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トン・ワイ董瑋、スティーブン・トン・ワイ、スティーブン・トン、Stephen Tung Wai、Tung Wei、1954年2月2日 - )は、香港出身の俳優映画監督武術指導アクション監督。本名、董雲瑋[1]

トン・ワイ
董 瑋
別名義 スティーブン・トン・ワイ
スティーブン・トン
スティーヴン・トン
生年月日 (1954-02-02) 1954年2月2日(65歳)
出生地 中華人民共和国の旗 中国上海
国籍 香港の旗 中国 · 香港
活動期間 1965年 -
活動内容 俳優監督武術指導アクション監督
主な作品

男たちの挽歌
いますぐ抱きしめたい
孔雀王
ブレード/刀
上海グランド
ダウンタウン・シャドー
パープルストーム 紫雨風暴
アクシデンタル・スパイ
ヒロイック・デュオ 英雄捜査線
セブンソード
墨攻
ビースト・ストーカー/証人
孫文の義士団

レイン・オブ・アサシン
トン・ワイ
董 瑋
各種表記
繁体字 董瑋
簡体字 董玮
拼音 dung② wai④(粤拼
dŏng wĕi (拼音)
英語名 Stephen Tung Wai
Stephen Tung
Tung Wei
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目次

人物・経歴編集

中国上海に生まれる。4歳の時に香港に移住[1]京劇女優、映画女優として著名な粉菊花中国語版の主宰する京劇学校「春秋戯劇学校」[2] に8歳で入門。そこで北派の武術と京劇を学ぶ。同門にはラム・チェンイン(林正英)やチョン・ファ(鐘發)ジョン・ローンマン・ホイ(孟海)シャオ・ホウ(小侯)ロー・ガーイン(羅家英)オースティン・ワイ(恵天賜)らがいた[3]

すでに入門時から子役として映画に出演。16歳でスタントマンとして活動を始めた。1973年公開ブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』において「Don’t think. FEEL!(考えるな、感じろ)」と頭をはたかれていたのは少年トン・ワイである[3]。その後もキン・フー(胡金銓)監督の『忠烈図』など多くの映画に出演。

1970年代末からは俳優の他に武術指導としても活動、台湾に渡ってディン・ジョン(丁重)監督作での主演をつとめる。一方、ジョー・チョン(張同祖)の初監督作品を手伝ったことをきっかけに、サモ・ハン・キンポーと共演した『プロジェクトD』(燃えよデブゴン9)をはじめとするジョー・チョン監督作品に多く出演するようになり、その後も長きにわたり監督と武術指導として組むことに繋がった[4]

79年には香港に戻り、香港のテレビ局TVBと契約。テレビドラマを中心に活動するとともに映画『霊幻百鬼 人嚇鬼』に出演するなどした。1986年にはジョン・ウー監督の『男たちの挽歌』に武術指導として参加。この頃より徐々に軸足を武術指導へと移すことになってゆく。 その後も、『チャイニーズ・ウォリアーズ』『マカオ極道ブルース』、ウォン・カーウァイ監督の『いますぐ抱きしめたい』などの武術指導を担当。

1989年には『新霊幻道士 風水捜査篇』で監督デビューを果たし、90年代に入ると『欲望の翼』『キリング・アンド・ロマンス 狂気の愛』(殺人者の童話)、ツイ・ハーク監督の『ブレード/刀』、レスリー・チャンアンディ・ラウ共演の『上海グランド』といったヒット作に携わり、1997年のテディ・チャン監督『ダウンタウン・シャドー』でアクション監督として第17回香港電影金像奨最優秀動作設計を初受賞した。

組む監督にもよるが、トン・ワイ自身は常にアクションに意味を持たせたいと考えており「人を殴る場面なら、殴る行為の中にその事情を盛り込む。何故彼は人を殴らねばならないか、その心情を強調するんだ」と語っている[4]。 彼の推薦により「香港動作特技演員公會(香港スタントマン協会)」唯一の日本人会員となった[5] 日本のアクション監督谷垣健治によると、トン・ワイは京劇出身者には珍しく宙返りが嫌いで、格好いいだろうとクルクル回ったりすると「何故そこで回るのか、意味なく回らないで」とNGを出すことが多々あったといい[6]ワイヤーアクションにおいても、初動の吊られ感を軽減するためワイヤーと引き手との間にゴムを挟む工夫を取り入れた。ゴムによって遊びができ引くのが先であっても演者が主体的に動け自然な動きに見えるという。以来これは現在のワイヤーワークの基本仕様となった[6]

1999年公開の『パープルストーム 紫雨風暴』では2度目の金像奨と金馬奨にて動作設計賞をダブル受賞。その後も『アクシデンタル・スパイ』『ヘブン・アンド・アース 天地英雄』『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』『セブンソード』『墨攻』『ビースト・ストーカー/証人』『孫文の義士団』『レイン・オブ・アサシン』など数々の大作を手掛け、2017年には自身6度目にあたる金像奨の最優秀動作設計をダンテ・ラム監督の『オペレーション・メコン』で単独受賞し、今や中華圏を代表するアクション監督の1人である。

主な作品編集

監督作品編集

  • 1989年

 新霊幻道士 風水捜査篇

  • 1990年

 錯體追擊組合/獵狐

  • 1998年

 ヒットマン[7]

