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トニ・クロース

ドイツのサッカー選手

トニ・クロース(トーニ・クロースとも[2]: Toni Kroos, 1990年1月4日 - )は、東ドイツグライフスヴァルト出身のサッカー選手リーガ・エスパニョーラレアル・マドリード所属。ドイツ代表。ポジションはミッドフィールダー

トニ・クロース Football pictogram.svg
Liver-RM (6).jpg
レアル・マドリードでのクロース(2018年)
名前
ラテン文字 Toni Kroos
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1990-01-04) 1990年1月4日(29歳)
出身地 東ドイツの旗 東ドイツグライフスヴァルト
身長 183cm[1]
体重 76kg[1]
選手情報
在籍チーム スペインの旗 レアル・マドリード
ポジション MF[1]
背番号 8
利き足 右足
ユース
1997-2002 ドイツの旗 グライフスヴァルダー
2002-2006 ドイツの旗 ハンザ・ロストック
2006-2007 ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2007-2008 ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘンII 13 (4)
2008-2014 ドイツの旗 バイエルン・ミュンヘン 130 (13)
2009-2010 ドイツの旗 レヴァークーゼン (loan) 43 (10)
2014- スペインの旗 レアル・マドリード 152 (11)
代表歴2
2005-2007  ドイツ U-17 34 (17)
2009  ドイツ U-19 5 (3)
2008-2009  ドイツ U-21 10 (2)
2010- ドイツの旗 ドイツ 92 (14)
1. 国内リーグ戦に限る。2019年6月5日現在。
2. 2019年6月5日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

目次

クラブ経歴編集

幼少期編集

地元クラブのグライフスヴァルダーでサッカーを始め、その後ハンザ・ロストックへ移籍した。2006年にバイエルン・ミュンヘンのユースに加入した。

バイエルン編集

ブンデスリーガデビューとなった2007年9月26日のエネルギー・コットブス戦では、わずか18分間の出場で2アシストを記録する衝撃のデビューとなった。更にUEFAカップデビューとなったアウェイのレッドスター・ベオグラード戦では1点リードされた状況の81分に登場し、1ゴール1アシストの活躍で勝利に導いた。

レバークーゼン編集

しかし、バイエルンのレギュラー陣に割って入るには至らず、より出場機会を得るために2009年1月より2010年6月までのレンタル移籍バイエル・レバークーゼンに加入した。2009年4月18日のVfLヴォルフスブルク戦でブンデスリーガ初得点を記録。シーズン終了後にはバイエルンと2010年まで契約を延長し、またレヴァークーゼンへのレンタルも2010年7月までに延長された。2009-10シーズンは開幕から主力としてプレーし、シュテファン・キースリングとともにゴールを量産し、レヴァークーゼンの首位ターンに貢献した。そのシーズンは、キッカーによるブンデスリーガのシーズンベストイレブンに選出された。

バイエルン復帰編集

バイエルン復帰後、期待通りの成績を残せなかったが、レヴァークーゼン時代の監督だったユップ・ハインケスがバイエルンの監督に就任するとその才能が一気に開花。バイエルンの中盤に欠かせない存在にまで成長した。

2012-13シーズンは史上最速28節終了時点でのリーグ優勝を達成。翌シーズンも2014年3月25日のヘルタ・ベルリン戦で得点を挙げ、3対1での勝利に貢献。同試合でバイエルンはリーグ優勝を決め、ブンデスリーガ連覇を果たした。一方で、バイエルンとの契約延長交渉が給与面などで難航、クラブやジョゼップ・グアルディオラ監督との関係が悪化していった[3]

レアル・マドリード編集

 
レアル・マドリードでのクロース(2018年)

2014年7月17日、6年契約でレアル・マドリードへの移籍が決定[4]。背番号は8番。公式戦初出場となったUEFAスーパーカップセビージャFC戦では、両チーム通じてトップとなるパス成功率96%を記録した[5]。入れ替わるようにバイエルンへ移籍したシャビ・アロンソと同じ中盤の底のポジションでレギュラーに定着し、11月9日の第11節ラージョ・バジェカーノ戦で、移籍後初ゴールを含む1得点2アシストの活躍をした[6]。移籍初年度は、リーガ・エスパニョーラ所属クラブの選手で唯一シーズン総パス成功数が3000本を超えており、シーズンを通して92%のパスを成功させた[7]

2015-16シーズン、レギュラーとしてチャンピオンズリーグ優勝に貢献、二つのクラブで優勝を経験した初のドイツ人プレーヤーとなった[8]。2016年1月3日、バレンシアCF戦でパス成功率100%を記録した。

2016年10月12日、レアル・マドリードと2022年までの新契約を結んだことが発表された[9]。同シーズンは、リーガ優勝とともに史上初となるチャンピオンズリーグ連覇を達成した。

2018年にはFIFAクラブワールドカップを再び獲得。通算5度の同タイトル獲得は歴代最多であり、過去6年間で5度優勝した[10]。2019年5月、レアル・マドリードとの契約を2023年6月まで延長した[11]

代表経歴編集

 
ドイツ代表でプレーするクロース(2011年)

