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トコろん

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トコろんは埼玉県所沢市のイメージマスコット（ゆるキャラ）。市制施行60周年記念事業の一環として2010年に誕生した。市の鳥であるヒバリをモチーフとし、同市が航空発祥の地であることからプロペラ機のイメージを盛り込んだデザインとなっている。緑色のスカーフは特産品の狭山茶を表す[2]。

トコろん
TOKORON
対象
分類 市町村のマスコットキャラクター
モチーフ ヒバリ · 飛行機 · 狭山茶
デザイン 市民公募（竹浪かおる）
指定日 2010年11月3日
指定者 所沢市長
関連グッズ 関連グッズを参照
備考 所沢市に特別住民登録[1]
公式サイト 所沢市イメージマスコット「トコろん」
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誕生の経緯 編集

所沢市は2010年11月に市制施行60周年を迎えるにあたり、記念事業の一つとして「市民に愛され親しまれる」イメージマスコットの制作とイベント等での活用を決定[3]。同年5月よりデザイン公募を実施[4]し、196点の応募作の中から竹浪かおる氏のデザイン画が採用された。9月には正式なイラストの公開と愛称の公募を実施[5]。1,232通の応募の中から市内在住中学生の名称案が採用され、同年11月6日の記念式典でお披露目が行われた[6]。誕生当初は所沢市役所の企画総務課に所属していたが、2016年より商業観光課に異動となった[7]。

所沢市は2009年にもマスコットキャラクター「ひばりちゃん」を制作していた[8]が、トコろんの誕生以後ひばりちゃんは広報の専任となり、グッズ展開や着ぐるみでのイベント出張などは基本的に行っていない[9]。広報紙上等では両者が共演することもある。

プロフィール 編集

活動3周年の記念として2013年11月8日[注釈 1]に所沢市の特別住民票が発行され[1]、出生地や本籍地などのキャラクター設定がまとめられた。ただし後年に修訂され特別住民票の表記とずれた状態になっている設定もある。

  • 性別 – おトコのこ[注釈 2]
  • 誕生日 - 11月3日（市制施行記念日）
  • 年齢 – 永遠の5歳[注釈 3]
  • 身長・体重 – 個人情報の適用で非公表（軽いメタボとの噂あり）[1]
  • 現住所 – 所沢市並木一丁目1番地の1[注釈 4]
  • 出身地 - 所沢航空記念公園の某所（ミューズ付近とも）[1]
  • 本籍地 - 所沢航空記念公園上空の遥か彼方[1]
  • 好きな食べ物 - 所沢の焼だんご、手打ちうどん、お茶
  • 趣味 - スポーツ鑑賞、応援・宣伝・賑やかし
  • 尊敬するキャラクター - コバトン[12]
  • 愛車 – べんつ[注釈 5]

主な活動 編集

着ぐるみキャラクター活動 編集

2010年のお披露目にあわせて着ぐるみが作成され、市内外の各種イベントへ参加している。2015年には所沢市消防団特命ＰＲ団員に任命され、防災PR活動へ集中的に参加[16]。2019年よりタレントの宗像茜衣がアテンド役（トコろんのお姉さん）に就任[17]し、イベント参加時のアシスタントを務めている。

誕生当初からゆる玉応援団のNo.41メンバーとしても活動しており、2012年には埼玉県の「けんこう大使」に任命され、県内のマスコットキャラクターと共同で健診PR活動を行っている[18]。2020年8月にはテレビ埼玉の情報番組「マチコミ」によるダンス動画企画にも参加[19]。同年11月14日に行われた埼玉150周年1年前イベントではTwitterによる人気投票を経て「コバトン20th Anniversaryステージ」に登壇[20]した。

ゆるキャラグランプリには2012年に初参加し43位[21]にランクイン。その後2013年（26位）[22]、2014年（39位）[23]、2015年（58位）[24]、2016年（58位）[25]とエントリーを続けていたが、2017年以後のグランプリには参加していない。グランプリ実行委員会が発行するゆるキャラトレカ第1弾のメンバーに選ばれており、カードは2020年現在も引き続き配布されている[26]。世界キャラクターさみっとin羽生には2010年の第1回より参加[27]。オンライン番組「24時間ムジナもんch」の形式での開催となった2020年実施回にも中継で出演した[28]。その他に「キャラすぽ祭」（2017年）[29]、「ふなっしー PRESENTS ご当地キャラFES」（2018年）[30]等、各種のキャラクターイベントに参加している。

