デボラ・カー
イギリスの女優 (1921–2007)
デボラ・カー(Deborah Kerr、本名:Deborah Jane Kerr-Trimmer、CBE 1921年9月30日 - 2007年10月16日)は、イギリスの女優。スコットランド出身。
デボラ・カー Deborah Kerr | |||||||||||||||||||
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1956年『王様と私』の宣伝写真 | |||||||||||||||||||
本名 | Deborah Jane Kerr-Trimmer | ||||||||||||||||||
生年月日 | 1921年9月30日 | ||||||||||||||||||
没年月日 | 2007年10月16日(86歳没) | ||||||||||||||||||
出生地 | イギリス スコットランド グラスゴー ヒルヘッド (en) | ||||||||||||||||||
死没地 | イギリス イングランド サフォーク州 ボテスデイル (en) | ||||||||||||||||||
国籍 | イギリス | ||||||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、舞台、テレビドラマ | ||||||||||||||||||
活動期間 | 1940年 - 1986年 | ||||||||||||||||||
配偶者 |
Anthony Bartley(1945年 - 1959年) ピーター・ヴィアテル(1960年 - 2007年) | ||||||||||||||||||
著名な家族 |
メラニー・ジェーン(長女) フランチェスカ・アン(次女) レックス・シュラプネル(孫) | ||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||
『黒水仙』(1947年) 『地上より永遠に』(1953年) 『王様と私』(1956年) 『めぐり逢い』(1957年) 『旅路』(1958年) | |||||||||||||||||||
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来歴
編集スコットランドのグラスゴーで生まれ、ヘレンズバラで育つ[1]。サドラーズ・ウェルズ・バレエ団のバレリーナだったが身長が高かったため女優に転身、ロンドンなどの舞台に立つ。
1940年にイギリス映画"Contraband"で映画デビュー。
1947年、マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーの『黒水仙』で注目され、ハリウッドに招かれる。
1953年、『地上より永遠に』でバート・ランカスターと演じたキス・シーンが話題となった[1]。
アカデミー主演女優賞には計6度ノミネートされたが受賞できず、「オスカーの偉大な敗者」と呼ばれた[2][3]。
1994年、第66回アカデミー賞名誉賞を受賞した。
1985年にはNHKの『NHK特集 ルーブル美術館』にナビゲーターで出演した[4]。
エレガントさで知られ、ニックネームは「英国の薔薇」[1] であった。代表作は『王様と私』など。
パーキンソン病を長年患い[5] スイスで暮らしていたが、病状が悪化し、家族のいるイギリスのサフォークにて[1] 2007年10月16日、86歳で死去した。
主な出演作品
編集公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
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1943 | 老兵は死なず The Life and Death of Colonel Blimp |
イーディス・ハンター/バーバラ・ウェイン/ジョニー・キャノン | |
1947 | 黒水仙 Black Narcissus |
シスター・クローダー | |
自信売ります The Hucksters |
ケイ・ドランス | ||
1949 | Edward, My Son | イヴリン | アカデミー主演女優賞候補 |
1950 | キング・ソロモン King Solomon's Mines |
エリザベス・カーティス | |
1951 | クォ・ヴァディス Quo Vadis |
リジア | |
1952 | ゼンダ城の虜 The Prisoner of Zenda |
フラヴィア王女 | |
東方の雷鳴 Thunder in the East |
ジョーン | ||
1953 | 悲恋の王女エリザベス Young Bess |
キャサリン・パー | |
ジュリアス・シーザー Julius Caesar |
ポーシャ | ||
地上より永遠に From Here to Eternity |
カレン・ホームズ | アカデミー主演女優賞候補 | |
1955 | 情事の終り The End of the Affair |
サラ・マイルズ | |
1956 | 誇りと冒瀆 The Proud and Profane |
リー・アシュリー | |
王様と私 The King and I |
アンナ | ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)受賞・アカデミー主演女優賞候補 | |
お茶と同情 Tea and Sympathy |
ローラ・レイノルズ | ||
1957 | 白い砂 Heaven Knows, Mr. Allison |
シスター・アンジェラ | アカデミー主演女優賞候補 |
めぐり逢い An Affair to Remember |
テリー・マッケイ | ||
1958 | 悲しみよこんにちは Bonjour tristesse |
アンヌ・ラーソン | |
旅路 Separate Tables |
シビル | アカデミー主演女優賞候補 | |
1959 | 旅 The Journey |
ディアナ・アシュモア | |
愛ふたたび Count Your Blessing |
グレイス | ||
悲愁 Beloved Infidel |
シェイラ・グラハム | ||
1960 | サンダウナーズ The Sundowners |
アイダ | アカデミー主演女優賞候補 |
芝生は緑 The Grass Is Greener |
レディ・ヒラリー | ||
1961 | 六年目の疑惑 The Naked Edge |
マーサ・ラドクリフ | |
回転 The Innocents |
ミス・ギデンズ | ||
1964 | ドーヴァーの青い花 The Chalk Garden |
ミス・マドリガル | |
イグアナの夜 The Night of the Iguana |
ハンナ | ||
1965 | 結婚専科 Marriage on the Rocks |
ヴァレリー・エドワーズ | |
1967 | 007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale |
ミミ | |
1968 | 天使のいたずら Prudence and the Pill |
プルーデンス・ハードキャッスル | |
1969 | さすらいの大空 The Gypsy Moths |
エリザベス・ブランドン | |
アレンジメント/愛の旋律 The Arrangement |
フローレンス・アンダーソン | ||
1982 | 検察側の証人 Witness for the Prosecution |
プリムソル看護婦 | テレビ映画 |
1985 | NHK特集「ルーブル美術館」 | 本人 | ドキュメンタリー |
1986 | 炎のエマ A Woman of Substance/Hold the Dream |
エマ・ハート | テレビ・ミニシリーズ |
受賞歴
編集アカデミー賞
編集- ノミネート
- 1950年 アカデミー主演女優賞:『Edward, My Son』
- 1954年 アカデミー主演女優賞:『地上より永遠に』
- 1957年 アカデミー主演女優賞:『王様と私』
- 1958年 アカデミー主演女優賞:『白い砂』
- 1959年 アカデミー主演女優賞:『旅路』
- 1961年 アカデミー主演女優賞:『サンダウナーズ』
ゴールデングローブ賞
編集- 受賞
- 1957年 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『王様と私』
- 1959年 ヘンリエッタ賞
ニューヨーク映画批評家協会賞
編集参照
編集- ^ a b c d “英女優デボラ・カーさん死去”. AFPBB News. (2007年10月19日) 2009年8月4日閲覧。
- ^ “デボラ・カーさん死去…「王様と私」などハリウッドの名女優”. MSN産経ニュース. (2007年10月19日) 2009年8月4日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “「王様と私」英女優デボラ・カーさん死去”. 日刊スポーツ. (2007年10月19日) 2009年8月4日閲覧。
- ^ “NHK特集「ルーブル美術館」(1) <新シリーズ> ―神なる王・ファラオの時代― 〜古代エジプト〜”. NHKオンライン (1985年4月28日). 2019年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月17日閲覧。
- ^ “英女優のデボラ・カーさん死去”. asahi.com (2007年10月19日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月4日閲覧。