トムとジェリー

アメリカの映画作品、テレビアニメ番組

トムとジェリー』(英語: Tom and Jerry)は、アメリカ合衆国映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)に所属していたウィリアム・ハンナジョセフ・バーベラが創作した1940年から続く短編アニメーション映画シリーズおよびテレビアニメカートゥーンギャグアニメである。略称は「トムジェリ」(ワーナー・ブラザースウェブサイトより)、「TJ」など。

Tom and Jerry Logo

概要編集

体が大きく短気だが、お調子者でおっちょこちょいでどこか憎めない部分のあるネコトムと、体は小さいがいたずら好きで、狡賢く追い掛けてくるトムをこともなげにさらりとかわすネズミジェリーのドタバタ劇を、ナンセンスとユーモアたっぷりに描いたアニメ作品で、アカデミー賞2021年11月現在最も受賞した作品となっており、ディズニー以上に受賞している。

日本でも、1964年TBSテレビとTBS系列でテレビ初公開されて以来、幾度も繰り返し再放送、VHSビデオDVDも数多くリリースされ、現在に至るまで愛され続けている。

誕生の背景編集

1930年代後半、当時アメリカでアニメーション(カートゥーン)の分野では、ウォルト・ディズニー・プロダクションフライシャー・スタジオの2社がしのぎを削っており、他の映画会社が負けじとカートゥーンを手掛けはじめていた。1937年にアニメ部門を設立したMGMも例外ではなく、新しいカートゥーンを創るべく、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの2人のアニメーターに制作を依頼した。

1940年に第1作目「上には上がある」("Puss Gets the Boot")をアメリカで公開。公開当時、TOM and JERRYというタイトルは付けられておらず、トムは「ジャスパー(Jasper)」、ジェリーは「ジンクス(Jinx)」という名前だった。製作も、お馴染みのハンナ=バーベラの2人の連名ではなく、ルドルフ・アイジング(Rudolf Ising)という、全く別の製作者の名前が冒頭で公開されていた。

『トムとジェリー』に限らず、上映時間が7分程度の短編アニメは、アメリカの映画館ではニュース映画予告編とともに実写映画の前に前座として上映されていたもので、子どものみならず大人も楽しむために作られていた[1]

登場キャラクター編集

主役編集

トム・キャット(Tom Cat)
ドタバタコンビの一方。ブルーグレーの鉢割れで品種は不明のイエネコ。正式名称は"Thomas Cat(トーマス・キャット)"で、フルネームは"Thomas D.Cat"だが、ほとんどの作品ではTom Cat(トム・キャット)と表記されていることが多い(注:もともとtomcatとは「オス猫」を意味する)。
とある家で飼われており、ジェリーを捕まえようと日々奮闘するが、負けることの方が断然多い。短気で乱暴だがお人好しで優しい一面もあり、時にはジェリーと協力する事もある。特技はスポーツから音楽まで幅広い(ただし、泳ぎはどちらかと言うと苦手)。ミルクと魚が好物の他、惚れっぽく美女にも弱い。
ジェリー・マウス(Jerry Mouse)
ドタバタコンビのもう一方。鼠(イエネズミ)。フルネームは"Jerome A. Mouse(ジェロム・A・マウス)"。
トムが飼われている邸宅に巣穴を作って棲み着いている。優れた頭脳と回避能力の持ち主でトムとの喧嘩でも高い勝率を誇る。チーズといたずらが大好きでしばしばトムを散々な目に遭わせるが、時にはトムと協力する事もある。トムと同様音楽もスポーツも多様にこなす。日本語版のビデオ・DVDでは、トムの事を「トムさん」と呼ぶことがよくある。

脇役編集

トムとジェリーを語る上で重要視されているものに、脇役の存在が挙げられる。事実、ハンナ=バーベラ第1期には、ニブルスやスパイク、ブッチなど、個性的な脇役たちによって、話を盛り上げていくこともしばしばあった。なお、トムとジェリーが人語をめったにしゃべらないキャラクターとして設定されているのに対し、脇役の動物の中には積極的にセリフをしゃべる者もおり、中にはテレビ出演して歌を歌った者すらいる。

メイン編集

ニブルス/タフィー(Nibbles / Tuffy)
ジェリーの従兄弟・甥っ子、または孤児として登場する灰色の幼いネズミ。名前は基本的に「ニブルス」であるが、媒体によっては「タフィー」という名前で登場する場合もある。
おむつを着用している点が特徴。マイペースで怖いもの知らず。突飛な行動でトムはおろか保護者役のジェリーをもことごとく振り回す。幼くしてジェリー顔負けの大食いで剣術の扱いにも長ける。
スパイク(ブルおじさん)(Spike Bulldog)
声 - 北村弘一(TBS版)→三沢郷/宝亀克寿(LD・VHS・DVD版)→島香裕(DVD版「パパは強いな」、「魔法の指輪」以降)→飯島肇(ショー シーズン4以降)、滝口順平/緒方賢一/玄田哲章(ヘラルド・ポニー版)、渡部猛(キッズ)、三宅健太(2021年の映画)
雄のブルドッグ。元々は凶暴なキャラクターとして登場したが、登場回数を重ねていく毎に性格が次第に丸くなっていった。子供のタイクを授かったあとにその傾向が強い(但し、彼の妻が登場したことは無い)。猛犬らしく腕っ節は強いが、トムに棒切れなどを投げられると飼い犬としての習性に逆らえず無条件で取りに行ってしまい「JACKASS(マヌケ)」な姿を晒すこともある。また、形式主義的で融通の利かない性格でもあり、「命の恩人」では、トムの策略により声などを出せなくなったジェリーがスパイク本人にジェスチャーで助けを求めたにも関わらず、「(助けを求める合図となる)口笛を吹いていない」という理由で助けなかったり、「パパの教育」ではタイクに向かって口を離すと落ちてしまう場面にも関わらず「訳を話せ」と命じたりした。
骨が大好物でしばしばそれを舐めているが、この骨を巡るドタバタ劇もある。怪力で努力家であるが、割と間抜けな面も持ち合わせている。諸般の事情でトムをしばしば目の仇にするが、これを出し抜こうとするトムとのやり取り(更にこの試みを邪魔するジェリー)を軸に展開するストーリーも多い。ジェリーとは比較的友好関係にある場合が多いものの、そのジェリーによっても散々な目に遭うこともある(特に「トムとジェリー ショー」の方が多い上に、容赦無くトムと共に殴る描写がある)。ごくまれにだが、トムと共同戦線を張ることがある。
登場する話によっては、スパイクという名前ではなく、「キラー」や「ブッチ(トムの悪友や別のブルドッグと同名)」という名前で登場することもある。また、「天国と地獄」では、地獄の釜茹での悪魔役も務めている(この話は結末で、全てはトムの夢であったことが明かされており、トムにとってスパイクは地獄の悪魔のような存在である、ということを表している)。毛皮は灰色であるが、服のように脱いだりすることができ、左腕をまくり上げた下には碇のマークがある。
実力からして向かうところ敵なしのように思われるが、後述の「アリの群れ」には物語で唯一完敗している。また、斧を持ったトムには怯え、それ以降の攻撃をやめている。
初登場時の「共同作戦」ではかなり凶暴でトムはおろか、ジェリーにも吠え付いた。
タイク(Tyke Bulldog)
ここまでおいで」で初登場したスパイクの息子。男手ひとつでタイクを育て上げるスパイクは彼をたいへん溺愛しており、よく「自慢の息子」と称している。それ故にタイクに危害を加えるトムがスパイクにとって怒りの発端となるケースも多く、一方でトムをスパイクに制裁させようと工作するジェリーにとっても好都合の「武器」として扱われることが多い。体は小さく、か弱さと甘えん坊な性格が残るが、いざという時は父譲りの強力な噛みつきでトムをやり込める。寝ている間に大きな音で起こされるとしゃっくりが出る体質を持つ。
後にスパイクとタイクは「スパイクとタイク (Spike and Tyke」という作品でスピンオフしている。
ブッチ・キャット(Butch Cat)
黒(時に赤毛)の野良ネコ。普段は路地裏などで生ゴミを漁りながら貧しくも呑気に暮らしている。悪友のトムとはメス猫を巡って争う恋敵同士でもあるが、一緒に遊ぶこともある。自信家で喧嘩も強くテニスが得意。
主人(男性・女性)
声 - 小林清志荘司美代子(TBS版)→坪井智浩加藤優子/戸田年治チマ(LD・VHS・DVD版)→武田幸史加藤悦子(ショー)、納谷六朗滝沢久美子(ヘラルド・ポニー版)
白人夫婦。「忍法ネコだまし」の回によれば、妻の名は「ジョニー(ただし、カードに書かれた綴りは「JOAN」)」。2人の間に赤ちゃんもいるようだが、あまり登場しない。夫婦でよく外出する。夫は無類のイヌ派でもあるようだが、妻は小さくか弱い生き物が好き。どちらもいたって動物好きのようではある。犬と猫・猫と小鳥や金魚やハツカネズミと仲良くするよう言い付けるなど少々無茶な要望をする、のんき家族である。
一方、「いそうろう」では、犬好きの夫に猫好きの妻が、飼っているトムとスパイクのどちらを追い出すかを巡って騒動になる。
「トムとジェリー ショー」ではレギュラーキャラに昇格。夫がイヌ好き・妻がネコ好きという設定を継承しているが、夫の名は「リック」、妻の名は「ジンジャー」とそれぞれ変更された。夫のデザインはスリムな体型から大柄に変更された。
お手伝いさん(メード[2])/ミセス・トゥー・シューズ(Mammy Two Shoes)
声 - 片岡富枝(LD・VHS・DVD版)、加藤悦子(テイルズ)
登場すると足や手しか見えない、全身が出たのは後姿とシルエットのみの、かなり大柄で気の強い黒人女性。普段は顔が出てくることはないが、「土曜の夜は」では、ジェリーからの通報で自宅でパーティーをしているトムとその悪友達を追い出すために自宅に走り帰った際に一瞬顔が見えている。服装はペチコートを何十枚も履いており、ジェリーが出ると恐れてイスに飛び乗り、その大量のペチコートを1枚ずつまくり上げ、避難する。トム(トーマスと呼ぶことが多い)の飼い主だが、イタズラしたトムには容赦がない(実際の犯人はジェリーだが)。腕力はお手伝いさんとは思えぬほどで、第1作の「上には上がある」以降再三トムに容赦なくお仕置きをしている。また外野手顔負けの遠投の名手でもあり、地平線の彼方へと逃げるトムに石炭を投げつけて見事に命中させたことがある。また、「トラになったトム」では、酔っぱらったトムに寝ている間に水をかけられ、激怒し、トムを捕まえようと2階の階段から平然と飛び降りたこともある。ネズミが大嫌いなため悲鳴を挙げてしまうほどで、しばしばトムとジェリーの追い掛けっこに巻き込まれては散々な目にあっているほか、時々ジェリーにからかわれている。しかしそれでもジェリーを家から追いだしたことがある。トムをぞんざいに扱う事が多いが、トムがジェリーを捕まえてみせた(実際は二匹による芝居である場合が多いが)時や、自分を助けてくれた時には素直にトムに感謝する事もある。お手伝いさんというわりには家でパーティーの準備をするなど、まるで自分の家のように振舞うこともしばしばある。コントラクトブリッジに目が無いようで、その際にはお手伝いさんとはとても思えないような豪華な宝飾品を身につけている。寝室は家の二階。入れ歯をしているらしいが、いつでも元気いっぱいである。
人造ネコ」を最後に長らくトムとジェリーの作品には登場しなくなり、トムをお仕置きする役回りは先述の「主人」に明け渡される形になるが、「トムとジェリー テイルズ」において「ミセス・トゥー・シューズ(足だけおばさん)」として数十年ぶりの再登場を果たした。テイルズ版のミセス・トゥー・シューズは大柄で気は強いが、白人女性である。
魔女(The Witch)
声 - 滝沢ロコ(LD・VHS・DVD版、ビーティ)・定岡小百合(ヒルディ)
空飛ぶほうき」に登場。一緒に旅をする猫を探しているときにトムと出会う。トムが勝手にほうきを使ったことで制裁を加える。
ハンナ=バーベラ期では1人だけでゲストキャラクターとして登場していたが、「トムとジェリー ショー」では2人に増えたうえでレギュラーキャラに昇格し、同時に「ビーティ」と「ヒルディ」という名前がつけられ彼女たちが姉妹という設定が追加された。
後年の作品などでは別の悪い/良い魔女も登場している。