埼玉県外のキャラクターとのコラボ活動も行っており、2018年にはうなりくん（千葉県成田市）・はねぴょん（東京都大田区）とのユニット「ひこーきズ」を結成[31]している。

 
北勝富士のトコろんデザイン化粧まわし

スポーツ分野では、市内に拠点を置くプロ野球球団埼玉西武ライオンズやプロバスケットボールチームさいたまブロンコスの応援活動を行っている。埼玉西武ライオンズのマスコットであるレオ・ライナとのコラボには後述するマンホール蓋の他、2018年より枚数限定で交付を開始したデザインナンバープレート[32]等がある。また所沢市出身の大相撲力士である北勝富士の化粧まわしにはトコろんのイラストをあしらったものが存在する。

音楽分野では、2014年に「みんなで歌って踊れる」テーマソングの公募を実施。「ソング」部門は所沢市出身のJ-POPグループJAY'S GARDENによる「toko toko トコろん！」、「音頭」部門は朝倉修氏の「トコろん音頭」が採用され、CDが発売されると共に振り付け動画等も公開された[33]。JAY'S GARDENは翌2015年に所沢市の観光大使に就任[34]したことから、共同でのイベント活動を多く行っている。2021年7月にはオリンピック聖火リレーの所沢市区間における出発セレブレーションイベントに参加し、「toko toko トコろん！」のライブ演奏に合わせてパフォーマンスを披露した。[35]

市の事業アイコンとしての活用 編集

トコろんのイラストは様々なシチュエーションを想定したものが素材用に配布されており、ガイドラインに従った非営利目的の利用であれば原則自由に使うことが出来る[36]。これらのイラストは所沢市の事業や刊行物等にも広く使用されている。特にマンホール蓋・消火栓蓋は、2014年初めて「トコろん」イラストが採用[37]されて以後、埼玉西武ライオンズのマスコット・レオとのコラボデザインやLED自発光型広告マンホール蓋の試験設置モデル[38]等、複数のデザインが作成されており、下水道広報プラットフォーム発行のマンホールカード第1弾及び第8弾[39]にも収録されている。

また所沢市上下水道局では2019年から広報紙「ところざわ水物語」[40]を発行するにあたり、新たにトコろんのデザイナー・竹浪かおる氏による水道局マスコット「しずくちゃん」[41]を作成。「トコろんと仲良しの女の子」という設定で、しずくちゃんとトコろんが共演する四コマ漫画も連載されている。

交通インフラ面では所沢市のコミュニティバスにあたるところバスにトコろんラッピング車体が使用されている。2014年[42]、2015年[43]、2016年[44]に導入されたデザインは市内にある埼玉県立芸術総合高等学校のパソコン部が市の依頼を受けて制作しており、2018年導入のデザインは市の官学連携パートナーであった日本大学芸術学部のデザイン学科学生2名によるものである[45]。ところバスの補完路線として2021年4月より試験運行を開始したところワゴンの車両にもトコろんのイラストが使用されている[46]。

トコろんの名称を冠する事業としては、2012年に開設された所沢市市民活動支援センター情報サイト「トコろんWeb」[47]の他、2016年に所沢市の健康づくり支援事業としてスタートした「トコろん健幸マイレージ」[48]等がある。「トコろん健幸マイレージ」は2020年に埼玉県の実施する「コバトン健康マイレージ」と連動を開始するにあたり「トコトコ健幸マイレージ」に改称したが、引き続きロゴマークにトコろんのイラストが採用[49]されている。また「マチごとエコタウン所沢構想」の一環として2020年に設立された地域新電力会社である株式会社ところざわ未来電力[50]は、家庭向け契約プランに「トコろんでんき」という名称を付けている[51]。

関連グッズ 編集

缶バッジやキーホルダー等の雑貨類をはじめ、衣類・文具類・食品等の多岐に渡るグッズが制作・販売されている[52]。前出のテーマソングCDや水道局の「ところざわの水」[53]のように所沢市や関連団体が制作するものもあるが、多くは使用許諾を受けた業者・団体による商品である。

