ドラゴンボールZ 復活の「F」

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ドラゴンボールZ 復活の「F」』(ドラゴンボールゼット ふっかつのエフ)は、2015年公開の『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開アニメーション映画作品第19弾(『ドラゴンボールZ』としては第15弾)。

ドラゴンボールZ 復活の「F」
監督 山室直儀
脚本 鳥山明
原作 鳥山明
出演者 野沢雅子
鶴ひろみ
堀川りょう
田中真弓
緑川光
佐藤正治
古川登志夫
伊藤美紀
中尾隆聖
音楽 住友紀人
主題歌 ももいろクローバーZ『Z』の誓い
制作会社 東映アニメーション
製作会社 「2015 ドラゴンボールZ」製作委員会
配給 日本の旗 東映/20世紀フォックス
公開 2015年4月18日
上映時間 94分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 37.4億円[1]
前作 ドラゴンボールZ 神と神
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キャッチコピーは「史上最悪の願い いま、絶望が始まる」「神次元バトル、開戦。」「超神激戦(ちょうじんげきせん)!!」「更なる進化をお見せしましょう…」。

目次

概要編集

前作『ドラゴンボールZ 神と神』より2年ぶりとなる劇場公開作品。物語も前作の直接的な続編となる。原作者鳥山明は前作に続いてキャラクターデザインを担当すると共に、本作では初めて単独で脚本も務める。

シリーズ初となる「デジタル3D版」も通常版と併せて上映。また本作は、邦画初の「IMAX3D映画」としての上演と[2]、モーションシートと特殊効果を使った体感型システム「4DX ®デジタルシアター」による上映も決定している[3]

サブタイトル『復活の「F」』の「F」は、原作にて主人公の孫悟空サイヤ人の宿敵であったフリーザを指しており[4]、本作品のキーキャラクターとなる。「F」という表記にした理由は、鳥山明が友人を通じて知り合ったロックバンドマキシマムザホルモンがフリーザのことを歌った楽曲『「F」』を聞いて、その曲のタイトル表記をかっこいいと気に入ったためで、フリーザが復活する今回のシナリオについても同曲を聞いてひらめいたと明かしている[5]。同曲は本作品のバトルソングにも起用される。初代担当編集者の鳥嶋和彦は今回の鳥山の脚本を2回没にしている[6]が、フリーザを復活させるというアイデアについては「いいところを突いている」と評しており[7]、鳥山も本作の内容について「めったに褒めない鳥嶋氏が珍しくいいね!と言った」と語っている[8]

公開に先取り『Vジャンプ』2015年4月号から6月号まで、本作をコミカライズした読切漫画(原作:鳥山明、漫画:とよたろう)が3号連続で掲載され、映画にあった場面は省略されたり追加された場面も存在し、フリーザが黄金の姿になる直前までが描かれた。また、入場者プレゼントとして鳥山明書下ろし脚本完全収録となったガイドブック付きの全国先着150万名限定グッズが配布された。2015年5月9日の舞台挨拶では、日本記念日協会により5月9日を「悟空の日」とすることが発表された[9]。また、本作の公開を記念して、アメリカでプレミアが行われた。北米では2015年4月11日に解禁となった。この様子は2015年4月17日の『金曜プレミアム』でも放送された。その際、野沢雅子と北米版の孫悟空役の声優であるショーン・シュメルと着ぐるみの孫悟空が、3人でかめはめ波を出すポーズを披露した。

本作のBlu-ray DiscDVDは2015年10月7日に発売された。特別限定版には、ゴールデンフリーザを模した目覚まし機能つきオリジナルクロック、画コンテ集、特製ブックレット、ボーナスDVDを封入。

テレビアニメシリーズ『ドラゴンボール超』では、本作を原作とした「フリーザ復活編」として、テレビシリーズ複数話分に再制作・再構成している。

上映・興行成績編集

4月18日の土曜日に全国328館で公開されると、土日2日間で動員71万5,727人、興行収入9億6,058万6,350円を記録し映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位を獲得した。これは前作『DRAGON BALL Z 神と神』の初週土日動員動員56万1,098人・興収6億8,392万5,000円を上回り、動員比は127.4%、興収比も140.3%増大している[10]。公開7日目には動員100万人を突破し、2015年に公開された作品で最速で動員100万人突破となった[11]。公開19日目には累計動員236万4,976人、累計興収31億1,292万4,000円を記録し、前作『ドラゴンボールZ 神と神』が記録した累計興収29.9億を突破した[12]。公開30日目には興行収入34億3000万を達成した[13]。最終的に興行収入37億円を突破した。

2015年8月4日より『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が北米で公開されると初日だけで興行収入は197万ドルと約2億5000万円に達し、デイリーアベレージは2198ドルと、同日のトップに立った。さらに2日目の興収は155万ドル(約1億9000万円)、公開2日間で3500万ドル(約4億4000万円)と前作『ドラゴンボールZ 神と神』の最終興収2800万ドル(約3億5000万円)を大きく越え、最終興行収入は10億円を超え、これまで米国で公開された日本アニメーション映画全作品の中でベスト9位に入った[14][15]。日本国外44ヶ国で公開され、2016年1月時点での日本を含む全世界興行収入は77億円に達した[16]

テレビ地上波編集

テレビ地上波では、フジテレビ系列2016年8月27日土曜日)21:00 - 23:10(JST)に『土曜プレミアム』枠にて、映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」“未来”トランクス特別編として放映された。映画本編の他に、毎週日曜日 9:00 - 9:30(JST)に放送中の『ドラゴンボール超』で登場する“未来”青年トランクスから見た視点でのフリーザの歴代シーンを再編集した新作パートも放映された。また、番組最後のエンディング後には、現時点のストーリー上で登場する『ドラゴンボール超』のトランクスとゴクウブラックの緊迫シーンも放送された[17]

回数 放送日 放送時間(JST 放送タイトル 備考 上映タイプ
1 2016年8月27日土曜日 21:00 - 23:10 映画「ドラゴンボールZ 復活の「F」」“未来”トランクス特別編 土曜プレミアム』枠 特別版