その他編集

ミートヘッド / フランキー(Meathead Cat / Frankie)
悪魔のささやき」で初登場した野良ネコ。全身の毛は茶色いが頭部のみ赤毛が生えている。「悪魔-」ではジェリーをトムと取り合うライバルとして登場したが、「赤ちゃんはいいな」など、ブッチたちと同様にトムの悪友として登場する作品もある。
トプシー(Topsy Cat)
赤ちゃんはいいな」で初登場の灰色または茶色の野良ネコ。ブッチたちと比べると小柄でまだ幼い子猫であり、基本的にトムの悪友として登場するが、作品によっては敵であるジェリーと仲良くなる場合もある。
ライトニング(Lightning Cat)(TBS版「強敵あらわる」では「イナズマ・ジョー」)
「強敵あらわる」「土曜の夜は」に登場するオレンジ色の毛のネコ。「土曜-」ではブッチ、トプシーと同様トムの悪友として登場する普通の野良ネコだが「強敵-」ではジェリーを捕まえられないトムを見かねたお手伝いさんが新しく飼うことにしたペットとして登場。さらに電光石火のごとく高スピードで移動する能力を持つ。その上紳士的であり、一見するとかなり良いネコのように見えるが、その実態は冷蔵庫の食糧を散々食い荒らし、挙げ句の果てにはその濡れ衣をトムに着せるなどして悪事を働くかなり狡猾であくどいネコであった。最後は共同戦線を張ったトムとジェリーによって、自慢の高スピードでの移動を封じられ醜態を晒すことになり、役立たずと見なされやられた恨みを晴らすために名乗り出たトムによって家から追い出された。作中で「老いぼれ」呼ばわりされたトムよりずっと若いネコで、若さ故に思慮分別も浅い。
雌猫(トゥードル他)(Toodles Galore)
声 - 荘司美代子(TBS版)→津村まこと/岡村明美(LD・VHS・DVD版)→山田みほ(ショー)
優美な白猫またはクリーム色の猫で、主にトムとブッチを誘惑しては、彼らの友情と恋仲を天秤に掛けさせる存在。少し太目で子供っぽいトゥーツ(雌ネズミの名前)など複数が登場する。トムのガールフレンドとして登場する事もあるが、時々ジェリーとも仲が良かったりする。大概は口が悪い。「バラ色の人生」で初登場。
雌ネズミ(トゥーツ)
灰色または薄茶色のネズミで、ジェリーを誘惑する。「春はいたずらもの」で初登場。「すくえ!魔法の国オズ」ではトゥードルと共にダンス会場に居た。「ショー」ではトゥードルとケンカした。
金魚
金魚鉢などに住んでいる。トムとジェリー第1話からいきなりチョイ役で一瞬現れる。ジェリーと親友であることが多いが、ブッチが狙っており、主人に怒られることを怖れたトムが守ることもある。トムがたまたま聞いていたラジオ番組に感化されて食べようとしたこともある。また、ジェリーと仲良くしていた雌の金魚は、自分の何倍の大きさのあるサメと相思相愛になり、自分の金魚鉢に住まわせていたこともある。
アヒル(クワッカー[3])(Quacker)
声 - 荘司美代子(TBS版)→南央美(LD・VHS・DVD版)→坂本千夏(ショー)
黄色い毛羽で、水鳥ながら全く泳げなかったり、トムを刷り込みによって母親と思い込んだり、童話を読んでになり自殺願望からトムに食べられたがったり、カモと混同してアヒルは冬になると南へ飛ぶものだと思い込んだり、イースターを喜びながら水のある至る所を泳いだりするなど、登場する話によってキャラクターも様々な子供のアヒル。いずれの回でもジェリーを慌てさせる。ぐちっぽくて傍迷惑な泣き虫であることが多い。また、猫をも恐れぬ気の強い母親アヒルや猫の方が恐れる力の強い父親アヒルのヘンリーもいる。
カナリア
声 - 荘司美代子(TBS版)
勇敢な性格で、ジェリーの友達。ジェリーの危機にボウリングの球をつかんで飛ぶなど、力持ちである。物理が得意。
キツツキ
目にも留まらぬ速さで嘴を動かし、木製製品なら何でも粉々にしてしまうキツツキの子供。トムの持つ金属製のゴルフクラブを粉々にしたこともある。生まれたばかりの時にジェリーを見て、刷り込みで母親と思い込む。数学が得意。
子ガモ
声 - 大谷育江(LD・VHS・DVD版)
非常にお喋りで落ち着きのないカモの子供。仲間と渡り中、トムに猟銃で羽を撃たれ墜落した所をジェリーに介抱される。
ブル公(Tiny Bulldog)
逃げろや逃げろ」「ロックンロール騒動」などチャック・ジョーンズ期の作品に多く登場するブルドッグ。トムに制裁を加える、ジェリーと友好関係を結ぶなど、前述のスパイクのような役回りを持つ。スパイクと違い、黒耳と身体が黄色なのが特徴。「トムとジェリーの大冒険」冒頭の野良犬も容姿が類似する。
忠犬ブル公」・「夢よもう一度」では、ジェリーよりも体が小さいブル公が登場する。トムの掌にも乗ってしまうが、その小ささからは想像もつかないパワーを誇り、幾度と無くトムの全身を丸かじりで丸裸にしたり、拳一つで地面に埋めたりしてしまう。飼い主であるジェリーにとって頼れるボディーガードでもある。何かと賢い。
サメ
水兵さんも楽じゃない」「ジョーズの追跡」などチャック・ジョーンズ期の作品に多く登場するサメ。凶暴かつ極めて執念深い性格。「カワイコ金魚ちゃん」ではジェリーと仲良くしていた雌の金魚と相思相愛になっていた。
クリント・クローバー(短気おやじ)(Clint Clobber)
声 - 島香裕
自慢のバーベキュー」「狩はこりごり」「くたびれもうけの魚釣り」などジーン・ダイッチ期の作品に多く登場する中年男性。坊主頭の肥満体。ジェリーの仕業を何でもトムのせいだと思っていては、顔を真っ赤にして殴ったり虐待行為をしている。「西部のあばれもの」では、同じ性格のキャラクター(チーズ店店主)が出ているが、顔は異なる。
ジェニー(一部の話では「ジミー」「ジニー」とも呼ばれている)(Jeannie)
声 - 藤田淑子(TBS版)→大谷育江(LD・VHS・DVD版)
ベビーシッターで金髪をポニーテールにしている少女。天然で、依頼主(「赤ちゃんは楽だね」ではジョージ・ジョアン夫妻、「赤ちゃんは知らん顔」ではジョアン夫人)が出かけると、子守りそっちのけで友達との電話のことで頭がいっぱいになり、赤ん坊のことを忘れてしまう上、赤ん坊が体の上に乗っていることにも気づかない。更にはベビーベッドから出る赤ん坊を連れ戻すトムとジェリーが悪戯しようとしてると勘違いしてはトムを赤ん坊いじめとして散々しばき上げて罵る。「赤ちゃんは知らん顔」では、挙げ句の果てに警官(吹替 - 鹿島信哉(TBS版)→稲葉実(LD・VHS・DVD版))に対し、友達と長電話していたのを棚に上げて「自分はほんの一瞬目を離しただけ」などと言って鵜呑みにさせ、トムとジェリーを誘拐の現行犯として誤認逮捕させた(トムとジェリーが誤認逮捕されたその後、赤ん坊はまたしてもベビーベッドから出て、何処ともなくハイハイして去って行く姿が描かれた)。
赤ちゃん
ジェニーがベビーシッターをする赤ん坊。性別は不明。ジェニーが子守りそっちのけで電話するたびに、ベビーベッドから出てどこかへ行こうとする。何故かドアの隙間に入ることができる。「赤ちゃんは知らん顔」では、マンションと思われる工事現場に入り込み、トムとジェリーを巻き込んで大騒動を繰り広げ、挙げ句にトムとジェリーが誘拐の現行犯として警察に誤認逮捕された後、再びベビーベッドから出て何処ともなくハイハイして去って行った。