所沢市が特産品の創出支援を目的として2018年より実施している「所沢ブランド特産品」事業[54]の認定商品にもトコろんをあしらったものが複数あり、特に2020年の第3回認定審査では節句人形店・倉片人形がトコろんぬいぐるみをベースに作成した雛人形[55]が選出された。倉片人形作成のトコろんぬいぐるみは通常モデルも発売されており、2020年6月から10月にかけては医療従事者支援のための寄付金つきモデルが数量限定で販売され、所沢市を通じて計30万円の寄付が行われた[56]。

脚注 編集

[脚注の使い方]

注釈 編集

  1. ^ 特別住民票自体は市制施行記念日である11月3日付になっている。
  2. ^ 特別住民票にはこのように記載されているが、2020年現在SNSのプロフィール等では「男の子」と表記されていることが多い。
  3. ^ 2020年現在SNSのプロフィール等での表記。特別住民票には「不詳」「トコろん界では既に思春期を終え好奇心旺盛なお年頃」と記載されている。
  4. ^ 所沢市役所の所在地。特別住民票には「(現在市役所に間借り中。居心地がよいので定住を希望)」と付記されている。所沢市役所には大口事業所個別番号が割り当てられているため、ファンレター等の送付先は住所記載なしの「〒359-8501　トコろん行」とアナウンスされている[10]。なお2016年以降の所属先である商業観光課は厳密には「並木一丁目1番地の4」所在のNTT東日本所沢並木ビル内に置かれているが、公表されている所在地は「並木一丁目1番地の1　市役所別館」[11]である。
  5. ^ 手押し式運搬台車の愛称である[13]。ゆるキャラが運搬台車を高級自動車に見立てて名付けている事例は、他にもつるゴン（埼玉県鶴ヶ島市）の「ぽるしぇ」[14]、みどりの（埼玉県みどりの村）の「らんぼるぎぃの」[15]等がある。