受賞編集

ストーリー編集

伝説の戦士「超サイヤ人ゴッド」に覚醒した孫悟空破壊神ビルスの、地球の存亡を賭けた激闘からしばらく経ったある日。平和な地球に不穏な影が近づいていた。

それはかつて、孫悟空やベジータたちサイヤ人の故郷である惑星ベジータを滅ぼし、数多くの惑星を征服・破壊し、宇宙で殺戮の限りを尽くした「宇宙の帝王」フリーザの宇宙船だった。フリーザ軍の残党であるソルベと部下たちの目的は、彼らのリーダーであるフリーザを、地球のドラゴンボールを使って復活させることだった。

同じ頃、地球では相変わらず世界征服を企みドラゴンボール探しを行っていたピラフ一味がドラゴンボールを6個集めていたが、そこに目をつけたソルベと部下のタゴマにドラゴンボールを横取りされてしまう。残る1つのドラゴンボールを手に入れたソルベらは神龍を呼び出し、早速フリーザを復活させる。もう1つ願いをかなえられることを知ったソルベたちは、フリーザの父(コルド大王)も復活させるかどうか悩むが、ピラフ一味のシュウが勝手な願い事をしてしまったため、失敗に終わる。怒りを露わにするソルベだが、フリーザ復活を優先するべきだというタゴマに諭され引き下がる。

宇宙船に戻ったソルベたちは、バラバラになったフリーザの肉体をフリーザ軍の最新型再生装置で復元させ、フリーザを完全復活させる。復活したフリーザは、復活するまでに長い時間がかかったこと、自分を倒した2人の超サイヤ人のうち孫悟空しか見つけられなかったことに不満を漏らすが、ソルベたちの説明に渋々ながらも納得する。孫悟空への復讐計画を始めようとするフリーザは、それに弱腰な発言をしたタゴマを宇宙空間に撃ち飛ばす。生まれて初めての過酷なトレーニングに挑み、復讐計画を実行に移す。

その半年後、トレーニングを終えたフリーザは、ソルベやフリーザ軍一の幹部戦士シサミ、そして1000人の部下と共に、孫悟空がいると思われる地球へと向かう。その頃、銀河パトロール隊員のジャコがフリーザ襲来を伝えるべく、顔見知りであるブルマの元を訪ねていた。しかし、悟空とベジータは、破壊神ビルスの付き人兼お目付け役であり、武術の師でもあるウイスに修行をつけてもらうため、地球を留守にしていた。やむなくブルマはウイスに連絡を入れた後、仲間たちにフリーザ襲来の件を伝え、不穏な気配を感じていた孫悟飯ピッコロ天津飯クリリン亀仙人がフリーザ軍が襲来した場所へと集結。ブルマとジャコも遅れて戦場に駆けつけた。ピッコロいわく「違う次元の化け物」へとパワーアップしたフリーザと、彼が率いる新フリーザ軍と対峙した悟飯たちは、悟空たちが地球に来るまでの時間稼ぎも兼ねて殺さぬ程度に加減しつつ、新フリーザ軍のシサミら1000人の兵士と戦う。

悟飯らの活躍で次第に数を減らしていくフリーザ軍。群を抜いた実力を持ちフリーザ以外では軍最強を誇る幹部戦士シサミですら、超サイヤ人化した悟飯の前には一撃で敗れ去る。その戦いの中でフリーザは、悟空の息子である悟飯も超サイヤ人に変身できることを知り、その事実と彼の成長ぶりに関心を示しつつ、超サイヤ人の危険性を再確認する。兵士を全員倒されたフリーザは、自ら闘うこととし、変身をといた悟飯に強烈な一撃を打ち込む。その一撃で悟飯は心停止に陥るも、ピッコロの応急処置と仙豆に救われる。悟空たちが地球にいないことを知ったフリーザは、悟飯たちにすぐに悟空を呼び戻すよう要求し、ブルマも慌ててウイスに連絡を入れる。その頃、悟空とベジータはウイスとの修行を続けていたが、ブルマからフリーザ襲来の連絡を受け、パワーアップしたフリーザと、力を解放した悟飯ら仲間たちの気を頼りに、瞬間移動で地球へと向かう。

ナメック星での激闘から長い年月を経て、再び対峙する悟空とフリーザ。互いに厳しい修行を積んだ者同士の因縁の対決が始まる。以前とは別次元の力での戦闘を繰り広げる2人。その中で両者共に隠している真の力を察し、そろそろ出し惜しみ無しの全力での戦闘をお互い提案する。悟空は「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」に、フリーザは更なる進化態「ゴールデンフリーザ」へと、両者共に神の次元の力を披露する。ブルマが餌に釣ろうと用意したイチゴサンデーを求めて遅れて到着したビルスとウイスらも見届ける中、一進一退の攻防を繰り広げ、ゴールデンフリーザは圧倒的な力で、次第に悟空を追い詰めていく。

だが、悟空はフリーザのこの圧倒的な力には、体得したばかりの進化に彼自身の体がまだ慣れておらず、スタミナの消耗が激しいという、フリーザ自身気付いていなかった欠点を見抜く。悟空の忠告通り、戦況は次第に悟空へと逆転していく。追い詰められ怒り狂うフリーザに戦っても無駄だと帰るように促し、戦闘を中断し油断した悟空の胸を、フリーザの命令で万が一に備え潜んでいたソルベの凶弾が撃ち抜く。再び形勢は逆転し、フリーザは悟空の撃ち抜かれた部位を執拗にいたぶる。先ほどの戦闘中、ベジータが割り込み悟空を攻撃して邪魔したのを振り返りフリーザは、ナメック星以後の彼を知らず、彼が悟空を憎んでいると思い、軍の最高幹部へと勧誘しとどめを譲ってやろうと提案する。だがベジータは悟空を、ムカつくヤツだが自身が強くなるのに必要な存在であることを語り、ましてや自分の故郷を滅ぼした奴の幹部になるかと誘いを跳ね退け、悟空と同じく「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」へと変身する。そのうちに、ジャコがいらないと断って余った仙豆のおかげで、悟空は無事に一命を取り留める。悟空と同等の力を見せるベジータを相手にし、悟空との戦闘で消耗したフリーザには勝ち目がない上、ベジータも以前のように新たな力に自惚れることもなく、悟空のように甘さも見せず、確実にフリーザを倒そうとする。だが、フリーザは一瞬の隙をついて、地球そのものを破壊してしまう。サイヤ人や地球人らと違い、宇宙空間でも生きられるフリーザの利点を使った卑怯な奥の手であった。

