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ドミニク・クルーズDominick Cruz1985年3月9日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家カリフォルニア州サンディエゴ出身。アライアンスMMA所属。元UFC世界バンタム級王者。UFC世界バンタム級ランキング5位。元WEC世界バンタム級王者。

ドミニク・クルーズ
Dom Cruz 2.png
基本情報
本名 ドミニク・ロヘリオ・クルーズ
(Dominick Rojelio Cruz)
通称 ザ・ドミネーター (The Dominator)
Dom
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1985-03-09) 1985年3月9日(34歳)[1]
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ[1]
所属 アライアンスMMA
身長 173cm
体重 61kg
リーチ 173cm
階級 ライト級
フェザー級
バンタム級
バックボーン レスリングボクシング
テーマ曲 Dominator
(Armin van Buuren)
総合格闘技戦績
総試合数 24
勝ち 22
KO勝ち 7
一本勝ち 1
判定勝ち 14
敗け 2
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WEC世界バンタム級王者時代のクルーズ

目次

来歴編集

母子家庭で兄弟と共にトレーラーハウスに住んでいた。幼い頃からレスリングを始め、19歳で母親にツーソンの家を追い出されたのを機にプロ格闘家を志した[2]。プロデビュー以後、コールセンターで働きながらRage In The Cage、Total Combatなどでキャリアを積んだ。

WEC編集

WEC初参戦となったWEC 26でユライア・フェイバーの持つWECフェザー級王座に挑戦し、ギロチンチョークで一本負けを喫し王座獲得に失敗した。

2008年に入ってからは古巣のTotal Combatで1戦を挟み白星を挙げ、6月1日のWEC 34から階級を一つ下のバンタム級に下げてWECに復帰。チャーリー・ヴァレンシアを判定で破ると、翌2009年1月25日のWEC 38でもイアン・マッコールに3-0の判定勝ちを収めた。

2009年4月5日のWEC 40ではイヴァン・ロペスに3ラウンド途中の負傷判定によって勝利。8月9日のWEC 42ではキャリア無敗のジョセフ・ベナビデスを相手に3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[3]

WEC王座獲得編集

2010年3月6日、WEC 47ブライアン・ボウルズの持つWECバンタム級王座に挑戦。2ラウンド終了時にボウルズの右手の骨折でドクターストップがかかり、TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2010年8月18日、WEC 50ではWECバンタム級王座の初防衛戦でジョセフ・ベナビデスと再戦。5Rを戦い抜き、2-1の判定勝ちで初防衛に成功した[4]

UFC世界王座認定編集

2010年12月16日、WEC最終興行WEC 53で行なわれたWECバンタム級タイトルマッチでスコット・ヨルゲンセンの挑戦を受け、3-0の5R判定勝ちを収め、2度目の王座防衛に成功すると同時に初代UFC世界バンタム級王座に認定された[5]

2010年12月23日、USAトゥデイのファイター・オブ・ザ・イヤーを受賞した[6]

UFC編集

2011年7月2日、UFC初参戦となったUFC 132のUFC世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者ユライア・フェイバーと約4年ぶりの再戦。1Rと4Rにダウンを奪われるも、全体を通して有効打とテイクダウンの数で上回り、3-0の判定勝利をおさめ初防衛に成功[7]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2011年10月1日、UFC Live: Cruz vs. Johnsonで、後にUFC世界フライ級王者となるデメトリアス・ジョンソンとUFC世界バンタム級タイトルマッチで対戦。1Rに右手を骨折するも、5Rに渡って圧倒し3-0の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した。

2011年12月、ユライア・フェイバーと共にリアリティ番組「The Ultimate Fighter: Live」でコーチ役に選ばれ、2012年7月7日のUFC 148でコーチ対決としてフェイバーとラバーマッチを行う予定であったが、クルーズが練習中に膝の前十字靭帯を負傷し、欠場した。

2012年11月11日、フェニックス・インターナショナル・レースウェイとスポンサー契約を結んだ[8]

2012年12月3日、移植した靭帯が拒否反応を起こし再び手術を受けた[9]

世界王座剥奪編集

2014年2月1日のUFC 169でUFC世界バンタム級暫定王者ヘナン・バラオンと王座統一戦を行う予定だったが、足の付け根の負傷により欠場。UFC世界バンタム級王座を剥奪された。

2014年9月27日、3年ぶりの復帰戦となったUFC 178でバンタム級ランキング5位の水垣偉弥と対戦し、開始61秒でKO勝ち[10]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年12月、以前負傷した膝とは違うもう一方の膝の前十字靭帯を負傷した事を発表した。

