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トランセンド (競走馬)

競走馬

トランセンドTranscend創昇)は日本競走馬。おもな勝ち鞍は2010年2011年ジャパンカップダート、2011年のフェブラリーステークスマイルチャンピオンシップ南部杯ドバイワールドカップ2着。馬名の意味は英語で「超越する」。

トランセンド
Transcend-horse20101107.jpg
2010年みやこS表彰式
欧字表記 Transcend
香港表記 創昇
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2006年3月9日(13歳)
登録日 2008年12月11日
抹消日 2013年1月9日
ワイルドラッシュ
シネマスコープ
母の父 トニービン
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産 ノースヒルズマネジメント
馬主 前田幸治
調教師 安田隆行栗東
競走成績
生涯成績 24戦10勝
中央競馬)18戦10勝
地方競馬)4戦0勝
(UAE) 2戦0勝
獲得賞金 6億3352万0000+
200万USドル
(中央競馬)5億7552万0000円
(地方競馬)5800万円
(UAE) 200万USドル)
 
勝ち鞍
GI ジャパンカップダート 2010・2011年
GI フェブラリーS 2011年
GI マイルCS南部杯 2011年
GIII みやこステークス 2010年
重賞 レパードステークス 2009年
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戦績編集

2009年編集

デビュー戦は2月14日の芝1800メートルの新馬戦で、デビュー前から調教で古馬並みの時計をだし、注目を集めていたこともあり、1番人気に推されていたが2着に敗れた。2戦目も芝で登録していたが、フレグモーネのため出走を取り消した。3戦目のダートの未勝利戦で初勝利をあげると、不良馬場で行われた500万下戦では道中先頭を進み、上がり3ハロンも最速となる37.9秒で後続に7馬身差をつけ勝利した。ここで陣営は東京優駿に出走することを考え、ふたたび芝の京都新聞杯に出走した。芝で行われる競走は新馬戦で2着に入っていたが、ここまでの勝ち鞍は全てダートであり、5番人気であった。レースでは普段どおり先行するものの直線でついていけず、勝ったベストメンバーから離された9着に敗れた。7月26日の1000万下クラスの麒麟山特別では古馬初対戦となったが、後続に8馬身差をつけレコードタイムで勝利した。

2009年から新設された重賞競走の(格付けなし)のレパードステークスでは、内田博幸イギリスで騎乗停止となっていたため、松岡正海に乗り替わりとなった。スーニシルクメビウスなどダートで実績のある馬が出走していたが、1番人気に支持された。レースでは2番手追走から直線で抜け出しスーニに3馬身差をつけて勝利した。早い時計が出にくい良馬場だったが、勝ち時計は前走と同じタイム(レコードタイ)だった。同じ舞台で行われるエルムステークスでも1番人気に推されたが、伸びきれず4着に敗れた。続く武蔵野ステークスでは初めて後方に控え、直線でじりじりと伸びてきたが6着に敗れた。安田師は「芝とダートの切れ目を気にした」とコメント。レース後はジャパンカップダートには進まず、休養に入った。

2010年編集

 
第11回ジャパンカップダート

復帰初戦のアルデバランステークスでは久々に安藤勝己が騎乗、4連勝中のフサイチセブンに次ぐ2番人気に支持され、直線でフサイチセブンを捉えて勝利した。レースはハイペースで進んだこともあり、1983年リュウボーイがマークした1:56.6を1.2秒更新するレコードタイムでの決着となった。その後、4月25日アンタレスステークスに1番人気で出走。先行集団でレースを進めたが、直線で伸びを欠いてしまい8着に敗れた。続く5月23日東海ステークスでも1番人気で出走、逃げて他馬を引っ張る展開となったが、ゴール手前で中団から追い込んできたシルクメビウスにかわされ2着に敗れた。

秋は9月23日日本テレビ盃から始動。レースでは直線でフリオーソにかわされるも2着と逃げ粘った。11月7日の第1回みやこステークスではスタートからハナを切り、脚色は衰えることなくそのまま1着となり、前年のレパードステークス以来の重賞勝利を挙げた。

その後に挑んだ12月5日のジャパンカップダートでは、エスポワールシチースマートファルコンが回避し不在の中、1番人気に支持される。レースがスタートするとハナに立ち、第4コーナーを回ってバーディバーディに迫られたがそこから突き放し、グロリアスノアの追い込みをクビ差抑えて初のGI競走優勝を果たした。

2011年編集

 
JCダート連覇(2011年)

