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デヴィッド・シェフ

デヴィッド・シェフ（David Sheff、1955年12月23日 - ）は、アメリカ合衆国の著述家である。『ビューティフル・ボーイ（英語版）』、『ゲーム・オーバー（英語版）』などの著書で知られる。

デヴィッド・シェフ
現地語名 David Sheff
誕生 (1955-12-23) 1955年12月23日（68歳）[1][2]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン
職業 著述家
教育 カリフォルニア大学バークレー校
代表作
配偶者 ヴィッキー・シェフ
カレン・バーバー
子供 3人
公式サイト www.davidsheff.com
ウィキポータル 文学
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若年期と教育 編集

シェフはマサチューセッツ州ボストンで生まれた[3]。ロシア系ユダヤ人の家系である[4]。カリフォルニア大学バークレー校を卒業した[3]。

キャリア 編集

シェフはジャーナリストとして、『ニューヨーク・タイムズ』、『ローリング・ストーン』、『プレイボーイ』、『ワイアード』、『フォーチュン』などに寄稿している。これまでに多数の著名人のインタビューをしており、その中にはジョン・レノン、フランク・ザッパ、スティーブ・ジョブズ、艾未未、キース・ヘリング、デイヴィッド・ホックニー、ジャック・ニコルソン、セオドア・ブリュースター・テイラー、カール・セーガン、ベティ・フリーダン、バーニー・フランク（英語版）、ファリード・ザカリアなどがいる。

シェフの著書には、『ビューティフル・ボーイ（英語版）』(Beautiful Boy: A Father's Journey Through His Son's Addiction)、"Clean: Overcoming Addiction and Ending America's Greatest Tragedy"[5]、『ゲーム・オーバー（英語版）』(Game Over)[6][7]、"The Buddhist on Death Row"[8]、"China Dawn"、『ジョン・レノン&オノ・ヨーコ プレイボーイ・インタヴュー』(All We Are Saying: The Last Interview with John Lennon and Yoko Ono)[9]がある。『ニュー・ウェスト』(New West)、『カリフォルニア』(California)などの雑誌の編集者も務めている[3]。

2008年に刊行された『ビューティフル・ボーイ』は、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』に掲載されたシェフの記事"My Addicted Son"（私の依存症の息子）を元にした作品で[10]、薬物依存になり、そこから回復した自身の息子ニックについて書いたノンフィクションである。2019年1月には、ニックとの共著による"High: Everything You Want to Know About Drugs, Alcohol, and Addiction"を刊行した。これは、ミドルスクールの生徒向けに薬物やアルコールの依存症についての情報を提供するものである[11]。2019年には、薬物使用障害に対する質の高い、根拠に基づいた治療を、必要とする人が受けられるようにし、依存症医学の研究を支援するための慈善団体、ビューティフル・ボーイ財団を設立した。

2009年、『タイム』誌の「タイム100」および「世界で最も影響力のある人物」に選ばれた[12]。

私生活 編集

ヴィッキーと1978年に結婚し[13]、息子のニック(Nic)が生まれたが離婚して、ニックはデヴィッドが引き取った。その後、アーティスト、イラストレーター、児童書作家のカレン・バーバー(Karen Barbour)と結婚した。カレンとの間にはジャスパー(Jasper)、デイジー(Daisy)の2人の子供がいる。シェフは北カリフォルニアに居住している。

ニック・シェフ（英語版）は、テレビや映画の脚本家であり、薬物中毒に陥っていた時期のことが父の著書『ビューティフル・ボーイ』で描かれたほか、自身でも回顧録"Tweak: Growing Up on Methamphetamines"を執筆している[14]。

ジャスパー・シェフは、リル・ナズ・X、エルトン・ジョン[15]、ホールジー、XXXテンタシオンなどと楽曲を共同で制作する[16]ミュージシャンで、グラミー賞にノミネートされたことがある[17]。

デイジー・シェフはアーティストで、ホワイトコラム・ギャラリー[18]、ラティオ3、クリアリング・ギャラリー、グリム・ギャラリー[19]などで絵画が展示されている。

