トヨタ自動車サンホークス
トヨタ自動車サンホークス(トヨタじどうしゃサンホークス)は、愛知県豊田市を本拠地とするトヨタ自動車の男子バレーボールチームである。2023-24シーズンはV.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)に所属。
トヨタ自動車サンホークス | |
---|---|
原語表記 | トヨタ自動車サンホークス |
ホームタウン | 愛知県豊田市 |
創設年 | 1946年 |
所属リーグ | V.LEAGUE DIVISION2 |
チーム所在地 | 愛知県豊田市 |
体育館所在地 | 愛知県豊田市 |
代表者 | 金子健一郎 |
監督 | 近藤浩 |
ホームページ | 公式ウェブサイト |
概要
編集1946年、愛知県豊田市のトヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)社内にて正式に創部された[1]。1999年V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格。
チーム名『サンホークス』とは、大空で陽を浴びながら悠々と飛ぶ鷹のように猛々しく羽ばたけるよう願いを込められて名付けられた[2]。
事務局はトヨタ自動車本社にあり、練習場は豊田市内のトヨタスポーツセンターにある[2]。練習見学も可能である[3]。トヨタスポーツセンターでホームゲームも開催されることがある。
チームの基本理念は「社業と部活動の両立」であり、創部当時から、就業時間後と休日の練習形態が続いている[1]。
歴史
編集トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)社内にて、創業間もない1939年頃からバレーボールの好きな従業員が集まり、就業時間後や休日に練習を始めていたのが始まり。1946年8月に愛知県バレーボール協会にチーム登録し、正式に部として発足。1967年に6人制に移行した。1973年にトヨタスポーツセンター体育館が設立された。[1]
1982年に第2回西部地域リーグに初参戦。1990年の第10回大会までに3度の西部地域リーグ準優勝・プレーオフ進出を果たす。しかし、プレーオフでは3位以下に留まった。1991年第11回西部地域リーグでは初優勝を果たす。しかし、プレーオフでは4位となる。第15回、第16回大会でも西部地域リーグで準優勝を果たすが、プレーオフではそれぞれ3位と4位。1998年、第18回大会でも西部リーグ準優勝を果たすが、プレーオフでは4位で終わった。しかし、V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)から多くの廃部チームが出た影響で、V1リーグに繰り上げ昇格となる。
初参戦となった1998/99シーズンの第1回V1リーグは14戦全敗の最下位。入替戦でも警視庁に逆転負けして1年で降格となるが、廃部チームが出た影響で再度繰り上げ昇格となる。1999/2000シーズンの第2回V1リーグでも14戦全敗の最下位となり、入替戦でも連敗し、再度降格となった。しかし、2001年、第21回地域リーグにて、西部地域リーグで優勝し、プレーオフでも初優勝を果たした。入替戦でも逆転勝ちし、1年でV1リーグ復帰を果たした。
2001/02シーズンの第4回V1リーグでは6位に入り入替戦回避した。2002/03シーズンの第5回V1リーグは、廃部チームが多く出たのもあり、自己最高の3位に入る。しかし、2003/04シーズンの第6回V1リーグでは6位に下がる。翌年の第7回大会では7位になり、入替戦で連勝して残留。2004/05シーズンの第8回大会では最下位の8位となり、入替戦でも連敗し降格となる。しかし、V1リーグがV・チャレンジリーグになるタイミングでチーム数を増やすこととなり、繰り上げ再昇格となる。
2006/07シーズン以降、V・チャレンジリーグで下位に低迷していたが、当面は入替戦が行われなかったため、V・チャレンジリーグに所属し続けていた。2013/14シーズン、V・チャレンジリーグで自己最高の8位に入った。2014/15シーズンは13勝9敗と勝ち越し、昨年度からさらに順位を上げて6位に入り、翌年度のV・チャレンジリーグⅠ(V・チャレンジリーグ2部リーグ構成移行後のリーグ1部)参入を確定させた。2015/16シーズンは自己最高3位となった。
2018年、新生V.LEAGUEにて2部のDivision2(V2リーグ)に在籍することとなった。V.LEAGUEライセンスはS2を取得[4]。2018-19シーズン、自己最高の準優勝を果たした(S1ライセンス未保持のためV・チャレンジマッチには出場出来ず)。
2020-21シーズン、新型コロナウイルス感染症流行の影響を考慮して、V2リーグ出場を辞退した[5][6]。