ジョージ(George)
声 - 八代駿(LD・VHS・DVD版)
なにがなんだかわからない」に登場。トムのいとこ。容姿はトムに瓜二つだが大のネズミ恐怖症で、気が弱い。トムの元を訪れる前に「今日遊びに行くけれど、君の家にネズミはいないよね?」という手紙をトム宛に送っている。その後、自身をトムと勘違いしたジェリーに幾度と無く怖がらせられるが、トムの作戦により無理矢理トムと同じ怖い表情を作り、トムが分身したように見せかけてパニックになったジェリーを退治する事に成功した。
マッスル(一部翻訳では「ミスターダイナマイト」、劇場公開時では「チュー太」)(Muscles Mouse)
声 - 斎藤志郎(OVAなど)、飯塚昭三(ヘラルド・ポニー版)
ごきげんないとこ」に登場。ホーガンズ・アレーという通りに住むジェリーのいとこで、容姿はジェリーと瓜二つ。深緑色の帽子と胸部に黒のラインが入った黄色い服を着ている。ネズミとは思えないほどの怪力の持ち主で、普段は近所の野良猫達を投げまわしている。ジェリーから「トムにいじめられている」という相談の手紙を受け、トムとジェリーの家へ向かう。こてんぱんにやられたトムはギャングの猫達に助けを求めるも、その猫達をも張り倒してちり取りで外に捨ててしまい、ついにトムは降参する。その後ジェリーに自分と同じ服をあげ、トムは勘違いしてジェリーに降参し続ける。
トムとジェリー魔法の指輪」では、ニブルスやジェリーをいじめる悪いネズミの「フレディ」として登場している。
アンクル・ペコス(Uncle Pecos)
声 - 鹿島信哉(TBS版)→辻村真人(LD・VHS・DVD版)→中博史(テイルズ以降)
ひげも使いよう」に登場。ジェリーのおじさんで、ギターを弾きながら歌う歌手。TV出演のためテキサスからやってきた。テキサス風の度胸と豪腕の持ち主で、演奏中によく弦を切るため、トムのヒゲを弦として欲しがり、嫌がるトムを追い回し、その反撃をものともせずに次々とヒゲを引き抜く。そしてTV出演中にも弦を切り、そのさまを観て大笑いしていたトムの最後のヒゲをブラウン管越しに抜いて演奏をしめくくった。テイルズ版ではトムの爪までをもピックとして折り取る。また、スピナー(吹き替え - 定岡小百合〈トムとジェリー テイルズ〉)という人間の妻がいる。
ライオン
声 - 北村弘一(TBS版)、緒方賢一(ヘラルド・ポニー版)
逃げて来たライオン」に登場。サーカスから逃げてきた気の弱いライオン。肉は好きだが、サーカスの騒がしい音楽とポップコーンの弾ける音が嫌い。こうもり傘の中に隠れることができる。アフリカジャングルに帰りたがる。最後はジェリーの手引きでアフリカ行きの船に乗って、アフリカへ帰国した。
ジャンボ
ジェリーとジャンボ」に登場。列車から転げ落ちてトムの家に入り込んだ子ゾウ。ジェリーと仲良くなる。全身にペイントを施して巨大ネズミに変装し、ジェリーと何度も入れ替わってトムを大いに混乱させた。後に探しにきた母象も同様のペイントを施して、ジェリーの兄弟を思わせる大中小のトリオとなり、猟銃まで持ち出してジェリーを虐めるトムを懲らしめるのに一役買った。
ワシ
声 - 鹿島信哉(TBS版)
可愛い花嫁さん」に登場。トムのジェリーを挟んだサンドイッチを盗み奪い合いになる。女装したトムをメスのワシと勘違いしてメロメロになり、追いかけ回す。ジェリーの協力もあってトムを捕まえて自分の巣に連れ帰った。
クマ
ダンスは楽し」に登場。サーカスから逃げてきた熊。人を襲う事はないが音楽を聴くと寄って来て二匹で踊り出す癖があり、ジェリーはその癖を逆用して、トムに追い詰められるたびにラジオから音楽番組を流してクマを呼び寄せ、トムとダンスをさせた。トムは賞金目当てで警察に通報しようとしていたが、自分の作戦ミスによってクマと夜明けまでダンスをする羽目になった。
オットセイ
可愛い逃亡者」に登場。サーカスから逃げ出したオットセイ(一部翻訳では「アザラシ」とも)。ジェリーと友達になる。鼻の上でトムをくるくる回すことができる。魚が好物。
白いネズミ
恐怖の白ネズミ」に登場。研究所で飼われていた、新型爆弾を食べたネズミ。強い衝撃を受けると大爆発するらしい(実際にトムが蹴ったら、町が跡形もなく吹き飛んだが、ネズミ自体がどうなったかは不明)。ジェリーがこれのマネをして、トムを恐怖に陥れる。
悪魔のジェリー
ジェリーの風体をした悪魔。「春はいたずらもの」では雌猫に夢中のトムを取り戻すようジェリーをけしかけた。「恋のとりこ」でもトムが雌猫に一目惚れして駆け寄るやいなや登場し、同じようにジェリーをけしかけてトムを攻撃させようとするが、ジェリーは通りすがりの雌ネズミに一目惚れしてしまい、その醜態を嘆く悪魔もまた、通りすがりの雌ネズミ形悪魔に一目惚れする。
アリの群れ
行進曲とともに現れる蟻。赤色の軍用ヘルメットを被っているため頭の部分が赤い。ステーキ肉や果物・野菜・サンドイッチなど、ありとあらゆる食料品を強奪していく本作最強の掠奪部隊。その集団力・団結力は驚異的なもので、誰も阻むことができない上に、トムのような巨大な対象物ですら、隊列(フォーメーション)を組んで運搬してしまう。また、足音の効果音が軍靴の音であり、軍隊の行進の如く歩調がリズミカルで一糸乱れず、共振でトムが乗っているハンモックをも地震のように揺らすどころかハンモックの吊り紐を切るほどである。先頭のリーダーと思しき蟻はラッパを持ち、隊を統率する。
スパイクですら勝てなかった相手でもある。
マーリン(Merlin Mouse)
魔術師ネズミ」に登場する、ジェリーのいとこ。魔術使いで、ジェリーを捕まえようとして来たトムを魔術で翻弄したり、トムに食べられた動物たちを復活させて、トムの口から出させたりした。
ドルーピー(Droopy)
声 - 玉川良一/兼本新吾(TBS版)→滝口順平/緒方賢一(大行進)→中沢みどり(「大冒険」)→中尾隆聖(「魔法の指輪」以降)
常に少し眠そうな表情をした犬(バセットハウンド)。
元はテックス・アヴェリーによる短編作品のキャラクターだが、「仲直りはしたものの」内ポスターとしてカメオ出演。他に「トムとジェリー大行進」や「トムとジェリー テイルズ」、その他のトムとジェリーの長編映画作品で共演している。立ち位置が味方か敵かは作品によって異なり、「トムとジェリー オズの魔法使」などのように(当初は)敵対する役柄の場合もある。
スパイク / ブッチ
声 - 島香裕
間抜けだが欲深いブルドッグ。
ドルーピーと同じく元はアヴェリーの短編作品のキャラクターだが、「トムとジェリー 魔法の指輪」などワーナー・ブラザース・アニメーション制作の長編作品で、トムやジェリーらを追いかけ、ドルーピーを出し抜こうとしたり足を引っ張ったりする。
名前がトムとジェリー由来のブルドッグと同じ。バーベラ死後の作品ではブッチで固まったが、黒猫とも同じ名前である。