戦場でビルスとウイスの近くにいた悟空ら以外は、ベジータ含め地球の全員が死んでしまう。自身の甘さで仲間たちや地球が滅んでしまったと後悔する悟空に、ビルスとウイスは、ウイスの力で3分だけなら時間を戻してやれるから、自分の甘さが招いた結果の責任を取ってこいと叱咤する。ウイスの時間逆行能力によって3分だけ時間は戻り、フリーザがまさに地球を破壊しようとするその瞬間、再び「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」へと変身した悟空が、甘さを捨てて放った全力のかめはめ波でフリーザの卑劣な策は防がれ、地球が救われると共に再び彼の野望は潰えた。

戦いの後、悟空は、2人で闘っていればここまでの窮地にはならなかったことを振り返り、またこのような危機があればやはり協力して挑むべきかを質問する。その問いにベジータは、またどんな危機に陥ろうとも「それだけはごめんだ」と答え、悟空も「オラもだ」とお互い笑い合った。そして、悟空に倒され再び「地球の地獄」に堕ちたフリーザは、以前のように木に吊るされ、天使や妖精たちに迎えられ、敗北を悔やみながらぬいぐるみや動物たちの明るいパレードを見続ける屈辱の日々に戻った。

登場キャラクター編集

孫悟空
地球育ちのサイヤ人。前作『神と神』での破壊神ビルスとの戦いで、さらなる次元の強さの存在を知り、その領域の強さを追い求めウイスの下で修行をしていた。そこへブルマからかつての宿敵フリーザの復活と襲来の連絡を受け、瞬間移動でベジータと共に悟飯たちの下に駆けつけ、神の域の力を得たフリーザと再戦する。
修行の中でウイスからは欠点として、リラックスしすぎで自信過剰な所がある点を挙げられ「いくら強くてもすっかり気を抜けば身体なんて脆いもの」と注意されていたが、今回この弱点が理由で、非情になれずにフリーザへ止めを刺さずにいたため、危機に陥ることになる。ベジータは嫌いではないが、戦う時は協力せずに一人の方が良いとのこと。
外見は前作と変化がないが、新しいデザインの道着を新調している。この道着はブルマの指令によってカプセルコーポレーションの開発部が特殊な生地で作成したもの[21]で、本作を基にテレビシリーズ化した『超』ではウイスから受け取った。左胸には組み手の最中、気付かぬうちに落書きされたウイスのサインが描かれている。
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人 孫悟空
前作『神と神』にて、破壊神ビルスとの闘いの中で超サイヤ人ゴッドのパワーをその身に取り込んだ悟空が、ウイスの下での修行の末、その取り込んだ神の域の力を自身で制御できるようになったことで到った形態。超サイヤ人ゴッドと同じく、炎のようなオーラでその全身を包むが、その炎の色は赤色から水色に変化している。頭髪や目つきは超サイヤ人ゴッドと異なり、超サイヤ人1時のような逆立った頭髪と鋭い目つきとなり、色もオーラと同じく水色となる。その戦闘力は、依然として破壊神ビルスに敵わないものの、ウイスによるとベジータと二人で協力すれば「なんとか互角に闘えそう」なほどの域に達している。
ベジータ
サイヤ人の王子で、悟空の永遠のライバル。前作で目の当たりにしたさらなる次元の強さを追い求め、悟空だけ抜け駆けするのは許さんとウイスの下で修行をしていたが、ブルマからかつての宿敵フリーザの復活と襲来の連絡を受け、悟空の瞬間移動で悟飯たちの下に駆けつける。瞬間移動の際には、悟空と手を繋ぐことにかなり躊躇したが、悟空に「ブルマは口が悪いから、フリーザに殺されるかもしれない」と言われ、渋々手を繋いだ。
修行中ウイスからは欠点として、常に神経を張り詰めすぎていると指摘され、悟空がフリーザと戦っている最中もじっとしていられず戦いに割り込み、悟空に殴りかかったためにフリーザは「自分を助けたのだ」と勘違いした。
外見は前作と変化がないが、ブルマが作り直した改良型の戦闘服[22][注 1]を新調している。左胸には組み手の最中、気付かぬうちに落書きされたウイスのサインが描かれている。
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人 ベジータ
悟空と共にウイスの下で修行したベジータも、この形態に到ることが可能。作中ではこの形態へと変身した際に「オレ様もなれるんだよ…伝説の超サイヤ人にな」と発言している。
ウイスには「頭で考えすぎる分悟空にいつも一歩先を行かれる」と評されるものの本作では同格と言えるの実力を持ち、自身の故郷を滅ぼし、散々扱き使ったフリーザへの復讐も兼ねて戦いを挑む。ベジータが神の域の力をその身に取り込んだ経緯の詳細は描かれていないが、前作『神と神』にて、超サイヤ人ゴッドに変身するのが悟空であることに不満を漏らしたり、ラストに「今度(超サイヤ人)ゴッドに変身するのはオレだからな」と発言し、悟空はそれに「ああ、もちろんだ」と、後に超サイヤ人ゴッドへの変身に協力する確約をしていた。また、本作を基にテレビシリーズ化した『超』では、反対に悟空から協力を提案するもベジータはそれを断り、独力で神の域の力を覚醒させると宣言し、ウイスの下での修業によりそれを実現した。
孫悟飯
悟空の長男。フリーザ軍の侵略を迎え撃つも、急遽の襲来だったため、道着が見つけられず緑色のジャージ姿で参戦する。髪型も前作から変化している。
ブルマからの命令と「アイツら無茶をするから」と、弟の孫悟天と、ベジータ夫妻の息子トランクスには、今回の戦いの件は教えなかった。鳥山明によると、これは次世代の戦士まで巻き込んで失いたくないという皆の総意とのこと[23]
学者として平和な日々を過ごす間鍛錬を怠っており、超サイヤ人に「多分なれる」と言うほど実戦から遠のいていたが、それでも悟空とベジータが来るまでの間、地球側の最大の戦力として活躍し、多くの兵士を殺さない程度に手加減しながらも次々と倒した。だが兵士らを一掃した後、超サイヤ人化を解いた際にパワーアップしたフリーザの重い一撃を腹部に受け、一時的に心停止に陥るが、ピッコロの応急処置に救われる。
本作では超サイヤ人には変身するが、老界王神の潜在能力解放状態にはなっていない[注 2]
ピッコロ
悟空の戦友であるナメック星人で、悟飯の師匠。ミスター・サタンに建ててもらった悟飯の家[24]で、悟飯とビーデルが買い物に行っている間にパンを(彼なりに)あやしていたりと、もはや悟飯の親類同然の存在となっている。作者いわく「ピッコロのほうが誰かに頼むより安心だから」とのこと[22]。その時に不穏な気配を感じ取っていた。その約半年後、悟飯と共にフリーザ軍の侵略を迎え撃つ。また、基本的には彼は孤独を愛するので、悟飯の家のすぐ近くにあるサタン所有の山で暮らしており、毎日夕食だけ悟飯たちと食べている[22]