2021-22シーズン、2シーズンぶりのV2出場となるが、感染者が出たため、2022年1月29日、30日の試合を出場辞退[7]。以降も2月いっぱいまで出場自粛し、計8試合の出場辞退となった[8][9]。出場した試合では11勝9敗と勝ち越したが、出場辞退した8試合は不戦敗となり、11勝17敗の15チーム中10位となった[10]。それにより、V・チャレンジマッチのV2・V3入替戦に出場することとなった[11]。愛知県同士の対決となったV・チャレンジマッチでは、V3で優勝したアイシンティルマーレに2試合連続でストレートで敗れ、V3降格が確定した[12]。
2022-23シーズン、2023年3月11日、V3男子で優勝を確定させ、V・チャレンジマッチのV2・V3入替戦出場を確定させた[13]。最終的に23勝4敗の成績を挙げた[14]。V2・V3入替戦ではV2男子10位の兵庫デルフィーノに連勝し、V2復帰が確定した[15](2023年4月19日のVリーグ機構理事会の審議の結果、正式に決定した[16])。
2024年、新たに生まれ変わるVリーグの初年度である2024-25シーズンのVリーグクラブライセンス申請を辞退した。これはトヨタ自動車完全出資子会社の地域ディーラー・トヨタモビリティ東京がスポンサーとなっているトヨタモビリティ東京スパークルも保有しているため、リーグ規定の「クロスオーナーシップ(複数チーム保有)」禁止[17] に抵触するためとしており、それにより、2024-25シーズンはVリーグに参加しないこととなった[18]。チームの活動は継続する[19]。
成績
編集主な成績
編集- チャレンジリーグ、チャレンジリーグI/V1リーグ、V.LEAGUE DIVISION2 MEN
- 優勝 なし
- 準優勝 なし
- V.LEAGUE DIVISION3 MEN
- 優勝 1回(2022-23)
- 準優勝 なし
- 優勝 なし
- 準優勝 なし
年度別成績
編集Vリーグ / 実業団リーグ・V1リーグ
編集所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
試合 | 勝 | 敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
V1リーグ | 第1回 (1998/99) | 8位 | 8チーム | 14 | 0 | 14 |
第2回 (1999/00) | 8位 | 8チーム | 14 | 0 | 14 | |
第4回 (2001/02) | 6位 | 8チーム | 14 | 4 | 10 | |
第5回 (2002/03) | 3位 | 8チーム | 14 | 9 | 5 | |
第6回 (2003/04) | 6位 | 7チーム | 12 | 4 | 8 | |
第7回 (2004/05) | 7位 | 8チーム | 14 | 3 | 11 | |
第8回 (2005/06) | 8位 | 8チーム | 14 | 2 | 12 |
V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ
編集所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
レギュラーラウンド | ポストシーズン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝 | 敗 | 試合 | 勝 | 敗 | ||||
チャレンジ | 2006/07 | 9位 | 9チーム | 9位 | 16 | 1 | 15 | - | ||
2007/08 | 10位 | 10チーム | 10位 | 18 | 1 | 17 | - | |||
2008/09 | 11位 | 12チーム | 11位 | 11 | 2 | 9 | - | |||
2009/10 | 10位 | 11チーム | 11位 | 10 | 1 | 9 | 4 | 1 | 3 | |
2010/11 | 10位 | 11チーム | 9位 | 17 | 3 | 14 | - | |||
2011/12 | 10位 | 11チーム | 10位 | 10 | 2 | 8 | 4 | 2 | 2 | |
2012/13 | 10位 | 11チーム | 10位 | 20 | 3 | 17 | - | |||
2013/14 | 8位 | 11チーム | 8位 | 20 | 7 | 13 | - | |||
2014/15 | 6位 | 12チーム | 6位 | 22 | 13 | 9 | - | |||
チャレンジI | 2015/16 | 3位 | 8チーム | 3位 | 21 | 11 | 10 | - | ||
2016/17 | 5位 | 8チーム | 5位 | 21 | 9 | 12 | - | |||
2017/18 | 6位 | 8チーム | 6位 | 21 | 8 | 13 | - |
V.LEAGUE
