デュラハンDullahan, Durahan, Gan Ceann )は、アイルランドに伝わる首のない男の姿をした妖精 [1]。 女性の姿という説も存在する[2]

コシュタ・バワー(Cóiste-bodhar)という首無し馬が引く馬車に乗っており、片手で手綱を持ち、もう一方の手には自分の首を持ち、ぶら下げている[2]バンシー(banshee)と同様に「死を予言する存在」であり、近いうちに死人の出る家の付近に現れる。 そして戸口の前にとまり、家の人が戸を開けるとタライにいっぱいの血を顔に浴びせかける。

自分の姿を見られる事を嫌っており、姿を見た者はデュラハンの持つで目を潰される。 だが、コシュタ・バワーは水の上を渡る事が出来ないので、川を渡ればデュラハンの姿を見ても逃げられる。

ファンタジーRPGではアンデッドとして扱われることが多い。

首なし騎士」とも呼ばれ、文字通り首の無い騎士の姿をして、首無し馬に跨ったアンデッドとして描かれる[3]。 デュラハンは家の戸口の前で家族ひとりを指さしてその死を予言する。 そして、一年後に再び現れて予言した相手を殺害する[3]

アメリカの小説家のワシントン・アーヴィングが短編集の『スケッチ・ブック』の執筆中に北ヨーロッパへ旅行に向かい、そうした中でデュラハンなど首なし男の伝説について取材し、短編「スリーピー・ホロウの伝説」を書き上げている。

脚注編集

  1. ^ Brian Witt. “The Dullahan, the Irish Headless Horseman (PDF)”. Shamrock Club of Wisconsin. 2010年7月8日閲覧。
  2. ^ a b 草野 1997, p. 216.
  3. ^ a b 安田 & グループSNE 1996, pp. 181-189.

参考文献編集

  • 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年。ISBN 4-88317-283-X 
  • 安田均; グループSNE 『モンスター・コレクション 改訂版 中』〈富士見ドラゴンブック〉、1996年。ISBN 4-8291-4311-8