Wikipedia

ドミニク・リヴァコヴィッチ

クロアチアのサッカー選手

ドミニク・リヴァコヴィッチ（Dominik Livaković 、1995年1月9日 - ）は、クロアチア・ザダル出身のサッカー選手。クロアチア代表。フェネルバフチェ所属。ポジションはGK。クロアチアで4年連続最優秀ゴールキーパーを受賞。PKストップに定評がある。

ドミニク・リヴァコヴィッチ
2021年のリヴァコヴィッチ
名前
愛称 リビ[1][2]
ラテン文字 Dominik Livaković[3]
基本情報
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
生年月日 (1995-01-09) 1995年1月9日（29歳）[4][5]
出身地 ザダル
身長 188cm[6]
選手情報
在籍チーム トルコの旗 フェネルバフチェ
ポジション GK
背番号 40
ユース
2007-2012 クロアチアの旗 NKザダル
2012-2014 クロアチアの旗 NKザグレブ
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2012-2016 クロアチアの旗 NKザグレブ 104 (0)
2016-2023 クロアチアの旗 ディナモ・ザグレブ 207 (0)
2023- トルコの旗 フェネルバフチェ 10 (0)
代表歴2
2010  クロアチア U-15 3 (0)
2011  クロアチア U-16 3 (0)
2011  クロアチア U-17 6 (0)
2013-2014  クロアチア U-19 6 (0)
2013  クロアチア U-20 1 (0)
2014-2016  クロアチア U-21 15 (0)
2017- クロアチアの旗 クロアチア 51 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年11月26日現在。
2. 2023年11月22日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

クラブ歴 編集

地元クラブのNKザダルでプレーを始め、2012年にNKザグレブに移籍。8月31日のHNKチバリア戦でプロデビュー[7]。

2015年8月30日、NKディナモ・ザグレブに移籍した[8]。2015-16シーズンはレンタルという形でNKザグレブに残留する。ザグレブからのレンタルバック後、クラブの正ゴールキーパーに定着すると、2018-19シーズンには、ドラジェン・ラディッチが保持していたクラブのシーズン開幕戦からの連続無失点記録を塗り替える535分間無失点という記録を樹立した[9]。

代表歴 編集

2016年5月、モルドバ代表との親善試合に臨むクロアチア代表に初招集されたが、出場機会は無かった[10]。まんのフル代表デビューは、初招集から約1年後の2017年1月11日に行われたチャイナ・カップのチリ代表戦である。

2018年5月、2018 FIFAワールドカップに参加するクロアチア代表に招集された[11]。しかし、本大会ではダニエル・スバシッチがレギュラーを務めたため、出番は訪れなかった。大会終了後、スバシッチが代表から引退すると、代役にはロヴレ・カリニッチが選ばれたが、低調なパフォーマンスに終始したため、UEFA EURO 2020予選の途中からリヴァコヴィッチがレギュラーに定着した。

2021年5月17日、UEFA EURO 2020に出場するクロアチア代表の26人に選出された[12]。グループステージ初戦のイングランド代表戦からレギュラーとして出場するが、チームはベスト16でスペイン代表との延長戦の末に敗退した[13]。

2022年12月5日、2022 FIFAワールドカップ・ラウンド16で日本代表と対戦し、PK戦で南野拓実、三笘薫、吉田麻也のキックをストップしクロアチア代表のベスト8進出に貢献した。ワールドカップのPK戦での3回のセーブは2006年大会イングランド戦のポルトガル代表リカルド・ペレイラ、2018年大会デンマーク戦のクロアチア代表スバシッチに続く3人目の記録だった[14]。準々決勝のブラジル戦では試合中に幾度もの好セーブを見せ延長を含めて11セーブを記録すると、PK戦でもロドリゴのシュートをストップ、2試合連続でPK戦を制しての準決勝進出に貢献した[15]。

人物 編集

父は建設技師で、海洋運輸インフラ省の元副大臣だった[16]。父方の祖父は放射線科医で、祖母は英語教師だった[17]。母はフランス1部のリーグ・アンの歴代シーズン最多44得点を記録したヨシップ・スコブラルのいとこ違いである[18]。

2022年6月、ザダル大聖堂で長年の恋人だったヘレナ・マティッチと結婚式を挙げた[19]。

目標とするゴールキーパーは、ダビド・デ・ヘアやイケル・カシージャス、そして同郷の先輩であるダニエル・スバシッチである[17]。

個人成績 編集

クラブ 編集

2022年11月13日現在
クラブ シーズン リーグ 国内カップ UEFA その他 通算
ディヴィジョン 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ザグレブ 2012-13 プルヴァHNL 23 0 1 0 - - 24 0
2013-14 ドルガHNL 14 0 - - - 14 0
2014-15 プルヴァHNL 35 0 1 0 - - 36 0
ザグレブ (loan) 2015-16 32 0 3 0 - - 35 0
クラブ通算 104 0 5 0 - - 109 0
ディナモ・ザグレブII 2016-17 ドルガHNL 1 0 - - - 1 0
ディナモ・ザグレブ 2016-17 プルヴァHNL 22 0 1 0 4 0 - 27 0
2017-18 33 0 0 0 4 0 - 37 0
2018-19 21 0 3 0 10 0 - 34 0
2019-20 26 0 1 0 12 0 1 0 40 0
2020-21 33 0 1 0 14 0 - 48 0
2021-22 34 0 1 0 14 0 - 49 0
2022-23 16 0 0 0 12 0 - 28 0
クラブ通算 185 0 7 0 70 0 1 0 263 0
キャリア通算 290 0 12 0 70 0 1 0 373 0