重いターバンとマントを常に身に着けるなど、今でも修行は続けている[25]。悟飯たちと共に殺さぬ程度に加減しながらも、フリーザ軍の兵士の多くを倒す。
クリリン
悟空の兄弟弟子にして少年期からの親友。生活のために優秀な警察官として働いている。鳥山いわく「彼のおかげで、管内の犯罪は激減した」とのこと[22]。使用しているエアバイクは特別チューニングされたカプセルコーポレーション[22]
フリーザ軍襲来の前には、気合いを入れるために妻の人造人間18号に頼み、以前のように丸坊主に剃ってもらった[注 3]。亀仙人を連れ立って参戦し、悟飯らと共に大勢のフリーザ軍兵士を迎え撃つ。フリーザ軍兵士たちを相手に善戦する一方、銀行強盗が落とした金が頭に降って来たり、よそ見をして木にぶつかるなどコミカルさも見せている。援護したジャコの実力を、「結構やるな」と認めていた。
なお、クリリンの携帯電話の着信音はアニメ『ONE PIECE』の主題歌「ウィーアー!」。
天津飯
かつて悟空達、亀仙流と敵対していた鶴仙流の使い手で悟空の戦友。フリーザ軍の襲来を察知して、悟飯らの下に駆けつける。仲間のヤムチャや相棒の餃子は危険に巻き込みたくないと、単独で駆けつけた。悟飯らと共にフリーザ軍兵士の大軍と戦う。
亀仙人
亀仙流の創始者で、悟空、クリリン、ヤムチャの師。フリーザ軍の襲来を知り、クリリンと共にカリンから仙豆を貰ってから駆けつけ、久々に戦線復帰する。原作のサイヤ人編以降は、闘いのレベルが上がり自身の力が及ばなくなったことを嘆く場面もあったが、本作では戦闘で活躍するだけでなく、悟飯ら仲間たちに的確な指示を出す場面もある。作者によると「その気になりさえすれば、もともとあれ位は強いんです」とのこと[22][注 4]
肉体を活性化させフリーザ軍を相手に奮戦し、本家本元のかめはめ波を放った。本作では応用技として、原作では使っていない片手で気功波を放つ場面もある。舞空術は本作でも使えないようで、クリリンにおぶってもらって戦場に到着した。
ブリーフ博士
ブルマの父で、カプセルコーポレーションの社長。ジャコとも面識があり、金魚を見せていた。
ジャコ
地球にフリーザ軍の侵略危機を伝えに来た銀河パトロール隊員で自称「誇り高きスーパーエリート」。『ドラゴンボール』の前日談でもある鳥山明の漫画『銀河パトロール ジャコ』の主人公でもある。アニメ『ドラゴンボール』シリーズ初登場で会話こそなかったが悟空と共演するのは本作が初である。
ブルマの姉タイツの友達で、ブルマ一家とは顔見知り。かつて銀河パトロールもフリーザの強さの前に、こっ酷くやられたとのことがあるらしく、フリーザの恐ろしさを知っている。そのため、ブルマに知らせた後は退散するつもりであったが、ブルマに強引にフリーザ軍と戦わされるはめに。舞空術も気功波も使えないが、光線銃や華麗な身のこなしと地の利を生かした機転で奮戦する。自分をエリートだと主張する一方、自分より強いフリーザとは最初から戦おうとしなかったり、自分の担当区域である地球に悟空やベジータが自分達が敵対していたサイヤ人の生き残りだと知ったり、ウイスが重大な違法である時間操作をしても色々と面倒なことになるため、「見なかったことにする」と無視を決め込むなど、超エリートとは言い難い一面は昔と変わっていない。
ブルマ
悟空のかつて共に旅をした仲間でベジータの妻でもある。ジャコとは5歳の時に知り合っており、父親と共に彼からフリーザ襲来の報を聞かされる。フリーザと会うのは番外編を除けば今作が初である。フリーザが大幅にパワーアップをしたことも知らずに悟空とベジータが簡単に倒してくれるとタカをくくり、フリーザに対して「ドケチ」や「クソったれフリーザ」と好き勝手に暴言を吐き、フリーザの怒りを買う。悟空からも「あいつ、口悪いからな」と言われている。
未だに若さを保っている理由について、鳥山明は「たぶん自身が開発した特殊溶液を使用しているためではないでしょうか」と答えている[22]
ビーデル
ミスター・サタンの娘にして孫悟飯の妻。前作『神と神』にて彼女が身ごもっていた、悟空が超サイヤ人ゴッドに覚醒するためのキーパーソンとなった娘も無事生まれ、「パン」と名付けられ可愛がっている。
帰宅した際「パンちゃん、遅くなってごめんね。ピッコロのおじちゃんは緑色でも優しいでしょう」とパンを気遣い子守を頼んだピッコロを茶化すなど、原作では関わる場面の少なかったピッコロとも、遠慮なく茶化せるほどの仲になっている。父親のミスター・サタンについては、作者によると「呼んだところで戦力にならないので、何も知らずに家でくつろいでいる」とのこと[23]
人造人間18号
かつては悟空を倒すため改造された人造人間であったが、夫のクリリンとの出会いを経て、一児の母として平和に暮らしている。戦いに行くクリリンに、自分の方が全然強いのだからと参戦を提案したが、クリリンは娘のマーロンを守ってほしいとその申し出を断った。出陣前に夫の頭をバリカンで坊主にしたその後、戦場に向かう夫の後姿を見て「カッコイイ…」と惚れ直していた。
ピラフ一味(ピラフ、シュウ、マイ)
前作に続き、また世界征服を夢見てドラゴンボールを集めていた。ソルベらに脅され神龍を呼び出すが、シュウの機転で2つ目の願いで100万ゼニーを手にいれることに成功する。ソルベらが引き上げようとした際、回収し忘れた肉片を届けて礼を言われる。その後は手に入れた金で、まずは腹ごしらえからとのことで、もんじゃ焼きを食べに行った[注 5]
マイはトランクスとの交際を続けており、食事に困窮してくると3人で食事を頂きに行くこともある[22]
神龍
ドラゴンボールを7つ集めると願いを叶えてくれる龍。ソルベたちによって呼び出され、肉体がバラバラの状態で再生不可能でも構わないというソルベの「フリーザの復活」と、シュウの「100万ゼニーが欲しい」という2つの願いを叶えた。ソルベに「口の利き方が悪い」と願いを叶えるのを一度渋り、敬語で言い直しての願いには応えた。原作では生き返ることができるのは死んでから一年以内の者とされていたが、本作では特に触れられていない。
トランクス
未来から来た青年トランクスが、フリーザを倒した際のソルベとタゴマの回想シーンでのみ登場。
現代の彼は、マイが自身のボーイフレンドとしてその名を挙げ、悟飯が彼と弟・孫悟天には今回の闘いの件を敢えて伝えていないことを語るなど、話題にこそ挙がるが本人は未登場[23]