  • 2001年

 地上最強 EXTREME CHALLENGE

武術指導、アクション監督担当作品編集

  • 1977年

 紅衣冷血金面人

  • 1978年

 十八羅漢拳

  • 1979年

 鐵首無情追魂令
 神腿

  • 1980年

 搏紮

  • 1986年

 雙龍吐珠
 男たちの挽歌 英雄本色

  • 1987年

 チャイニーズ・ウォリアーズ 中華戰士
 霊幻道士3 キョンシーの七不思議  靈幻先生
 マカオ極道ブルース  江湖龍虎門

  • 1988年

 いますぐ抱きしめたい  旺角卡門

  • 1989年

 ワニハンター 專釣大鱷
 霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ! 一眉道人

  • 1990年

 欲望の翼  阿飛正傳
 アンディ・ラウ/武闘派列伝  再戰江湖

  • 1991年

 蒼き獣たち 五虎將之決裂
 暗黒英雄伝 衝擊天子門生

  • 1992年

 神槍手與咖喱雞
 ツイン・ドラゴン 雙龍會

  • 1993年

 アンディ・ラウの スター伝説  天長地久

  • 1994年

 キリング・アンド・ロマンス 狂気の愛 殺手的童話

  • 1995年

 ブレード/刀 

  • 1996年

 ビビアン・スーの ロマンシング・ドラゴン 龍在少林
 上海グランド  新上海灘

  • 1997年

 kitchen キッチン 我愛廚房
 ダウンタウン・シャドー  神偷諜影

  • 1998年

 ヒットマン 殺手之王
 ヴァーチャル・シャドー 幻影特攻 幻影特攻
 玻璃の城 玻璃之城

  • 1999年

 パープルストーム 紫雨風暴 紫雨風暴

  • 2001年

 アクシデンタル・スパイ 特務迷城

  • 2002年

 プリンセスD 想飛

  • 2003年

 ヘブン・アンド・アース 天地英雄 天地英雄
 風雲!格闘王 安娜與武林
 ヒロイック・デュオ 英雄捜査線 雙雄

  • 2004年

 ベルベット・レイン 江湖
 2046 2046

  • 2005年

 セブンソード 七劍
 ウィンター・ソング 如果愛
 PROMISE 無極

  • 2006年

 墨攻 墨攻
 我要成名
 シルク 詭絲

  • 2007年

 詠春 The Legend of WING CHUN 詠春(TVドラマ)

  • 2008年

 花花型警
 画皮 あやかしの恋 畫皮
 ビースト・ストーカー/証人 証人

  • 2009年

 ムーラン 花木蘭
 孫文の義士団 十月圍城
 白銀帝國

  • 2010年  

 功夫詠春
 レイン・オブ・アサシン 劍雨

  • 2012年

 妖魔伝 -レザレクション- 畫皮II
 大魔術師"X"のダブル・トリック 大魔術師

  • 2013年

 楊家将 ~烈士七兄弟の伝説~ 忠烈楊家將

  • 2014年

 カンフー・ジャングル 一個人的武林
 白髮魔女傳之明月天國3D

  • 2015年

 三城記 三城記

  • 2016年

 喜樂長安
 オペレーション・メコン湄公河行動

  • 2017年

明月幾時有
九龍不敗

出演作品編集

  • 1977年

 紅衣冷血金面人
 人虎戀
 血玉
 快刀亂麻斬

  • 1978年

 戚繼光
 十八羅漢拳

  • 1979年

 鐵首無情追魂令
 清洪幫
 神腿
 十大弟子
 プロジェクトD 醒目仔蠱惑招

  • 1980年

 搏紮

  • 1981年

 皇帝與太監

  • 1984年

 霊幻百鬼 人嚇鬼 人嚇鬼

  • 1985年

 水兒武士

  • 1992年

 ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌 辣手神探
 神槍手與咖喱雞

  • 1997年

 女ともだち 自梳

  • 1999年

 わすれな草 半支煙

  • 2001年

 地上最強 EXTREME CHALLENGE

  • 2006年

 我要成名

  • 2009年

 スナイパー: 神鎗手

主な受賞編集

出典編集

  1. ^ a b 香港電影導演大全 董雲瑋”. hkfilmart.com. 2015年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月25日閲覧。
  2. ^ 宮粉紅與粉菊花”. 澳門日報. 2015年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月18日閲覧。
  3. ^ a b 八大功夫之粉家班——桃李香江『下』”. yule.sohu.com. 2015年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月8日閲覧。
  4. ^ a b 浦川とめ、1999年、「キネマ旬報ムック 香港アクション風雲録」、『董瑋 トン・ワイ』(ISBN 4873765196)、キネマ旬報 p. 58‐77
  5. ^ 谷垣健治 (1998). 燃えよ!!スタントマン. 小学館. pp. 29-32. ISBN 9784093851039. 
  6. ^ a b 「HERO ヒーロー写真集」、『「HERO」アクション解析/谷垣健治』(2003年)、ソニー・マガジンズ pp. 103-106
  7. ^ 日本で発売されたジェット・リー主演のこの映画ソフトの表記では監督の名を「チュン・ウェイ」としているが、本作の監督はトン・ワイである[1]

関連項目編集

外部リンク編集