ドルビーシネマ

ドルビーラボラトリーズが提唱するプレミアムシネマの規格
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ドルビーシネマ: Dolby Cinema)とは、ドルビーラボラトリーズが提唱するプレミアムシネマの規格の事である[1]ドルビーラボラトリーズが考える最高の映画館を実現するため、ドルビービジョンドルビーアトモス、所定の劇場デザインの採用が必要になる。最高峰の機材を投入するため設備投資が非常に高額になることがネックである。少しずつではあるが、2010年代から映画館の数は増加し続けている[2]。データに対する忠実性が高く、リファレンスシアターとして映画を観ることができる。

ドルビーシネマのロゴ

映画館の中では、IMAX4DXMX4DScreenXTHXなどと同じく、上映形態に付加価値を付けたプレミアムシアターという扱いである。しかし、ハリウッドに存在する、世界最高峰かつ唯一の劇場であるドルビー・シアターよりも施設のグレードは低い。

トゥモローランド』は、2015年に発表した「ドルビーシネマ」を初めて導入した作品である。

解説編集

主に下記の仕様を備える必要がある。

ドルビービジョン(DOLBY VISION)編集

従来の映像規格で課題だった黒表示時の光漏れを解決し、深い黒の表現を実現した。従来の劇場では暗い場面の表現で、白いスクリーンが薄明るく見えて居たが、その問題を解決した。

100万:1のコントラスト比を実現するHDR映像規格である。制作機材から劇場のプロジェクターまで一貫してドルビービジョンの要件を満たす必要がある。

ドルビーアトモス(DOLBY ATMOS)編集

各スピーカー毎の音声トラックを予め用意するのではなく、再生中に音素材の3次元的な位置関係を元に各スピーカーの出力を決定する。

劇場用と家庭用で様々な規格があるが、ドルビーシネマではDOLBY ATMOS for Theaterを採用する。最大で128chのオーディオトラックを、各chの3次元パン情報とスピーカー位置を元にして音をミキシングして、劇場内のスピーカーに出力する。

オーディオ・ビジュアル・パスウェイ(AVP)編集

劇場に入る前に、映画に合わせた動画と音声が流れる廊下が設置される。劇場により簡易的な場合がある。

インテリア編集

反射光を減らして黒の表現を強化するために、黒を基調としたインテリアが設置される。徹底的な防音も施されている。

導入劇場編集

グローバルでは22社が採用し、400スクリーン程度が稼働している[2]

日本編集

 
東京・丸の内ピカデリーのドルビーシネマ場内(有楽町マリオン新館5階。2020年10月撮影)
 
名古屋・ミッドランドスクエアシネマのドルビーシネマエントランス(2020年7月撮影)

2018年11月23日にT・ジョイ博多に導入されたのを皮切りに2019年には4館が開業し、2022年12月現在は全国に8館が営業している。

また、同時点で国内のドルビーシネマはティ・ジョイ松竹マルチプレックスシアターズ系の映画館が独占している。導入は都市部の映画館に限られ、非常に限られた数しかない。

劇場は通常スクリーンからの改造によって導入されたものが多く、T・ジョイ横浜は設計の段階から導入を考え作られた唯一の劇場である。

No. 映画館名 スクリーン
番号
所在地 運営 定員 スクリーンサイズ 導入日
1 MOVIXさいたま (11) 埼玉県さいたま市 松竹マルチプレックスシアターズ 292(2) 13.92m×5.80m 2019年4月26日
2 丸の内ピカデリー (3) 東京都千代田区 松竹マルチプレックスシアターズ 255(2) 15m × 7.13m 2019年10月4日
3 新宿バルト9 6 東京都新宿区 ティ・ジョイ 387+ (4) 非公開 2022年12月1日
4 T・ジョイ横浜 4 神奈川県横浜市 ティ・ジョイ 325+(2) 非公開 2020年6月24日
5 ミッドランドスクエアシネマ 5 愛知県名古屋市 中日本興業
松竹マルチプレックスシアターズ
163(2) 11.95m × 5.0m 2019年12月20日
6 MOVIX京都 (10) 京都府京都市 松竹マルチプレックスシアターズ 306(4) 12.38m × 5.18m 2020年3月6日
7 梅田ブルク7 1 大阪府大阪市 ティ・ジョイ 376+(2) 非公開 2019年6月28日
8 T・ジョイ博多 9 福岡県福岡市 ティ・ジョイ 346+(2) 非公開 2018年11月23日

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ ドルビーシネマ: 完全なシネマ体験” (英語). www.dolby.com. 2020年2月24日閲覧。
  2. ^ a b 株式会社インプレス (2019年10月1日). “初のドルビーシネマ専用劇場、丸の内ピカデリー披露。4日オープン” (日本語). AV Watch. 2020年2月24日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集