トヨペット店
トヨペット店(トヨペットてん、TOYOPET)は、トヨタ自動車のディーラーの一つ。
キャッチコピーは2018年2月現在、「クルマと、つぎの楽しみを。 TOYOPET」。2016年3月までは「もっとクルマの話、しませんか。 Answer, for you. TOYOPET」。
概要
以前は、法人名でも「トヨペット」の表記が使われていた。法人名は「○○トヨペット」のところが多い(○○のところには大抵都道府県名が入っているが、政令市が県内にある場合は「名古屋トヨペット」、「横浜トヨペット」、「神戸トヨペット」、「仙台トヨペット」のように都市名が入る)ただし2019年3月までの東京地区では一部取り扱い車種が異なり、トヨタ店と重複するものがあった。マークX(旧・マークII)やプレミオ(旧・コロナ→コロナプレミオ)、現在既に絶版となったベルタ(旧・コルサセダン→プラッツ)などから分かるように、子育てが一段落付いた熟年のエンプティ・ネスト層を含む高齢者向けのノッチバックセダンをメインストリームとした展開となっている。
東京都内では、販売チャネル制度を廃止しており2019年4月以降トヨペット店は存在しない[1]。また2006年8月8日に商号交換するまでの「大阪トヨタ自動車(現・大阪トヨペット)」も本来他の都道府県が「トヨペット店」で扱う車種を販売していた(詳述参照)。石川県のディーラーである石川トヨペットも、2020年5月1日に実施された全車種併売化に伴い、同年4月にカローラ店系列であるトヨタカローラ石川と経営統合の上で、石川トヨペットカローラとなった[2]。
現在、トヨタの各販売店系列のデザイン刷新に伴い、看板などを緑を基調としたデザインに順次変更している。
現在の取扱車種
(2020年5月現在)
全国の取扱
- ☆が付与された車種は2020年4月30日以前は専売扱いで、同年5月1日より全てのトヨタ車両販売店の取扱に移行した車種
- ◎が付与された車種は2020年5月1日の全車種併売化に伴って取扱を開始した車種
- ◇が付与された車種は2020年4月30日以前は大阪地区においては大阪トヨタでの取扱だった車種
- ×が付与された車種は全車種併売化の対象外となる車種
軽自動車「ピクシス」シリーズについては、2020年4月30日までは青森トヨペット・秋田トヨペット・鳥取トヨペット・島根トヨペット・徳島トヨペット・香川トヨペット・愛媛トヨペット・高知トヨペット・佐賀トヨペット・長崎トヨペット・熊本トヨペット・大分トヨペット・宮崎トヨペット・鹿児島トヨペット・沖縄トヨペットのみの取扱で、カローラ店・ネッツ店及び一部のトヨタ店と併売だった。
- セダン
- アリオン◎(2020年4月30日まではトヨタ店の専売)
- カムリ(2020年4月30日まではカローラ店・ネッツ店との併売)
- カローラ◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- カローラアクシオEX◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- クラウン◎(2020年4月30日まではトヨタ店の専売)
- センチュリー◎(2020年4月30日まではトヨタ店の専売)
- トヨタ教習車☆(2代目カローラアクシオの同型車種)
- プリウス(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- プリウスPHV(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- プレミオ☆
- MIRAI×(トヨタ店と併売)
- ワゴン
- カローラツーリング◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- カローラフィールダーEX◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- プリウスα(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- スポーツ
- コンパクト(ハッチバック/トールワゴン)
- アクア(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- カローラスポーツ◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- スペイド◎(2020年4月30日まではカローラ店・ネッツ店での取扱)
- タンク(ダイハツ・トールのOEM。2020年4月30日まではネッツ店と併売)
- パッソ◎(ダイハツ・ブーンのOEM。2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- ポルテ(2020年4月30日まではトヨタ店と併売)
