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肥満嗜好(ひまんしこう、英:Fat fetishism)とは、肥満体型の人に性的魅力や欲求を感じる嗜好。一般的には「デブ専門」の略のデブ専(でぶせん)という俗語で知られる。

概要編集

 
「Femme obèse」紀元前4世紀 古代ギリシャ
 
「浴女たち(ニンフ)」ルノワール作

本来、脂肪は飢餓を救う貴重なエネルギー源であり、それを多く蓄えた肥満体形は「富の象徴」としてもてはやされた経緯もあった。例えば、中国代の理想の女性像は「濃麗豊肥」(豊かに太った美人)であり[1]楊貴妃も豊満だったとされている。西洋でもルノワールの裸婦のように豊満な体型が好まれた時代もあった。しかし近代になると生活も豊かになり、脂肪を蓄える必要もなくなったことや美意識の変化から、徐々にスリムでスレンダーな体型が好まれるようになり、雑誌やTVなどマスメディアに登場する著名人やタレントも痩せた人が多くなった。そんな"痩身至上"の中にあって、太った異性に魅力を感じることが特別なこととされるようになった。

しかし近年では行き過ぎた痩身至上主義からの拒食症や過度なダイエットで死亡に至るケースなども出てきた反動から、「サイズ・ゼロ」とも言われる極端に痩せたモデルがショーへの出場を拒否されたり、逆に「プラスサイズモデル」と言われる豊満な女性がモデルを務めたり、英国のミス・コンテストで準優勝に選ばれるなど、少しずつではあるが"原点回帰"が見られている。日本でも、女性ファッション誌CanCamが太った女性が可愛らしいとして「ぷに子」という愛称をつけて呼んだりしている。尚、同誌では身長155cmで体重52~64kg以上の女性を「ぷに子」としており、これは大体先述の楊貴妃(身長155cm、体重120斤(約60キロ)、別説あり)と同じ身長・体重である。

一部には「デブ専」と「ぽっちゃり好き」を呼び分ける向きもあるが、両者に明確な違いは存在しない[2]

脚注編集

  1. ^ 「仏教造像における南伝系統の研究 張僧繇仏教造像の「面短而艶」から唐時代の「濃麗豊肥」へ」阮栄春
  2. ^ 渡辺直美、ぽっちゃり好きへの持論語る「カラダ目的の人が多い」オリコンニュース 2015年11月4日

関連項目編集