前作からのゲスト編集

破壊神ビルス
破壊を司る神。ブルマが用意したイチゴサンデーを求めて、悟空たちとは遅れてウイスと共に地球に現れる。前作のこともあり、地球の食べ物を気に入っており、悟空とベジータがウイスに修行をつけてもらっている最中やフリーザ襲来で地球が危機に陥っている時でもお構いなしに地球の食べ物を要求し、そのことに悟空達が文句をつけると機嫌を損ねて「破壊するぞ」と脅かしたり、エネルギー弾を見せつけてブルマにイチゴサンデーを持ってくることを最優先させるなど相変わらずのワガママぶりで悟空たちを振り回すが、『神と神』の一件で悟空たちのことを認めるようにもなっており、地球の危機に不安がるブルマに対して「美味しいものがあるうちは助けてやる」と横柄な態度ながらも自分のそばにいるよう忠告したり、フリーザが地球を破壊した際には自分だけでなく悟空たちも助けるなど温情的な面や、フリーザに情けをかけたことを後悔する悟空に「お前の甘さが招いたことだ」と手厳しく評しつつ、責任を取ってフリーザを倒して来いと悟空にチャンスを与える懐の深い面も見せた。なお、地球が救われた際には、破壊神が星を再生する手助けをするなんてみっともない話だと自虐的に皮肉っていた。
「宇宙最強の破壊神」といわれ、彼を知る者の多くがその名を聞き、姿を見るだけでも震え上がり、ひれ伏す存在。銀河パトロールからは神話扱いされている。パワーアップしたフリーザすら例外ではなく、コルド大王から「破壊神ビルスと魔人ブウにだけは手を出すな」と忠告されて恐れており、本人がいない時は呼び捨てにしていたが、ビルス本人を目の前にした時は“様”付けで呼んでいた。フリーザとは面識があり、フリーザの戦いぶりを「随分やるようになった」「汚いが良い手だ」などと褒めてもいた。
寝起きは非常に機嫌が悪く[26]、寝ぼけた状態で星を破壊するほどの光弾を悟空たちに放っていた。
前作では演じる山寺宏一が提案した[27]一人称の「ボク」を用いていたが、本作では修正される前の一人称であった「わたし」や「オレ」に変更されている[注 6]
ウイス
ビルスの付き人兼お目付け役で、武術の師匠でもある。そのため、横柄なビルスと対等に話ができる数少ない人物。
前作にてビルス同様、地球の食べ物を大変気に入り、時折悟空やブルマたちに食べ物で釣られ、悟空とベジータの特訓に付き合っている。2人の猛攻をまったく意に介さず、気付かれぬ間に服にサインしてしまうほどの絶対的な実力を持つ。その上、3分程度であれば時間そのものを巻き戻す能力すら持つ。過去を変えるわけではなく「やり直し」であるため、フリーザが地球を破壊した際に時間を戻しても、地球が破壊され地球人が殺されたという並行世界が生まれることはない[28]
未曾有の実力と時間すら操るその能力から、ベジータに一体何者なのかと問われた際には「ウイスという生命体かしら」と答えたが、後の『ドラゴンボール超』ではその正体が神に仕える天使であることが明らかになる。また悟空は、珍しく“さん”付けで呼んでおり、ベジータも「アンタ」と呼ぶなど彼らなりにある程度は敬意を払っていた。またフリーザ戦後、ブルマに御礼の食事に誘われた際は楽しみだと喜んでいた。
予言魚
未来を見通す力を持つ、ビルスの城の近所に住む不思議な魚。孫悟空とベジータの修行に付き合っていたウイスに、地球のブルマから連絡が来ていたことを伝える。