大衆文化において 編集

2018年、シェフの著書『ビューティフル・ボーイ』が映画化された。監督はフェリックス・ヴァン・フルーニンゲンで、デヴィッドをスティーヴ・カレル、息子ニックをティモシー・シャラメ、妻カレンをモーラ・ティアニー、ニックの母のヴィッキーをエイミー・ライアンが演じた[20]。

脚注 編集

  1. ^ “Father and son memoirs”. Entertainment Weekly. 2022年1月30日閲覧。
  2. ^ Sheff, David (1981年1月). “Playboy Interview: John Lennon and Yoko Ono”. Playboy 28 (1): p. 75. https://ipb-reader.playboy.com/19810101/index.html#p=80 2020年12月20日閲覧. "The interview apparently depended on Yoko's interpretation of my horoscope, just as many of Lenons' business decisions are reportedly guide by the stars. I could imagine explaining to my Playboy editor, 'Sorry, but my moon is in Scorpio–the interview's off.' It was clearly out of my hands. I supplied the info: December 23, three P.M., Boston." 
  3. ^ a b c David Sheff's home page Archived 2008-07-08 at the Wayback Machine. Author's bio
  4. ^ Sheff, David (2009) (英語). Beautiful Boy: A Father's Journey Through His Son's Addiction. Boston, Massachusetts: Houghton Mifflin Harcourt. p. 149. ISBN 978-0547347929. https://archive.org/details/beautifulboyfath00shef 
  5. ^ Sussman, Mick (April 19, 2013). "A Disease, Not a Crime". The New York Times.
  6. ^ Lehmann-Haupt, Christopher (1993年5月13日). “Books of The Times; Taking the Frivolity of Games Seriously Indeed” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1993/05/13/books/books-of-the-times-taking-the-frivolity-of-games-seriously-indeed.html 2021年9月30日閲覧。 
  7. ^ “Why Nintendo Rules (Fortune, 1993)” (英語). Fortune. 2021年9月30日閲覧。
  8. ^ "An indelible portrait of an incarcerated man finding new life and purpose behind bars". Kirkus Reviews. March 1, 2020.
  9. ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. St. Martin's Griffin. ISBN 978-0312254643 
  10. ^ Sheff, David (2005年2月6日). “My Addicted Son”. The New York Times Magazine. https://www.nytimes.com/2005/02/06/magazine/my-addicted-son.html 2020年11月29日閲覧。 
  11. ^ “The Marin Family Behind the Film Beautiful Boy”. Marin Magazine (2019年1月). 2019年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月30日閲覧。
  12. ^ Velkow, Nora (2009年4月30日). “The 2009 Time 100”. New York City: Meredith Corporation. 2022年1月30日閲覧。
  13. ^ “Vicki Sheff”. 2022年1月30日閲覧。
  14. ^ McGrath, Charles (2008年2月26日). “A Twice-Told Tale of Addiction: By Father, by Son”. The New York Times (New York City). https://www.nytimes.com/2008/02/26/books/26meth.html 2009年1月16日閲覧。 
  15. ^ “Lil Nas X & Take a Daytrip Lead Hot 100 Songwriters & Producers Charts Thanks to 'Montero' Hits” (英語). Billboard. (September 29, 2021). https://www.billboard.com/articles/business/chart-beat/9638027/lil-nas-x-take-a-daytrip-top-hot-100-songwriters-producers-charts 2021年9月30日閲覧。. 
  16. ^ “Jasper Sheff” (英語). Genius. 2021年9月30日閲覧。
  17. ^ “2022 GRAMMYs Awards: Complete Nominations List” (2021年11月23日). 2022年1月30日閲覧。
  18. ^ “6 Art Gallery Shows to See Right Now” (英語). The New York Times. (2021年4月28日). ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2021/04/28/arts/design/6-art-gallery-shows-to-see-right-now.html 2021年9月30日閲覧。 
  19. ^ “Grimm Gallery | When We Said Break a Leg, We Meant It” (英語). Flaunt. 2021年9月30日閲覧。
  20. ^ D'Alessandro, Anthony (2018年2月15日). “Steve Carell & Timothée Chalamet Title 'Beautiful Boy' Sets Fall Release”. Deadline Hollywood. 2018年11月20日閲覧。

外部リンク 編集

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