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ドリ車(ドリしゃ)とは、自動車(四輪自動車)の走行でも特殊な走行法であるドリフト走行をする事を主な目的として使われている車両、ドリフト車の総称・略称。

目次

概要編集

ドリ車には、専用の改造を施しているものから無改造に近いものまで様々な状態の車両が存在する。

多くの車両はドリフト族が機械式LSDを導入したり、前輪の切れ角を増すなどのチューニングを施したチューニングカーである。

公道を走行できる合法改造車(公認車を含む)、マフラーの(保安基準の域をはみ出した)改造・交換による爆音など整備不良にあたる違法改造車、クローズドコース専用の競技専用車に大別される。また「ミサイル」と呼ばれる、廃車寸前の練習・フリー走行用車両(公道を走れる状態ではない場合サーキット専用車となる)を用意する者もいる。

ドリフトよりもドレスアップ方面に重点的にシフトされた車両(スポコンなど)も存在する。D1グランプリでは見た目のドレスアップも若干ながら審査の対象になるため、この影響もある。

主な改造内容編集

  • 基本的には過給機・インタークーラー・インテーク・マフラーを含めた吸排気系改良によるトルクの増加、タワーバー・ショックアブソーバー・前輪の切り増し・LSDまたはデフロック・軽量ホイールなどの足回りの改造が多く、峠仕様とあまり大差は無いとされる。バケットシート(もしくはそれに準じるホールド性の高いシート)への変更を多くのドリフターやD1ドライバーが推奨している。これは通常ありえない角度の横Gがかかる事に加え、路面やクルマからの振動が伝わりやすくリアタイヤの滑り出しが分かりやすいため。
    • 一般的にブーストアップ~ポン付けタービン程度で、低回転域のトルクを稼いだ方がドリフトはしやすい。D1グランプリに出場するぐらいのハイチューンマシンになると、タービンを大型化させて高回転でのトルクを増し、タイヤから白煙を出しやすくするが、そのためD1グランプリに出ている車の殆どがNOSで低中速域のトルクを稼ぎ、ターボラグを最小限に抑えるという手法がほぼ定番と化している。特に近年のD1グランプリ車両はハイパワー化が進んでおり、通常だとかなりのハイパワーというべき500馬力クラスでも普通と言われる程である(ランキング上位選手の車両の大半が700~1000馬力級というパワーウォーズ状態になっている)。さらにそのパワーに対応する為に殆どの車両がシーケンシャルミッションを使用しており(シーケンシャルミッション未使用車両も社外の強化ミッションや、純正でも強度が高いと言われるメーカー純正ゲトラグ製ミッション等を使用している場合が殆どである)、ボディもレース車両と同等以上の補強を施すなどされている。
    • 走行中は車両を横に向けるため正面に風が入りづらくなり、ラジエターが本来持つ熱交換性能を低下させるため、エンジンがオーバーヒートしやすい。ラジエターの大容量化、オイルクーラー設置などの対策をとる。
    • パワーを追求するために、排気系の触媒装置(キャタライザー)や消音装置(サイレンサー)を排除している車両も多い。しかし、これらは公道走行に違法という事に注意しなければならない。メジャー大会のD1グランプリでも触媒+サーキットごとの規制音量、D1ストリートリーガルでは触媒+車検に通る音量(E-車両で103db、GF-車両で96db)という規制を行っている。
    • ドリフト仕様独自の改造も存在する。ドリフトアングルの維持に必要なタイヤ切れ角をアップさせるためにカラーを組み込み、ナックル加工を施す。操作軸の強度や耐久性アップのため、タイロッドを強化品に変更する。
    • 足回りはトラクションをきちんとかけてパワーを伝えるために、比較的高めのローダウン(ノーマルより少し低い)にセットしている車両が多い。
  • タイヤは初心者のうちはフロントに適度なハイグリップタイヤ、リアは純正程度のローグリップタイヤを装着し、リアを滑りやすくするが、上級者になるとフロントにフラッグシップ相当のハイグリップタイヤ、リアにもハイグリップタイヤを装着する。
    • 最近では前後とも並もしくは、あえてフロントだけ並以下のグリップにし、フロントを滑らせることにより、大きな角度をつけたまま長い距離をドリフトする人もいる。中にはフロントタイヤにテンパータイヤを装着して走る人もいる。
  • ドリフト走行のための車種選定では、駆動方式はドリフト状態に入りやすくコントロールしやすいFRが主流(FFや4WDも少数存在し、それぞれFドリ、ヨンドリなどと呼ばれる)。トランスミッションは、「クラッチ蹴り」「シフトロック」といった、MTで無ければ使えないドリフト状態に持ち込む技が存在するため、MTが基本。中古車が多いAT車をMT化する事もある。
    • 日本では主に国産FRスポーツカーセダンが用いられることが多いが、海外では様々な車が用いられ、RVなどで行う者も多く存在する。
    • コンフォートクルー教習車タクシー用車だが、値段が安い上に5ナンバーサイズのFR駆動、5速MTを搭載していてエンジン換装の選択肢も広いため、意外性を狙ったチューナーがベースに用いることがしばしばある。
    • コンフォートは純正で3S-FEを搭載する上、プラットフォームはJZX81型マークIIで、JZ系エンジンG型エンジンへの換装も可能。
    • クルーには純正でRB20Eを搭載したガソリン車も存在し、他のRBエンジンへの換装が容易。ベースのC32型ローレルにはS13型シルビアに搭載されていた4気筒のCA18が搭載されていたのでSR20DETへの換装も可能。
  • エクステリアのイメージチェンジも多い部類にあり、これは、ドリフトには事故(クラッシュ)が付き物で、その際に破損してしまった個所を修復する際に純正部品ではなく、社外パーツを使う事が1つの要因。極稀に純正部品より安い社外部品も存在し、拍車をかけている。D1などのコンテストをメインとしたメイキングの場合は、派手なグラフィックデカール・大型ウイング・社外エアロパーツが代表格。
    • ドリフトコンテストなどに参加しないオーナーの車両では、VIPカーラグジュアリーカーの車両メイキングを参考にした、極端な車高ダウンや大径ホイールなどでドレスアップしているものも多く見かけられる。

ギャラリー編集

関連項目編集