ゲストキャラクター編集

フリーザ
悟空らサイヤ人の宿敵である、悪の帝王。過去の劇場版作品にも何度か出てきたが本作では純粋な敵役として登場した。かつてサイヤ人の星・惑星ベジータを破壊した。未来から来た青年トランクスに殺され、死亡した際のサイボーグ化した姿のままで力を奪われ「地球の地獄」に封印されていたが、神龍によりバラバラの状態で蘇った[注 7]。その状態でも生きており、冷凍保存用の装置に移された後にフリーザ軍の最新の再生装置で完全復活した[注 8]
生まれながらの天才戦士で努力をする必要もないほど強かったため、悟空に倒されるまでは天賦の素質だけで戦っていたが、孫悟空への復讐のために生まれて初めての過酷なトレーニングに挑んだことで、ピッコロいわく「次元の違う」尋常ならざるパワーアップを遂げ、部下1000人を引き連れ再び地球に襲来する。復活した際には、4ヶ月もトレーニングすれば第1形態の戦闘力130万は確実に超えるだろうと推測していたが、実際に行った半年間の人生初のトレーニングの成果はその推測を遥かに上回り、神の次元の戦闘力を手に入れるほどのパワーアップに成功し、第1形態の状態ですら、超サイヤ人化を解いていた悟飯を不意打ちであったとはいえ、一撃で一時的に心停止させてしまうほど。因縁の相手である孫悟空との戦いを始める際には、第1形態から一気に最終形態へと変身して復讐に臨む。それを見た悟空とベジータも、その急激なパワーアップに驚愕した。その際、悟空からは「根っからの悪人でなければ良いライバルになれたのに」と惜しまれていた。
ソルベはフリーザに次はフリーザの父・コルド大王を生き返らせようと提案したが、フリーザは「パパは偉そうだから復活させなくてもいいです」と断った。ビルスとは顔見知りであり、同時に恐れてもいるようで様を付けて呼んでいた。作者いわく「さすがのフリーザも、破壊神ビルスにはどうやっても敵いません。破壊するもの同士それなりに気はあっていましたが、調子に乗ってビルスの怒りを買い、痛い目に遭ったこともあります」とのこと[29]。さらに、父・コルド大王から過去に破壊神ビルスと魔人ブウだけは手を出すなと言われていたことも明かした。かつて殺したにもかかわらず戦場に現れたクリリンには反応を見せたが、ピッコロには特に言及しなかった。青年トランクスに倒されて以降、「地球の地獄」から復活するまでの間に「この世」で起きたことはあまり知らなかったらしく、魔人ブウが悟空に倒されたこと、悟飯やベジータも超サイヤ人に変身できるようになったことを知った際には驚いていた。
また鳥山明によると、一見フリーザ軍兵士らが装備するプロテクターと同型に見える、フリーザ第1形態の上半身部分は体の一部であるとのこと[30]。監督の山室直儀によると、アニメスタッフも知らなかった設定で今回初めて判明したことであり、フリーザ復活のシーンでこの鎧のない姿で作画されていたのを、後から描き直したという[30]
ゴールデンフリーザ
生涯初めての過酷なトレーニングの末に、神の次元の戦闘力にまで辿り着いた、最終形態の更なる進化態。その姿は基本的には最終形態とほぼ同じだが、皮膚の白い部分が金色に、顔や手と足は紫色に変化している他、両肩三角筋の紫色の部位がなくなり、手足の甲部分の紫色の部位が若干小さくなった。体色の変化は自らの意志である程度選択できたようで、悟空との戦いでこの姿に変身した際に「わかりやすく金色にしてみた」と発言している。以前の最終形態フルパワー時のように肥大化はせずに、細身のまま筋肉質な体つきに変化する。第一形態と最終形態では全身から紫色のオーラを発していたが、この形態では全身を金色のオーラが包む。
悟空がウイスの下での修行の末に到った“超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人”を凌ぐほどの絶大な戦闘力を誇る。だが、体得して間もない進化形態であるため、この変身にフリーザ自身がまだ慣れておらず、以前の最終形態フルパワー時と同じくスタミナの消費が激しいという、本人も意識していなかった弱点を悟空とベジータは見抜いた。
鳥山いわく「あれ以上姿を変えるわけには行かないので、主に色を変えてみました。金メダルのイメージから、最強という感じがするでしょう?」とのこと[22]
公開を記念して劇場などで発売された公式グッズ、サンケイスポーツ特別版のタブロイド新聞『ドラゴンボールZ 復活の「F」新聞』でのインタビューにて、演じる中尾隆聖がゴールデンフリーザの推定戦闘力を問われた際、「ナイス“ガイ”にかけて、戦闘力は1」と答えている。
ソルベ
かつて第3星域で参謀をしていた、小柄なフリーザ軍残党の統率者。占領地の統治がうまくいかず、反乱と撤退が相次ぐようになり、フリーザ復活を画策しドラゴンボールを使って蘇らせる。知能は高いが自身の戦闘力はそれほど高くない。だが、指輪型の強力な光線銃と高い狙撃技術を持つ。
フリーザが、悟空との決戦における万が一の秘策として伏兵として潜ませており、フリーザに力の差を見せて油断した悟空の胸部を光線銃で狙撃することに成功する。しかしその後、ベジータが弾いたフリーザのエネルギー弾に当たり死亡した。『ドラゴンボールヒーローズ』ではバトルキャラクターおよびプレイヤーカードとして登場しており、ムービーではアバターキャラクターと互角に戦う姿を見せた。
絵コンテの初期段階での名前は「チドル」であり、デザインも異なっていた[31]
タゴマ
フリーザ軍残党の中でも、かつてのザーボンやドドリアに匹敵する働きをみせる長身の幹部戦士。フリーザ復活のために地球に向かうソルベに同行し、ドラゴンボールの回収を行う。海底深く沈んだドラゴンボールを引き上げるなど抜群の身体能力を持つ[32]。それまでフリーザの実物は見たことがなく、その復活には懐疑的だった[32]。悟空たち超サイヤ人は無視した方が賢明であると、復讐を画策するフリーザに翻意を促そうとしたため、フリーザに宇宙空間へと撃ち飛ばされ死亡した。新素材の戦闘服と、新型スカウターの試作品を使用している[22]
鳥山明による脚本の段階では地球襲来時にも姿を見せていた[33]。本編では戦闘シーンはなかったが『ドラゴンボールヒーローズ』ではバトルキャラクターおよびプレイヤーカードとして登場しており、ムービーでは女の子アバターと戦ったり、乱入したジャコを一瞬で蹴散らしていた。ゲーム版では敵に対しても丁寧語で一人称は「私」だが、脚本の段階では「オレ」だった。
本作を原作とするTVシリーズ『ドラゴンボール超』では、映画と同様に翻意を促したことでフリーザの不興を買い、指先からのビームで弄られ重傷を負うも劇場版と違い、一命は取り停めており、地球での戦いにも参戦する。その際、フリーザの復活以降、彼のトレーニング相手を任され、瀕死の状態になるまで痛めつけられては再生装置に浸かる日々を強要された影響で、フリーザ同様に短期間で急激なパワーアップを遂げ、ギニュー特戦隊をも遥かに凌ぐ戦闘力を得た。だが、フリーザとのトレーニングの中で「人を支配するのは、氷の非情さと圧倒的な恐怖」であるという考えに到り、性格も歪んでしまい、敵側の最大の戦力である悟飯を倒すためとはいえ仲間のシサミを背後から撃ち抜き、以前は従順だった主人のソルベにも反発的な態度を取るようになり、一人称も以前の「私」から脚本版の「オレ」に変化している。だが、タゴマのその一連の行動を見ていたフリーザは、見込みがある部下であるかのように微笑んでいた。その後、カエルの姿で生きていたギニューの策に嵌り身体を奪われカエルとなってしまい以降は登場しなくなる。一方、ギニューはタゴマ本人以上に身体を使いこなしてパワーアップするも、超サイヤ人化した悟飯の前には為す術なく敗れたが、情けをかけられ命までは奪われなかった。そこへ悟空とベジータが救援に駆け付け、ギニューはタゴマの身体もろともベジータのエネルギー波で消滅させられた。
シサミ
フリーザ軍残党の幹部戦士。大柄で角がある。戦士としてもフリーザ以外では軍最強[34]であるだけでなく、軍の幹部としても優秀で同じ実力派のタゴマをライバル視している描写があった。
ソルベはフリーザが復活した際に彼を「かつての幹部のザーボン様とドドリア様にも匹敵するほどの優秀な戦士」と紹介したが、その約半年が経過した後の地球襲来時の戦闘では急激にパワーアップしており、ピッコロが相手を殺さぬ程度に加減していたとはいえ、ザーボンらを遥かに超えた力を持つピッコロと渡り合うほどの実力を見せた。だが、超サイヤ人に変身した孫悟飯の前には一撃で敗れ、他の兵士共々フリーザに始末された。
ドラゴンボールヒーローズ』ではバトルキャラクターおよびプレイヤーカードとして登場している。
鳥山明による脚本の段階では、フリーザ復活時には登場せず前述のソルベによる紹介も無く、地球襲来時に初めて姿を見せる[34]
本作を原作とするTVシリーズ『ドラゴンボール超』では、ピッコロとの戦闘はないまま悟飯と戦闘するが、タゴマに悟飯を撃ち抜くための囮に利用され、背中から撃ち抜かれて死亡した。
フリーザ軍残党
「新フリーザ軍」「新生フリーザ軍」[22]とも呼ばれる約1000人の残存兵力。現在のフリーザ軍のほとんどは残った2級戦士の寄せ集めだが、中にはかなりの実力者もおり、特に強力な傭兵が存在する[34]カエルの姿をした幹部[35]はソルベの側近の1人であり、その他にも過去に登場したアプールらと同族の戦士を含めた兵士たちも登場している。地球の戦士たちと闘うが力の差があったため次々と敗れ、クリリンたちも苦戦する強力な傭兵たちも悟飯によって倒された[34]。全員倒された後はフリーザに見限られ処刑される。
妖精たち
「地球の地獄」で力を奪われて拘束されたフリーザの周りで、明るくかわいいダンスを踊る、妖精や天使、ぬいぐるみたち。極悪人のフリーザにとっては耐え難い苦痛であり、再び彼が死亡し戻ってきたときも賑やかに出迎えている。
銀行強盗
サタンシティにて強盗を働いていた2人組の男性。窃盗完了後に逃走するも、たまたま駐車違反を検挙していたクリリンに見つかり、追いつかれた後逮捕された。