編集所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
レギュラーラウンド | ポストシーズン | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝 | 敗 | 試合 | 勝 | 敗 | |||||
DIVISION2 | 2018-19 | 2位 | 9チーム | 2位 | 24 | 19 | 5 | - | |||
2019-20 | 4位 | 12チーム | 4位 | 18 | 12 | 6 | - | ||||
2020-21 | - | 11チーム | 出場辞退 | - | |||||||
2021-22 | 10位 | 15チーム | 10位 | 28 | 11 | 17 | - | 不戦敗8を含む。 | |||
2022-23 | 優勝 | 10チーム | 1位 | 27 | 23 | 4 | - |
選手・スタッフ(2023-24)
編集選手
編集背番号 | 名前 | シャツネーム | 生年月日(年齢) | 身長 | 国籍 | Pos | 在籍年 | 前所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 西村駿佑 | NISHIMURA | 2001年3月12日(23歳) | 180 | 日本 | OH | 2019年- | 市立尼崎高校 | |
2 | 渕江陵友 | RYOSUKE | 1995年2月4日(29歳) | 174 | 日本 | OH | 2013年- | 大村工業高校 | |
3 | 田邉二喜 | TANABE | 2005年2月15日(19歳) | 176 | 日本 | S | 2023年- | トヨタ工業学園 | 新入団[20] |
4 | 皆川昂太 | MINAGAWA | 1997年1月21日(27歳) | 188 | 日本 | MB | 2015年- | 岐阜工業高校 | |
5 | 柴田康平 | SHIBATA | 2003年5月1日(21歳) | 183 | 日本 | MB | 2022年- | 青森県立弘前工業高校 | |
6 | 下村将史 | SHIMOMURA | 2004年11月16日(19歳) | 180 | 日本 | OH | 2023年- | 豊橋中央高校 | 新入団[21] |
7 | 岸森翼 | KISHIMORI | 2003年7月28日(21歳) | 184 | 日本 | MB | 2022年- | 鹿児島県立川内商工高校 | |
8 | 山岡龍司 | YAMAOKA | 2001年10月22日(22歳) | 177 | 日本 | S | 2020年- | 岡谷工業高校 | |
9 | 平野太一 | HIRANO | 2002年11月27日(21歳) | 185 | 日本 | MB | 2021年- | 大同大学大同高校 | |
10 | 川端下大 | KAWAHAKE | 2002年12月1日(21歳) | 180 | 日本 | OH | 2021年- | 日本航空高校 | |
11 | 福島孝輝 | FUKUSHIMA | 1993年10月23日(30歳) | 170 | 日本 | L | 2012年- | 大村工業高校 | コーチ兼任 |
12 | 石黒拓未 | ISHIGURO | 1998年6月27日(26歳) | 187 | 日本 | MB | 2017年- | 星城高校 | 副キャプテン |
14 | 田中一希 | TANAKA | 1998年4月24日(26歳) | 183 | 日本 | S | 2017年- | 岐阜工業高校 | |
15 | 坂本凱 | SAKAMOTO | 1997年1月9日(27歳) | 178 | 日本 | OH | 2015年- | 坂出工業高校 | |
16 | 吉岡衛 | YOSHIOKA | 1998年1月19日(26歳) | 180 | 日本 | OH | 2016年- | 松阪工業高校 | 副キャプテン |
18 | 上坂将輝 | UESAKA | 1997年5月1日(27歳) | 182 | 日本 | S | 2016年- | 福井工業大福井高校 | |
19 | 大野祐大朗 | OHNO | 2004年2月9日(20歳) | 168 | 日本 | L | 2022年- | 愛媛県立松山工業高校 | |
22 | 神代優司 | KUMASHIRO | 1997年2月25日(27歳) | 171 | 日本 | L | 2016年- | トヨタ工業高校専門部 | キャプテン |
出典:チーム新体制リリース[22] チーム公式サイト[23] Vリーグ公式サイト[24] 更新:2023年12月5日 |
スタッフ
編集役職 | 名前 | 備考 |
---|---|---|
部長 | 金子健一郎 | |
監督 | 近藤浩 | |
コーチ | 伊藤公浩 | |
事務局 | 二宮弘樹 | |
広報 | 東野晴輝 | |
スタッフ | 坂口慧 | |