代表 編集

出場大会

2013年 - 2013 FIFA U-20ワールドカップ (ベスト16)
2018年 - 2018 FIFAワールドカップ (準優勝)
2021年 - UEFA EURO 2020 (ベスト16)
2022年 - 2022 FIFAワールドカップ

試合数

  • 国際Aマッチ 37試合 0得点（2017年 - ）


クロアチア代表国際Aマッチ
年出場得点
2017 1 0
2018 2 0
2019 6 0
2020 7 0
2021 12 0
2022 10 0
通算 38 0

タイトル 編集

クラブ 編集

NKザグレブ
NKディナモ・ザグレブ

個人 編集

  • クロアチア年間最優秀GK : 4回 (2019, 2020, 2021, 2022)

脚注 編集

  1. ^ “「奇跡を起こした」クロアチア代表GKのPKセーブはモドリッチの想像をも超えた！「２本って言ったのに３本も止めた」【Ｗ杯】”. サッカーダイジェストWeb (2022年12月6日). 2022年12月12日閲覧。
  2. ^ “Mundial 2022 Qatar: Livakovic, el 'parapenaltis' de Croacia: "Es más fácil que te toque la lotería que marcarle gol"” (スペイン語). マルカ (2022年12月9日). 2022年12月12日閲覧。
  3. ^ “FIFA World Cup Russia 2018: List of Players: Croatia”. FIFA. p. 7 (2018年7月15日). 2019年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
  4. ^ “Dominik Livaković - Croatia”. UEFA. 2020年11月8日閲覧。
  5. ^ “2018 FIFA World Cup Russia™ - Players - Dominik Livakovic”. FIFA. 2018年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月8日閲覧。
  6. ^ “Dominik Livaković”. Fenerbahçe S.K.. 2023年8月5日閲覧。
  7. ^ “Zagreb vs Cibalia”. Soccerway. 2014年9月29日閲覧。
  8. ^ “Dinamo doveo pojačanje i na gol: Stigao Dominik Livaković” (クロアチア語) (2015年8月30日). 2022年12月4日閲覧。
  9. ^ “Livaković postao novi klupski rekorder” (クロアチア語). GNK Dinamo (2019年7月30日). 2020年9月6日閲覧。
  10. ^ “Croatia v Moldova”. skysports.com (2016年5月27日). 2016年6月10日閲覧。
  11. ^ https://www.goal.com/en-gb/amp/news/revealed-every-world-cup-2018-squad-23-man-preliminary-lists/oa0atsduflsv1nsf6oqk576rb
  12. ^ “Dalić: “Ovo je najbolje što Hrvatska ima””. クロアチアサッカー連盟. (2021年5月17日). https://hns-cff.hr/news/22677/izbornik-dalic-objavio-popis-kandidata-za-euro-2020/ 2021年5月20日閲覧。 
  13. ^ “クロアチアが意地の同点劇も…スペイン、OGで幕開けの激闘を延長戦2発で制し8強へ！”. サッカーキング (2021年6月29日). 2022年12月4日閲覧。
  14. ^ “日本代表の枠内PKを3本阻止。相手守護神がW杯史上3人目の記録、クロアチアメディアが讃える”. フットボールチャンネル (2022年12月5日). 2022年12月5日閲覧。
  15. ^ “またもヒーローとなったクロアチアＧＫリヴァコヴィッチ「夢のよう。僕らは最後まで戦った」”. サンスポ. 2022年12月7日閲覧。
  16. ^ Puljić-Šego, Iva (2009年11月4日). “Livaković: Glavna je zvijezda lupeški sindikalac koji ne dolazi na posao” (クロアチア語). Večernji list. 2022年6月18日閲覧。
  17. ^ a b Mikuličin, Ivana (2018年7月29日). “DOMINIK LIVAKOVIĆ 'U mojoj obitelji svi su doktori i inženjeri, no ja sam od malena znao čime ću se baviti...'” (クロアチア語). Jutarnji list. 2022年6月18日閲覧。
  18. ^ Tironi, Hrvoje (2019年3月6日). “Moj dida i ja: Svemu me naučio, on je najzaslužniji za sve ovo...” (クロアチア語). 24sata. 2022年6月18日閲覧。
  19. ^ Banjeglav Perković, Gorana (2022年6月18日). “Dominik Livaković i Helena Matić izgovorili sudbonosno da! Hrvatska Meghan Markle izgledala je poput princeze” (クロアチア語). Gloria. 2022年6月18日閲覧。

外部リンク 編集

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ドミニク・リヴァコヴィッチ&oldid=99832078」から取得