デボラ・クロンビーDeborah Crombie〈旧姓:Darden〉、1952年6月6日 - )は、アメリカ合衆国小説家

デボラ・クロンビー
Deborah Crombie
誕生 デボラ・ダーデン (Deborah Darden)
(1952-06-06) 1952年6月6日(71歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州ダラス
職業 小説家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
活動期間 1993年 -
ジャンル ミステリ
代表作 ダンカン・キンケイド&ジェマ・ジェイムズ シリーズ
主な受賞歴 マカヴィティ賞長編賞(1998年、2009年)
デビュー作 『警視の休暇』
配偶者 ピーター・ウィルソン
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

代表作「ダンカン・キンケイド&ジェマ・ジェイムズ」シリーズはイギリスを舞台としている。

経歴 編集

アメリカ合衆国テキサス州ダラスに生まれ、同市北部の田舎町リチャードソンで育った[1]。兄は10歳離れていたため、幼少期は寂しい思いをしたが、元教師の母方の祖母に可愛がられた[1]。16歳で高校をドロップアウトしたが、テキサス州シャーマンオースティン・カレッジ英語版生物学の学位を取得し卒業した[1]。広告会社や新聞社に勤めた後、ライス大学に入学。その後、イングランドの大学入学を目指してイギリスへ渡ると、イギリスに魅了され、後にスコットランド人の最初の夫・ピーター・クロンビーと共に移住し、エディンバラスコットランドチェスターなどで暮らした[1]

その後、生まれ故郷のダラスに戻り、数年間家業を手伝った後、娘を育てながら、1993年に「ダンカン・キンケイド&ジェマ・ジェイムズ」シリーズの第1作に当たる処女作『警視の休暇』(原題:A Share in Death )を書き上げた[1]。同作は、アガサ賞新人賞やマカヴィティ賞新人賞にノミネートされた。1998年、第5作『警視の死角』(原題:Dreaming of the Bones )がニューヨーク・タイムズの「1997年の注目本」に選ばれ、マカヴィティ賞最優秀作品賞を受賞したほか、エドガー賞 長編賞候補となった。2009年には『警視の偽装』(原題:Where Memories Lie )で再びマカヴィティ賞最優秀作品賞を受賞し、翌2010年も『警視の因縁』(原題:Necessary as Blood )が同賞の作品賞にノミネートされた。

作品は、北米日本ドイツイタリアフランスノルウェーオランダチェコスロバキアスペインルーマニアギリシャトルコイギリスなど世界各国で翻訳・出版されている[1]

現在は、ダラス北部のマッキニーに夫・ピーター・ウィルソンと2匹のジャーマン・シェパードと3匹の猫と暮らしており、今でも年に数度はイギリスへ旅行へ行っている[1]

作品リスト 編集

ダンカン・キンケイド&ジェマ・ジェイムズ シリーズ
# 邦題 原題 刊行年
 
刊行年月
 
出版社
 
訳者 ISBN
1 警視の休暇 A Share in Death 1993年 1994年03月 講談社文庫 西田佳子   ISBN 4-06-185615-4
2 警視の隣人 All Shall be Well 1994年 1995年02月   ISBN 4-06-185961-7
3 警視の秘密 Leave the Grave Green 1995年 1996年02月   ISBN 4-06-263208-X
4 警視の愛人 Mourn Not Your Dead 1996年 1997年07月   ISBN 4-06-263452-X
5 警視の死角 Dreaming of the Bones 1997年 1999年01月   ISBN 4-06-263964-5
6 警視の接吻 Kissed a Sad Goodbye 1999年 2001年06月   ISBN 4-06-273178-9
7 警視の予感 A Finer End 2001年 2003年11月   ISBN 4-06-273884-8
8 警視の不信 And Justice There is None 2002年 2005年09月   ISBN 4-06-275182-8
9 警視の週末 Now May You Weep 2003年 2007年07月   ISBN 978-4-06-275754-6
10 警視の孤独 In a Dark House 2005年 2010年02月   ISBN 978-4-06-276580-0
11 警視の覚悟 Water Like a Stone 2007年 2010年10月   ISBN 978-4-06-276784-2
12 警視の偽装 Where Memories Lie 2008年 2012年12月   ISBN 978-4-06-277406-2
13 警視の因縁 Necessary as Blood 2009年 2015年06月   ISBN 978-4-06-293123-6
14 警視の挑戦 No Mark upon Her 2011年 2017年02月   ISBN 978-4-06-293455-8
15 警視の哀歌 The Sound of Broken Glass 2013年 2018年02月   ISBN 978-4-06-293857-0
16 警視の謀略 To Dwell in Darkness 2014年 2020年 6月   ISBN 978-4-06-520166-4

出典 編集

外部リンク 編集