トムとジェリー魔法の指輪
『トムとジェリー 魔法の指輪』 (Tom and Jerry: The Magic Ring)は、2001年に公開された、トムとジェリーシリーズのOVA。ハンナ・バーベラ・プロダクションのオリジナル短編をリキャプチャしたOVAを作るのはこの作品が初めてである。
トムとジェリー 魔法の指輪 | |
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Tom and Jerry: The Magic Ring | |
監督 | ジェームズ・T・ウォーカー |
脚本 |
ジーン・マッカーディ ウィリアム・ハンナ ジョセフ・バーベラ |
製作 | トム・ミントン |
音楽 | J・エリック・シュミット |
この作品の公開から数日後の3月22日にウィリアム・ハンナは亡くなった。
ワーナー・ブラザースがプロデュースしたトムとジェリーの作品はこれが初めてである。
ストーリー編集
不気味な住宅で追いかけっこをしていたトムとジェリー。その拍子にトムが偶然にも研究中の魔法使いの部屋に入ってしまった。そこで魔法使いはトムに魔法の指輪を守るよう命じてコルカタへ向かった。
ところが、ジェリーがその指輪をかぶって抜けなくなってしまう。魔法使いに追い出されると思ったトムは街の人と動物達を巻き込んで指輪とジェリーを追いかける。
登場キャラクター編集
ネコ編集
- トム
- ジェリーのライバル。魔法使いに指輪の管理を指示されるが、指輪を頭にかぶったジェリーを追いかけて、都会に出る。
- ブッチ(トムとジェリー)
- ゴミ箱の中にいた。ジェリーを狙ってトムを追いかけ、指輪の魔法にかかる。
ネズミ編集
- ジェリー
- トムのライバル。いたずらで指輪を頭にかぶって、抜けなくなってしまい、本作のほとんどをこの状態で過ごすことになる。
- ニブルス
- ペットショップにいるネズミの幼児。後述のフレディとジョーイにいじめられていたが、指輪をかぶったジェリーにより助けられる。その後指輪の力で巨大化し、チーズとなった二匹のネズミを追いかける。この追いかけっこは本作の終盤も続いていた。後の作品ではタフィと呼ばれる。
- フレディ
- ニブルスを虐げていた横暴なネズミ。いじめを止めたジェリーの頭の指輪によりチーズにされてしまい、ニブルスに追いかけられる。前の作品ではマッスルと呼ばれた。
- ジョーイ
- フレディの仲間。フレディと同様の扱いをされた。
イヌ編集
- スパイク(トムとジェリー)
- ペットショップにいる犬。容姿は他のトムとジェリー作品と変わらないが、体は灰色から黄土色になった。指輪により檻が開けられ、パトカーやタイクとともにトムを追いかける。ブルさんとも呼ばれている。
- タイク
- スパイクの息子。スパイクと共に行動する。
- ドルーピー
- 水晶玉を使う予言者(吹き替え音声では超能力者)として占いの館を経営したり、トムとジェリーの逃げ込んだバスを運転したりして登場。
- スパイク又はブッチ(ドルーピー)
- 占いの館の受け付け。
人間編集
- 魔法使い
- 指輪の魔法使いで、男性。英語名は、チップ(Chip)。トムに魔法の指輪を見守るよう命じる。
用語編集
- 魔法の指輪
- 魔法使いが持っていた謎の指輪。ジェリーが頭にかぶった。
- カルカッタ
- コルカタの旧称。魔法使いの牧場がある。家の牛乳がないことに気づき、牛乳を取りに行った。
スタッフ編集
キャスト編集
- ジェフ・ベネット:トム、ドルーピー、ジョーイ
- フランク・ウェルカー:ジェリー、タイク
- チャーリー・シュラッター:チップ
- ジム・カミングス:ブッチ
- メラニー・フラナガン:少年
- ジェス・ハーネル:警官
- モーリス・ラマーシュ:スパイク/Alley-Cat
- トレス・マクニール:マーガレット/Mom
- タラ・ストロング:ニブルス
- ビリー・ウェスト:フレディ
日本語版吹き替え編集
キャスト編集
スタッフ編集
- プロデューサー:尾谷アイコ/小出春美(ワーナー・ホーム・ビデオ)
- 翻訳:小寺陽子
- 演出:木村絵理子
- 編集:オムニバス・ジャパン
- 調整:田中和成
- 日本語版制作:ワーナー・ホーム・ビデオ/東北新社