世界王座奪還編集

2016年1月17日、1年4か月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Dillashaw vs. CruzのUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者TJ・ディラショーに挑戦し、2-1の5R判定勝ちを収め王座獲得に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年6月4日、UFC 199のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の挑戦者ユライア・フェイバーとラバーマッチを行い、3-0の5R判定勝ちを収め初防衛に成功した。

世界王座陥落編集

2016年12月30日、UFC 207のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング5位の挑戦者コーディ・ガーブラントと対戦し、0-3の5R判定負けを喫し、2度目の王座防衛に失敗、王座から陥落した。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年11月8日、ジミー・リベラと対戦が決定したが腕を骨折して欠場した[11]

2018年12月11日、ジョン・リネカーと対戦が決定したが右肩の靭帯を負傷して欠場した[12]

ファイトスタイル編集

スタンドでのスタイルはオーソドックスサウスポーの両構えであり、頻繁にスイッチしながら、サイドの動きと出入りの激しい独特のフットワークにヘッドムーブなどのフェイントを組み合わせ、突如として多彩な角度からスピードに乗った打撃を上下巧みに打ち分ける。さらには打撃の展開から軸足をスイッチさせ、シングル・ダブル問わず組み付いてテイクダウンを奪うことが出来る[13]

対戦経験のあるユライア・フェイバーは「前に出て戦う選手にとって非常にやりづらい相手」「スイッチ、フェイントを多用し、相手を混乱させる事に長けている」とクルーズを評している[14]

人物・エピソード編集

  • UFC 178直前のインタビューにて3年間ぶりの復帰について「モハメド・アリも3年ぐらい試合をしていなかった時期があるけど、アリができるのなら、僕にもできる。簡単じゃないが、不可能じゃない」と答えている[15]
  • UFCの解説やFOXスポーツのコメンテーターも務めている[16]
  • ユライア・フェイバーとは犬猿の仲とみられていたが、フェイバーが引退試合後、解説として来場していたクルーズと談笑し、和解した[17]
  • 2008年、当時クルーズがトレーニングするジムに道場破りを仕掛けた「NINJA」と名乗る一般男性を迎え撃ち、マウントポジションのパウンドで一方的に殴り続け、最後は相手の戦意喪失でTKO勝ちを収めている[18]

戦績編集

総合格闘技 戦績
24 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
22 7 1 14 0 0 0
2 0 1 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× コーディ・ガーブラント 5分5R終了 判定0-3 UFC 207: Nunes vs. Rousey
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年12月30日
ユライア・フェイバー 5分5R終了 判定3-0 UFC 199: Rockhold vs. Bisping 2
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年6月4日
TJ・ディラショー 5分5R終了 判定2-1 UFC Fight Night: Dillashaw vs. Cruz
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年1月17日
水垣偉弥 1R 1:01 KO(パウンド) UFC 178: Johnson vs. Cariaso 2014年9月27日
デメトリアス・ジョンソン 5分5R終了 判定3-0 UFC Live: Cruz vs. Johnson
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2011年10月1日
ユライア・フェイバー 5分5R終了 判定3-0 UFC 132: Cruz vs. Faber
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2011年7月2日
スコット・ヨルゲンセン 5分5R終了 判定3-0 WEC 53: Henderson vs. Pettis
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年12月16日
ジョセフ・ベナビデス 5分5R終了 判定2-1 WEC 50: Cruz vs. Benavidez 2
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年8月18日
ブライアン・ボウルズ 2R終了時 TKO(ドクターストップ) WEC 47: Bowles vs. Cruz
【WEC世界バンタム級タイトルマッチ】
2010年3月6日
ジョセフ・ベナビデス 5分3R終了 判定3-0 WEC 42: Torres vs. Bowles 2009年8月9日
イヴァン・ロペス 3R 3:24 負傷判定3-0 WEC 40: Torres vs. Mizugaki 2009年4月5日
イアン・マッコール 5分3R終了 判定3-0 WEC 38: Varner vs. Cerrone 2009年1月25日
チャーリー・ヴァレンシア 5分3R終了 判定3-0 WEC 34: Faber vs. Pulver 2008年6月1日
ケネス・エイムズ 1R KO(パンチ連打) Total Combat 27 2008年3月22日
× ユライア・フェイバー 1R 1:38 ギロチンチョーク WEC 26: Condit vs. Alessio
【WEC世界フェザー級タイトルマッチ】
2007年3月24日
シャド・スミス 5分3R終了 判定3-0 Total Combat 18: Nightmare
【TCフェザー級王座決定戦】
2006年11月4日
フアン・ミランダ 1R 4:00 チョークスリーパー Total Combat 16: Annihilation
【TCライト級王座決定戦】
2006年9月9日
デイブ・イスキエルド 5分3R終了 判定2-1 Total Combat 15 2006年7月15日
マイケル・バーニー 1R 2:45 TKO(パンチ連打) Rage in the Cage 79: The Rage Returns 2006年2月24日
ニック・ヘドリック 3分3R終了 判定3-0 Rage in the Cage 75: Friday Night Fights 2005年9月30日
ジョシュ・ドナヒュー 2R 1:09 TKO(パンチ連打) Rage in the Cage 74: In Your Face 2005年9月10日
トム・シュウェイジャー 1R 0:56 TKO(パンチ連打) Rage in the Cage 73: Arizona vs. Nevada 2005年8月6日
ロスコ・マクレラン 2R 1:26 TKO(パンチ連打) Rage in the Cage 70 2005年6月11日
エディ・カストロ 3分3R終了 判定2-1 Rage in the Cage 67: Back to the Dodge 2005年1月29日