- ヤリス◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- ルーミー◎(ダイハツ・トールのOEM。2020年4月30日まではトヨタ店・カローラ店の取扱)
- ミニバン
- アルファード☆
- ヴェルファイア◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- ヴォクシー◎(2020年4月30日まではネッツ店の専売)
- エスクァイア(2020年4月30日まではトヨタ店と併売)
- グランエース(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- シエンタ(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ノア◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- SUV
- C-HR(全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ハイラックス◎(2020年4月30日まではトヨタ店の専売)
- ハリアー
- ライズ(2代目ダイハツ・ロッキーのOEM。全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ランドクルーザー◎(2020年4月30日までは大阪トヨペットのみの取り扱いで、大阪地区以外の地域はトヨタ店の専売)
- ランドクルーザープラド◎(2020年4月30日までは大阪トヨペットのみの取り扱いで、大阪地区以外の地域はトヨタ店の専売)
- RAV4◎(2020年4月30日まではカローラ店・ネッツ店での取扱)
- 軽乗用車
- コペン GR SPORT(2代目コペンのOEM。OEM元と同じ車種名となるがトヨタブランドでは「GR SPORT」のみ、全てのトヨタ車両販売店で扱う)
- ピクシス エポック◎(ダイハツ・ミラ イースのOEM)
- ピクシス ジョイ◎(ダイハツ・キャストのOEM)
- ピクシス メガ◎(ダイハツ・ウェイクのOEM)
- 商用車(軽商用車を含む)
- コースター◎(2020年4月30日までは大阪トヨペットのみの取り扱いで、大阪地区以外の地域はトヨタ店の専売)
- ジャパンタクシー×(トヨタ店と併売)
- ダイナ◎(2020年4月30日まではトヨタ店の専売、トヨエースの後継のため、全店舗で取り扱う)
- タウンエース◎(ダイハツ・グランマックスのOEMでインドネシア製、2020年4月30日まではカローラ店の専売)
- ハイエース☆◇
- ピクシス トラック◎(ダイハツ・ハイゼットトラックのOEM)
- ピクシス バン◎(ダイハツ・ハイゼットカーゴのOEM)
- プロボックスバン◎(2020年4月30日まではカローラ店の専売)
大阪トヨペットのみの取扱
以下の車種は2020年5月の全車種併売化の対象外である。東京地区はトヨタモビリティ東京、神奈川地区はトヨタモビリティ神奈川、富山地区はトヨタモビリティ富山、東京地区・神奈川地区・富山地区・大阪地区以外の地域はトヨタ店の扱いとなる。
- ハイメディック
- トヨタ救急車
旧・大阪トヨペットで取扱っていた車種
これまで旧・大阪トヨペットでは、クラウンなどのトヨタ店の車種を扱っていた(反対に旧・大阪トヨタがトヨペット店の車種を扱っていた)が、2006年8月8日をもって両社の社名を入れ替え(旧・大阪トヨペット→現・大阪トヨタ/旧・大阪トヨタ→現・大阪トヨペット)、他の道府県と同様の取扱車種に変更された。ただし前述のように、現・大阪トヨタと一部取扱車種が入れ違っているものがある。
過去の取扱車種
専売車種
- マークII - 2004年にマークXへ移行したが、そのマークXも2020年1月をもって販売終了。
- コロナ - 2001年にプレミオへ移行したが、そのプレミオも2021年3月をもって販売終了。
- コルサ - 1999年にプラッツになるが、その後、2005年にプラッツはベルタになる。
- オーパ
- アバロン - 後継車のプロナードが旧ビスタ店から発売されたが、プロナードも生産終了となる。なお、ビスタ店がなかった沖縄県ではプロナードも沖縄トヨペットで扱っていた。
- プログレ
- グランドハイエース
- ツーリングハイエース - 沖縄県では、上記2車種に加えて旧ビスタ店の専売車種だったレジアスも並行して取り扱っていた。
- キャミ(2006年に後述するラッシュへ)
- ラッシュ
- コンフォート(タクシー仕様は2017年にジャパンタクシーへ、教習車仕様は2018年に2代目カローラアクシオの同型車種のトヨタ教習車へ)
- トヨエース(先述の通り2020年3月の販売終了し、同年5月よりダイナへ差し替え)
併売車種
- イスト - 発売当初はネッツ店と併売だったが、2005年5月のマイナーチェンジからネッツ店専売に変更。
