使用。

書誌情報編集

  • 著者:藤原恒介、原作・イラスト:高橋慶太郎『デストロ246 ハンマーレイジ』小学館〈サンデーGXコミックススペシャル〉、全1巻

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 単行本1巻カバー折り返しの作者コメント。
  2. ^ 連載開始時の雑誌の新連載コーナーコメント、第1巻の帯の惹句。
  3. ^ a b “はじめの1巻 : 「デストロ246」 女子高生殺し屋がバトル 「男はザコしか登場しません」”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2013年2月8日). http://mantan-web.jp/2013/02/08/20130208dog00m200011000c.html 2013年2月9日閲覧。 
  4. ^ 作者Twitterより
  5. ^ 第一話5Pでのレポートにて、一人称が「ウチ」であることから。
  6. ^ デザイン原案は作者の知人であるfujiwaraで、パーカーは架空のブランド「MxOxUxT」のものという設定
  7. ^ ドアホンの映像を見た翠は「2センチ身長が高く、肉が一回り付いている」と見立てている
  8. ^ 両親ともに、保険金を狙った万両系列のヤミ金により殺害された。
  9. ^ 月刊サンデーGX 2016年7月号の付録のイラストカード3枚を入手するとすべてのイラストカードが揃う。

外部リンク編集