ドゥエイン・ラドウィック

ドゥエイン・ラドウィックDuane Ludwig1978年8月4日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州デンバー出身の元男性キックボクサームエタイ選手総合格闘家。ラドウィック・マーシャルアーツ/バン・ムエタイ主宰。元ISKAムエタイ世界ライトミドル級王者。元TKO世界ライト級王者。

ドゥエイン・ラドウィック
Duane Ludwig 2011.jpg
本名ドゥエイン・ポール・ラドウィッグ
(Duane Paul Ludwig)
生年月日 (1978-08-04) 1978年8月4日(44歳)
出身地アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
コロラド州デンバー
通称バン (Bang)
コロラドの速射砲
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長178 cm (5 ft 10 in)
体重72 kg (159 lb)
階級ライト級ウェルター級
リーチ180 cm (71 in)
スタイルキックボクシングムエタイ
チーム3-Dマーシャルアーツ
→ハイ・アルティチュード
→グラッジ・トレーニング・センター
→ラドウィック・マーシャルアーツ
チーム・アルファメール
師匠バス・ルッテン
ランクブラジリアン柔術 (紫帯)
総合格闘技記録
試合数35
勝利21
ノックアウト10
タップアウト6
判定5
敗戦14
ノックアウト7
タップアウト6
判定1
キックボクシング記録
試合数22
勝利14
ノックアウト5
敗戦7
ノックアウト2
引き分け1
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG

K-1などの打撃系格闘技と、総合格闘技のどちらもこなすオールマイティーな選手。

来歴編集

15歳でムエタイを始め、キックボクシングでは48戦43勝(9KO)の戦績を持つ。

2002年5月11日、K-1 WORLD MAX 2002 〜世界一決定戦〜の1回戦で魔裟斗と対戦し、0-3の判定負け。

2003年1月25日、UCC世界ライト級王座決定戦でジェンス・パルヴァーと対戦し、右ストレートでKO勝ちを収め王座獲得に成功した[1]

2003年4月25日、UFC初出場となったUFC 42須藤元気と対戦し、3-0の判定勝ち。

2003年7月5日、K-1 WORLD MAX 2003 〜世界一決定トーナメント〜に出場。1回戦で武田幸三に2R左フックでKO勝ちするも、準決勝でアルバート・クラウスに3R左フックでKO負け。

2004年4月7日、K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜の1回戦でジョン・ウェイン・パーと対戦し、0-3の判定負け。

2004年5月22日、K-1 ROMANEXBJ・ペンと対戦し、肩固めで一本負け。

2005年7月20日、K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜のスーパーファイトでラモン・デッカーと対戦。1Rに1度ずつダウンを奪われ、0-3の判定負け。

2006年1月16日、Ultimate Fight Night 3ジョナサン・グレと対戦し、1R11秒でTKO勝ち。しかし、「11秒という時間はタイムキーパーの計測ミスであり、実際に試合が終了したのはレフェリーが割って入った6秒の時点、本来はラドウィックが(当時の)UFC史上最短KO記録の持ち主である」という見解がファンの間で広がり、記録の修正を求めるオンライン署名運動が行われた。そして2011年のクリスマスイブにUFC代表のダナ・ホワイトがラドウィックに電話で、UFCがラドウィックを最短KO記録の持ち主と認定したことを伝えた。しかしネバダ州アスレチック・コミッションは公式記録を変更することを拒否した。

2006年10月7日、Strikeforce: Tank vs. Buentelloでジョシュ・トムソンと対戦し、フロントチョークで一本負け。

2008年3月5日、戦極旗揚げ戦戦極 〜第一陣〜五味隆典と対戦。1Rに左フックでダウンを奪われ、顔面からの出血によるドクターストップでTKO負け[2]

UFC復帰編集

2010年1月2日、4年ぶりのUFC参戦となったUFC 108ジム・ミラーと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負け[3]。3月21日のUFC on Versus: Vera vs. Jonesではダレン・エルキンスと対戦したが、1ラウンド開始間もなく左足首を大きく捻って骨折したため、TKO負けとなった[4]