出典 編集

  1. ^ a b c d e “トコろんの特別住民票がご覧になれます”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  2. ^ “ゆるキャラ®グランプリ/トコろん（埼玉県）”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月28日閲覧。
  3. ^ “広報ところざわＰＤＦ版　平成22年4月号　2頁・市制施行60周年を迎えます”. 所沢市. 2020年11月28日閲覧。
  4. ^ “広報ところざわＰＤＦ版　平成22年5月号　14頁・所沢市のイメージマスコットのイラストを募集”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  5. ^ “広報ところざわＰＤＦ版　平成22年9月号　表紙”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  6. ^ “広報ところざわＰＤＦ版　平成22年11月号　2頁・市政施行60周年”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  7. ^ “トコろんに人事異動の辞令がっ！”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  8. ^ “広報ところざわPDF版　令和元年9月号1170号15頁・はつらつところっ子”. 所沢市. 2020年11月28日閲覧。
  9. ^ “ひばりぽーと”. 所沢市. 2020年11月28日閲覧。
  10. ^ “トコろんに年賀状を送ろう！”. 所沢市. 2022年4月23日閲覧。
  11. ^ “商業観光課　お問い合わせ”. 所沢市. 2022年4月23日閲覧。
  12. ^ “所沢市のマスコット「トコろん」”. 所沢市役所. 2013年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月23日閲覧。
  13. ^ “いいトコ発信ところざわVol.23　満開のロウバイ園～ついにトコろん登場！～”. 所沢なび. 2022年4月23日閲覧。
  14. ^ 【映画つるゴン】ムジナもんと秘密のデート 予告編. 「つるゴン」鶴ヶ島市ご当地キャラ. 該当時間: 01'00". 2022年4月23日閲覧。
  15. ^ “みどりののプロフィール”. みどりの村管理事務所. 2022年4月23日閲覧。
  16. ^ “所沢市消防団特命ＰＲ団員「トコろん」が奮闘中”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  17. ^ “トコろんと一緒に全国にところざわを紹介したい！宗像茜衣さん”. 所沢なび. 2021年4月1日閲覧。
  18. ^ “けんこう大使トコろん大活躍”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  19. ^ “ついに完成!県内ご当地キャラクターのリモートダンスコラボ動画”. テレビ埼玉. 2020年11月26日閲覧。
  20. ^ “11/14（土）埼玉150周年1年前イベント開催！埼玉県民全員で盛り上がろう！”. 埼玉県. 2020年11月26日閲覧。
  21. ^ “ゆるキャラ®グランプリ2012ゆるキャラランキング”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  22. ^ “ゆるキャラ®グランプリ2013ゆるキャラランキング”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  23. ^ “ゆるキャラ®グランプリ2014総合ゆるキャラランキング”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  24. ^ “ゆるキャラ®グランプリ2015総合ゆるキャラランキング”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  25. ^ “ゆるキャラ®グランプリ2016総合ゆるキャラランキング”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  26. ^ “ゆるキャラ®トレカとは”. ゆるキャラ®グランプリ実行委員会. 2020年11月26日閲覧。
  27. ^ “ハッスル黄門の諸国漫遊記2010年11月27日”. 茨城県. 2021年3月26日閲覧。
  28. ^ “24時間ムジナもんchプログラム”. 世界キャラクターさみっとin羽生実行委員会. 2020年11月27日閲覧。
  29. ^ “第5回アキバ★エンタメマラソン2017・キャラすぽ祭”. 日比谷公園イベント＆フェス情報. 2020年11月27日閲覧。
  30. ^ “ふなっしーPRESENTSご当地キャラFES～梨祭り2018～in神宮外苑”. ふなっしーch. 2020年11月27日閲覧。
  31. ^ “もっと知りたい！みんな大好き！大田区公式PRキャラクター“はねぴょん”に初インタビュー！！”. 大田区. 2020年11月26日閲覧。
  32. ^ “『トコろん＆レオ』コラボナンバープレートを交付します！”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  33. ^ “トコろんのうた「toko toko トコろん！」「トコろん音頭」”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  34. ^ “JAY'S GARDENが所沢市観光大使に就任しました”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  35. ^ “【所沢市】いよいよ本日7月6日、聖火が所沢にやってきます”. 号外NET所沢市. 2021年11月8日閲覧。
  36. ^ “トコろんのイラスト・ぬりえ”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  37. ^ “ところざわ水物語ナンバー5　令和3年度秋号　4頁・所沢市マンホール大図鑑”. 所沢上下水道局. 2022年4月25日閲覧。
  38. ^ “ところざわ水物語No.4（令和2年冬号）表紙”. 所沢市上下水道局. 2022年4月25日閲覧。
  39. ^ “マンホールカードの配布”. 所沢市. 2022年4月25日閲覧。
  40. ^ “上下水道局広報紙「ところざわ水物語　そして未来へ」”. 所沢市. 2021年11月8日閲覧。
  41. ^ “ところざわ水物語ナンバー5　令和3年度秋号・8頁”. 所沢市. 2021年11月8日閲覧。
  42. ^ “パソコン部　所沢市バス、所沢市冊子のデザイン採用”. 埼玉県立芸術総合高等学校. 2021年3月27日閲覧。
  43. ^ “パソコン部　所沢市巡回バスデザイン採用”. 埼玉県立芸術総合高等学校. 2021年3月27日閲覧。
  44. ^ “パソコン部　所沢市巡回バスデザイン採用”. 埼玉県立芸術総合高等学校. 2021年3月27日閲覧。
  45. ^ “トコろんのところバスが登場しました！”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  46. ^ “三ケ島地区ところワゴン運行開始”. 所沢市. 2022年4月23日閲覧。
  47. ^ “トコろんWeb”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  48. ^ “広報ところざわＰＤＦ版　平成28年6月号 1131号　2頁・歩いて健幸！”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  49. ^ “「トコトコ健幸マイレージ」　参加者募集中！”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  50. ^ “事業概要”. 株式会社ところざわ未来電力. 2020年11月27日閲覧。
  51. ^ “ご家庭・低圧施設のお客様”. 株式会社ところざわ未来電力. 2020年11月27日閲覧。
  52. ^ “トコろんグッズマルシェ”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  53. ^ “2020年6月上旬、所沢の地下水100%の「ところざわの水」販売開始！”. 所沢なび. 2022年4月25日閲覧。
  54. ^ “所沢ブランド特産品とは”. 所沢市. 2020年11月26日閲覧。
  55. ^ “倉片人形の「トコろんのおひなさま」が登場・所沢ブランド特産品に認定”. 所沢なび. 2020年11月26日閲覧。
  56. ^ “所沢市のマスコット「トコろん」のぬいぐるみ売上の一部を医療従事者へ寄付”. 株式会社倉片人形. 2020年11月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

 

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