MGM製作分編集

作品一覧は、トムとジェリーの短編作品一覧を参照。

ハンナ=バーベラ第1期(1940年 - 1958年)編集

全作品がテクニカラー製作。アカデミー賞受賞、ノミネート作品が多く並ぶ。今日フルアニメーションと呼ばれる動きのなめらかな作画が特徴。またディズニーの作品に対抗意識を持って作られた一種のディズニー短編へのパロディ作品がいくつも見うけられる。第二次世界大戦が行われた時代には、「勝利は我に」に代表される、戦時色(国威発揚)の濃い作品も見受けられ、ヒトラーらの枢軸国側を揶揄する表現も登場する。

1955年公開の「ひげも使いよう」までは、ハンナ=バーベラの2人は監督という立場で作品製作に携わり、製作はフレッド・クインビーが担当していた(しかし、第1作の「上には上がある」から、「楽しいボーリング」まで、クインビーは、ルドルフ・アイジングと共同でプロデューサーを担当しているが、アイジングがクレジットされているのは、第1作「上には上がある」のみである。また、ハンナに関しては、第1作から「ひげも使いよう」まで共同プロデューサーとして製作に関わっている)。その次の「素敵なママ」以降は、製作・監督の両面でハンナ・バーベラがメインとして携わっている。

この時期の音楽を担当した作曲家スコット・ブラッドリーは、映像のあらゆる細かい動きにタイミングを合わせてふさわしい音楽を付けていくという、緻密な構成を備えたフルオーケストラ曲をそれぞれの作品のために書いている。同じ作品内でも場面によってジャズ風からクラシック風まで曲調がめまぐるしく変化する独特の伴奏音楽は、この時期の作品群の大きな魅力の一つである。

この時期のオープニングは実写映画と同様だが下に「CARTOON」のロゴが入るMGMのロゴ(動画)[4]で始まり、タイトルカード、サブタイトルカード、クレジット1、クレジット2となる。著作権標記はクレジット1に入る。リニューされたかどうかは不明。また、「上には上がある」のみ、著作権標記が入らない。また、エンドカードは統一デザイン(基本は赤地に筆記体で「The End」の立体金文字)となっている。実写映画の著作権表記とエンドカードに入るMGMの社章は入らない。

1950年代後半、テレビの普及と撮影所システムの崩壊でMGMの経営は傾き始めた。しかし、トムとジェリーも予算は削られたものの人気は依然高かった。MGMは当初、アニメーションなどの短編映画もシネマスコープ化して対抗しようとしたが、やがて旧作の上映のほうが新作上映よりも儲かる事実に気付いた。その結論は、MGMのアニメーション部門の閉鎖だった。1957年スタジオは閉鎖され、1958年8月1日公開の作品が最後となった。ハンナとバーベラは独立し、ハンナ・バーベラ・プロダクションを設立する。

1940年から1953年(昭和28年)12月31日までの作品は日本で著作権の保護期間が終了しているが、1954年(昭和29年)1月1日以降のハンナ=バーベラ第1期作品、並びに後述のジーン・ダイッチ期以降の作品はすべて日本で著作権の保護期間中である。

ジーン・ダイッチ期(1961年 - 1962年)編集

1960年、MGMはトムとジェリーの新作短編シリーズを再開することにし、プロデューサーのウィリアム・L・スナイダー(William L. Snyder)はチェコスロバキアの首都プラハに拠点を置くジーン・ダイッチ(Gene Deitch)のスタジオ、レンブラント・フィルム(Rembrandt Films)に製作させた。ダイッチとスナイダーのコンビは、シュルレアリスティックな短編13編を作った。全作品メトロカラー製作。

この時期のオープニングは実写映画と同じMGMのロゴ(動画)で始まり、タイトルカード、サブタイトルカード、クレジットとなる。BGMは、『ごきげんないとこ』で使われたものを流用。後にTBS版で使われる統一版となる(ただし新カルメン物語のみ、カルメン序曲となる)。

この期のトムとジェリーは、唯一ラストに「メイド・イン・ハリウッド、USA」が付いていない。しかもダイッチのスタジオは、当時アメリカと敵対関係にあった東側諸国のチェコスロバキアに所在したため、スタジオがどこの街にあるかはクレジットからは完全に省略された。通常版のDVDには未収録だが1コインDVDには一部収録。

この期間の作品にはサブタイトルカードに著作権標記が入るが、リニューされたかどうかは不明。

チャック・ジョーンズ期(1963年 - 1967年)編集

ダイッチ製作分の最後の1本が公開されたあと、MGMは『ルーニー・テューンズ』や『メリー・メロディーズ』など、バッグス・バニーダフィー・ダックを主人公にしたアニメーション短編シリーズで名高かったアメリカ人監督チャック・ジョーンズ(Chuck Jones)を起用することとした。ジョーンズは1933年から30年在籍したワーナーのアニメーションスタジオを辞し、新たに自らのスタジオである「シブ・タワー・12プロダクションズ(Sib Tower 12 Productions)」をパートナーのレス・ゴールドマン(Les Goldman)と立ち上げたところだった。

ジョーンズとゴールドマンは1963年から34本の短編を製作した。全作品メトロカラー製作。これらの作品はジョーンズの演出が特徴的である。同時期のサイケデリック・ムーブメントの影響も見られた。ジョーンズは、トムとジェリーのブランドに自分のスタイルを当てはめようとした。ストーリーラインやキャラクターの個性はあまり変わらないが、キャラクターデザインが大きく変わった。トムはボリス・カーロフのような太い眉毛になり、頬の毛もふさふさになった。ジェリーは目や耳が大きくなり、ポーキー・ピッグ(Porky Pig、ワーナーのルーニー・テューンズのキャラ)のような姿形になった。

チャック・ジョーンズ期のオープニングのトムとジェリーのロゴは日本のテレビ放送でもおなじみのMGMのロゴのライオンが吠える所までは以前の作品と同じだが、そのライオンの部分がトムが「ニャー」と鳴く所に変わり、真ん中の丸がそのままTOMの“O”になり、そのあとJERRYの“Y”の上にジェリーが降りてくる。この後、サブタイトルカード、クレジット1、クレジット2となるため、ルーニー・テューンズと同じフォーマットが採られ、著作権標記はクレジット1に入る(リニューされたかどうかは不明)。MPAAのロゴもルーニー・テューンズで使われた実ロゴとは異なるものが使われている。

シブ・タワー・12はMGMのアニメーション部門になり、MGMは1967年にはアニメーション短編の製作を停止した。ジョーンズはすでにテレビスペシャルや、ノートン・ジャスターの児童書『マイロのふしぎな冒険』の長編映画化・『The Phantom Tollbooth 』など他の仕事に取り掛かっていた。ここまでは劇場用に作られたため収録時間が6分から9分の間で一定しない。

この期にはBGM作曲家が3人いて、話の雰囲気や制作時期などに応じてユージーン・ポダニーEugene Poddany)、ディーン・エリオットDean Elliott)、カール・ブラントCarl Brandt)が楽曲を提供している。ポダニーは弦楽器や管楽器を中心とした明るめでメロウな曲調を、エリオットはブラスが幅を利かせた、時に軽快、時に激しい曲調の楽曲を、ブラントは金管や木管を基調としたジャズおよびロックンロール調の楽曲を得意としており、3人それぞれ強い個性を放っているが、いずれの作曲家もBGMと映像がシンクロした繊細かつ流麗な劇伴音楽を書くという意味では共通している。

テレビでの放送(1965年 - )編集

1965年以降、ハンナ=バーベラ第1期の作品がCBSで土曜の朝からテレビ放映され人気を博した。チャック・ジョーンズの製作班はテレビ放送やポリティカル・コレクトネスへの配慮のために黒人のお手伝いさんをマスク処理で取り除き、白人女性に入れ替える描き直し作業や声の差し替えも行っていた(近年の再放送では描き直し前の黒人のお手伝いさんが放映されているが、声はステレオタイプな黒人英語を和らげている)。また、テレビ向けには暴力的とされたアクションも編集で削られた。CBSは1967年から放送を日曜に移し、1972年9月まで放送した。

近年アメリカやイギリスのカートゥーン ネットワークBOOMERANGで放送を行っているが、トムが喫煙しているシーンで視聴者からの「教育上良くない」という意見が理由で削除されたケースが問題化している。

ハンナ=バーベラ第2期(1975年 - 1977年)編集

The New Tom & Jerry Show』というタイトルでテレビシリーズとして製作。ABCで土曜の朝のカートゥーン枠に放送され、再びハンナとバーベラが製作にあたることになった。日本では『新トムとジェリー』のタイトルで放映された。テレビの厳格な暴力描写の規制のため、トムとジェリーが喧嘩をせず、一緒に冒険に出るなどストーリーは大きく変わった。またジェリーが赤い蝶ネクタイを着用している。これ以降の短編作品群はテレビでの放送を考慮して収録時間がきっちり7分となった(The KarateGuard(劇場用)のみ8分)。全作品カラーフィルム製作。現在、日本ではDVD未発売。

