デーモンウォーロック(Demon Warlock)は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬2004年ワシントン州年度代表馬。事実上世界最後のチョーサーボワルセル系の種牡馬である。

デーモンウォーロック
Tribal Classic Stakes
品種 サラブレッド
性別
毛色 dkb/br
生誕 2000年2月17日
Demons Begone
Witchery
母の父 Zamboni
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワシントン州
生産者 Paulson Bros & Roy Dane
馬主 Tim & Allen Floyd & Mike Nist
調教師 Terry Gillihan(WA)
競走成績
生涯成績 28戦10勝
獲得賞金 27万8335ドル
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2歳から6歳にかけ28戦して10勝。特に2004年には6勝を上げ、バドワイザーエメラルドHなどに勝ち、ロングエーカーズマイルH(G3)で2着に入るかなりの活躍を見せた[1]ワシントン州の年度代表馬に選出[1]

5歳時レース後に故障していることが分かり、1年以上休養したがその後は勝てなかった[2]2007年からワシントン州、次いでアリゾナ州オレゴン州で種牡馬として供用されている。2017年にはワシントン州に戻り、種付け料1500ドル、またこの年からクォーターホース向けにも種付け料1000ドルで供用される予定である[1]

産駒は2018年時点で37頭が出走、27頭(73%)が勝ち上がり、4頭(11%)がステークス勝ち馬となっている。代表産駒は2019年ワシントン州最優秀3歳牝馬のアリトルレストーク。成功したとは言い難いが、仕上がりも速く、このクラスの馬としては成績は悪くない。2020年には種付け数が前年の1頭から4頭に増加した[3]

父系は事実上滅んだといってよいボワルセル系に属している。日本ではかつてシンザンなどが知られ、アメリカやイギリスでもギャラントマンタルヤーなどを輩出したボワルセル系だが、2020年現在、この馬が世界最後の種牡馬となっている。ボワルセル系の親系統であるチョーサー系も傍系は全て滅んでおり、サイアーライン上では極端に孤立している存在である。共通の父系祖先をもつ馬にたどり着くには、10代130年以上さかのぼる必要がある。

血統表 編集

Demon Warlock デーモンウォーロック血統ボワルセル系 (血統表の出典)

Demons Begone
1984 鹿毛
父の父
Elocutionist
1973 鹿毛
Gallant Romeo Gallant Man
Juliets Nurse
Strictly Speaking Fleet Nsrullah
Believe Me
父の母
Rowdy Angel
1979 鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Ramhyde Rambunctious
Castle Hyde

Witchery
1983 鹿毛
Zamboni
1976 芦毛
Icecapade Nearctic
Shenanigans
Sweeping Beauty Eddie Schmidt
Gold Crest
母の母
Early Night Rain
1976 鹿毛
Night Invader Misty Flight
Double Sun
Hand Glass Assagai
Shot Glass


参考文献 編集