初戦は2月20日フェブラリーステークス。前走と同じく、エスポワールシチー、スマートファルコンが不在の中、再び1番人気に支持される。スタートから逃げると直線では後続を突き放す展開となり、追い込んできたフリオーソ以下を退け逃げきってGI2勝目をあげた。この勝利により、ゴドルフィンマイルへの出走を取りやめ、ブエナビスタヴィクトワールピサとともに、ドバイワールドカップに出走することとなった。そのドバイワールドカップではスタートから先頭に立ち、最後の直線では同じく日本馬のヴィクトワールピサとの叩き合いに敗れ2着と惜敗した。

秋は日本テレビ盃からの予定だったが、出走を回避した。東日本大震災の影響により東京競馬場で施行された第24回マイルチャンピオンシップ南部杯では道中2番手から脚を伸ばし、直線でダノンカモンとの追い比べを制してGI3勝目をあげた。11月3日JBCクラシックは2番手を追走し、直線で逃げるスマートファルコンとの差を詰めてくるも2着に惜敗した。12月4日のジャパンカップダートは大外枠から先手を奪うと、直線でも脚色は衰えず逃げ切り勝ちしジャパンカップダート史上初の連覇を達成した。

2012年編集

2月19日フェブラリーステークスに1番人気で出走。スタート直後の芝部分でスピードに乗り切れなかったものの向正面でポジションを上げ3コーナーで4番手まで進出したが直線で失速して7着と惜敗した。2011年に引き続きドバイワールドカップに出走。3月15日、ドバイに到着した。3月31日のドバイワールドカップではスタートからハナを奪って逃げるも3コーナーで失速し13着と殿負けに終わった。約7ヵ月休み明け後の11月5日に行われたJBCクラシックでは、1番人気に推されたが勝ち馬ワンダーアキュートと1.6秒差の3着となった。12月2日のジャパンカップダートではハナを奪おうとしたが奪えず、道中は3番手あたりを追走するが、3コーナーで失速し、そのまま持ち直すことなく16着と殿負けに終わった。12月29日東京大賞典も7着とこの年は未勝利に終わっている。

2013年編集

1勝も出来ぬままに終わった前年を受けて陣営が進退を協議し、1月3日に現役を引退して種牡馬へ転身させることを決断した。今後はアロースタッド北海道日高郡新ひだか町)に移り、当地にて第二の馬生を送ることとなっている[1]1月6日に日本中央競馬会より1月9日付で競走馬登録が抹消される旨の発表がなされた[2]

エピソード編集

2009年のレパードステークスおよび2010年のみやこステークスはいずれも新設重賞として開催されたものであり、新設重賞2勝という珍しい記録を達成することとなった。また2011年に中央で実施された3つのダートG1すべてに勝利したがこれも震災によるイレギュラーなケースで、珍記録のチャンスを二度経験しどちらも達成する離れ業をやってのけたことになる。

主な記録編集

JRA主催のダートG1/Jpn1勝利数:4勝(1位) ※2位はカネヒキリの3勝 (その他の馬は全て3勝未満)

JRA主催のダート競走獲得賞金額:5億7272万0000円(1位) ※2位はエスポワールシチーの5億2,204万円 (その他の馬は全て5億円未満)

