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ドラゴンズレア』(Dragon's Lair)は1983年にCinematronics社が発売したレーザーディスクゲーム(LDゲーム)である。

ドラゴンズレア
Dragon's Lair
ジャンル LDゲーム
インタラクティブ・ムービー
対応機種 アーケード
開発元 Advanced Microcomputer Systems
発売元 アメリカ合衆国 シネマトロニクス
日本 ユニバーサル
デザイナー リック・ダイアー
ビクター・ペンマン
マーティ・フォールガー
ダーリーン・ウォディントン
プログラマー マイケル・クナウアー
ヴィンス・リー
美術 ドン・ブルース
シリーズ ドラゴンズレアシリーズ
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(32.00キロバイト
レーザーディスク
稼働時期 アメリカ合衆国 198306191983年6月19日
日本 1983年
デバイス 8方向レバー
1ボタン
CPU Z80 (@ 4 MHz)
サウンド AY-3-8910A (@ 2 MHz)
CUSTOM
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×256ピクセル
59.94Hz
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最初期のLDゲームのひとつであり、ゲーム史上初めてムービー(アニメ)を本格導入したことで知られる。

概要編集

オリジナル版編集

内蔵されたレーザーディスクによって動画が再生され、その動画上で魔物に襲われる、罠が発動する、などといった場面でレバーとボタンを決められた方向でかつ、決められたタイミングで入力し、進行していくリアルタイムアクション・アドベンチャーゲーム。同様のタイプのゲームに続編の『スペースエース』(1984年)などがある。

ゲーム史上初のLDゲームは1983年4月に日本で出荷されたセガ(後のセガ・インタラクティブ[1]の『アストロンベルト』であるが、1983年7月に北米で『ドラゴンズレア』の方が先にリリースされたため、本作が北米史上初のLDゲームとなった[2]

ディズニーなどで作画監督をしていたドン・ブルースがアニメーション製作に携わっている。スプライトなどによる簡素な映像表現が一般的だった当時において、本職のアニメーターが作画した、テレビアニメーションとほぼ同等のクオリティのムービーが表示されるゲームというのは画期的で、大ヒットを記録した。そのためビデオゲーム初期の傑作として『ポン』(1972年)や『パックマン』(1980年)とともにワシントンD.C.スミソニアン博物館に収蔵されている。

このタイプのゲームは通常、要所ごとに画面上に入力の指示が出て、それに従いレバーとボタンを入力するものが大半だが、このゲームにおいては画面上に入力の指示は一切出てこず、動画の状況のみで入力のタイミングを計る必要がある。

総じて、既存するLDゲームの中では難易度が最も高いと言われている。

LDゲームの代表作として多くのハードに移植されている。ただしNES(ファミコン)版、SNES(スーパーファミコン)、ゲームボーイなどの初期のゲーム機に移植されたものは、ハードウェアの性能的な問題からか原作とは全くかけ離れたアクションゲームとなっている。メガCD3DOなど、メディアにCD-ROMを採用したゲーム機の登場後は良好な移植がされるようになった。元がLDゲームであるため、ゲーム機ではないDVDプレーヤーやブルーレイプレーヤーでもプレイできるゲームとしても移植されている。

アクションゲーム版編集

1984年に発売されたコレコビジョン用ソフト、1990年に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト、1991年に発売されたゲームボーイ用ソフト、1992年に発売されたスーパーファミコン用ソフトの4種類があり、それぞれ機種ごとに異なるゲームとなっている。

北米でアクションゲームに内容を変更されてNES版は、もともとのゲームの難易度の上に動作速度の遅さや操作性などが影響し非常に難易度の高い物となっている。その後日本版や欧州(PAL方式)版を発売するにあたり動作速度の改善や操作方法の改良が行われているがそれでも難易度は高い。

SNES版(日本国内で発売されたスーパーファミコン版は『ドラゴンズマジック』の名義)、ゲームボーイにも移植されているが、やはり原作とかけ離れたアクションゲームとなっている。

2002年にはPlayStation 2ゲームキューブXboxでLDゲームの『ドラゴンズレア』の世界観をモチーフにした3Dアクションゲーム『Dragon's Lair 3D: Return to the Lair』が発売された(日本では未発売)。