獲得タイトル編集

  • Total Combatライト級王座(2006年)
  • Total Combatフェザー級王座(2006年)
  • 第5代WEC世界バンタム級王座(2010年)
  • 初代UFC世界バンタム級王座(2010年)
  • 第4代UFC世界バンタム級王座(2016年)

表彰編集

  • ブラジリアン柔術 青帯
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • WEC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • SHERDOG カムバック・オブ・ザ・イヤー(2014年)
  • USAトゥデイ ファイター・オブ・ザ・イヤー(2010年)

脚注編集

  1. ^ a b ドミニク・クルーズ UFC公式サイト
  2. ^ UFC登竜門TUF 激烈!ライト級究極戦士 WOWOWオンライン 2012年7月15日閲覧
  3. ^ WEC 42 bonuses: Cruz, Benavidez, Bowles and Yahya earn $10K "fight night" awards MMAjunkie 2009年8月10日
  4. ^ 【WEC50】ノンストップの25分間、接戦はクルーズが制す MMAPLANET 2010年8月19日
  5. ^ 【WEC53】クルーズが初代UFCバンタム級王座を戴冠 MMAPLANET 2010年12月17日
  6. ^ USA TODAY 2010 MMA Awards: New faces appearn USAトゥデイ 2010年12月23日
  7. ^ 【UFC132】ドミニクが激戦制し、涙の王座防衛 MMAPLANET 2011年7月3日
  8. ^ PIR TO SPONSOR UFC FIGHTER DOMINICK CRUZ PIR公式サイト 2012年11月11日
  9. ^ UFC champ Dominick Cruz's return pushed back by second ACL surgeryMMAjunkie 2012年12月3日
  10. ^ クルーズ、欠場の跡を感じさせず61秒で完勝 UFC公式サイト 2014年9月27日
  11. ^ Dominick Cruz injured, out of UFC 219 fight vs. Jimmie RiveraBloody Elbow 2017年11月9日
  12. ^ Dominick Cruz to have shoulder surgery, be sidelined for a yearESPN 2018年12月16日
  13. ^ 【UFC132】最先端MMAドミニク、ユライアの攻略方法は? MMAPLANET 2011年6月29日
  14. ^ 【UFC178】UFC JAPANの次は水垣偉弥×ドミニク・クルーズ!! ユライア・フェイバーが運命の一戦を占う MMAPLANET 2014年12月3日
  15. ^ Dominick Cruz: 'If Muhammad Ali can do it, I can do it' MMA Fighting 2014年12月10日
  16. ^ DOMINICK CRUZ FOX Sports
  17. ^ ユライア・フェイバー:引退試合後、ドミニク・クルーズと和解 mmatrans 2016年12月18日
  18. ^ 道場破りをボコボコにする若き日のドミニク・クルーズ MMA タイランド 2017年5月2日

関連項目編集

外部リンク編集

前王者
ブライアン・ボウルズ
第5代WEC世界バンタム級王者

2010年3月6日 - 2010年12月16日

次王者
王座廃止
前王者
王座新設
初代UFC世界バンタム級王者

2010年12月16日 - 2014年1月6日

空位
次タイトル獲得者
ヘナン・バラオン
前王者
TJ・ディラショー
第4代UFC世界バンタム級王者

2016年1月17日 - 2016年12月30日

次王者
コーディ・ガーブラント