競走成績編集

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2009年2月14日 京都 3歳新馬 芝1800m(重) 16 6 11 03.9(1人) 2着 R1:51.1 (36.0) -0.1 川田将雅 56kg アドマイヤアゲイン
3月1日 阪神 3歳未勝利 芝1600m(良) 14 1 1 - - 出走取消 - 安藤勝己 56kg トライアンフマーチ
4月11日 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(良) 12 1 1 02.9(2人) 1着 R1:53.7 (37.9) -0.3 安藤勝己 56kg (レッドサーパス)
4月25日 京都 3歳500万下 ダ1800m(不) 14 2 2 01.9(1人) 1着 R1:49.7 (36.2) -1.2 安藤勝己 56kg (スマートパルス)
5月9日 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 16 6 12 10.9(5人) 9着 R2:14.4 (36.0) -1.4 安藤勝己 56kg ベストメンバー
7月26日 新潟 麒麟山特別 ダ1800m(稍) 15 6 11 02.0(1人) 1着 R1:49.5 (37.2) -1.3 内田博幸 54kg (クリストフォルス)
8月23日 新潟 レパードS 重賞 ダ1800m(良) 14 6 10 01.7(1人) 1着 R1:49.5 (37.2) -0.5 松岡正海 56kg スーニ
9月21日 新潟 エルムS GIII ダ1800m(良) 14 8 15 01.6(1人) 4着 R1:51.4 (36.3) -0.3 内田博幸 53kg マチカネニホンバレ
11月7日 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 8 15 04.1(3人) 6着 R1:35.9 (36.5) -0.4 松岡正海 55kg ワンダーアキュート
2010年2月13日 京都 アルデバランS OP ダ1900m(重) 16 4 8 03.5(2人) 1着 R1:55.4 (36.6) -0.2 安藤勝己 56kg (フサイチセブン)
4月25日 京都 アンタレスS GIII ダ1800m(良) 15 7 12 01.6(1人) 8着 R1:50.5 (37.5) -0.8 安藤勝己 56kg ダイシンオレンジ
5月23日 京都 東海S GII ダ1900m(不) 15 3 6 03.3(1人) 2着 R1:55.4 (36.0) -0.0 藤田伸二 57kg シルクメビウス
9月23日 船橋 日本テレビ盃 JpnII ダ1800m(稍) 14 5 7 03.0(2人) 2着 R1:49.3 (36.8) -0.5 藤田伸二 56kg フリオーソ
11月7日 京都 みやこS GIII ダ1800m(良) 16 1 2 03.1(2人) 1着 R1:49.8 (36.8) -0.2 藤田伸二 56kg キングスエンブレム
12月5日 阪神 ジャパンCダート GI ダ1800m(稍) 16 2 3 03.5(1人) 1着 R1:48.9 (36.6) -0.0 藤田伸二 57kg (グロリアスノア)
2011年2月20日 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 6 12 03.5(1人) 1着 R1:36.4 (36.3) -0.2 藤田伸二 57kg (フリオーソ)
3月26日 メイダン ドバイWC G1 AW2000m(良) 14 - 9 - 2着 計測不能 1/2馬身 藤田伸二 57kg Victoire Pisa
10月10日 東京 マイルCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 15 6 11 01.6(1人) 1着 R1:34.8 (36.8) -0.0 藤田伸二 57kg (ダノンカモン)
11月3日 大井 JBCクラシック JpnI ダ2000m(良) 12 7 9 02.4(2人) 2着 R2:02.3 (37.3) -0.1 藤田伸二 57kg スマートファルコン
12月4日 阪神 ジャパンCダート GI ダ1800m(良) 16 8 16 02.0(1人) 1着 R1:50.6 (37.4) -0.3 藤田伸二 57kg ワンダーアキュート
2012年2月19日 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 8 15 01.5(1人) 7着 R1:36.6 (37.6) -1.2 藤田伸二 57kg テスタマッタ
3月31日 メイダン ドバイWC G1 AW2000m(良) 14 - -  - (9人) 13着 計測不能 - 藤田伸二 57kg Monterosso
11月5日 川崎 JBCクラシック JpnI ダ2100m(良) 13 8 13 02.6(1人) 3着 R2:14.1 (40.5) -1.6 藤田伸二 57kg ワンダーアキュート
12月2日 阪神 ジャパンCダート GI ダ1800m(良) 16 4 7 09.0(5人) 16着 R1:51.8 (39.0) -3.0 藤田伸二 57kg ニホンピロアワーズ
12月29日 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(重) 12 7 9 21.7(6人) 7着 R2:08.2 (40.5) -2.3 藤田伸二 57kg ローマンレジェンド
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。


血統表編集

トランセンド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ニアークティック系
[§ 2]

*ワイルドラッシュ
Wild Rush
1994 鹿毛
父の父
Wild Again
1980 黒鹿毛
Icecapade Nearctic
Shenanigans
Bushel-n-Peck Khaled
Dama
父の母
Rose Park
1986 鹿毛
Plugged Nickle Key to the Mint
Toll Booth
Hardship Drone
Hard and Fast

シネマスコープ
1993 栗毛
*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
*カンパラ
Kampala
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
母の母
ブルーハワイ
1989 鹿毛
*スリルショー
Thrill Show
Northern Baby
Splendid Girl
*サニースワップス
Sunny Swaps
Hawaii
*アイアンエイジ Iron Age
母系(F-No.) アメリカンナンバー(FN:A4) [§ 3]
5代内の近親交配 Khaled 4×5=9.38%、Hyperion 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ トランセンド 5代血統表2017年9月7日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com トランセンド 5代血統表2017年9月7日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ トランセンド 5代血統表2017年9月7日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com トランセンド 5代血統表2017年9月7日閲覧。


脚注編集

  1. ^ JCダート連覇 トランセンドが引退、種牡馬入り スポーツニッポン 2013年1月3日閲覧
  2. ^ トランセンドの登録抹消 産経新聞 2012年1月6日閲覧

外部リンク編集