2010年10月、自身の総合格闘技ジム「ラドウィック・マーシャルアーツ」を開設した。

2011年8月14日、UFC Live: Hardy vs. Lytleアミール・サダローと対戦し、判定勝ちを収めた。

2012年9月29日、UFC on Fuel TV 5でチェ・ミルズと対戦し、テイクダウンをディフェンスしようとした際に膝の靭帯を断裂しTKO負け。試合後に現役引退を表明した。

2012年12月、チーム・アルファメールのヘッドコーチに就任。チーム・アルファメールがWorld MMA Awardsで2013年と2014年に2年連続でジム・オブ・ザ・イヤーに選ばれた最盛期を支え、また自身も2013年と2014年に2年連続でコーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

2014年5月、UFC 173の大会後にチーム・アルファメールを離れ、自身のジム「バン・ムエタイ」での指導に専念した。

戦績編集

総合格闘技編集

総合格闘技 戦績
35 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
21 10 6 5 0 0 0
14 7 6 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× チェ・ミルズ 1R 2:28 TKO(左膝の負傷) UFC on Fuel TV 5: Struve vs. Miocic 2012年9月29日
× ダン・ハーディー 1R 3:51 KO(グラウンドの肘打ち) UFC 146: dos Santos vs. Mir 2012年5月26日
× ジョシュ・ニアー 1R 3:04 ギロチンチョーク UFC on FX 1: Guillard vs. Miller 2012年1月20日
アミール・サダロー 5分3R終了 判定3-0 UFC Live: Hardy vs. Lytle 2011年8月14日
ニック・オシピチェック 5分3R終了 判定2-1 UFC 122: Marquardt vs. Okami 2010年11月13日
× ダレン・エルキンス 1R 0:44 TKO(左足首の負傷) UFC on Versus: Vera vs. Jones 2010年3月21日
× ジム・ミラー 1R 2:31 腕ひしぎ十字固め UFC 108: Evans vs. Silva 2010年1月2日
ライアン・ロバーツ 1R 2:05 ギブアップ(パンチ連打) Ring of Fire 36: Demolition 2009年12月4日
× ライル・ビアボーム 1R 4:27 ブルドッグチョーク Strikeforce Challengers 2 2009年6月19日
イーブス・エドワーズ 5分3R終了 判定3-0 Strikeforce: Destruction 2008年11月21日
サム・モーガン 1R 2:01 TKO(膝蹴り→パウンド) Strikeforce: Payback 2008年10月3日
× 五味隆典 1R 2:28 TKO(ドクターストップ) 戦極 〜第一陣〜 2008年3月5日
マリオ・ステイペル 1R 1:50 KO(パンチ) Ring of Fire 30: Domination 2007年9月15日
× ポール・デイリー 2R 0:42 TKO(パウンド) Strikeforce: Shamrock vs. Baroni 2007年6月22日
熊澤伸哉 2R 4:32 肩固め Ring of Fire 28: Evolution 2007年2月16日
トニー・フリックランド 2R 3:37 TKO(膝蹴り) Strikeforce: Triple Threat 2006年12月8日
× ジョシュ・トムソン 2R 4:36 フロントチョーク Strikeforce: Tank vs. Buentello 2006年10月7日
× タイソン・グリフィン 1R 3:57 TKO(パウンド) Strikeforce: Revenge 2006年6月9日
ジェイソン・パラチオス 1R 4:56 腕ひしぎ十字固め International Freestyle Fighting 1 2006年5月6日
原田敏克 1R 1:44 KO(パンチ連打) Ring of Fire 21: Full Blast 2006年2月11日
ジョナサン・グレ 1R 0:11 TKO(右ストレート) Ultimate Fight Night 3 2006年1月16日
× サム・モーガン 1R 0:52 KO(パンチ連打) Ring of Fire 16: No Limit 2005年4月9日
× BJ・ペン 1R 1:45 肩固め ROMANEX 格闘技世界一決定戦 2004年5月22日
須藤元気 5分3R終了 判定3-0 UFC 42: Sudden Impact 2003年4月25日
ジェンス・パルヴァー 1R 1:13 KO(右ストレート) UCC 12: Adrenaline
【UCC世界ライト級王座決定戦】
2003年1月25日
トーマス・デニー 1R 4:18 ギブアップ(膝蹴り) Shogun 1 2001年12月15日
レッセン・メッサー 1R TKO(パンチ連打) Gladiator Challenge 5: Rumble in the Rockies 2001年8月19日
チャールズ・"クレイジー・ホース"・ベネット 2R 2:38 ギブアップ(疲労) KOTC 10: Critical Mass 2001年8月4日
シーザー・モレノ 1R 3:58 KO(パンチ連打) Gladiator Challenge 4: Collision at Colusa 2000年6月24日
× エリック・ペイン 1R 0:35 チョークスリーパー Ring of Fire 2: Trial By Fire
【ROFライト級タイトルマッチ】
2001年2月10日
× ケリー・デュランティ 5分3R終了 判定0-3 KOTC 6: Road Warriors 2000年11月29日
シャド・スミス 1R 3:08 TKO(タオル投入) KOTC 4: Gladiators 2000年6月24日
ジェイソン・マックスウェル 5分2R終了 判定0-3 KOTC 3: Knockout Nightmare 2000年4月15日
アール・リトルページ 1R ギブアップ(パンチ連打) Aspen Slammer 2000年2月25日
デビッド・イバラ 1R 4:15 KO(ハイキック) KOTC 2: Desert Storm 2000年2月5日

