ドタキャン・パパ(原題:Carpool)は、1996年のアメリカのコメディ映画。監督はアーサー・ヒラー、出演はトム・アーノルドデヴィッド・ペイマーほか。アメリカでの公開時には『スーパー・ダック』が同時上映された。

ドタキャン・パパ
Carpool
監督 アーサー・ヒラー
脚本 ドン・ライマー
製作 アーノン・ミルチャン
マイケル・G・ネイサンソン
出演者 トム・アーノルド
デヴィッド・ペイマー
リー・パールマン
レイチェル・リー・クック
ロッド・スタイガー
音楽 ジョン・デブニー
撮影 デヴィッド・M・ウォルシュ
編集 M・ジェームス・ラングロイス
ウィリアム・H・レイノルズ
製作会社 リージェンシー・エンタープライズ
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1996年8月23日
日本の旗 1997年3月29日[1]
上映時間 89分[2]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $1700万[3]
興行収入 世界の旗 $3,325,651[4]
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あらすじ 編集

仕事最優先の男、ダニエル・ミラーは、体調不良の妻ダイアンから2人の息子と近所の子供たちを学校まで送っていくよう頼まれ、渋々引き受ける。

一方、落ち目のサーカス経営者フランクリン・ラズロは資金難から銀行強盗を計画する。

飲食店に立ち寄ったダニエル一行。そこにはフランクリンもいたが、ニールとジェリーの強盗が突然現れ店内は騒然となる。フランクリンは成り行きで二人の現金を奪って、ダニエルと子供たちを人質にして車で逃走する羽目になる。ダニエルは狼狽えるが、子供たちはフランクリンと意気投合してしまう。

トイレを借りるためにヘアサロンに立ち寄ったり、変装して警察を避けたり、更には駐車監視員の婦人警官マーサに執拗に追いかけられてショッピングモール内でカーチェイスを繰り広げたりと、一行は不運な出来事の連続で結束を固めていく。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替

プロダクション 編集

この映画は、当時映画芸術科学アカデミー会長でもあったアーサー・ヒラーが監督した。脚本はドン・ライマー英語版によって書かれた[5]

公開 編集

興行収入 編集

この映画は、1996年8月23日に全国の1,487の会場で劇場公開され、最初の週末に1,628,482 ドルを稼ぎ、国内の興行収入で13位にランクインした[6]。最終的には3,325,651ドルを稼いだ[4]。予算は1700万ドルだったので[3]、本作はボックスオフィス・ボムの1作とみなされている。

批評 編集

  • この映画は批評家向けの先行上映は行われず、最小限のプロモーションしか行われなかった[5]Rotten Tomatoesでは、批評家支持率は23件のレビューに基づいて13%、平均評価は10点満点中2.8点となっている[7]Metacriticでは、10件のレビューに基づいて、100点満点中15点となり「圧倒的な嫌悪」ラベルを与えられた[8]CinemaScoreでは、AからFまでの評価でB-と評価された[9]
  • エンターテインメント・ウィークリー誌のタイ・バーは本作を「嫌うのは難しいが、好きになるのはほぼ不可能」と評し、D+の評価を下した[10]
  • バラエティ誌は「ローテクで大量のドタバタ劇を繰り広げる『ドタキャン・パパ』は、面白くはあるが雑な追跡コメディで、夏の終わりの家族でのお出かけには魅力的だろう」と評している[11]
  • ニューヨーク・タイムズ紙のジャネット・マスリンは、トム・アーノルドの演技と比較すると、脇役、特にレア・パールマンがより楽しい場面で目立つ結果になったと指摘している[12]
  • ワシントン・ポスト紙のリタ・ケンプリー記者は、人生は楽しいものであるべきだと発見するダニエルのキャラクターとは対照的に、この映画は見る人にとっても同じではないことを強調している[13]

受賞 編集

本作、『スクール・ウォーズ もうイジメは懲りごり!英語版』、そして『ステューピッド おばかっち地球防衛大作戦英語版』におけるトム・アーノルドの演技は、第17回ゴールデンラズベリー賞で最低男優賞を受賞した[1]ポーリー・ショア英語版とのダブル受賞だった[1]

アーノルドは第19回スティンカーズ最悪映画賞英語版でも最悪主演男優賞を受賞した[14]

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c ドタキャン・パパ - allcinema. 2022年11月16日閲覧。
  2. ^ Carpool” (英語). BBFC - British Board of Film Classification. 全英映像等級審査機構. 2022年11月16日閲覧。
  3. ^ a b Carpool (1996 Film)” (英語). Toby Simkin ★ Broadway. 2022年11月16日閲覧。
  4. ^ a b Carpool (1996)” (英語). Box Office Mojo. 2022年11月16日閲覧。
  5. ^ a b Mathews, Jack (1996年8月26日). “'Carpool' Takes a Spin Along a Bumpy Road” (英語). Los Angeles Times. 2022年10月26日閲覧。 “without advance critics screenings, without more than a whisper of promotion”
  6. ^ Domestic 1996 Weekend 34, August 23-25, 1996” (英語). Box Office Mojo. Internet Movie Database. 2022年11月16日閲覧。
  7. ^ "Carpool (1996)". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2022年11月16日閲覧
  8. ^ "Carpool" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2022年11月16日閲覧。
  9. ^ Cinemascore :: Movie Title Search” (英語). Cinemascore. 2018年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月16日閲覧。 “Carpool (1996) B-”
  10. ^ Burr, Ty (1996年9月6日). “Carpool” (英語). Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2022年11月16日閲覧。
  11. ^ Carpool” (英語). Variety (1996年8月26日). 2022年11月16日閲覧。
  12. ^ Maslin, Janet (1996年8月24日). “A Hijacking Teaches The Joys of Parenthood” (英語). The New York Times: p. 20. ISSN 0362-4331. OCLC 1645522. https://www.nytimes.com/1996/08/24/movies/a-hijacking-teaches-the-joys-of-parenthood.html 2022年11月16日閲覧。 
  13. ^ Kempley, Rita (1996年8月24日). “'Carpool': On the Route to Nowhere” (英語). The Washington Post (Nash Holdings). ISSN 0190-8286. OCLC 2269358. https://www.washingtonpost.com/wp-srv/style/longterm/review96/carpoolkemp.htm 2022年11月16日閲覧。 
  14. ^ Past Winners Database” (英語). theenvelope.latimes.com. Los Angeles Times. 2007年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月3日閲覧。 “Worst Actor: (PRIZE) Tom Arnold - Big Bully / Car Pool / The Stupids”

外部リンク 編集