用語編集

超サイヤ人ゴッドSS (超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)
超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人[36]。どういった状態なのかは悟空が前述のように説明したが、作中で具体的な呼称はなく、関連書籍や各種ゲームなどでは「超サイヤ人ゴッドSS(スーパーサイヤじんゴッドスーパーサイヤじん)」と表記されている。
鳥山明は、頭髪やオーラを水色に変化させたのは「ある限界を超え、強く、そして穏やかになり、冷静に闘える事になった」ことを表現した、と語っている[22]
地球の地獄
フリーザがいた死後の世界。妖精や天使、ぬいぐるみたちが存在し、パレードや歌を披露して地獄に堕ちた者を歓迎する陽気で摩訶不思議な世界。アニメ『ドラゴンボール』史上いまだかつてない世界と紹介されている[32]。美術監督の行信三は「普通の人間が想像する地獄と、フリーザにとっての地獄が正反対だという面白さが出せた」と語っている[37]

声の出演編集

スタッフ編集

楽曲編集

主題歌「『Z』の誓い
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - NARASAKI / 編曲 - NARASAKI、ゆよゆっぺ / 歌 - ももいろクローバーZ[39]キングレコード / EVIL LINE RECORDS
バトルソング(挿入歌)「「F」
作詞・作曲 - マキシマムザ亮君 / 歌 - マキシマムザホルモンVAP / ミミカジル)

2D/3D/4DX/IMAX3D編集

  • 通常の2Dも含めて、立体映像の3D、3D映画に駆動する座席・雨・霧・光・香りを付加する4D技術の特殊効果が用いられた4DX、通常の映画で使用されるフィルムよりも大きなサイズの映像を上映するIMAX3Dの4タイプで同時上映された。この4タイプで上映されるのは、邦画アニメーションでは初の試みである。また、2017年現在、この4タイプで放映されたのはこの作品が唯一となる。

関連作品編集

巻「F」編集

ドラゴンボール 鳥山明描き下ろし脚本完全収録 巻「F」
入場者限定劇場配布冊子。設定画と原作者書き下ろし脚本を掲載。全国先着150万人数量限定。

単行本編集

『ドラゴンボールZ 復活の「F」』アニメコミックス(ジャンプ コミックスISBN 978-4088806969

メディア展開編集

金曜プレミアム『ドラゴンボールZ 神と神』フリーザ特別版
2015年4月17日放送。映画公開直前SPとしてフリーザが番組ナビゲーターを担当。
カウントダウンDB 〜ドラゴンボールZ 復活の「F」公開直前SP〜
2015年4月14-16日に関東ローカルで公開直前記念深夜特番放送。
キリン メッツ CM
キリンとの映画コラボCMとして『キリン メッツ オレンジ 悟空』編と『キリン メッツ グレープ フリーザ』編が放送。
ドラゴンボールZ 復活の「F」新聞
サンケイスポーツ特別版として2015年4月18日に発売。
ドラゴンボール超
本作のストーリーをテレビシリーズ用に再構成した「フリーザ復活編」が放送されている。