この時期の作品には著作権標記が入り、保護期間中。

トムとジェリー大行進(1980年 - 1982年)編集

The Tom and Jerry Comedy Show』の名前で1980年にテレビ向けに制作された短編作品群。1983年までの間CBSで繰り返し放送された。日本では『トムとジェリー大行進』内で放送されたが、現時点では日米共にDVDの発売が予定されていない。MGM名義で制作された最後の作品群となった(フィルメーションと合同)。全作品カラーフィルム製作。

この時期の作品には著作権標記が入り、保護期間中。

ターナー/ワーナー・ブラザース製作分編集

1986年にCNN創業者テッド・ターナーがMGMを一時的に買収し、このとき「トムとジェリー」も含む古いMGM作品の権利(旧作および新作製作権)がターナー・エンターテイメント英語版の手に移ったため、以後シリーズはターナー・ブロードキャスティング・システム系列の会社(1996年より、タイム・ワーナー)で製作されるようになった。この権利は元々MGMとターナー・エンターテイメントが関わっていたが、1996年にターナーがタイム・ワーナーに買収され、傘下となったため、MGMとして関わることはなくなり、ワーナー・ブラザースとして関わるようになった。

これらの作品は「エグゼクティブ・プロデューサー」としてハンナとバーベラの2人が関わっており、2001年のハンナが死去後の作品はバーベラが単独で担当した。

なお、2006年のバーベラが死去後の作品(『トムとジェリー シャーロック・ホームズ』以降の作品)には「キャラクター制作」としてハンナ=バーベラコンビがクレジットされている。

☆はカートゥーン ネットワークで現在放送している作品。★は過去にカートゥーン ネットワークで放送された実績のある作品。

トムとジェリーキッズ(1990年)編集

トムとジェリーキッズ』☆は、1980年代から1990年代にかけて続いた、「クラシックなトゥーンキャラを大人から子供に変えて再利用する」という風潮に伴い、トムとジェリーも子供バージョンが作られることになった。トムとジェリーの幼年期を描いたアニメ作品。原題は『Tom & Jerry Kids Show』。ハンナ・バーベラ・プロダクションとターナー・エンタテインメントの製作、FOXでの放送。全作品カラーフィルム製作。VHSでは発売されたが、DVDはこの作品としては未発売だが長編作品には映像特典として収録する物がある。

トムとジェリーの大冒険(1993年)編集

トムとジェリーの大冒険』☆は、初の劇場版長編作品。原題は『Tom and Jerry: The Movie』。カラーフィルム・スタンダード・サイズ製作。ヘンリー・マンシーニの遺作となった。日本語吹き替え版では篠原涼子小林幸子がゲスト声優として参加している。VHS・DVDが発売中。

The Mansion Cat(2001年4月8日)編集

The Mansion Cat』★は、2000年に60周年記念に製作されたTV向け短編作品。日本ではカートゥーン ネットワークの『カートゥーン カートゥーン ショー』で2001年4月20日に放送。デジタルビデオ製作。DVD未収録。

トムとジェリー魔法の指輪(2001年)編集

トムとジェリー魔法の指輪』☆は、初のOVA長編作品。原題は『Tom and Jerry: The Magic Ring』。デジタルビデオ製作。ハンナの遺作となった。この作品以降ワーナー・ブラザース・アニメーションがアニメ制作を行っている。

トムとジェリー 火星へ行く(2004年)編集

トムとジェリー 火星へ行く』☆は、OVA長編作品2作目。原題は『Tom and Jerry: Blast Off to Mars』。デジタルビデオハイビジョン製作。DVD版および専門チャンネルであるカートゥーン ネットワーク放送では、画面左右両端をカットし、画面アスペクト比率が地上波アナログ放送と同じ4:3となっている。ひかりTVビデオ・サービスでは、字幕スーパー版がハイビジョン画質(画面アスペクト比率16:9)で登録・配信している。

トムとジェリー ワイルドスピード(2005年)編集

トムとジェリー ワイルドスピード』☆は、OVA長編作品3作目。原題は『Tom and Jerry: The Fast and the Furry』。デジタルビデオハイビジョン製作。DVD版および専門チャンネルであるカートゥーン ネットワーク放送では、画面左右両端をカットし、画面アスペクト比率が4:3となっているが、ブルーレイ版はハイビジョン画質(画面アスペクト比率16:9)で収録している。

The KarateGuard(2005年10月11日)編集

The KarateGuard』★は劇場版作品2作目にあたる短編作品(8分)。アニー賞ノミネート。劇場用の短編作としては現時点で最終作。日本ではカートゥーン ネットワークの『カートゥーン カートゥーン ショー』で2006年1月27日に放送(『カウ&チキン/I amウィーゼル』との併映)。デジタルビデオ製作。DVD未収録。

トムとジェリーの宝島(2006年)編集

トムとジェリーの宝島』☆は、OVA長編作品4作目。原題は『Tom and Jerry: Shiver Me Whiskers』。デジタルビデオハイビジョン製作。DVD版およびカートゥーン ネットワーク放送での画面アスペクト比率は4:3だが、2013年末に地上波(サンテレビ、TOKYO MX)で放送された際はオリジナルと同じ16:9サイズで放送された。

トムとジェリー テイルズ(2006年 - 2008年)編集

トムとジェリー テイルズ』☆は、30年振りに製作を再開した短編作品群。テレビアニメシリーズ。CWテレビジョンネットワークで放送。原題は『Tom and Jerry Tales』。全作品デジタルハイビジョン製作。DVD版およびカートゥーン ネットワーク放送では、画面左右両端をカットし、画面アスペクト比率が4:3となっている。この作品ではバーベラがエグゼクティブ・プロデューサーおよび一部作品の脚本を担当している。

トムとジェリーのくるみ割り人形(2007年)編集

トムとジェリーのくるみ割り人形』☆は、OVA長編作品5作目。原題は『Tom and Jerry: A Nutcracker Tale』。デジタルビデオハイビジョン製作。DVD版およびカートゥーン ネットワーク放送では、画面左右両端をカットし、画面アスペクト比率が4:3となっている。バーベラの遺作となった。

トムとジェリー シャーロック・ホームズ(2010年)編集

トムとジェリー シャーロック・ホームズ』☆は、作者死後作品(以下同様)。OVA長編作品6作目。原題は『Tom and Jerry Meet Sherlock Holmes』。デジタルビデオハイビジョン製作。この作品からDVD版およびカートゥーン ネットワークの放送では16:9での放送を実施している。

トムとジェリー オズの魔法使(2011年)編集

トムとジェリー オズの魔法使』☆は、OVA長編作品7作目。原題は『Tom and Jerry and the Wizard of Oz』。デジタルビデオハイビジョン製作。

トムとジェリー ロビン・フッド(2012年)編集

トムとジェリー ロビン・フッド』☆は、OVA長編作品8作目。原題は『Tom and Jerry: Robin Hood and His Merry Mouse』。デジタルビデオハイビジョン製作。

トムとジェリー ジャックと豆の木(2013年)編集

トムとジェリー ジャックと豆の木』☆は、OVA長編作品9作目。原題は『Tom and Jerry's Giant Adventure』。デジタルビデオハイビジョン製作。

トムとジェリー ショー/もっと!トムとジェリー ショー(2014年・2016年 - )編集

トムとジェリー ショー』☆は、『トムとジェリー テイルズ』以来8年ぶり製作された短編作品群。テレビシリーズ。カートゥーン ネットワークで放送。原題は『The Tom and Jerry Show』。2016年10月26日からシーズン2として『もっと!トムとジェリー ショー』というタイトルでDVDが発売されている[5]デジタルビデオハイビジョン製作。

トムとジェリーと迷子のドラゴン(2014年)編集

トムとジェリーと迷子のドラゴン』☆は、OVA長編作品10作目。原題は『Tom and Jerry: The Lost Dragon』。デジタルビデオハイビジョン製作。

サンタの小さなお手伝いさん(2014年)編集

サンタの小さなお手伝いさん』☆は、初のOVA短編作品。2014年発売のDVD『トムとジェリー サンタの小さなお手伝いさん』に収録。 原題は『Tom and Jerry: Santa's Little Helpers』。デジタルビデオハイビジョン製作

トムとジェリー スパイ・クエスト(2015年)編集

トムとジェリー スパイ・クエスト』☆は、OVA長編作品11作目。原題は『Tom and Jerry: Spy Quest』。デジタルビデオハイビジョン製作。同じハンナ・バーベラ作品のアニメ『J.Q』とのクロスオーバー作品。日本語吹き替え版においては、この作品がトム役を演じる肝付兼太の最後の吹き替えとなった。

トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ(2016年)編集

トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ』☆は、OVA長編作品12作目。原題は『Tom and Jerry: Back to Oz』。デジタルビデオハイビジョン製作。2011年に製作された長編作品『トムとジェリー オズの魔法使』の続編。原語版においてはドルーピー、ブッチ、オズの大魔王役を務めたジョー・アラスキーの遺作になっており、エンディングに彼の追悼文が載せられた。日本では2016年11月19日ローソンHMVにてDVD独占先行販売の他ユナイテッド・シネマ、シネプレックスにて劇場公開(独占記念上映)された[6]。興行収入は1320万円[7]

トムとジェリー 夢のチョコレート工場(2017年)編集

トムとジェリー 夢のチョコレート工場』は、OVA長編作品13作目。 原題は『Tom and Jerry: Willy Wonka and the Chocolate Factory』。デジタルビデオハイビジョン製作。日本では2017年11月17日にDVDで発売された。ゲスト声優として横山だいすけがウィリー・ウォンカ役で出演する[8]。当初は劇場で公開される予定だったが、諸事情により中止となった[9]