スタッフ | 吉本貫秀 | |
スタッフ | 野田周 | |
出典:チーム新体制リリース[22] チーム公式サイト[23] Vリーグ公式サイト[24] 更新:2023年7月11日 |
関連項目
編集- トヨタ自動車サンホークスの歴代選手・スタッフ一覧
- トヨタ自動車ヴァルキューレ - トヨタ自動車の女子バレーボールチーム
- トヨタ車体クインシーズ - トヨタ車体の女子レーボールチーム
脚注
編集- ^ a b c “チーム沿革”. Vリーグ機構. 2013年10月26日閲覧。
- ^ a b “チーム概要”. Vリーグ機構. 2013年10月26日閲覧。
- ^ 「V・チャレンジリーグ男子名鑑&展望 トヨタ自動車サンホークス」『Vリーグ観戦ガイドブックV.LEAGUE2012/13【チームの顔】月刊バレーボール12月号臨時増刊』、日本文化出版、143頁。
- ^ 『2018-19 V.LEAGUEの編成について』(プレスリリース)Vリーグ機構、2018年3月24日 。2020年9月5日閲覧。
- ^ 『2020-21 V.LEAGUE出場辞退について』(プレスリリース)トヨタ自動車サンホークス、2020年9月4日 。2020年9月5日閲覧。
- ^ 『2020-21 V.LEAGUE 一部チームの不参加決定について』(プレスリリース)Vリーグ機構、2020年9月4日 。2020年9月5日閲覧。
- ^ “2022年1月29日、30日トヨタ自動車サンホークス戦中止に関するお知らせ”. トヨタ自動車サンホークス (2022年1月25日). 2022年3月28日閲覧。
- ^ “【試合情報.2】2022年2月5日、6日トヨタ自動車サンホークス戦中止に関するお知らせ”. トヨタ自動車サンホークス (2022年1月26日). 2022年3月28日閲覧。
- ^ “【試合情報.4】札幌大会、西脇大会辞退について”. トヨタ自動車サンホークス (2022年2月7日). 2022年3月28日閲覧。
- ^ “2021-22 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 最終順位および個人賞の決定について”. V.LEAGUE (2022年3月27日). 2022年3月28日閲覧。
- ^ “V・チャレンジマッチのチケット本日(3/27)発売!男子試合日程が決定”. V.LEAGUE (2022年3月27日). 2022年3月28日閲覧。
- ^ “VC長野と大分三好は逆転でV1残留!アイシンはV2昇格権利獲得!!V・チャレンジマッチ男子大会結果”. Vリーグ機構 (2022年4月10日). 2022年4月20日閲覧。
- ^ “クボタスピアーズ、V2・V3入替戦出場確定 - 2022-23 V.LEAGUE DIVISION3 MEN -”. V.LEAGUE (2023年3月11日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ “【V3男子】V2復帰なるか トヨタ自動車1位・クボタ2位”. V.LEAGUE (2022年3月26日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ “トヨタ自動車、クボタともにV2昇格権を獲得!~V・チャレンジマッチ(V2・V3入替戦 男子) 最終結果~”. V.LEAGUE (2023年4月9日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ “2023-24 V.LEAGUEの昇格決定!ヴォレアス、アランマーレがV1、トヨタ自動車、クボタがV2へ”. V.LEAGUE (2023年4月19日). 2023年4月19日閲覧。
- ^ 【バレー】バレーボールⅤ2、V3男子のトヨタ系2チームがV撤退も視野に検討(バレーボールマガジン)
- ^ “2024-25シーズン クラブライセンス判定結果について(第1回)”. V.LEAGUE (2024年3月21日). 2024年3月22日閲覧。
- ^ “V.LEAGUE 2024-25ライセンス申請について”. トヨタ自動車サンホークス (2024年3月21日). 2024年3月22日閲覧。
- ^ “#3.田邉 二喜 入団のお知らせ”. トヨタ自動車サンホークス (2023年8月19日). 2023年8月24日閲覧。
- ^ “#6.下村 将史 入団のお知らせ”. トヨタ自動車サンホークス (2023年8月19日). 2023年8月24日閲覧。
- ^ a b “2023-24シーズン 新体制のお知らせ”. トヨタ自動車サンホークス (2023年5月20日). 2023年7月11日閲覧。
- ^ a b “チーム・選手紹介”. トヨタ自動車サンホークス. 2023年8月24日閲覧。
- ^ a b “トヨタ自動車サンホークス”. V.LEAGUE. 2023年12月5日閲覧。