ゲーム編集

ドラゴンボールヒーローズ
入場者特典として、ゲームで使用できる孫悟空かベジータのどちらかのカードをプレゼント。
ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル
ドラゴンボール ゼノバース
ドラゴンボールZ ドッカンバトル
ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション2
ドラゴンボールZ 超究極武闘伝
入場者特典として、ゲームで使用できる特典コードをプレゼント。キャンペーン期間は2015年7月31日まで。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 『ドラゴンボール超』ではこの戦闘服を手に入れるまでの経緯が描かれていた。
  2. ^ 『ドラゴンボール超』の宇宙サバイバル編ではピッコロとの修行で再び変身できるようになった。
  3. ^ テレビシリーズでは出発前に「ママを頼むぞ」と、娘であるマーロンの頭をなでていた。
  4. ^ 『ドラゴンボール超』の宇宙サバイバル編での悟空曰く「内緒で隠れて修行していたな」と発言があった。
  5. ^ 脚本の段階では危機を感じ、手に入れた100万ゼニーを脱出用の宇宙船にするつもりでいた。
  6. ^ 本作を原作とするTVシリーズ『ドラゴンボール超』では、「ボク」のままになっている。
  7. ^ フリーザの肉体は随分昔に未来のトランクスに切り刻まれ再生不可能だったため、サイボーグ化したフリーザがバラバラになった状態で蘇った。
  8. ^ かつて失った肉体も全て再生し、完全復活した時には第1形態に戻っていた。

出典編集

  1. ^ 2015年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ ドラゴンボールZ』邦画史上初!IMAX3D上映が決定”. シネマトゥデイ (2015年1月28日). 2015年1月30日閲覧。
  3. ^ 『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 バトルを全身で体感 4DXでも上映決定”. アニメ!アニメ! (2015年2月13日). 2015年2月13日閲覧。
  4. ^ 週刊少年ジャンプ』2014年52号、23頁。
  5. ^ [https://twitter.com/MTH_OFFICIAL/status/535368435794845696/photo/1 マキシマム ザ ホルモン 公式Twitter(@MTH_OFFICIAL) 2014年11月20日。「銀河激神コメント!!!」『Vジャンプ』2015年1月号、97頁。
  6. ^ 漫道コバヤシ』#015「伝説の編集者鳥嶋和彦さんと週刊少年ジャンプの歴史を学ぼうSP」 2015年4月14日放送。
  7. ^ 「鳥嶋和彦 鳥山先生と築いたヒストリー」『サンケイスポーツ特別版2015年5月18日号ドラゴンボールZ復活の「F」新聞』、28面。
  8. ^ 「鳥山明先生からのコメント」 劇場版ドラゴンボールZ 復活の「F」公式サイト。
  9. ^ 5月9日は“悟空の日”に!日本記念日協会が認定”. シネマトゥデイ (2015年5月9日). 2015年5月11日閲覧。
  10. ^ 『ドラゴンボールZ』今年最高の大ヒットスタートで1位!」シネマトゥデイ、2015年4月20日
  11. ^ 『ドラゴンボールZ』今年最速!公開7日間で100万人突破へ!」シネマトゥデイ、2015年4月24日
  12. ^ 実写版『シンデレラ』がV2!ゴールデンウイークを制する!【映画週末興行成績】」シネマトゥデイ、2015年5月8日
  13. ^ 東映『DBZ』、30日間で興収34億3千万円」文化通信、2015年5月19日
  14. ^ 「ドラゴンボールZ 復活の「F」」、北米公開も好調 興収6億円超える
  15. ^ 東映アニメーション平成28年3月期 第2四半期決算プレゼンテーション資料
  16. ^ (2016年1月18日). “『ドラゴンボールZ 復活の「F」』第39回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞!全世界45ヶ国で公開し、興行収入77億円の大ヒット!!”. 東映アニメーションプレスリリース。
  17. ^ ノーカット地上波初放送!さらに特別版!”. とれたてフジテレビ (2016年7月24日). 2016年7月24日閲覧。
  18. ^ 第39回日本アカデミー賞、受賞作発表!「海街diary」が最多12部門受賞”. 映画.com (2016年1月18日). 2016年1月18日閲覧。
  19. ^ 第60回「映画の日」中央大会開催、金賞は「妖怪ウォッチ」「ベイマックス」”. 映画.com (2015年12月2日). 2015年12月2日閲覧。
  20. ^ “批評家大賞アニメ部門で永井豪が最高賞に、功労賞・渡辺宙明を串田アキラが祝福”. 映画ナタリー. (2016年5月25日). http://natalie.mu/eiga/news/188463 2016年5月25日閲覧。 
  21. ^ 『30th Anniversary ドラゴンボール超史集』集英社、2016年1月26日、ISBN 978-4087925050、146頁。
  22. ^ a b c d e f g h i j k l 鳥山明「其之二 鳥山明 直筆コメント入り! 『復活の「F」』超Z設定画ギャラリー」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』集英社〈ジャンプ コミックス〉、2015年4月18日、10-18頁。
  23. ^ a b c 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』51頁。
  24. ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』31頁。
  25. ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character Z戦士たち」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』東映(株)事業推進部、2015年4月18日。
  26. ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character 地球の人々/神さまたち」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』
  27. ^ サキよみ ジャンBANG!』でウイスを演じる森田成一の『神と神』の台本にビルスの台詞の「私」の部分が二重取り消し線で消され、隣に「ボク」と書かれている。
  28. ^ 鳥山明、とよたろう「其之十四 未来からのSOS」『DRAGON BALL超 第2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年12月2日、ISBN 978-4-08-880867-3、153頁。
  29. ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』69頁。
  30. ^ a b 「STAFF INTERVIEW 山室直儀」ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット、東映、2015年4月18日。
  31. ^ DVD & Blu-ray『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 特別限定版封入特典 絵コンテ集より。
  32. ^ a b c アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character フリーザ一味」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』
  33. ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』、48頁。
  34. ^ a b c d 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録DRAGON BALL巻「F」』、53頁。
  35. ^ 巻「F」の脚本、クレジット、字幕では参謀と表記されている。
  36. ^ 「鳥山先生SPインタビュー」『週刊少年ジャンプ』2015年No.20、7頁。
  37. ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「STAFF INTERVIEW 美術監督 行 信三」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』
  38. ^ 皆口裕子 (2015年4月1日22:50). “お知らせ、あれこれ”. ちまちまの神様. アメーバブログ. 2016年5月5日閲覧。
  39. ^ 4月18日(土)公開の映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の主題歌が、「ももいろクローバーZ」に決定!”. アニメイトTV. 2015年1月14日閲覧。

外部リンク編集

ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 オラの悟飯をかえせッ!! 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウィロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年春 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 復活の「F」 2015年 フリーザ一味