ドーリア式(ドーリアしき)は、古代ギリシア建築における建築様式(オーダー)のひとつであり、イオニア式コリント式と並ぶ3つの主要な様式に位置づけられる。ドリス式ドリス様式とも呼ばれる[1]

ドーリア式の柱(パルテノン神殿)
パルテノン神殿
イングランド中南部、キフツゲート・コード・ガーデンで撮影

概要 編集

三様式のうち最も古い時代の、紀元前6~5世紀に用いられた様式[2]。柱は太くてエンタシスが強く、簡素な四角形の柱頭があるが、柱台はない[2]。柱頭に鉢形装飾や柱基を持たずしばしば「荘重」と表現される[3]

祖型となった木造建築の様式をよくとどめているとされ、例えば、トリグリフは木造建築の梁の木口がそのまま残ったものである。後の古代ローマや古典主義の建築でも用いられた[1]

代表的建造物 編集

脚注 編集

  1. ^ a b ドリス様式”. コトバンク. 2021年6月10日閲覧。
  2. ^ a b ドーリア式”. コトバンク. 2021年6月10日閲覧。
  3. ^ ギリシア美術”. コトバンク. 朝日新聞社. 2015年9月5日閲覧。