トムとジェリー(2021年)編集

トムとジェリー』は、2021年公開のアメリカ合衆国アニメ映画。人気漫画『トムとジェリー』を実写とCGアニメの合成で映画化[10][11]

日本では2021年3月19日に劇場公開された[12]

トムとジェリー ショート(2021年)編集

トムとジェリー ショート』は、『トムとジェリー (2021年の映画)』のプロモーションとして製作された全2本の短編作品群。原題は『Tom and Jerry Special Shorts』。デジタルビデオハイビジョン製作。HBO Maxで配信。

日本では2021年11月3日にカートゥーン ネットワークで日本初放送された[13]

トムとジェリー in ニューヨーク(2021年)編集

トムとジェリー in ニューヨーク』は、2021年に放送を開始したテレビシリーズ。原題は『Tom and Jerry in New York』。デジタルビデオハイビジョン製作。HBO Maxで配信。

日本では2021年12月にカートゥーン ネットワークで日本初放送予定[14]

日本でのテレビ放送編集

トムとジェリー(TBS版)編集

1964年(昭和39年)5月13日から1966年(昭和41年)2月23日まで、毎週水曜日の19:30から20:00にTBS系列で放送された。サンスターシオノギ一社提供。配給は、トランスグローバルである。開始当初はモノクロでの放送で、後にカラー放送へと移行した。2話目にテックス・アヴェリーなどの作品が挿入されたのは1971年(昭和46年)から(後述)。日本語吹替:トム/八代駿、ジェリー/藤田淑子、ナレーション/谷幹一。放送終了後も長期にわたり、全国の地方局に再放送されていた。

主題歌編集

『トムとジェリー』

初回放送時の放送局編集

日本テレビ系列の青森放送、秋田放送、山形放送、北日本放送、および放送当時は日本テレビ系列単独加盟だった福井放送以外は当時TBS系列。

放送地域 放送局 放送日時 備考
関東広域圏 TBS 水曜 19:30 - 20:00 制作局
北海道 北海道放送 水曜 19:30 - 20:00[16]
青森県 青森放送 日曜 18:00 - 18:30[17]
岩手県 岩手放送 水曜 19:30 - 20:00[16]
秋田県 秋田放送 金曜 18:15 - 18:45[18]
山形県 山形放送 水曜 18:15 - 18:45[19]
宮城県 東北放送 水曜 19:30 - 20:00[20]
福島県 福島テレビ 当時はオープンネット。
新潟県 新潟放送
長野県 信越放送
静岡県 静岡放送
中京広域圏 中部日本放送
富山県 北日本放送 日曜 18:00 - 18:30[21]
石川県 北陸放送
福井県 福井放送 日曜 19:30 - 20:00[22]
近畿広域圏 朝日放送 現・朝日放送テレビ
岡山県 山陽放送 当時の放送免許エリアは岡山県のみ。
島根県 山陰放送 当時の放送免許エリアは島根県のみ。
広島県 中国放送 1967年まではラジオ中国。
福岡県 RKB毎日放送
長崎県 長崎放送
熊本県 熊本放送
大分県 大分放送
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送
琉球政府 琉球放送 当時はまだアメリカ合衆国の統治下だった。

TBS版で挿入されたアニメ作品編集

TBS版『トムとジェリー』では、30分の番組内で『トムとジェリー』の2作品が放送されたが、その2本の間に他のキャラクターを主人公としたアニメーション(主にテックス・アヴェリー作品)が1作品挿入されて放送された。通称「真ん中の話」とも呼ばれる。

挿入された作品一覧はこちらを参照。ドルーピー主演作の一部は『トムとジェリー』通常版DVDに特典として1作ずつ収録された。

新トムとジェリー編集

1970年代後半にNET系列で放送。『The New Tom and Jerry Show』を日本で放送したもの。主題歌はアメリカ版のものを使用している。トムとジェリーは叫び声、笑い声などは発するもののセリフは入っていない。

なお、本作は再放送は度々民放にて行われたが日本ではビデオ化されていない。日本で1992年にビデオで発売された「新トムとジェリー」はシーズン1による「トムとジェリーキッズ」のビデオ化で、本作とは別物。

おかしなおかしな トムとジェリー 大行進/トムとジェリー大行進編集

1980年から1981年に日本テレビ系列、『木曜スペシャル』で『おかしなおかしな トムとジェリー 大行進』として単発で放送。ここでは当時未公開だったチャック・ジョーンズ期を放送。「お好みサンド」と「ジェリーの親友」の2話のみTBS版で放送されここでは放送されていない。

ナレーションは植木等が務めた。

その後、同じく日本テレビ系列で1981年から1982年まで『トムとジェリー大行進』をレギュラー番組として放送。こちらはフィルメーション作品を日本で放送したもの。

トムとジェリーとゆかいな仲間編集

2000年10月1日から2001年6月24日まで日曜日の7:00 - 7:30にテレビ東京系列で放映。配給は、ワーナー・ブラザース テレビジョンとアサツー ディ・ケイ(現:ADKマーケティング・ソリューションズ)である。

主題歌はTBS版で使われた「トムとジェリー」をそのまま使用している。放送形態が特殊で、2話目に「トゥイーティー」が挿入されたり、1話目のみが『トムとジェリー』で、2話目が『チキチキマシン猛レース』で3話目が『偉大なるケンケン劇場』(Magnificent Muttley)だったり、また3話総てが『トムとジェリー』だったこともある。

トムとジェリー(新日本語吹替版)編集

現在はワーナー・ブラザース テレビジョンが配給し、各地方局などで放送。放送プログラムはどこで放送されても同じ。オープニングは「いそうろう」の音楽を使用、エンディングは「DVD全10巻のジャケット」画面で曲はTBS版を使用しクレジットになっている。映像ソースがLD版と同じため、黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされず、そのまま放送されることがある。作品により、トムとジェリーの声優が異なる。話数の編成・順序は放送局によって異なっている、

2006年6月から7月にかけて同じ時間帯にKBS京都(金曜のみ、4月頃開始)とサンテレビ(月曜 - 金曜)で30分枠(3話総てが「トムとジェリー」)が放送された。

その他にも、TOKYO MXでも放送され、九州では九州朝日放送の自社製作の『アサデス。』内にて夏休みや祝日に毎日1話ずつ放送していた(オープニング・エンディングは基本的になし。※まれにエンディングの映像が数秒映ることがある)。2013年12月23日から2014年2月19日までテレビ大阪(朝のこども劇場)で8:00から放送されていた。千葉テレビ放送で2014年4月29日より、毎週火曜の17:30から放送された。2021年にも3月9日から放送されている。(3月のみ毎週月曜〜木曜17:00〜 → 4月から毎週月曜17:30〜)KBS京都も再び2015年5月11日から7月1日まで放映。

トムとジェリー(カートゥーン ネットワーク版)編集

カートゥーン ネットワークでの放送では、DVD版や現在の地上波での放送の吹き替えとは違い、日本語吹き替え音声が入らない作品がまれにある。また、作品により、トムとジェリーの声優が異なる。放送プログラムはランダムで、DVD未収録作品も放送される。

シネマスコープのトリミングではDVD版のような中央のみしか映らないものではなく左右に動いたり、縦に引き伸ばされたりしている。

番組冒頭で「原作者のオリジナリティを尊重し…」の注釈を入れているため、DVD版ではカットされたシーンがそのまま放送されることがある。

2010年6月1日からは生誕70周年を記念してHDリマスター版が放送されている。これにより、シネマスコープ作品がハイビジョンで視聴可能になった。

2020年3月からは、放送枠を1つ増やし、6本立ての1時間枠『大人のトムとジェリー』を放送。内容は『トムとジェリー』と『ドルーピー』と『ルーニー・テューンズ』といったもので、前半と後半のどちらかが『トムとジェリー』でその後は上記の2つが日替わりで3本放送される、ただし『トムとジェリー』のみ放送される場合がある。

トムとジェリー(BSプレミアム版)編集

3話ずつ火曜 18:30 - 18:55に放送。2013年4月2日から12月24日までハンナ&バーベラ、ダイッチ、ジョーンズ期の各作品がセレクションされ、2014年1月7日から2014年9月16日まで同じ順番の再放送となっている。よく知られた作品の邦題が変更された回がある[23]

スタンダード・サイズで制作された回は左右にサイドバーが付けられ、厳密には画面縦横比3:4より僅かに横長(約1:1.42)。スコープサイズにリメイクされた回は左右をカットしてハイビジョン画面に合わせている。エンディングにはTBS版主題歌「トムとジェリー」が使用されている。

台詞のある回の吹替音声はレーザーディスク版の流用で、エンディングでLD-BOX3巻に出演した声優ほぼ全員に加え演出・翻訳スタッフまでクレジットされる点はデータとしては貴重。それに伴い、日本語吹き替え音声が入らない作品のものが抑えられている。ただし表記は放送回に沿ったものではなく毎回同一である。

ポップコーン編集

2005年カートゥーン ネットワークの「ポップコーン(旧:カートゥーン シアター)」で放送された「トムとジェリーの大冒険」以降、不定期でトムとジェリーの長編作品が放送されるようになった。作品により、トムの声優が異なる。