登場人物編集

ダーク(Dirk the Daring)
  • - ダン・モリーナ
このゲームの主人公。一本の剣を使いこなし、城の中を進む。
ダフネ姫(Princess Daphne)
  • 声 - ヴェラ・ランファー
モードロックによってさらわれ、城の奥に幽閉されている王女。
モードロック(Mordroc)
悪の魔法使い。『Dragon's Lair』では登場せず、続編の『Dragon's Lair II TIME WARP』で初登場する。
シンジ(Singe)
モードロックに飼われている巨大なドラゴン。大量の黄金や財宝が集められた部屋に幽閉されているダフネ姫を見張っている。
リザードキング(Lizard King)
リザードマンの王様。手にした杖でダークに殴りかかる。

他機種版編集

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1Dragon's Lair
  1989年
Amiga
PC/AT互換機
Sullivan Bluth StudiosReadySoftフロッピーディスク--
2Dragon's Lair
  1990年
Atari ST
Macintosh
Sullivan Bluth StudiosReadySoftフロッピーディスク--
3Dragon's Lair
  1993年
PC/AT互換機Epicenter InteractiveReadySoftCD-ROM--
4ドラゴンズ・レア
  1994011994年1月
  1994031994年3月
  199406031994年6月3日
メガCDEpicenter InteractiveセガCD-ROM  T-121015
  4436-50
  G-6035
-
5Dragon's Lair
  1994年
3DO
CD-i
Macintosh
Epicenter InteractiveReadySoftCD-ROM--
6Dragon's Lair
  1995年
Atari Jaguar CDEpicenter InteractiveReadySoftCD-ROM--
7Dragon's Lair
  199811061998年11月6日
DVDプレーヤー
Windows 98
Digital LeisureDigital LeisureCD-ROM--
8Dragon's Lair
  2000年
  200101302001年1月30日
ゲームボーイカラーDigital Eclipseカプコンロムカセット  CGB-BDXP-EUR
  CGB-BDXE-USA
-
9Dragon's Lair
  200704092007年4月9日
BDプレーヤーInfinite HDDigital LeisureBlu-ray Disc--
10Dragon's Lair
  200708152007年8月15日
HD DVDプレーヤーInfinite HDDigital LeisureHD DVD--
11Dragon's Lair
INT 200912072009年12月7日
iPhoneDigital Leisureエレクトロニック・アーツダウンロード--
12Dragon's Lair
ニンテンドーDSiウェア
  200912212009年12月21日
ニンテンドーDSiDigital LeisureDigital Leisureダウンロード--
13Dragon's Lair
INT 201011022010年11月2日
iPadDigital LeisureDragon's Lair LLCダウンロード--
14Dragon's Lair
  201011152010年11月15日
ニンテンドーDSDigital LeisureDestineerDSカード--
15Dragon's Lair
INT 201011232010年11月23日
PlayStation 3
(PlayStation Network)
Digital LeisureDigital Leisureダウンロード--
16Dragon's Lair
  201103292011年3月29日
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
Digital LeisureDigital Leisureダウンロード--
17Dragon's Lair
INT 201112022011年12月2日
AndroidDigital LeisureDigital Leisureダウンロード--
18Dragon's Lair
Xbox Live Arcade
INT 201205182012年5月18日
Xbox 360Digital LeisureMicrosoft Studiosダウンロード--
19Dragon's Lair
Steam
INT 2013年
Macintosh
Windows
Digital LeisureDigital Leisureダウンロード--
ゲームボーイカラー版
  • アーケードに忠実な移植。欧米版での発売だが日本語表記になるモード他、複数国のフォントに変得ることが出来るオプションあり。日本国内では一部の輸入ゲーム店で取り扱われている。
  • ニンテンドーDS版
  • アーケードに非常に忠実な移植で、方向指示表示付のナビゲーションの有無を選択出来たり、用意された全チャプターを全てプレイするモードが追加されている。日本国内では一部の輸入ゲーム店で取り扱われている。

スタッフ編集

アーケード版
  • デザイナー:リック・ダイアー
  • アニメーション:ドン・ブルース
  • ゲームプレイ・デザイン:ビクター・ペンマン、マーティ・フォールガー、ダーリーン・ウォディントン
  • プログラマー:マイケル・クナウアー、ヴィンス・リー
  • 補助プログラマー:アール・ストラットン
  • 声優:ヴェラ・ランファー、ダン・モリーナ、マイケル・ライ
メガCD版
  • プロデュース、プログラム:デヴィッド・フォスター
  • ディレクト:トニー・ボゼック
  • CG修正:マイク・ブレ、トニー・ボゼック、キャロル・チャン、ジャッキー・リュウ、デヴィッド・マガーマン、ノリス・ミレン、ショーン・ムーア、ジェイソン・シルヴァーバーグ、ジョー・ヴェリッシモ、ナディア・イー
  • サウンド:デヴィッド・フォスター、デヴィッド・マガーマン
  • 追加プログラム:アンセルム・フック

