トリヘプタノイン

トリヘプタノイン(Triheptanoin)は、3分子の7炭素脂肪酸から構成されるトリアシルグリセロールである。炭素原子が奇数個の脂肪酸であり、クエン酸回路の補充物質として働く。また、ピルビン酸カルボキシラーゼ欠損症やカルニチン O-パルミチン酸トランスフェラーゼII欠損症等の遺伝性代謝異常を治療するのに用いられる。さらに、てんかんケトン食療法の効果を高めることも知られている。

トリヘプタノイン
識別情報
CAS登録番号 620-67-7 チェック
PubChem 69286
KEGG D11465
特性
化学式 C24H44O6
モル質量 428.60 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

トリヘプタノインは奇数個の炭素原子からなる脂肪酸で構成されているため、偶数個炭素原子の脂肪酸が4炭素原子のケトン体に代謝されるのとは逆に、代謝されて5炭素原子のケトン体を生成する。トリヘプタノインから作られる5炭素ケトン体は、3-オキソペンタン酸3-ヒドロキシペンタン酸である。これらのケトン体は、血液脳関門を容易に通過し、脳に到達する。

出典編集

  • de Almeida Rabello Oliveira M, da Rocha Ataíde T, de Oliveira SL, et al. (March 2008). “Effects of short-term and long-term treatment with medium- and long-chain triglycerides ketogenic diet on cortical spreading depression in young rats”. Neurosci. Lett. 434 (1): 66–70. doi:10.1016/j.neulet.2008.01.032. PMID 18281154. 
  • Mochel F, DeLonlay P, Touati G, et al. (April 2005). “Pyruvate carboxylase deficiency: clinical and biochemical response to anaplerotic diet therapy”. Mol. Genet. Metab. 84 (4): 305–12. doi:10.1016/j.ymgme.2004.09.007. PMID 15781190.