特に『トムとジェリーのくるみ割り人形』は2008年以降クリスマスシーズンの12月限定に必ず放送されている。

トムとジェリー テイルズ (カートゥーン ネットワーク・地上波・BSプレミアム版)編集

2007年6月2日からカートゥーン ネットワークで放送されるのを皮切りに2010年以降は地上波各地方局で放送されている他、2012年4月4日からはBSプレミアムでも放送されていた(現在は放送終了)。

DVD版とは異なり、トムとジェリーの声のみ原語版の声が使われている。

声の出演

トムとジェリーの宝島編集

2008年8月1日BS2の「2008 BS夏休みアニメ特選」内で放送された。

トムとジェリーのくるみ割り人形編集

2011年12月25日BSプレミアムの『BSプレミアム 冬休みキッズスペシャル』内で放送された。

トムとジェリー ショー編集

2014年4月6日からカートゥーン ネットワークのプレミアムサンデー枠にて放送開始。毎月放送作品が変わる枠の関係上、1ヶ月4週分の放送を行う(その後放送されるNewエピソードも同様)。

また、前述のトムとジェリー(BSプレミアム版)の後番組(火曜 18:30 - 18:55)として2014年9月23日からBSプレミアムにて新トムとジェリー ショーという番組名で放送を開始した。地上波では、『トムとジェリー ショー』として、2015年12月15日よりTOKYO MX[24]で、2016年4月から2017年3月25日までは青森放送で、2016年9月4日よりテレビ愛知でそれぞれ放送されている。

TBS系列 水曜19:30 サンスターシオノギ一社提供
【当番組のみアニメ、当番組までTBS制作枠】
前番組 番組名 次番組
アラカザンの魔法
(The Magic Land of Allakazam)
※ここまでドラマ
トムとジェリー
てんてこ漫遊記
※再びドラマ、ここからABC制作
テレビ東京系列 日曜7:00枠
知ってる介!護
※7:00 - 7:25
2000年4月より
土曜10:00枠から移動
TXN HOTテレビ
※7:25 -
トムとジェリーとゆかいな仲間
パワーパフガールズ(26話 - 49話)
※水曜18:30から移動

日本で発売されたビデオ・LD・DVD編集

現在正規版では、『新トムとジェリー』はバンダイビジュアル。『トムとジェリー キッズ』はアミューズビデオ松竹。『トムとジェリー アニメコレクションDVD』はタカラトミーアーツ(以前はメディアファクトリーから発売されていた)。それ以外の旧作・新作はワーナー・ホーム・ビデオから発売されている。それ以前は日本ビクターパイオニアLDCヘラルド・ポニーでも発売されていた。

新トムとジェリー/トムとジェリーキッズ(VHS版)編集

声の出演編集

『トムとジェリーキッズ』では、原語版の声が使われている。

トムとジェリー(LD版)編集

LD版は全3巻[25]。「トムとジェリー スペシャルBOX(Cartoon Festival)」という商品名で発売された。新規収録された日本語吹き替え版は既成版を踏襲しない声優を据えた(「著作元の意向によりアメリカで製作されました」と記述があり米国内で配役・収録された模様)第1巻(1995年発売)に対し、第2巻以降はテレビシリーズや既成のビデオ・LDにより近いキャスティングが行われている[26]

「パパは強いな」「赤ちゃんは楽だね」「みーちゃったみーちゃった」「必殺ネズミ取り」および日本未公開リメイク作品は未収録。ジーン・ダイッチ期については「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全2巻)に収録されている[27]

黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされていない。

映画評論家森卓也が監修を務めており、彼による作品解説シートが同梱されている。

声の出演編集

作品により、トムとジェリーの声優が異なる(括弧内は担当巻)。

トムとジェリー(VHS版)編集

VHS版は全20巻[28]

「パパは強いな」「赤ちゃんは楽だね」「みーちゃったみーちゃった」「必殺ネズミ取り」および日本未公開リメイク作品は未収録。ジーン・ダイッチ期については「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全4巻)に収録されている[29]

発売時期の関係と映像ソースがLD版と同じため、黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされていない。

LD版同様、森卓也が監修を務めている。

声の出演編集

作品により、トムとジェリーの声優が異なる(括弧内は担当巻)。

  • トム - ダン小路(1 - 7)/肝付兼太(8 - 20)
  • ジェリー - チマ(1 - 7)/堀絢子(8 - 20)

トムとジェリー(DVD・UMD版)編集

通常版DVDは全10巻(ソフトシェル版もあり)、UMD版はそのうちの4巻までが発売されている。これとは別に、テーマに沿って4作品をセレクトした廉価版の1コインDVDと各巻32話(そのうち約半分『–テイルズ』のエピソードを収録)ずつを収録した2枚組の「どどーんと32話 てんこもりパック」(全6巻)シリーズがある。

通常版では「パパは強いな」「赤ちゃんは楽だね」「みーちゃったみーちゃった」「必殺ネズミ取り」」および日本未公開リメイク作品は未収録であった。一方、ジーン・ダイッチ期については初回発売時に全10巻購入者特典として配布された「スペシャルDVD」に全13作が収録されている。

このジーン・ダイッチ期作品については、1コインDVDに「猫はワンワン犬はニャーオ」「友達はいいな」を除く計11作が含まれている。

「どどーんと32話 てんこもりパック」シリーズには、上記未収録作品のうち、「パパは強いな」と「必殺ネズミ取り」が初収録されている。また、国内では「スペシャルDVD」でのみ収録されていた「猫はワンワン犬はニャーオ」と「友達はいいな」も初収録された。

以上のシリーズでは、黒人差別を指摘される恐れのある部分のカットが含まれている。

アカデミー賞受賞&ノミネート作品を集めた「アカデミー・コレクション」もDVD・UMDにて発売されている。

声の出演編集

作品により、トムとジェリーの声優が異なる(括弧内は担当巻)。

  • トム - ダン小路(1 - 4)/肝付兼太(4 - 10[30]
  • ジェリー - チマ(1 - 4)/堀絢子(4 - 10)

トムとジェリー テイルズ(DVD版)編集

全6巻。

Vol.1–3までは「第1シーズン」放映分、Vol.4–6までは「第2シーズン」放映分がそれぞれ収録されている。

なお、Vol.1–3収録分は1コインDVDにも収録。

パブリックドメインDVD編集

1940年から1953年までの作品は日本で著作権の保護期間が終了したものと考えられており(1953年問題も参照)、主に以下のDVDが発売されている。

  • トムとジェリー DVD BOX(宝島社
  • トムとジェリー DVD BOX vol.2(宝島社)
  • トムとジェリー プレミアム DVD BOX(宝島社)
  • トムとジェリー たのしい仲間たち(コスミック出版)
  • トムとジェリー ワクワク大冒険(コスミック出版)

また、上記各シリーズとは別に、1枚あたり8話収録でリリースされている廉価版DVDシリーズ(キープ株式会社)もあるが、日本語吹替がボイスオーバー収録ということもあり、吹き替えの出来は良くない。また、このシリーズではスタッフクレジット画面にある権利者表記が削除されている。

また1940年から1953年(昭和28年)12月31日までの作品は日本で著作権の保護期間が終了しているため、YouTubeに(主にトランスグローバル版)多数投稿されていたが、権利者がその多くを削除するなど著作権ラインが曖昧である。しかし現在ではパブリックドメインの吹き替え、字幕版、稀に公式の吹き替え版が投稿されてある。

米国発売のLD・DVD・BD編集

本国では、1993年から1994年にかけて"The Art of Tom and Jerry"という全3巻のLDボックスが発売され、ハンナ=バーベラ第1期114話に加え「スパイクとタイク」2話、チャック・ジョーンズ期34話の全話が、ノーカットで収録された。これらの時期の作品の市販商品としては最も完全なものとされている。

DVDでは、"Spotlight Collection"全3巻が、ハンナ=バーベラ第1期から112話を収録している。ここでは人種偏見要素が特に著しく認められる「お掃除はこうするの Mouse Cleaning」と「計算ちがい Casanova Cat」が収められていない一方、第3巻の特典映像として2005年制作の"The Karate Guard"が含まれる。このうち第1巻と第2巻とは、当初検閲によるカットが施されたエピソードが含まれていたが、その後それは企画意図に反する誤りであったことが判明し、ノーカット版のディスクへの交換が行われた。ただし、人種偏見を象徴する訛りを強調した音声部分は、標準的な英語の新録音に差し替えられている。また、併せて"Gene Deitch Collection"と"Chuck Jones Collection"とがそれぞれの時期の全エピソードを収録してリリースされている。なお、"Spotlight Collection"非収録の2話も、欧州版DVD(PAL方式)の"Classic Collection"には収録されている。

2011年以降、"Golden Collection"と銘打ちHD修復・リマスターを行ったBlu-Rayディスク並びにDVDでのリリースプロジェクトが進行中で、ハンナ=バーベラ第1期から37話(1948年「やんちゃな生徒」まで)を収録した第1巻がワーナーより2011年10月末に発売された。続く42話を収録した第2巻は2013年12月発売と予告されたが、そこには"Spotlight Collection"同様「お掃除はこうするの Mouse Cleaning」と「計算ちがい Casanova Cat」が収録されないことが判明した。その後、この第2巻は発売延期となり、2016年2月現在そのリリース時期は、後続巻も含め未定のままである。