ドイツU-17代表として2007 FIFA U-17ワールドカップに出場、中心選手としてドイツを3位に導き、ゴールデンボール賞(大会MVP)を受賞した。その後も各世代の代表でプレーし、2010年3月3日にアルゼンチンとの親善試合でA代表デビューを果たした。

2010 FIFAワールドカップ・南アフリカ大会の代表メンバーに選出され、2010年6月23日、グループリーグ第3戦のガーナ戦で途中出場し、ワールドカップ初出場を果たした。

2011年9月6日のポーランドとの親善試合で代表初得点を挙げた。

2012年UEFA EURO 2012のメンバーに招集された。グループリーグは、全3試合とも途中交代で終盤から出場した。決勝トーナメントでは、ギリシャとの準々決勝では出場機会は無かったものの、イタリアとの準決勝ではスターティングメンバーに抜擢されアンドレア・ピルロのマンマークについたが、この試合ドイツは1-2で敗れ、大会を去ることとなった。

2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会でも代表メンバーに選出され、1次リーグから決勝までの7試合すべてに出場。準決勝のブラジル戦では前半24分、26分と2分間で2ゴールを奪い、FIFAが選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた[12]。大会ではフアン・クアドラードと並ぶ4アシストを記録したほか、FIFAが分析システムを使用して採点した「カストロール・インデックス」では、同大会に出場した選手では最高評価となる9.79ポイントを得ている[13]ヨハン・クライフもワールドカップでの活躍を絶賛し[14]、同年のFIFAバロンドールにおいて最終候補に入らなかったことに異議を唱えた[15]

今までドイツ代表で10番として活躍していたルーカス・ポドルスキが代表を引退した事によりメスト・エジルが10番を着用することになったため、エジルの背番号でもありレアル・マドリーと同じ背番号の8番を継承した。

2018 FIFAワールドカップではグループリーグ初戦メキシコに敗れた。2戦目は後半ロスタイムにクロースのフリーキックで勝ち越したが[16]、最終戦で韓国に敗れグループリーグ敗退となった。

プレースタイル編集

長短での高いパス精度を誇っている。上述にもある通り2015-2016シーズン、メスタージャでのバレンシア戦でパス成功率が100%を記録した。試合のリズムを創る正確なプレーは、しばしばメトロノームに喩えられる[17][18]

FCバルセロナシャビはクロースについて、「クロースはマドリーのエンジンだね。彼のプレイスタイルは多くの部分で僕を思わせるところがある。彼はフィールド上では僕の後継者のようだよ」と評価している[19]

パスだけでなく、カーブをかけたグラウンダーのインサイドキックでコースを狙うシュートも得意とする[20]

評価とエピソード編集

ユップ・ハインケスは「クロースの可能性は無限大」と評価している。クロースがバイエルンのトップチームに昇格した際、ゼ・ロベルトは「あの子のテクニックはまるでブラジル人のようだ。あんな17歳は見たことないよ。練習態度も真面目で特別な選手になるだろう」と評価している。カルロ・アンチェロッティは「クロースはとてつもない才能の持ち主だ。プレーのすべてが予測できない。走力に優れ、スペースに入り込む能力は稀に見るものがある」「お気に入りの選手」とフットボリスタのインタビューでコメントしている。バイエルンでのチームメイトであるフランク・リベリは「クロースが10番としてプレーすれば、私にとって非常にプラスになる。ボールが持てて、良いパスも出せる。私にとっての10番はクロースだ」と評価。

また、2012年3月17日のヘルタ・ベルリン戦ではフリーキックの際に試合中にジャンケンをし、グーのクロースにパーで勝ったリベリがキッカーとなった。マリオ・ゲッツェとは親友で、ドイツ代表合宿でゲッツェがクロースにバイエルン移籍希望を打ち明けたことをクロースがバイエルン上層部に報告。これがきっかけとなりボルシア・ドルトムントからの電撃移籍が決定した、というエピソードをワールドサッカーダイジェストが紹介している。

2013年にバイエルンの一員でFIFAクラブワールドカップ2013を、その翌年にはドイツ代表の一員で2014 FIFAワールドカップを、その後レアルに移籍したあとはレアルの一員でFIFAクラブワールドカップ2014を制し、365日間で3度の世界一という珍事が起こった。なお、ドイツ人で異なる2つのクラブで世界一になったサッカー選手はクロースが唯一である。

人物編集

  • 弟に1.FCウニオン・ベルリンでプレーするフェリックス・クロースがいる。
  • 2013年8月14日に第一子となる長男が誕生した[21]
  • 2017年1月1日、twitterにて新年を祝う画像を投稿。しかし、その画像の「フェリス(スペイン語でハッピー)2017」と記されるべきところで、1と7の部分がブラジルとドイツの国旗になっていた。これが2014 FIFAワールドカップ準決勝ブラジル対ドイツの点差である1-7を意味していると推察され、問題視された。クロースのチームメイトであるブラジル人選手マルセロもこの投稿を受けてか「いつだって人には敬意を!」とツイートし、クロースはその後「ちょっとしたジョークが大きな注目を集めてしまったね。みんなの幸せと健康を願っている」とツイートしている[22]