評価編集

評価
レビュー結果
媒体結果
AllGame     (AC)[3]
Computer and Video Games51%(Amiga)[4]
Electronic Gaming Monthly31/50点(MD)[5]
35/50点(3DO)[6]
3/10点(XBLA)[7]
ファミ通21/40点(MD)[8]
Game Informer3/10点(XBLA)[7]
GameSpot4/10点(XBLA)[7]
IGN7/10点(DSi)[9]
4.5/10点(PSN)[10]
NintendoLife          (DSi)[9]
Official Xbox Magazine3.5/10点(XBLA)[7]
Amiga Format92%(Amiga)[4]
The Games Machine81%(Amiga)[4]
75%(ST)[11]
ACE473/1000点(Amiga)[4]
ST Format43%(ST)[11]
PC Gamer65%(DOS)[12]
Aktueller Software Markt5/12点(DOS)[12]
メガドライブFAN19.2/30点(MD)[13]
Mean Machines67%(MD)[5]
メガドライブ大全肯定的(MD)[14]
アーケード版

1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』の紹介文では、「非常にアニメーションの質が高い、レーザーディスクゲーム」と評されている[15]

メガCD版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では6・5・6・4の合計21点(満40点)となっている[8]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.2点(満30点)となっている[13]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.7 2.8 3.3 2.6 3.2 3.5 19.2
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「原作がディズニー出身のクリエイター、ドン・ブルースの作品だけあって、『動き』へのこだわりは素晴らしい」、「いかにも怪しげなフラスコを一気飲みするノリはすごいが、移植度は高い」と評している[14]

関連作品編集

続編編集

アクションゲーム編集

コレコビジョン
ファミリーコンピュータ
  • ドラゴンズレア(発売元:エピックレコードジャパン)
    サイドビュー・アクションゲームとして発売されたが、難易度が異様に高く、LDゲーム版に登場したキャラクター等はほとんど登場しない。当時のプレーヤーの多くはゲーム開始時に見える橋に登場するドラゴンを突破できずにゲームを投げたとされている[16]
スーパーファミコン
  • ドラゴンズマジック(発売元:コナミ、日本国外ではデータイースト
    アクションゲーム。日本国外では『Dragon's Lair』名義で発売されている。
ゲームボーイ
  • ドラゴンズレア(発売元:エピックレコードジャパン)
    アクションゲーム。ゲーム内容はファミコン版とは全く別物。残機は10と多めであるが、操作性が悪い、当たり判定が分かりにくい、コンティニューがない、全部で194個ある命の石のかけらを全て集めないとクリアすることができないなど難易度はファミコン版以上に高い[17]

3Dアクションゲーム編集

PlayStation 2、ゲームキューブ、Xbox
  • Dragon's Lair 3D: Return to the Lair

類似作品編集

脚注編集

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  1. ^ 北米ではバリー・ミッドウェイが配給。
  2. ^ 赤木真澄『それは「ポン」から始まった アーケードTVゲームの成り立ち』アミューズメント通信社、2005年、p.217
  3. ^ Dragon's Lair for Arcade (1983) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  4. ^ a b c d Dragon's Lair for Amiga (1989) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  5. ^ a b Dragon's Lair for SEGA CD (1993) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  6. ^ Dragon's Lair for 3DO (1994) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  7. ^ a b c d Dragon's Lair for Xbox 360 (2012) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  8. ^ a b ドラゴンズ・レア まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月5日閲覧。
  9. ^ a b Dragon's Lair for Nintendo DSi (2009) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  10. ^ Dragon's Lair for PlayStation 3 (2010) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  11. ^ a b Dragon's Lair for Atari ST (1990) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  12. ^ a b Dragon's Lair for DOS (1993) - MobyGames” (英語). Blue Flame Labs. 2018年6月9日閲覧。
  13. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 867頁、 雑誌26556-4/15。
  14. ^ a b 「Chapter 05 1992年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、231頁。ISBN 9784872338805
  15. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、 175 - 216頁、 雑誌03660-7。
  16. ^ マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p10
  17. ^ M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、p28 - p29

外部リンク編集