トキワサンザシ属
(トキワサンザシから転送)
トキワサンザシ属(トキワサンザシぞく)とはバラ科の属の一つ。学名Pyracantha。ラテン名のままピラカンサ属ともいう。
トキワサンザシ属 Pyracantha | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トキワサンザシ
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
トキワサンザシ属、ピラカンサ属 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Firethorn |
主な種 編集
- トキワサンザシ(P. coccinea)
- ヨーロッパ南部から西アジア原産。花期は4 - 5月頃、11月頃に果実が赤く熟し、翌年1月頃まで果実がついている。単に「ピラカンサ」というと本種のことが多い。
- タチバナモドキ(P. angustifolia)
- 別名ホソバノトキワサンザシ[1]、ホソバトキワサンザシ[1]。中国南西部の原産で、日本には明治時代に渡来した[2]。常緑低木。細い枝の先端には棘が生じる[2]。葉は細長い楕円形で、葉身は革質[2]。葉の裏や萼には毛が生えている[2]。花期は5 - 6月頃[2]、葉腋から散房花序を出して、白い花を5 - 10個つける[2]。果実は偏平な球形で、11月頃にダイダイ色に熟す[2]。性質は丈夫で日当たりがよければ土質を選ばないため、生け垣や庭木として利用される[2]。
- カザンデマリ(P. crenulata)
- 別名ヒマラヤピラカンサ、インドトキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシ[3]。ヒマラヤ地方の原産で、日本へは昭和初期に渡来した[3]。トキワサンザシとよく似ており、「ピラカンサ」の名前でも市場に流通している[3]。葉は長楕円形で革質[3]。花期は5 - 6月で、白い花が枝先にかたまって咲く[3]。果実は10月頃に赤く熟して翌年の春まで残っており、冬場は鳥たちの貴重な食料となる[3]。性質は丈夫で、日当たりがよければ土質を選ばないため、庭木や生け垣としての利用が多い[3]。
-
トキワサンザシ
-
タチバナモドキ
脚注 編集
参考文献 編集
- 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、122 - 123頁。ISBN 4-522-21557-6。
外部リンク 編集
- トキワサンザシ属(植物雑学事典)