関連作品編集

  • 1931年から1933年までヴァン・ビューレン・スタジオが制作したヴァン・ビューレンのトムとジェリーという本作とは別物の同名作品があるがバーベラもこの作品において、アニメーターと脚本家を務めるなど、あながち無関係とは言えない。
  • 1945年にジェリーがジーン・ケリーと映画『錨を上げて』で共演した(わずか数秒だがトムも登場している)。この映像は後に「アカデミー・コレクション」の特典映像として収録されている。
  • 1953年に製作された映画『濡れたらダメよ』で主演のエスター・ウィリアムスが夢の中の場面でトムとジェリーと一緒に泳ぐシーンがある。
  • アメリカのテレビアニメーションザ・シンプソンズの劇中アニメ「イッチー&スクラッチー」はトムとジェリーのパロディになっている。
  • カートゥーンと実写の合成によって撮影された『ロジャー・ラビット』(1988年公開)では様々なカートゥーンキャラクターが登場した。同作品には当初、MGMの人気カートゥーンとしてトムとジェリーも作中に登場させることも検討されたが、米国では「トムとジェリー」が明確なセリフを持たないアドリブ・カートゥーンのため、作中「私生活もある俳優として出演させる」ことが断念されたという。また、当時MGMは「トムとジェリー」初の長編映画作品を製作中だったため、キャラクターの貸し出しを断られたともいう。代わってドルーピーが出演した。
  • 2019年には舞台化が決定し、オペラ天国と地獄の要素を盛り込み、芸人遠藤章造竹若元博がダブルキャストでトム、ジャニーズJrの松本幸大、山本亮太、ふぉ〜ゆ〜の松崎祐介がトリプルキャストでジェリーを演じた[31]

その他編集

  • ハンナ=バーベラコンビは『トムとジェリー』で声優を務めた経歴がある。ハンナはトムとジェリーの声とトムのすさまじい悲鳴や笑い声を、バーベラは短編作品『The Mansion Cat』でトムの主人を担当した。ハンナによるトムの声は現在も新作でライブラリ音声として使用されている。
  • スタッフクレジットでハンナが先に名前が来るのはハンナ=バーベラコンビがコイントスの賭けをした時にハンナが勝ったからといわれている。
  • 『トムとジェリー』の第1作目「上には上がある」を製作する際、当初「犬と狐」という設定で登場させるつもりだった。
  • 前述の通り、日本ではトムとジェリーをイメージキャラクターとして使用する企業が多いが、中でも1978年頃の日立製作所の冷蔵庫では女優の黒柳徹子とトムとジェリーを起用。テレビCMでは合成共演する形で放送された。トムとジェリーの声はTBS版で吹き替えを務めた八代と藤田がそれぞれ担当した。
  • 1969年から放送中の『サザエさん』の放送開始当初は本作を参考にしたドタバタ調のギャグアニメ路線だった[32]
  • 上原ひろみ2003年に発表したアルバム『アナザー・マインド』の日本盤ボーナス・トラックとして収録したオリジナル(自作自演)曲「トムとジェリー(The Tom and Jerry Show)」は、カートゥーンの『トムとジェリー』のイメージを盛り込んで作曲された。
  • NHKの料理番組『グレーテルのかまど』で『ルパン三世』の原作者・モンキー・パンチが『トムとジェリー』に憧れて、ハンナ=バーベラコンビに出会い、サインをもらったことがあるという逸話が紹介された。また、彼の代表作である『ルパン三世』は『トムとジェリー』を土台にしており、銭形警部はトム、ルパン三世はジェリーと本作を参考にしたものである[33]
  • かつて東京都練馬区にあった遊園地「としまえん」では、2018年度から2020年8月31日の閉園日までコラボレーションしており、多数の広告が展開されていた。また、園内にはトリックアートや顔出しパネル、正門には多数の風船で作られたトムの顔が設置されていた他、年間フリーパス「木馬の会」もトムとジェリーのデザインのものが販売されていた。

参考文献編集

  • 森卓也『定本 アニメーションのギャグ世界』アスペクト、2009年、ISBN 4-7572-1537-1
  • DVD『トムとジェリー 魔法の指輪 特別版』ワーナー・ホーム・ビデオ、2002年

脚注編集

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  1. ^ 森卓也(2009)、p.310
  2. ^ LD・VHS版のキャストクレジットにおける表記。
  3. ^ BSプレミアムの番組案内に書かれている他『トムとジェリー ショー』でもこの名前で登場している。
  4. ^ このMGMのロゴが使われたのは第2作「夜中のつまみ食い」からであり、第1作「上には上がある」と第3作「メリー・クリスマス」だけは実写映画と同じ通常のMGMのロゴがそのまま使われている。本作に限らず、それ以外のMGMのアニメ作品でも同じものが使われている。
  5. ^ 【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD-デジタル配信)|もっと!トムとジェリー ショー. 2016年8月20日閲覧。
  6. ^ 仲良く喧嘩!しない『トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ』上映決定! 映画情報どっとこむ. 2016年8月10日閲覧。
  7. ^ キネマ旬報 2017年3月下旬号』p.75
  8. ^ トムとジェリー 夢のチョコレート工場|トムとジェリー【公式サイト】|ワーナー・ブラザース. 2017年6月1日閲覧。
  9. ^ トムとジェリー 夢のチョコレート工場|トムとジェリー【公式サイト】|ワーナー・ブラザース. 2017年9月6日閲覧。
  10. ^ “「トムとジェリー」の新作映画、来年公開 アニメと実写を融合”. CNN. (2020年11月18日). https://www.cnn.co.jp/showbiz/35162619.html 2020年11月18日閲覧。 
  11. ^ “実写版「トムとジェリー」予告編が公開!主演はクロエ・モレッツ”. シネマトゥデイ. (2020年11月18日). https://www.cinematoday.jp/news/N0119915 2020年11月18日閲覧。 
  12. ^ “人気アニメ『トムとジェリー』実写映画化、“世界一素敵なウエディングパーティー”のため奮闘”. ファッションプレス. (2020年12月15日). https://www.fashion-press.net/news/67917 2020年12月15日閲覧。 
  13. ^ カートゥーン スペシャル トムとジェリー 新シリーズ直前SP第1弾 | 番組詳細 | カートゥーン ネットワーク - 海外アニメと無料ゲームや動画なら Cartoon Network. 2021年9月29日閲覧。
  14. ^ カートゥーン スペシャル トムとジェリー 新シリーズ直前SP第1弾 | 番組詳細 | カートゥーン ネットワーク - 海外アニメと無料ゲームや動画なら Cartoon Network. 2021年9月29日閲覧。
  15. ^ Twitter/昭和テレビ情報寄せ場”. 2020年2月11日閲覧。
  16. ^ a b 河北新報』1965年5月5日 - 5月26日付朝刊、テレビ欄。
  17. ^ 『河北新報』1965年5月2日 - 5月30日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ 『河北新報』1965年5月7日 - 5月28日付朝刊、テレビ欄。
  19. ^ 福島民報』1965年1月27日 - 9月29日付朝刊、テレビ欄。
  20. ^ 『福島民報』1964年5月13日 - 1966年2月23日付朝刊、テレビ欄。
  21. ^ 北日本新聞』1966年1月16日付朝刊テレビ欄。
  22. ^ 北國新聞』1965年4月4日付朝刊テレビ欄。
  23. ^ 「インディアンごっこ」が「二匹のネズミ」と改められた。放送は13年9月3日。
  24. ^ 2016年8月11日から9月29日まで放送休止。10月6日より再開された。
  25. ^ LD版での第1巻・第2巻をMGM/UAファミリー・エンターテイメント英語版レーベルが、LD版での第3巻をMGMファミリー・エンターテイメントレーベルがそれぞれ担当する役割分担が行われている。
  26. ^ 第1巻では既出のトム、ジェリー役のほかに渡米した作曲家の三沢郷(スパイク)、"Toshi Toda"名義で『パール・ハーバー』などにも出演している俳優・戸田年治(ナレーター)の記載もあるが、この2名は同一音源によるBSプレミアムの放送でもクレジットされていない。第2巻解説書に記載のある日本語版スタッフは以下の通り。プロデュース:今村敬三(ワーナー・ホーム・ビデオ)、翻訳:杉田朋子、桜井裕子、小寺陽子、演出:木村絵理子、編集:オムニバス・ジャパン、調整:阿部佳代子。翻訳の小寺と演出の木村は2021年公開の実写映画版も手掛ける。
  27. ^ ただし、LD版での「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全2巻)では、ワーナー・ブラザース ファミリーエンターテイメント英語版レーベルが担当している。
  28. ^ VHS版での全20巻(初版)をMGM/UAファミリー・エンターテイメントレーベルが、VHS版での全20巻(新装版)をワーナー・ブラザース ファミリーエンターテイメントレーベルがそれぞれ担当する役割分担が行われている。
  29. ^ ただし、VHS版での「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全4巻)では、ワーナー・ブラザース ファミリーエンターテイメントレーベルが担当している。
  30. ^ 第10巻の声優表記がトム役がダン小路、ジェリー役がチマになっているが誤植である。
  31. ^ https://www.musical-tomandjerry.jp/
  32. ^ ”長寿アニメ節目の年”. 読売新聞・東京朝刊2部: p. 17. (2019年1月1日)
  33. ^ 2012年ルパン三世40周年記念イベントで作者のモンキー・パンチが語ったところによる。

関連項目編集

外部リンク編集