個人成績編集

年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 国際大会 その他 通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ドイツ リーグ戦 ドイツ杯 UEFA CL UEFA EL その他 期間通算
2007-08 バイエルン・ミュンヘン 39 ブンデスリーガ 12 0 2 0 - 6 1 - 20 1
2008-09 7 0 1 1 1 0 - - 9 1
バイエル・レバークーゼン 39 10 1 3 0 - - - 13 1
2009-10 33 9 2 0 - - - 35 9
2010-11 バイエルン・ミュンヘン 39 27 1 3 1 7 1 - 0 0 37 3
2011-12 31 4 6 1 14 2 - - 51 7
2012-13 24 6 3 0 9 3 - 1 0 37 9
2013-14 29 2 6 1 12 1 - 4 0 51 4
スペイン リーグ戦 国王杯 UEFA CL UEFA EL その他 期間通算
2014-15 レアル・マドリード 8 プリメーラ 36 2 2 0 12 0 - 5 0 55 2
2015-16 32 1 0 0 12 0 - - 44 1
2016-17 29 3 5 0 12 1 - 2 0 48 4
2017-18 27 5 0 0 12 0 - 4 0 43 5
2018-19 28 0 4 0 8 1 - 3 0 43 1
通算 リーグ通算 リーグ戦 リーグ杯 UEFA CL UEFA EL その他 リーグ通算
ドイツ ブンデスリーガ 173 23 26 4 43 7 6 1 5 0 253 35
スペイン プリメーラ・ディビシオン 152 11 11 0 56 2 0 0 14 0 233 13
総通算 325 34 37 4 99 9 6 1 19 0 486 48

代表編集

出場大会編集

試合数編集


ドイツ代表国際Aマッチ
出場得点
2010 13 0
2011 11 2
2012 10 2
2013 7 1
2014 15 4
2015 6 0
2016 12 3
2017 6 0
2018 10 2
通算 90 14

代表での得点編集

タイトル編集

クラブ編集

バイエルン・ミュンヘン
レアル・マドリード

代表編集

ドイツ代表

個人編集

脚注編集

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  1. ^ a b c クロース”. レアル・マドリードCF. 2017年10月27日閲覧。
  2. ^ トーニ・クロース - Qoly/コリサカ
  3. ^ マンU移籍期限直前で大物獲得か。バイエルンのクロース、42億円で獲得の可能性”. livedoor.com (2014年1月31日). 2015年4月16日閲覧。
  4. ^ クロースのマドリー移籍を両クラブが発表 Goal 2014年7月17日
  5. ^ レアルMFクロースを同僚が称賛…デビュー戦でパス成功率96%を記録 soccer king 2014年8月15日
  6. ^ Tekkers! Real Madrid’s Toni Kroos scored a beautiful golazo in win over Rayo”. 101greatgoals.com. 2015年10月26日閲覧。
  7. ^ レアルのクロース、今季パス3000本以上で成功率はなんと92%! soccer king 2015年5月13日
  8. ^ Toni Kroos focused on Euros 2016 after Real Madrid UCL win”. espnfc.com (2016年5月30日). 2017年5月14日閲覧。
  9. ^ Official announcement: Kroos”. realmadrid.com (2016年10月12日). 2016年10月12日閲覧。
  10. ^ クロース、クラブW杯最多タイトル獲得選手 realmadrid.com 2018年12月22日
  11. ^ Rマドリードがクロースと契約延長 23年6月まで 日刊スポーツ 2019年5月21日
  12. ^ 2得点でMOMのクロース「まだ1試合残っている」ゲキサカ 2014年7月9日)
  13. ^ 2014 FIFA World Cup Brazil™ - Statistics - Castrol Index(FIFA 2014年7月14日)
  14. ^ クライフがクロースを絶賛 goal.com 2014年7月8日
  15. ^ クライフ氏、C・ロナのバロンドール受賞に異論「クロースが獲得すべき」 soccer king 2015年1月20日
  16. ^ ドイツが王者の意地見せた!クロースの劇的FK弾で逆転、初白星で突破に希望 soccer king 2018年6月24日
  17. ^ Real Madrid's meticulous midfield metronome marca 2014年11月10日
  18. ^ Football transfer rumours: Real Madrid's Toni Kroos to Chelsea? theguardian 2016年9月4日
  19. ^ シャビが指名した後継者はまさかの宿敵・レアルにいた! 「彼はマドリーのエンジンだね」 theworldmagazine 2017年5月25日
  20. ^ これが達人クロースの「技」!天下一品のインサイドキックを見逃すな livedoor.com 2016年8月28日
  21. ^ Bayern-Star Toni Kroos ist Papa Focus Online 2013年8月14日
  22. ^ クロース、マルセロらブラジル人選手にはきつい新年の挨拶ツイート goal.com 2018年2月27日閲覧
  23. ^ THE WORLD’S BEST PLAYMAKER 2014”. iffhs.de (2015年1月18日). 2015年4月16日閲覧。
  24. ^ UEFA Champions League squad of the season”. UEFA.com. Union of European Football Associations (2015年6月9日). 2015年6月9日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集