デビッド・マニング (架空のライター)

実在しない映画評論家

デビッド・マニング (David Manning) は、米ソニー・ピクチャーズが捏造した架空の映画評論家

経緯 編集

デビッド・マニングはコネティカット州の地方紙「リッジフィールドプレス」の映画記者という肩書きで、2000年7月頃からソニー・ピクチャーズの映画『インビジブル』や『バーティカル・リミット』、『ROCK YOU!』などを絶賛する評論を書いた。

2001年6月にはラジオ番組のインタビューに合成音声で出演したが、ほどなくして『ニューズウィーク』の調査で捏造が発覚[1]、ソニー・ピクチャーズの謝罪と経営幹部2人の一時的な停職処分へと発展した。

その後、アメリカ合衆国内の映画愛好家が訴訟を起こし、2005年8月、ソニーが原告側に、デビッド・マニングのレビューを見て映画を鑑賞し満足できなかった観客全員に5ドルずつ、計150万ドルの賠償金を支払うことで和解した[2]

脚注 編集

  1. ^ John Horn. "The Reviewer Who Wasn't There." Newsweek web exclusive. June 2, 2001.
  2. ^ "Sony to pay $1.5m for film hoax," Irish Independent, August 5, 2005.

関連項目 編集

外部リンク 編集