キックボクシング編集

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
フェルナンド・カレロス 3R終了 判定0-0 K-1 WORLD GP 2006 in LAS VEGAS II 2006年8月12日
× レミー・ボンネル 3R終了 判定0-3 K-1 WORLD GP 2005 in LAS VEGAS II 2005年8月13日
× ラモン・デッカー 3R終了 判定0-3 K-1 WORLD MAX 2005 〜世界一決定トーナメント決勝戦〜
【スーパーファイト】
2005年7月20日
× フジ・チャルムサック 1R 1:15 KO(膝蹴り) 新日本キックボクシング協会「TITANS 1st」 2004年11月6日
ウィリアム・ディンダー 3R+延長R終了 判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004 〜世界王者対抗戦〜 2004年10月13日
セルカン・イルマッツ 3R終了 判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント〜
【リザーブファイト】
2004年7月7日
× ジョン・ウェイン・パー 3R終了 判定0-3 K-1 WORLD MAX 2004 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜
【1回戦】
2004年4月7日
マライペット・サシプラパー 5R終了 判定3-0 Ring of Fire 11: Bring it On
【ISKAムエタイ世界ライトミドル級王者決定戦】
2004年1月10日
松本哉朗 2R 2:12 TKO(タオル投入) K-1 WORLD MAX 2003 〜世界王者対抗戦〜 2003年11月18日
× アルバート・クラウス 3R 1:33 KO(左フック) K-1 WORLD MAX 2003 〜世界一決定トーナメント〜
【準決勝】
2003年7月5日
武田幸三 2R 0:46 KO(左フック) K-1 WORLD MAX 2003 〜世界一決定トーナメント〜
【1回戦】
2003年7月5日
× 魔裟斗 3R終了 判定0-3 K-1 WORLD MAX 2002 〜世界一決定戦〜
【1回戦】
2002年5月11日
オーレ・ローセン 延長R終了 判定 K-1 WORLD MAX U.S.A. 2002
【決勝】
2002年3月15日
メルビン・マーリー 2R TKO K-1 WORLD MAX U.S.A. 2002
【1回戦】
2002年3月15日
× アレックス・ゴング 判定 K-1 WORLD GP 2001 世界地区予選U.S.A.大会 2001年5月5日

獲得タイトル編集

表彰編集

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集