ドロップボール
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2016年10月) |
ドロップボール(英: dropped-ball)とは、サッカーにおけるプレーの再開方法のひとつ。主審がボールをグラウンドに落として再開される。
ルール上の規定
編集サッカー競技規則では、第8条プレーの開始および再開において、キックオフと並んで規定されている[1]。
ボールインプレーの最中に、競技規則に規定されていない理由で主審がプレーを停止した場合に、ドロップボールが行われる。競技規則に規定されていない理由として、以下の例が挙げられる。
進め方
編集ドロップボールは、プレーが停止されたときにボールがあった地点で行われる。ただし、ボールがゴールエリア内にあった時点でプレーが停止された場合は、同地点から最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われる。
ドロップボールには、ゴールキーパーを含む両チームすべての出場中のプレーヤーが参加できる。逆に主審は、ドロップボールに参加する人数やプレーヤー、またドロップした後のプレーを指定できない。したがって、他の再開方法とは異なり、プレーヤーの位置に関する規定はない。
主審がボールをドロップし最初にグラウンドに触れたとき、プレーは再開となる。グラウンドに触れた後は、どのプレーヤーが先にボールに触れても構わない。
- 2019/20 サッカー競技規則の改正より、ドロップボールは特定の1名の選手にドロップされることとなる。いずれの場合でも、その1名以外の両チームの選手はドロップの位置より4m以上離れなければならない。
- ペナルティーエリア内の場合、どちらのチームがボールを保持していた場合でも、守備側のゴールキーパーにドロップされる
- ペナルティーエリア外の場合、最後にボールに触れていたチームの選手に、最後にボールに触れた位置にドロップされる。
やり直し
編集以下の場合、ドロップボールはやり直しとなる。
- ボールがグラウンドに触れる前に、いずれかのプレーヤーによって触れられた場合。
- どのプレーヤーもドロップされたボールに触れることなく、ゴールラインまたはタッチラインを割った場合。
ボールがゴールインした場合
編集ボールがドロップされた後、1人のプレーヤーのみ触れたボールがゴールに入った場合、以下の方法でプレーを再開する。
- 触れたプレーヤーの相手側のゴールに入った場合 - ゴールキック
- 触れたプレーヤーのチーム側のゴールに入った場合 - コーナーキック
かつては、ドロップした後のボールを直接得点することが認められていた。しかし、ドロップボールに参加したチームが、プレーが停止した時点でボールを保持していた相手チームにボールを返そうとしたところ、誤ってゴールに入ってしまった、というケースや[注 3]、さらには不本意な得点を打ち消す目的で、守備を放棄し相手に得点を与えるケースがあることから、このような事態を未然に防ぐ目的で、2012年7月から規則が改正され、ドロップした後のボールを直接得点することができなくなった[注 4][5]。
脚注
編集- 注釈
- 出典
- ^ 日本サッカー協会 & 2016年, pp. 68–70.
- ^ 日本サッカー協会 & 2016年, pp. 50–51.
- ^ 日本サッカー協会 & 2016年, pp. 51–52.
- ^ 日本サッカー協会 & 2016年, p. 28.
- ^ 日本サッカー協会 & 2012年, pp. 4–5.
参考文献
編集- “サッカー競技規則 2016/17” (PDF). 日本サッカー協会. 2016年10月14日閲覧。
- “2012年競技規則の改正について” (PDF). 日本サッカー協会. 2016年10月14日閲覧。