- プラッツ - 発売当初はネッツ店と併売だったが、のちにトヨペット店専売に変更。2005年11月より、後継車のベルタ〈カローラ店との併売〉へ。
- ソアラ - トヨタ店と併売。2005年にレクサス・SCとしてレクサス店から発売。
- ハイラックスサーフ - 1992年8月よりトヨタ店と併売。初代ハリアー登場時にトヨタ店専売に変更。
- サイノス - 1991年から1994年までカローラ店、1994年から1999年まで旧ビスタ店と併売。
- レジアス - 旧ビスタ店と併売。
- オリジン(全店併売)
- セルシオ - トヨタ店と併売。2006年にレクサス・LSとしてレクサス店から発売。
- カルディナ(トヨタ店と併売)
- イプサム(ネッツ店と併売)
- ブレイド(トヨタ店と併売)
- ベルタ(カローラ店と併売)
- サクシード(トヨタ店と併売、ワゴン終売後もバンのみ継続発売されていたが、同年5月よりプロボックスバンへ差し替え)
- ヴァンガード(カローラ店と併売)
- マークXジオ(東京都内に限りトヨタ店と併売)
- ラクティス(カローラ店と併売)
- コンフォート(東京都内のみ教習車仕様はトヨタ店と併売)
- オーリス(ネッツ店と併売)
- アベンシス(トヨタ店、およびネッツ店と併売)
ディーラー一覧
- 北海道地区
- 旭川トヨペット
- 帯広トヨペット
- 北見トヨペット - 国安木材グループ
- 釧路トヨペット - 釧路貨物グループ
- 札幌トヨペット - 1981年に倒産後、メーカー全額出資で再建。2020年10月トヨタカローラ札幌グループ傘下に。[3]
- 函館トヨペット
- 東北地区
- 青森トヨペット - トヨタ小野グループ
- 岩手トヨペット - T-MIGグループ
- 仙台トヨペット - カメイグループ
- 秋田トヨペット
- 山形トヨペット - カメイグループ
- 福島トヨペット - I&Iグループ
- 関東地区
- 三喜トヨペット - 株式会社三喜
- 宮園オート - 宮園グループ
- ニュートヨオート(旧・ニュートヨペット→ニュートヨ)
- 横浜トヨペット - ウエインズグループ
- 千葉トヨペット - トヨタ勝又グループ
- 埼玉トヨペット - レーシングチーム Green Braveを保有
- 群馬トヨペット
- 栃木トヨペット
- 茨城トヨペット
- かつて存在した販売店
- 東京トヨペット (現トヨタモビリティ東京、2019年4月にトヨタ東京販売ホールディングス、東京トヨタ自動車、トヨタ東京カローラ、ネッツトヨタ東京と合併)
- 中部地区
- 名古屋トヨペット - NTPグループ
- 岐阜トヨペット
- 三重トヨペット
- 山梨トヨペット
- 新潟トヨペット - 新潟トヨタグループ
- 長野トヨペット - トヨタUグループ
- 石川トヨペットカローラ - SHIグループ
- 福井トヨペット
- 静岡トヨペット - 静岡鉄道グループ
- かつて存在した販売店
- 富山トヨペット - (現・トヨタモビリティ富山、品川グループ、2021年1月に富山トヨタ自動車、ネッツトヨタノヴェルとやまと合併。)
- 近畿地区
- 中国・四国地区
- 岡山トヨペット - SUENAGAグループ 傘下にレクサス倉敷店を持つ
- 広島トヨペット
- 山口トヨペット - 卜部グループ
- 島根トヨペット
- 鳥取トヨペット - 神戸トヨペットグループ
- 愛媛トヨペット - 西山グループ
- 香川トヨペット - 香川トヨタグループ
- 徳島トヨペット
- 高知トヨペット - 西山グループ
- 九州・沖縄地区
その他
- 京浜トヨペット - 健康食品会社の「手づくり自然食友の会」創業者野本二士夫がかつて経営していた陸送会社。倒産し現存しておらず、陸送会社のためトヨペット店とは無関係。
スポーツ活動
- 札幌トヨペット硬式野球部(社会人野球) - 札幌トヨペットが母体。1972年~1983年にかけて活動。
- 茨城トヨペット硬式野球部(社会人野球) - 茨城トヨペットが母体。2006年~活動中。
脚注
- ^ 変革を目指す「トヨタ」の新たな施策「クルマをつくる会社」から「モビリティカンパニー」へ(carview! 、2018年11月4日)
- ^ トヨペット、カローラ4月統合 トヨタ・SHIグループ北國新聞 2020年2月19日
- ^ トヨタカローラ札幌グループに仲間入りいたしました。
関連項目
- トヨペット (ブランド)
- トヨタ店
- トヨタカローラ店
- ネッツ店
- トヨタビスタ店
- レクサス
- トヨタモビリティ東京
- 富士スピードウェイ - 2016年4月より100Rコーナーの命名権を取得し「トヨペット100Rコーナー」の名称となる。
- パパンがパンダ - 2013年より岡山トヨペットのCMキャラクターを務めている。
- 山形純菜
- ウィキメディア・コモンズには、トヨペット店に関するカテゴリがあります。